ニーダーエッガー 独・リューベックの懐かしの甘さ

 ハンブルクに出張した息子がみやげを買ってきてくれました。「ニーダーエッガーをお願い」と奥さまが頼んでました。
 ニーダーエッガーは、ハンブルクにも近いハンザ同盟都市のリューベックにあるニーダーエッガーという店が作っている名物のマジパンです。 粉末のアーモンドと砂糖などを練り込んで、チョコレートでコーティングしてあります。ピスタチオ、オレンジ、パイナップル、エスプレッソといろいろ味付けされています。
 シットリとしたアーモンド粉の香りとチョコレートの甘さが口に広がります。 

 15世紀初めにリューベックが飢饉に見舞われたとき、パン職人が倉庫に大量に眠っていたアーモンド使って作ったのが起源とされています。今では、ニーダーエッガーがマジパンの店として知られています。

 2010年にリューベックを訪れたときには、ニーダーエッガーの本店で昼飯を食べました。

 レシュティというスイスのジャガイモ料理の上に小エビがのってます。
 時間がなくて、「早くして! 早くして」とウェイトレスをせきたてて、ヘンな顔をされたことを覚えています。

 ハンブルクを離れる朝、ホテル近くのスーパーにニーダーエッガーが並んでいるのを見つけました。奥さまが機内持ち込みバッグにそれらを入れて飛行機に乗ろうとすると、ハチミツの小瓶が手荷物検査で引っ掛かりました。親切な係員が「そこの自動販売機で、ジップケースを2個買って、そこ入れろ。2ユーロだから」と教えてくれました。廃棄は免れて日本へのみやげとなった、思い出の味でした。

ダイニングテーブルをオイルフィニッシュ

 わが家のダイニングテーブルが、毎食後の水拭きのため、油分が飛んでざらついてきました。
 サントリーの「樽ものがたり」という、ウイスキーの蒸留に使った樽のオーク材を再利用したテーブルです。わが家と同じ町内にあるサントリー山崎蒸溜所を見学したときに展示されていました。気に入って、手に入れてからかなりの歳月が流れました。
 仕上げは、塗装ではなく、オイルフィニッシュだったはずです。ならばとオイルを探して、自分ですり込みました。

 ネット通販で購入したリボス(ドイツ)のメンテナンス用オイルワックス・ビボスNo375です。
 50cc瓶が2本のセットで、2000数百円でした。

 成分を見ると、蜜蜂ワックスなどのワックス類やアマニオイルなどすべてが天然素材由来のようです。

 ぼろ布と、無害オイルですが使い捨ての手袋を用意しました。

 まずは試しに、目立たない脚部に塗ってみました。ちょっとかさつき気味だった表面がしっとりとして、いい具合です。しばらく様子を見ましたが、問題もなさそうでした。

 広いテーブルの表面にすり込みました。ニスなどの塗料とは違って、刷毛目が出る心配もなく、作業は簡単でした。
 左が作業前。右が作業後ですが、画像ではその違いはあまりわかりません。ひいき目に見ると、オークの特徴の虎班(とらふ)模様が、ちょっと鮮やかになっています。

 電動サンダーにフェルトパッドをつけて、表面を仕上げました。新品だった時の風合いも蘇って、いい具合に仕上がりました。
 次は、椅子にもオイルフィニッシュします。

京都水族館 ~孫娘と一緒に

 京都水族館に初めて行きました。孫娘(2つ)のお相手です。
 ジャンプ!! イルカのショーが始まりました。
 さすがに台風がやって来る前の日です。

 よく教育されています。というか、イルカの賢さがわかります。

 かわいいイルカたちでした。でもー
 牛豚はOKでもイルカはNO。有無をいわせず水族館を閉鎖に追い込もうとするSSの無法には、賛同しかねます。

 京都水族館
 京都市下京区観喜寺町35-1(梅小路公園内)
 075-354-3130

 梅小路公園の入り口に、懐かしい京都市電が止まっていました。「935」です。
 「京都市電の残影」を探していたのは10年も前のことです。

レコード・プレーヤーの再生 DENON DP-75

 「ヤフオク(ヤフー・オークション)」をブラついていて、競ってしまいました。DENON(デンオン)のターン・テーブル、DP-75です。レコードを一定数で回転させる台のことです。
 1年前に同じDENONのDP-3000という機種をゲットして修理し、機嫌よく回っています。わたしの学生時代の1972年に発売された、ダイレクト・ドライブの名機です。それをグレードアップさせました。
 DP-75は10年ほど後に生まれた、発売当初の定価も1.5倍ほどするハイグレード機です。クオーツという水晶発振子を利用して安定した回転を確保しています。「SEIKO QUARTZ」の登場で、腕時計の正確さが飛躍的に向上したのと同じです。といっても、発売から30年近くたっており、回転数が安定しないという「ジャンク品」(それだけに格安)でした。

