
再びGPL(Golden Pass Line)です。
Zweisimmen(ツヴァイジンメン)で、MOB線に乗り替えました。

パノラマ車両の最前部、VIP席が私たちのために予約されています。
以下は、その車窓です。果てしなく「線路は続く」の画像を張り込んでますので、ご覧になるかたは覚悟してクリックしてください。

再びGPL(Golden Pass Line)です。
Zweisimmen(ツヴァイジンメン)で、MOB線に乗り替えました。

パノラマ車両の最前部、VIP席が私たちのために予約されています。
以下は、その車窓です。果てしなく「線路は続く」の画像を張り込んでますので、ご覧になるかたは覚悟してクリックしてください。

Grindelwald(グリンデルワルト)駅です。第3のレールが敷かれています。あまりの急勾配に、2本のレールではずり落ちるので、歯車をかみ合わせて登っていくのです。

グリンデルワルト駅を出ると、すぐにポイントがあります。時間があったので、どんな風になっているのか、見に行きました。

写真をゆっくりと見て、その構造がわかりました。

ラックの方式がシュトルプからリッケンバッハ(たぶん)に変わります。こんなことってあるんでしょうか。

ラック式鉄道を説明した写真(長真弓著「スイスの鉄道」JTBキャンブックスより)です。日本では碓氷峠のアプト式が有名ですが、いろいろとあるようです。

Wengen(ヴェンゲン)駅には、高いホームはなく、どこでも歩けるように板が敷いてあります。

Grindelwald(グリンデルワルト)駅に、WAB(Wengen Alp Bahn)がラックをきしませて登ってきます。

グリンデルワルト駅のホームです。左にWAB、右はにOBが止まります。電光掲示板に、両線の発車時間が表示されています。

「WAB100周年記念」のプレートがかかっています。歴史があります。

Interlaken Ost(インターラーケン・オスト)駅に入線してくるBOB(Berner Oberland-Bahnen)です。

途中駅のZweil醇дschinen(ツヴァイリュチネン)駅で、Grindelwald(グリンデルワルト)行きと、Lauterbrunnen(ラウターブリュンネン)行きが切り離されます。

帰りのインターラーケン行きは、ここで両方からやって来た列車が連結されます。ホームからみていましたが、あっけないほど簡単でした。
ほとんどが単線のため、運行本数に限りがあります。そのためこんなダイヤになっているようです。

ちょっとお話を-
スイス国鉄にはReisegep醇Bck(Luggage、ライゼゲペック)という便利な荷物託送サービスがあります。乗車券をもっていると駅から駅へ、荷物を直送してくれます。1個10CHK(約1000円)で、到着は翌々日です。
グリンデルワルトを離れる22日午後、小さい方のスーツケースを最終地のジュネーブに送りました。その荷札です。

グリンデルワルト駅から、ミューレンに向かうわたしが乗るのと同じ電車に積み込まれるスーツケースです。それまでに買ったおみやげなんかが詰まってます。迷子にならずにジュネーブまで行けよと、わが荷物と別れました。

グリンデルワルト駅のライゼゲペック受付窓口です。ちょっとぶっきらぼうなおじさんでしたが、親切でした。バイリンガルで、次の客にはフランス語で応対していました。
Fast Baggage service(特急便サービス)というのは、1個20CHKですが、午前9時までに預けると、同じ日の午後6時以降に受け取れます。
ミューレンからモントルーを経由してジュネーブまで移動する24日には、もう一つの大きなスーツケースを送りました。

