青木洋也 タケミツを歌う~死んだ男の残したものは

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 カウンターテナーの青木洋也さんのCD発売記念コンサート「青木洋也 タケミツを歌う」を、茨木市のホールで聴きました。
 終演後、さっそくCDを購入。青木さんとフォルテピアノの重岡麻衣さんにサインをしていただき大喜びの奥さまらです。

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 コンサートのプログラムと同じ20曲が収録されています。没後20周年となる作曲家、武満徹の作品ばかりです。
 武満といえば、「ノヴェンバー・ステップ」や、大昔にサイトウ・キネンで聴いた笙とオーボエの作品くらいしか思い浮かびません。ところが、ところが、もっとポピュラーな作品をたくさん書いていました。

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 「死んだ男の残したものは」。これは谷川俊太郎の詩に武満が曲をつけてます。ベトナム戦争反対の集会で歌われた反戦歌でした。そんなイデオロギー性を抜きにしても、ジーンと心に響いてきます。青木さんの透き通るカウンターテナーに引き込まれ、息をこらして、体を堅くして聴きいってしまいました。
 武満は「私はいつも、バッハの『マタイ受難曲を聴いてから作曲に取り組むのです」と書き残しているそうです。
 青木さんの声は、BCJ(バッハ・コレギウム・ジャパン)のマタイの演奏会などで何回も聞いています。
 こんな2人が重なって、これまでは知らなかった新たな世界を描き出してくれました。
 

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