 さっそく分解して、故障の原因となっているであろう電気部品の修理にとりかかりました。
 サーボコントロール、クオーツサーボ、パワーサプライの3つのユニットに分かれてプリント基板に組み込まれています。
 DENONのターンテーブルの不調は、ほとんどが使われているトランジスタ、2SC458の劣化です。サーボコントロール基板に使われている2SC458も、3本足が教科書通りに黒く錆を吹いているようでした。7本すべてと手に入った2SD648の2本も新品と交換しました。
 さらに基板上の電解コンデンサーも、同容量、同耐圧のものと交換しました。
 クオーツサーボ基板にも同じ2SC458は使われてますが、モデルチェンジした後期型できれいでした。今回はこの基板には手を加えませんでした。

 テスト回転させると、安定して回ってくれました。
 テストポイントから信号を取り出して、オシロスコープで計測してみましたが、規定値通りで調整の必要はありませんでした。

 スマホのアプリで回転数をチェックしました。安定して33.3rpmで回転していました。

 最後は、アームとともにケースに収まっているターンテーブルの交換です。3つの木ネジで固定されているだけです。古いDP-3000は、簡単に取り外せました。
 DP-75も、同じDENONの弟分です。取付サイズは同じ。木ネジの場所まで一致して、わずか5分ほどで換装は終わりました。

 肝心の聴き比べです。中低音ががっしりと締まり、それにつれて高音も一層、冴えわたるようになった気がします。それなりの手間と出費をしたというバイアスもかかった評価でもあります。

 これまでのレコード・プレーヤーの再生

京都人の密かな愉しみ その5 メゾン ド クレーム「むしやしない」を訪ねる

 「京都人の密かな愉しみ」(NHK BS)では、洛北・北山のケーキ店「メゾン ド クレーム」として登場してました。オムニバスドラマ「えっちゃん」の舞台です。
 ロケ地となった「むしやしない」で奥さまが頼んだのは「キャラメルオペラ」と「ウバ」の紅茶です。
 ひと口、いただきました。オペラは、チョコレートやケーキ地などが層になっているフランスのケーキだそうです。なるほど、パリッやシットリなどの違った食感が、控えめな甘さで口に広がりました。

 わたしが頼んだのはこちら。「アール・グレー」のアイスティーです。サービスに、抹茶味のラスク(?)がついてきました。

 ホットティーは、急須のようなポットにいれて出てきます。3杯分くらいは入っているようでした。

 オーガニック原料や米粉を使用した菓子も並んでました。

 目玉はこの「むしやしなべ」のようです。鍋の形をした焼き菓子にフルーツが盛りだくさんですが、価格を見てちょっとびっくりしました。おいそれとは手が出ません。

 来店者の寄せ書きなどが飾られた一角に「京都人の密かな愉しみ」の本も並んでました。

 「洛北 北山 メゾン ド クレーム」として登場したカット(NHK BSより)です。 

 当然のことながら、同じ光景です。テレビの印象よりはこじんまりとした店内でした。
 テレビの設定から、植物園の北側の北山通周辺にあるのかと思ってました。叡電(叡山電鉄)一乗寺のすぐ横です。ちょっと通りを入った辺りには、高校時代の友だちの家もあったはずです。

 店名のむしやしないは、「空腹を一時的にしのぐ食べ物」といった意味の京ことばです。「648471」と数字が充てられていました。

 これまでの「京都人の密かな愉しみ

 むしやしない
 075-723-8364
 京都市左京区一乗寺里ノ西町78

アンチョビをつくる 2018

 新鮮なイワシが手に入るとつくりたくなるもの。アンチョビです。冷蔵庫にこれがあると、いろんな出番が巡ってきます。
 アンチョビをつくるのは3回目です。手慣れてきました。
 初っ端からちょっとグロテスクに画像で失礼します。新聞広告の上で処理すると、あとは丸めて捨てるだけです。

 頭を落とし、腹を裂き、指で開けて、骨を抜きます。 

 水洗いしてきれいに開いたイワシです。

 ペーパータオルで水分を吸収して、漬け込みます。
 塩はイワシの20%ほどですが、適当です。

 ラップで密閉して、塩漬けのでき上がりです。
 冷蔵庫に3週間ほど保存して発酵させた後、塩抜きしてオリーブオイルに漬け込みます。 

 西舞鶴の丸富士食品です。
 イワシはひと盛り300円でした。

 ヘダイは1匹を刺身にしてもらい、今夜の夕食でいただきました。新鮮な魚は、それだけでおいしいです。
 もう1匹は、煮つけにするよう3枚におろしてもらいました。

 西舞鶴の駅前です。舞鶴に帰ったときは、必ずのようにのぞきます。

 丸富士食品
 0773-75-0057
 舞鶴市引土263

 

京都・四条烏丸 「めん坊」とフジコ・ヘミング

 あまりの暑さから逃げたくて、珍しく映画に行きました。その前の昼飯です。
 京都・四条烏丸の東北角にある三井ビル地下の「めん坊」です。「涼味定食」(800円)は、冷たいぶっかけに好物のいなりずしのセットです。
 腰はほどほどの讃岐うどんに、京風の爽やかに出汁をかけていただきます。

