丹波・三尾山 イワウチワと出会う

 丹波の秀峰と呼ばれ、3つのピークをもつ三尾山に登りました。
 お目当てはこちら、イワウチワです。光沢のある丸い葉の形が団扇に似ているからその名はイワウチワです。
 薄暗い山の斜面に、純白やほのかに薄紅色の花弁が、華麗に咲いていました。

 日本の各地で咲くそうですが、兵庫県では危惧種に指定されています。わたしは初対面でした。

 5本の雄しべが踊っています。

 急斜面にへばりついてレンズを向けました。

 花弁は、花茎から分離してぶら下がっています。やがて落下するのでしょう。

 釣り鐘のようです。

 三尾山の頂上で山友と記念ポーズです。

 【2022/04/11 09:12】
 三田・ウッディタウンの駐車場に集合。ワンボックスカー1台で丹波市春日町の登山口までやってきました。

 頂上までは1㌔余り。100㍍ごとに道標がありました。
 なかなかの勾配で、距離の割りには登り応えがありました。

 「山岳訓練所」と看板があがった岩場です。超元気な奥さまが、訓練にと岩場に取り付きました。ここまでですが。

 ヒカゲツツジに癒されます。

 【10:12】
 1時間ほどかかって稜線まで登ってきました。

 こんな場所に「やれやれ地蔵尊」が祀られていました。やれやれ、でした。

 3つのピークの東端にある東峰に着きました。前三尾という名前もあります。

 鋸山から堂の峰へと東に続く稜線が見渡せます。

 これから登る西峰(中三尾)と本峰の三尾山がのぞけます。

 シキミ(樒)が花をつけています。

 クリーム色のヒカゲツツジが優雅に咲いています。

 アセビ(馬酔木)も日を浴びています。

 西峰には巻き道もありますが、せっかくなのでピークを踏んでいきました。

 【10:50】
 三尾山の頂上です。下から見上げれば尖った山でしたが、ピークは平たんでした。しかも「三尾城址」です。標高586mの高所に、戦国時代には山城があったのです。 

 山すそを舞鶴若狭自動車道が走っています。先週、竜ヶ岳に登った帰途、高速から三尾山の存在を教えられたばかりでした。

 ちょっと早いですが、「お腹空いた」の声に、昼食にしました。
 わたしは途中のコンビニで買ってきた「高菜と明太子のごはん」とカップみそ汁でした。このところの定番です。

 Mさんの手作りデザートは、季節らしく桜の花がのった春色クッキーでした。いつものようにおいしくいただきました。

 「分水界の径」が通る稜線です。

 樹林を抜けていきます。

 最初に登った東峰は、大きな岩壁になってます。

 ミツバツツジも目立ちます。

 こんな激下りもありました。

 覗岩へは岩にへばりついて登りました。

 【12:56】
 鞍部の鏡峠に到着です。アップダウンの厳しい山道は終わりました。

 安政年間に建てられ不動さん(?)が苔むしていました。昔の峠道でした。

 のんびりと下りました。

 まるで知恵の環のような造形です。

 わっ、ブランコだ!

 クロモジでしょうか。花をつけています。

 ミツバツツジは間もなく満開を迎えます。

 【13:39】
 駐車場近くまで戻ってきました。
 野辺のタンポポの向こうに三尾山の尖った姿がありました。

 帰途、道の駅の「丹波おばあちゃんの里」に寄りました。向こうに三尾山が臨めました。

 ジェラートがおいしいシーズンです。「丹波の黒豆&きなこ」とミルクです。どちらも白くて、映えはイマイチでしたが、お味は格別でした。