尾瀬を歩く2017 檜枝岐小屋で食べるカップラーメン

 尾瀬の旅の3日目(7月4日)も雨。天気予報をいくら眺めても、状況に変化はありません。
 この日のルートは御岳から燧裏林道を抜けて尾瀬が原に出て、そこを横切って至仏山の麓の山ノ鼻まで。燧裏林道などは、冠水で前日は通行止めとなってました。尾瀬沼を経由する別ルートも検討しましたが、当日になって通行止解除となりました。
 昼飯は、土砂降りの中から駆け込んだ尾瀬が原の中央部、見晴にある檜枝岐小屋で。ひと息ついて、何はともあれ生ビール(700円)。体は冷えてましたが、やはりうまい。
 カップラーメン(400円)は、ボッカが担ぎ揚げてくるのですから価格こそ高いですが、味はどこで食べても同じです。 

 Mちゃんが頼んだカレーラースは、夏野菜が入ってしゃれてました。

 一服していると、朝から同じルートを歩いて何度か出会っていたカップルが飛び込んできました。「そこでクマに出会いました。30メートルほど先にいるのを見つけたら、向こうが立ち上がって、2メートルくらいあったかな」。興奮気味でした。

 檜枝岐小屋は、こんな土砂降りのなかでも営業してくれてました。

 裏燧林道は、雨のため予想以上の悪路となってました。
 三条の滝、平滑(ひらなめ)の滝は、ビューポイントですが、この日は濁流が流れているだけでした。

 小降りとなった尾瀬が原を進みます。こんな日に歩いているもの好きは少なく、渋滞ができることもあるという木道に他に人影はありません。

 至仏山の雪渓が、池塘に影を写していました。

 ここからは「逆さ燧」が見えるはずだったのですが、遂にピークは見えませんでした。

 この日のゴールも近づいてきました。

 山ノ鼻の国民宿舎尾瀬ロッジに到着しました。

尾瀬を歩く2017 尾瀬御池ロッジでいただく「尾瀬ごころ」

 尾瀬の旅の2日目の宿は檜枝岐村村営の「尾瀬御池ロッジ」でした。大きな駐車場を備えた尾瀬の裏側の玄関口でした。
 登山にやってきたとは思えないような豪華な宿で、ゆっくりと温泉に浸りました。乾杯は、わたし独り、生ビールではなくて「本醸造 尾瀬ごころ」です。ラベルに水芭蕉がデザインされています。めったに飲まない冷酒ですが、ワインにも似たすっきり甘口で、疲れた体に染み渡りました。

 青津酒造
 福島県南会津郡南会津町永田字穴沢603番地
 0241-62-0012

 コシアブラの天ぷらです。ちょっとほろ苦いですが、珍しい味でしした。

 この夜も豪華な山人料理が並びました。

 締めは裁ちそばです。一緒にでてきたはっとうは、ほんのりと甘く、もちもちとした口触りの檜枝岐の名物です。

 裁ちそばは、ぶかっけ風に出汁ともに出てきました。

 満足のメニューでした。

 朝食も、お代わりをするくらいにうまかったです。

 尾瀬御池ロッジ
 福島県南会津郡檜枝岐村御池
 0241-75-2350

尾瀬を歩く2017 尾瀬沼で食べる「桜の葉漬けおにぎり」

 尾瀬を歩く2日目(7月3日)は、日本百名山の会津駒ケ岳に登山するという、今回の旅のメーンイベントでした。ところが、前夜来の雨。登山は断念して、尾瀬沼を散策しました。
 昼飯は、「民宿こまどり」で登山用に作ってもらっていたお弁当でした。開けてびっくり。2段に分かれ、おにぎりは桜の葉の塩漬けとノリにくるまれていました。おかずも鶏のから揚げにキュウリの浅漬け、チーズにこんにゃくゼリーでした。これまでに食べた山小屋弁当の中では最高の部類です。

