幻となった「丸子の宿」のとろろ汁

丁子屋1

 東海道五十三次を歩く今回の楽しみは、鞠子(丸子=まりこ)の宿で食べる名物のとろろ汁でした。

丸子の宿

 安藤広重描く「東海道五十三次」のうちの「鞠子」と同じ風景が、目の前にあります。

丁子屋2

 「丁子屋」は、慶長年間の創業です。それがずっと続いているとは。
 でも一番繁盛しているのは、現在のようです。国道に沿った裏手には、観光バスが何台もとまれるような大きな駐車場がありました。

丁字屋3

 え、え、えーっ。開店は11時からです。まだ30分はあります。予想されたことではあれ、ここを通過するのがちょっと早すぎました。急ぐ旅でもありませんが、「腹も減ってない」と自分自身を納得させて通り過ぎました。

丁字屋4

 付録の写真です。ちょっと歩くと、こんな看板が。
 とろろ汁を食べながら「ご休憩」するのでしょうか。アイデア倒れだったようで、休業中です。

芭蕉碑

 追加画像です。
 「イリさん」ご指摘の芭蕉の碑もありました。「梅わかな丸子の宿のとろろ汁」と読めます。
 弥次さん、喜多さんは、にわか雨に降られてほうほうの体で茶屋に入ったところ、店では夫婦げんかの最中で、とろろ汁にありつけなかったという「膝栗毛」の碑もありました。

東海道・宇津ノ谷の宿の「蕎麦処きしがみ」

 東海道五十三次を歩いています。この土日で、静岡県の安部川から丸子-岡部-藤枝-島田-金谷-日坂-掛川と7つの宿を歩きました。距離にした40キロ超です。
 宇津ノ谷(うつのや)は、丸子(まりこ)から宇津ノ谷峠に向かう山ふところの間宿(あいのしゅく)です。

きしがみ7

きしがみ4

 「手打ち 十割そば」の看板にひかれました。「蕎麦処 きしがみ」は有名店だったようで、次々と客がやってきます。

きしがみ5 きしがみ6

 お薦めは幻の山菜、行者にんにくのてんぷらだそうです。そのてんぷらがついた「行者にんにくの天せいろ」(1260円)を頼みました。

きしがみ2

 まずはそばの揚げ物がでて、そばが茹で上がるのを待ちます。

きしがみ3

 行者にんにくのてんぷらです。ニンニクの葉なんでしょうか。プーンと匂いはします。

きしがみ1

 そばは、セイロと言うから蒸したてが出るのかと思ってましたが、冷たいざるでした。それでも、細い、シャキッとした麺を楽しみました。

蒲原宿の味処「よし川」の桜えびのかき揚げ定食

よし川1

 「駿河湾の恵み」です。東海道五十三次の蒲原から由比のあたりを歩くと、あちこちに桜エビを売る店がありました。
 きのう4日の昼食は、当然、桜えびでした。
 蒲原の宿にある味処「よし川」で桜えびかき揚げ定食(1360円)を食べました。パリッとした食感がたまりません。天つゆでたべるのもいいですが、塩だけというのもおいしいです。2枚をペロッと平らげました。

よし川2

よし川4

 桜えびを干している光景です。店にあったパネル写真を複写したものです。

よ

江尻宿・清水港の寿司処「駿河」の花宴

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 東海道五十三次を、富士川から蒲原-由比-興津-江尻と歩きました。江尻は現在の清水(静岡市清水区)で、ココまで来ればやはり「寿司食いねえ」となります。街道から離れて、「清水すし横丁」にやってきました。全国有名寿司11店が並んでいるところから、寿司処「駿河」にしました。頼んだのは「花宴(かえん)」(1850円)です。

駿河2

 バチ鮪中トロ、同赤身、カンパチ、烏賊、穴子一本握り、薄焼き玉子、いくら軍艦、雲丹軍艦、しらす軍艦、手巻き(鉄火と胡瓜)が各一貫、生桜海老の刺身、渡り蟹のお味噌汁がついています。

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 生の桜エビです。磯の香りが広がります。

駿河4

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 清水すし横丁はエスパルスドリームプラザの中にあります。
 ちょっと郊外ですが、JR清水駅前から無料の送迎バスが出ていました。

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 目の前の港から見上げる富士山です。真っ青な空に、白い富士山が大迫力で迫ってきました。
 「東海道五十三次、見返り富士の旅」は、HPに公開しています。