貝原益軒の記す「京城勝覧」の後回しにしていた第九日です。『高雄槇尾栂の尾に行道』です。高雄は高尾とも書いて、他の2つの尾と合わせて三尾(さんび)とも呼ばれます。いずれも紅葉の名所です。
ちょっと早いのはわかっていました。でも秋の観光客で込まないうちにと、車で出かけました。
昼飯は、静かな清滝川の川辺で、途中でテイクアウトしていた京都・穂久彩の「太秦のり弁当」をいただきました。
京城勝覧の1ページです。
「♬ 京都栂ノ尾高山寺 恋に疲れた~」は、「京都大原三千院」に続くデューク・エイセスの「女ひとり」のセカンドコーラスです。有名なお寺ですが、わたしは参ったことがありませんでした。
紅葉はまだ先ですが、きれいにグラデュエーションを描いている枝もありました。
高雄神護寺は、長い石段を登った山の中腹にあります。
平安時代に、文覚上人が再興した寺です。「盛遠と袈裟」の戀塚寺で書いた北面武士・遠藤盛遠その後の姿です。
神護寺では時代劇映画のロケが行われていました。300人はいるかという町人姿らのエキストラが群がり、金堂への正面階段から下の毘沙門堂にかけては市のセットが設えられていて近づけませんでした。
【2021/10/26 10:43】
京都市街を抜けて栂ノ尾の高山寺前にある京都市高雄観光駐車場までやってきました。11月になると有料になって大混雑します。きょうは無料でガラガラです。
『佳境なり。冬は紅葉多し』と記された高山寺から参ります。
高山寺は、文覚の弟子であった明恵が荒廃していた神護寺の子院を再興しました。「鳥獣人物戯画」や庭園は、この石水院にありますが、
特別拝観となります。
苔むした石段が続きます。
開山院に赤い紅葉が垂れるのを想像しました。
他に先走って2葉が色づいています。
金堂も立派です。
槇尾を抜けて高雄に向かいます。
高雄神護寺の参道です。
この前の道は、京都一周トレイルのルートで、ここまでは何回もやってきたことがあります。
ゆっくりと歩いて20分ほどの石段でした。やっと楼門が近づいてきました。
タイムスリップしたような光景です。
映画のロケが行われていました。衣装姿のエキストラが、ロケ弁を食べていました。
拝観料は特別に無料でしたが、撮影は思うに任せませんでした。
教科書に載ったいた伝源頼朝像(展示は模写)がある金堂です。赤くなった時にもう一度、やってきたいです。
あまりきれいではありませんが・・・。
清滝川に沿った空き地で昼ご飯にしました。
やってくる途中の「太秦弁当村 西大路御池店」で買ってきました。穂久彩のロケ弁や駅弁をはじめ、下鴨の浅井食堂の洋食弁当やハマムラの中華弁当が並んでいました。
鮭に白身魚フライ、ちくわ天などが載ってます。湯を沸かして、インスタントのみそ汁もつくりました。
三尾の最後は、槇尾の西明寺(さいみょうじ)です。
本堂は元禄13(1700)年、徳川綱吉の生母、桂昌院の寄進により再建されたものと言われます。
この寺にも紅葉が多いですが、まだ緑が美しいです。
午後になって、気持ちよく晴れ上がりました。
【13:38】
京都一周トレイルや東海自然歩道などの標識を横目に、高山寺の駐車場に戻りました。