 これも桜の葉でしょうか。山菜ミソが巻かれていました。

 尾瀬沼の畔にある長蔵小屋のデッキでいただきました。雨も上がり、のんびりとコーヒーもいれてくつろぎました。
 いつもの「どたぐつ」の同期4人(昔はもっといたのですが)と、埼玉・所沢に住む1年後輩の5人で歩きました。

 飲みたかったのですが、ちょっとがまん。

 立派な水洗トイレが完備です。ただし利用にはチップ100円が常識です。それだけの手間をかけて維持されています。

 尾瀬沼のメーンストリートで、小学生の一団もやってきてました。

 朝の滝沢登山口です。御池を通って沼山峠行のバスを待ちました。

 沼山峠山の家から歩き始め、沼山峠展望台までやってくると、尾瀬沼がちらりと現れました。その向こうは至仏山のはずですが、雲の中でした。

 大江湿原で最初に見た水芭蕉です。すでにシーズンは過ぎて、大きな葉に覆われていました。

 Sくんは、PENTAXの一眼にマクロレンズをつけて、花を狙います。でも、天候が悪いせいもあって出番は少なく、ほとんどがザックの重りと化してました。

 「あっ、ハート!」と、女性からの声。そう見えなくもない池塘(ちとう)です。

 木道の上を歩きました。ワタスゲがあちこちに咲いてました。

 昼飯を食べた帰りは、小淵沢田代に向かいました。ちょっとした回り道のつもりが、それなりの峠越えでした。それでも静かな湿原を満喫しました。

 だれとも出会わず、われわれだけの世界でした。

 沼山峠山の家に戻ってきて、「ゴクローサン!」と念願の乾杯です。何がご苦労なのかは不明ですが、いい一日でした。

尾瀬を歩く2017 檜枝岐・民宿「こまどり」の裁ちそばと農村歌舞伎

 会津駒ケ岳登山への起点となる福島県南会津郡檜枝岐(ひのえまた)村の民宿「こまどり」に泊まりました。
 豪華夕食には、檜枝岐の独特な製法で打った「裁ちそば」が出てきました。10割そばを何枚か重ね、布を裁つように長い包丁を手前に引いて切ることから、その名がついたそうです。なるほど断面は長方形です。

 そば粉でつくった田楽です。もっちりとした口当たりです。

 「山人(やもーど)料理」がずらりと並びました。地元で採れた食材ばかりというのがすごいです。

 イワナの塩焼き
 山菜の天ぷら盛り合わせ
 ワラビのナムル
 アスパラガス(?)の酢の物
 フキとタケノコの煮物
 香茸の油炒り

 どれも手作りの味です。残らず平らげました。

 朝食も、簡素ながら食べきれないほどでした。

 尾瀬を歩く旅には最高の一夜を過ごしました。雨さえ降らなければ、もっとよかったのですが。

 尾瀬檜枝岐温泉 会津駒ヶ岳登山口 そばと山人料理 尾瀬の宿「こまどり」
 福島県南会津郡檜枝岐村字滝沢1052-1 
 0241(75)2082

 檜枝岐には見どころもあります。
 「橋場のばんば」は、ハサミをお供えすることで、良縁を結ぶ「縁結び」と、悪縁を断つ「縁切り」をお願いします。

 これだけ丁寧に結べば、縁が切れることもないでしょう。

 檜枝岐歌舞伎の石段席です。見上げるばかりの石段と桟敷で1000人が農村歌舞伎を楽しみます。

 石段席から眺める立派な舞台です。

 檜枝岐歌舞伎は現在も伝承されており、毎年5、8、9月に3回、演じられます。
 檜枝岐歌舞伎伝承館「千葉之家」には、江戸時代から伝わる資料や写真が展示されていました。

 雪深い土地であることがわかります。消火栓の口が、あんなに高いところにあります。

 檜枝岐村は村政100周年を迎えました。

尾瀬を歩く2017 東武特急「リバティ」で食べる「なつかしの18品目弁当」

 尾瀬には、東海道新幹線のぞみ~東京上野ライン快速~東武特急リバティと乗り継いで会津高原尾瀬口から向かいました。
 乗り換えの北千住駅構内売店であわてて買った「なつかしの18品目弁当」(1000円)です。
 パッケージの「ゆば」という文字にひかれて手にしました。どこに入っているのかなと食べ進むと、錦糸卵に覆われたご飯の下に隠れていました。