ホテルの目の前にあるミューレン駅の窓口は、午前7時45分から受付開始です。でも職員は「きょうは送れないから、自分で持って行け」と身振りを交えて言います。よくわかりませんが、仕方なく重たいスーツケースをかかえて電車に乗り込みました。これから先、8回も乗り換えがあるのに・・・。
しばらくするとさっきの職員が地図をもって追いかけてきました。幹線ルートのベルン-ローザンヌ間を指さして、「ここの間が不通になっている。ジュネーブに行くのなら、こちらを行け」と、プリントアウトした別ルートのタイムテーブルをくれました。GPLのツヴァイジンメン-モントルー経由で行くと説明すると、「それならOK」。この親切で、荷物が送れなかった理由もわかりました。
途中のインターラーケン・オスト駅で、もう一度聞いてみました。受付の女性職員は、あちこちに電話をかけて問い合わせてくれた末に「送れますよ」。ちょっと心配で到着は「today’s evening?」と聞くと、「そうよ」。
同じ日のジュネーブです。引き取りは午後6時以降となってます。明るいことに気を許して、食事をすませた8時ごろにコルナヴァン駅(中央駅)に戻りました。ところが、窓口はすでに閉まってます。しまったと思いながら、「INFORMATION」の腕章をした職員に聞くと、「午後7時までだよ。でも、ここで待ってなさい」とタグを手に保管場所へ行き、2個のスーツケースを持ってきてくれました。すべてがうまく終わりました。

期待のGPL(Golden Pass Line)の第1区間、Brünig線は、LuzernからInterlakenOst(インターラーケンオスト)間です。

けん引するのは、ZB(ZentralBahn=中央鉄道)のHGe101機関車です。

GPLの名の通り、金色の塗色が素敵な列車です。


パノラミック車両です。見晴らしがいいはずです。でもこの雨では・・・。

窓の外には無情にも雨滴が光ります。

Voralpen Express(フォアアルペン特急)は、ボーデン湖とルツェルン湖を結ぶシーニックルートのひとつです。
これは、ルツェルン駅についた先頭車両です。

Romanshorn(ロマンスホルン)-St.Gallen(ザンクト・ガレン)-Rapperswil(ラッパーズヴィル)-Arth-Goldau(アルトゴルダウ)-Luzern(ルツェルン)を3時間ほどで結びます。

St.Gallenの時刻表です。

St.Gllenを出発すると、すぐにジッター川を渡ります。高さ99メートルで、スイス一の高さを誇っています。
もちろん、こんな写真が撮れるわけがありません。Voralpen Express のHPから借用しました。

外は雨です。
「うねるような丘、谷間の村々、アルプスのすばらしい風景をお楽しみください」というパンフレットの文字が白々しい気分です。

やはり、外は雨です。
湖は次々に現れます。青い色をしているはずなんですが・・・。

ゆったりとしたシートです。1等はガラガラです。

途中駅ですれ違った「Voralpen Express」の塗装をしたRe446機関車です。

私たちを押してきたRe446は、こんな塗色に変わってました。

BodenSee(ボーデン湖)の湖畔の町、Bregenz(ブレゲンツ)です。湖上の舞台で演じられる Bregenz Festspiel(ブレゲンツ音楽祭)がなかったら、ここに来ることはなかったでしょう。

「TOSCA」の文字が見えます。

湖上の舞台です。「トスカ」では大きな眼球がデザインされています。バックの壁は、サッカーコートほどの大きさで、これが油圧ポンプで静かに倒れます。

開演は日没後の、なんと午後9時です。日本では考えられません。

開演前に、白ワインを飲んで、体を温めました。
プレッツェルの形をした、大きなパンも食べました。このパンは、ちょうどわたしの前で売り切れてしまいました。前に並んでいたお嬢さんが、上手な日本語で「同じのものが欲しいのですか?」と聞いてくれ、いそがしく立ち回る売り子に「もうないのか」と交渉してくれました。おかげで、別の箱から出てきたパンです。あちこちで親切を感じました。ありがとう。

やっと夕闇が迫ってきました。遊覧船でやってくる観客もいます。

甲子園球場の内野席のような客席です。ずっと上まで人でいっぱいです。

じわり、じわりと寒さも襲ってきます。妻は、「格好なんて気にしてられない」と、山用のレインウエア上下を着込んでます。
周りの客も、毛布を準備したりと、怠りがありませんでした。

興奮のカーテンコールです。カーテンははありませんが、プッチーニの歌劇「トスカ」にすっかり酔った夜でした。