オペラ座の天井桟敷から

 【2010/09/21】

Winer Staatoper/ウィーン国立歌劇場です。いま、ヴェルディの「La Forza del Destino/運命の力」が終わって、何度目かのカーテンコールです。ホンモノのオペラを堪能しました。

 舞台設定は、DVDで勉強した1960年台公演の中世スタイルではなく、現代風簡略振り付けでした。

 わたしの席は「Galerie Mitte Rerchts」の2列目でした。インターネットで予約した57EURの安い席です。ようするにガレリーという最上階。後方には、かの立ち見席がありました。手すりに布切れが巻かれているのは、このスペースを確保したという、いうなれば「席取り」なんです。

 休憩時間には、バルコニーから外に出てみました。ウィーンの空に満月です。

 下を向くと、トラムが走っています。

 オペラ座正面の壁画です。

 オペラ座正面の階段を、上部から眺めます。
 ちなみに、わたしの奥さんはあのドアから入った席で鑑賞してられました。ま、それぞれの価値観というか、睡眠時間との兼ね合いでというか!

 オペラ座は1869年、モーツァルトの「ドン。ジョバンニ」でその歴史の幕を開けました。

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グムンデンで予期せぬ途中下車

 【2010/09/23】

 陶器の町、Gmunden/グムンデンのHauptbahnhof/中央駅に降り立ちました。こんな途中下車は、予定にはありませんでした。
 中央駅はTraunsee/トラウン湖畔の旧市街からは1キロほど離れたところにあり、 路面電車が走っています。

 単線の路面電車は、駅から出てきた客を乗せると、すぐに出発してゆきました。

 ウィーンからザルツカンマーグート地方のハルシュタットに向かっていました。ザルツブルク行きECで出発して、途中のAttnang-puchheim/アットナン・プッハイム駅でローカル線列車に乗り換えました。

 ローカル線とはいえ、新造のきれいな車両です。これでハルシュタトに着くはずだったのですが…。

 グムンデン駅に停車すると、ほとんどの乗客がゾロゾロと降りてしまいます。どうしてだろうと不思議に思っていると、隣の席に座っていたおじさんが「ここからはバスで行くんだよ。ついておいで」と。
 それらしい車内アナウンスを聞いた覚えはありません。もっとも英語でもおぼつかないのに、ドイツ語なんてちんぷんかんぷんですが。

 なぜだかわからないまま駅前に止まっているバスに乗り込みました。

 「トラウン湖だよ」。親切なおじさんが教えてくれました。きれいな光景です。

 バスは、グムンデンから2つ先の駅に到着。乗り換えた列車はしばらく待つと発車しました。ハルシュタットには、予定より半時間ほど遅れただけで到着しました。

 改めて写真を見ると、バスの窓に「代行バス」の表示が見えます。

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グラーツの旧市街をトラムは走る

 【2010/09/22】

 オーストリア第2の都市、グラーツを訪れました。旧市街は世界遺産に指定されています。プラハにも似た美しい町です。

 旧市街の真ん中にある中央広場は1160年に生まれました・広場の向こうには市庁舎がそびえています。

 新型のトラムは、いろんな塗色が施されています。

 車内から臨む市庁舎です。

 新旧のトラムが中央広場駅に停車します。

 やはり旧型のグリーン基調の車両が、古い町にはフィットする気がします。

 エッゲンベルク城行きのトラムがやって来ました。ここには、豊臣秀吉の大阪城を壮麗に描いた「大阪城屏風」を内装に使った部屋があります。行ってみたかったのですが、時間切れです。

 トラムは交差点でカーブするときに、方向指示器を点滅させます。こんなのが付いていることを初めて知りました。

 新型低床車の車輪は覆いでカバーされています。

 真っ赤なルージュの唇のような箱です。ここに切符を差し込んで、乗車時刻を刻印します。

 運転手は、自動車並みに右足のアクセルとブレーキを操作します。ハンドルはありませんので、上半身はヒマそいうです。

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ウィーンの町をトラムは走る

 【2010/09/21-22】

 ウィーンの町に赤いトラムがよく似合います。
 リンクからちょっとはずれたフンドルトヴァッサー・ハウスの前を走る新型のトラムです。カラフルな市営住宅とよくマッチしています。

 24時間券(5.7EUR)を買って、最初の使用時にガチャンと刻印すると、それから24時間、市内交通はすべて乗り放題です。トラム(路面電車)でも地下鉄でもバスでも。これをもっていると、すぐ先のトラム駅でも、つい乗ってしまいます。便利なこと、このうえもありません。
 一番下は1回券(1.8EUR)です。
 トラムでは、ふつうは乗車券を見せる機会はありません。地下鉄にも改札はありません。でもただ乗りはご法度。たまに私服乗務員が検札を初めて、そのとき有効な乗車券を持っていないと、有無を言わせず1万円ほど(80EURだったかな)を徴収されます。過去に一度だけ、地下鉄を降りたら、網を張っているのに出くわしたことがあります。