 彩りよく並んでいます。

和惣菜 宇豆基野(うずきの)」製です。JR系列の駅弁とは違って、地元料理店の弁当というのはうれしいです。

 18品目が紹介されています。

 4月にデビューしたばかりの新型特急「リバティ(REVATY)」です。車内には、フリーWiFiも備わってました。

 途中の下今市で東武日光行きと切り離された3両編成は、特急と言いながら各駅停車で福島県の会津田島を目指します。

 会津高原尾瀬口からは会津バスで尾瀬の裏側の玄関口にあたる檜枝岐(ひのえまた)に向かいました。

尾瀬を歩く2017 花、花、花・・・

 尾瀬といえば、水芭蕉です。残念ながら花のシーズンは過ぎて、葉がお化けのように成長してました。
 それでも、尾瀬沼や尾瀬ヶ原を歩くと、きれいな花がいっぱいでした。
 悪天候のため、会津駒ケ岳、至仏山という日本百名山のピークに立つことはできませんでしたが、ことしも楽しんだ「どたぐつの旅 2017」の4日間でした。

 花の名前は、改めて同定します。とりあえず花、花、花・・・。ずっと雨模様でカメラを構えるのも苦労しましたが、なんとか写っていてほっとしました。

 ワタスゲの白い花が、湿原を埋めていました。10年に1度の当たり年らしいです。

 雨に濡れて、風に吹かれます。

 ニッコウキスゲが咲き始めています。

 雨滴が光ります。

 オオバタチツボスミレ。大型のスミレです。

 イワカガミ。小さな花があちこちに咲いてます。

 ニリンソウでしょうか。でも蕊雄蕊が黄色いです。

 木道沿いに若葉をつけている何かの木でしょうか?

 コバイケイソウの白い花です。

 リュウキンカ。

 夏山ではよく見かけます。

 ネギ帽子のようなギョウジャニンニク。若芽を天ぷらでいただいたはずです。

 ナナカマド。秋になると、真っ赤な実をつけます。

 さて? ミツガシワでしょうか。

 カキツバタも水面からあちこちに伸びてます。

 ヒメシャクナゲ。可憐なピンク色です。

 タテヤマリンドウ。ほのかな水色にきれいな文様です。

 ハクサンチドリ。

 レンゲツツジ。大きな花が歩き疲れを癒してくれます。

 もっともっと、尾瀬にはいろんな花が咲いてました。花の名前は間違っているかもしれません。ご指摘ください。

メルカリで買った「軽アイゼン」

 テレビCMも流れているメルカリを初めて使いました。「スマホでかんたん フリマアプリ」のキャッチコピー通りに、簡単に、しかも格安で未使用の「軽アイゼン」を購入することができました。
 スマホにアプリをインストール。「軽アイゼン」を検索すると、売り出し中の商品が並びます。欲しいのがなかったので、新たな出品があったら知らせるようにセットしておくと、24日夜にメールが入りました。すぐに購入手続きをすると、出品者も迅速に対応してくれて、きょう26日に届きました。
 ヤフオクよりもぐっと手間いらずの取引でした。ジモティーもそうですが、ネットを使ったいろんな便利な買い物手段ができてます。わざわざ交通費を出して大阪辺りまで探しに出かけるより、よほど楽です。

 買ったのは6本爪の軽アイゼンです。来週に学生時代からの「どたぐつ」の仲間と登山を予定しています。今年は例年になく残雪が多いそうで、念のために軽アイゼンを持っていくことにしました。
 昔の4本爪はありましたが、ネットで調べているうちに、着脱が簡単なラチェット・バックル式が欲しくなりました。楽天やアマゾンにも並んでますが、シーズン外れのためか、欲しいサイズは在庫切れでした。
 さっそく、わたしのトレッキングシューズに装着してみました。それにしても靴底がすり減ってます。まあ、スペインの巡礼路800キロほどを歩いたのですから、当然です。