 いなりは、わが家でも1昨夜に登場したばかりでした。

 ショーウインドには、「I have english,korean,chinese menu」という表記もありました。観光客が多い京都らしいです。

 めん坊 四条店 
 075-211-8867
 京都市下京区四条通烏丸東入長刀鉾町8

 昼食前に、COCON烏丸の3階にある「京都シネマ」に直行して入場券を購入、整理番号をゲットしました。

 映画は「フジコ・ヘミングの時間」。苦難を乗り越えて60代で世界に見いだされた奇跡のピアニストのフジコ・ヘミングをパリ、ベルリン、東京、京都・・・と追ったドキュメンタリーでした。
 初っ端からフジコを一躍、有名にしたリストの「ラ・カンパネラ」が響き渡りました。数奇な人生を乗り越えて80歳台の今も、年間60回ものステージに立つダイナミックな演奏、それにお気に入りのアンティークや猫と暮らす情景などが綴られていました。

 家に帰って探すと、「奇蹟のカンパネラ」と「永遠への響き」の2枚のCDが見つかりました。
 久しぶりに聞いたCDのラ・カンパネラは、映画の終盤に5分に及んだ昨年暮れの東京オペラシティでのソロコンサートと比べると、随分とおとなしく優等生の演奏でした。20年ほどたっても衰えることはなく、さらに高みを目指してきたフジコの魂の響き、それにライフスタイルをうかがい知ることができました。

「京都レコード祭り」で3枚ゲット

 「第6回京都レコード祭り」に行ってきました。京都・河原町御池にある地下街、京都ZEST御池で、きょうから3日間、開かれています。
 オープン直後の午後3時過ぎです。どこのバーゲン会場かと見まがう大勢の人たちでにぎわってました。真剣にレコード(LPがほとんど)を1枚、1枚、確認して自分の好みの1枚を探していました。
 デジタルのこの時代に、まだレコードを回転させて、針を落として音楽を聴くというアナログ・ファンが、こんなにもいることにびっくりしました。
 とはいえ、人気はジャッズだったり、日本のPOPミュージックだったり。クラシックのコーナーは、比較的空いていました。量もそれほどなく、あまり収穫はありませんでした。

 それでも3枚、買いました。バッハとフランス・ブリュッヘンのリコーダーで、合わせて1400円。帰宅してさっそく試聴しましたが、1枚はパリパリとノイズが入り、演奏もイマイチのハズレでした。ま、こんなものでしょう。
 

なすのオイル漬けをつくる

 なすのオイル漬けをつくりました。10数年ぶりです。
 楽しみに読んでいた「ばーさんがじーさんに作る食卓」というブログのレシピです。ブログは1年ほど前に休載になったままですが、cincoばーさんは元気にしてられるのでしょうか。
 そんなことを考えながら、オイルを注ぎ込みました。

 きっかけは、国道171号沿いの大型スーパーの併設野菜売り場で見つけたなすです。ちょっと規格外なのかもしれませんが、ビニール袋がたったの399円でした。

 20個もはいってました。使ったのは、このうちの10個です。

 1センチほどの輪切りにして、塩で漬け込みました。
 1日置くと、水分が上がりました。

 ワインビネガーで煮込みます。レシピでは水との比率は1:1でしたが、酸っぱいのは苦手な人がいるので、控えめにしました。
 ざっと煮込んでざるに揚げ、バーベキュー用の大きな網に古いタオルを広げて、なすを干しました。

 1日、外に出しておくと、乾燥して随分と小さくなりました。

 ニンニクを刻み、タカノツメはタネをぬきました。ベランダからイタリアンパセリとバジルを摘んできて刻みました。
 瓶になすとこれらを重ねて詰め、オリーブオイルで満たせば完成でした。
 煮沸消毒して準備した瓶の半量ほどでした。まあ、これくらいで十分でしょう。パスタの具にするのが楽しみです。

 前回のなすのオイル漬けを作る

汗だらだらで登った 摩耶山

 六甲山系の摩耶山に登りました。暑さは覚悟してましたが、この日は曇天となった代わりに湿度はたっぷり。これまでに経験したことがないほどに汗をだらだらと流す、予想外にハードな山行となりました。
 標高は698.6mとしれていますが、ほぼ海抜0メートルからのスタートとなり、急坂の連続でした。
 それでも頂上近くには「槍と穂高」もあり、別世界のような光景が広がっていました。もちろん北アルプスではありません。穂高湖に影を落とすシェール槍です。

 わたしにとってはうれしいことがありました。
 山麓の摩耶ケーブル駅は、「近畿の駅百選」に選ばれています。朝礼中の駅員に認定プレートの場所を尋ねると、事務所の壁に固定されていた認定プレートをわざわざ外して写真を撮らせてくれました。
 プレートを掲げた写真は、92駅目にして初めてです。

 300段の階段を上りました。旧天上寺の参道です。急な登りばかりのルートでしたが、とりわけ汗がほとばしる難所でした。

 杣谷川に沿って下る徳川道は、先日の豪雨で荒れていて、何度も渡渉を繰り返すルートでした。下りなのに、またも汗が噴き出しました。

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