神戸・北野 「ウィーン・オーストリアの家」の葡萄ジュース

 布引の滝から異人館街まで散歩しました。歩きなれていない同行者には、ちょっとしたハイキングでした。
 わたしものどが渇いて、飛び込んだ「「ウィーン・オーストリアの家」のガーデンテラスです。「葡萄ジュース」の赤と白です。冷たくて、濃厚味です。

 「ワインにする前のブドウを搾ったジュース」ということです。ひょっとしてワインになる前のにごり酒の「Sturm(シュトルム)」かと期待しましたが、ただのジュースでした。

 ウィーン名物のインペリアル・トルテも置いているようです。有名はザッハー・トルテと並ぶチョコレートでコーティングしたケーキです。

 館内には、モーツァルトゆかりの品やフォルテ・ピアノもあるようでしたが、入場はしませんでした。

 新神戸にある企業博物館に行くつもりでした。ところがすぐ近くまでやってきて「本日休館」とわかりました。「布引の滝5分」の案内があり、そんなに近いのならと歩いてやってきた雌滝です。

 もう少し登ると雄滝もありました。ひんやりとした風が心地よかったです。

 帰りは、北野坂に向けて山道を下りました。
 頭上を神戸布引ロープウェイが通り抜けました。

 ウロコの家まで下ってきました。

京都・瓜生山 自分でつくったおにぎり弁当

 逆京都一周トレイルの比叡山から銀閣寺までを、いつもの英会話クラスのお仲間やそのお友達と歩きました。10日前の前回同様に京都市内は真夏日となりましたが、比叡山から下ってくる木陰の道は、気持ちの良い風が吹き抜ける天国でした。
 「東山三十六峰、静かに眠る丑三つ時」の36峰の最も北、一座にあたる瓜生山で昼飯しました。
 きょうも自分で作ってきた「おにぎり弁当」と、インスタントみそ汁です。コンビニおにぎりのようなラッピング・フィルムのおかげで、パリパリのノリで包まれたおにぎりです。

 恒例のコーヒー・ブレイクには、恒例の皆さまからの差し入れが集まりました。

 瓜生山の山頂には、権現さまの祠があります。

 下界に降りてご苦労さまの乾杯は、銀閣寺前のカフェでいただきました。目の上が大文字でした。

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奥比叡・せりあい地蔵 自分でつくったおにぎり弁当

 英会話クラスのお仲間と、京都一周トレイルの大原~比叡山を歩きました。京都市内は30度オーバーの真夏日でしたが、山の中はひんやりとした空気に包まれた静かな世界でした。
 昼飯は、せりあい地蔵の分岐でいただきました。いつものコンビニ弁当を敬遠して、自分でつくってきた弁当デビューです。
 パリパリのノリに包まれています。これが本日のミソです。

 コンビニおにぎりのようにラッピングするシートを奥さんが買っておいてくれました。初めての使用です。1、2、3のスリー・アクションで開けます。おもしろいように開きました。

 おにぎりフィルムに半分に切ったノリをはさみ込みます。
 ノリの佃煮、サケフレーク、フキの佃煮の3つのおにぎりをつくりました。大きさがまちまちなのはご愛敬です。
 二つ折りして端を処理すると、付属のテープで止めます。これでコンビニおにぎりさながらの完成です。テープにはあらかじめ、さけ、うめ、こんぶなどと印刷されてました。中身とは一致してません。
 玉子焼きをつくり、同じ玉子焼き機でウインナーソーセージを炒めました。完成です。

 地蔵尊が並んでいます。千日回峰行が行われる峰道です。
 仰木峠から水井山、横高山と縦走してくるはずでしたが、ちょっとしたハプニングで、わたしは横川中堂を経由しました。

 2輪だけでしたがクリンソウも咲いていました。

 大原・戸寺から比叡山の坂本ケーブル・延暦寺まで歩きました。