 旧市街を囲んでいた城壁を取り除いたあとにリンク(環状道路)ができ、そこをトラムが走っています。左はブルク劇場です。

 以前は「Ring-Kai-Ring」と表示しているトラムが走ってました。これに乗れば、安心してリンクを一周できたのですが、廃止になったようです。

 トラムの運転席は片側にしかありません。折り返し運転はできないので、ターミナルには大きなループ線があります。ここはプラター公園です。

 トラムの車内です。使い古されてつるつるの座席です。

 こんな電車が走ってました。よく見ると、引っ張っている無蓋車の上の新型カーの宣伝のようです。ひがな1日、リンクを回っているのでしょう。

 オペラ座前からは、バーデン行きの私鉄も発車します。
 ウィーン南駅が工事中のため、代替駅となっているマイデリンク駅に向かうために乗りました。これも24時間券が有効です。
 
 バーデンはウィーン郊外の温泉保養地で、ベートーベンも滞在しました。

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Chor Mater im St.Nicolaikirche,Lueneburg

【2010/09/19】

 ドイツ北部の塩の町、リューネブルクのSt.Nicolai/聖ニコライ教会です。
 ChorMater/コールマーテルの澄み切った声が響き渡りました。調和した4声が、高いドームにとけ込みます。天の調べが、教会を包みました。
 ChorMaterの「夢」がかなった瞬間です。

 ブロッホの「ミサ・ブレヴィス」よりキリエとグローリア、アルカデルトのアヴェ・マリア、ジェンジェシのカンターテ・ドミノを献歌しました。

 日曜ミサに参列させていただきました。かわいい6カ月の赤ちゃんの洗礼の式を祝わせていただける、すばらしい時間でした。

 教会の付属建物です。2階には不思議なドアがあります。

 舟形のバシリカ風煉瓦造りのゴシック様式教会です。

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バルト海を渡る「渡り鳥ライン」 ちょっと期待はずれ

 【2010/09/16】

 「渡り鳥ライン(Vogelflugline)」は、デンマークの首都・コペンハーゲンから、ドイツ北部の主要都市・ハンブルクを結ぶ交通幹線です。中央ヨーロッパから北極はスカンジナビアへ渡る鳥のルートと重なるためにこう呼ばれています。
 デンマークのロービュとドイツのプットガルテン間19キロは、フェリーで結ばれています。45分の船旅まで体験しましたが、ただ風が強いばかりでした。

 あらかじめ日本で購入していた乗車券と指定席券です。

 デンマーク南部の平原を、DB/ドイツ国鉄のICE-TDが突っ走ります。車内のディスプレーに速度が表示されます。「181km/h」がわたしの確認した最高速度でした。

 鉄道・自動車併用の特徴ある橋を渡ります。

 コペンハーゲン行きのICE-TDとすれ違います。

 ロービュで列車はそのままフェリーに乗り込みます。すぐ横のトラックとともに進むちょっと不思議な光景です。

 プットガルテンの岸壁が見えてきました。
 この間は、甲板やカフェテリアで過ごしました。

 エレベータで3階デッキに降ります。

 3階デッキには、ICE-TDが長い車体を横たえています。

 ドイツに上陸します。

 車内の様子です。2等ですがゆったりとしています。

 Hamburg Haupt Bahnhof/ハンブルク中央駅に到着しました。コペンハーゲンから4時間半の旅でした。

ヤツメウナギとご対面 デンマーク国鉄の車両

 【2010/09/16】

 デンマーク国鉄(DSB)の顔です。「ヤツメウナギ」の愛称があります。コペンハーゲン中央駅に向かう空港駅で最初にこれがヌーッと現れたときは、「出たー!」という感じでした。

 「IC3」型の3両編成の気動車です。加速性を重視した設計になってます。
 車両端には、ゴム製の大きな連結幌がついています。このため、編成連結が簡単という、すこぶる合理性を備えたデザインです。そうとわかってくると、なかなかかわいく見えてきます。

 DLに引かれた長距離列車です。

 こちらは最新型のようです。「IC4」型のようです。

 S-tog/エストーと呼ばれる近距離列車です。次々にやってきます。

 派手なペインティングです。この車両は自転車OKです。無線LANが可能な車両もありました。うらやましい。

 この写真は、いずれもコペンハーゲン中央駅で撮影しています。

 午後3時45分発のハンブルク行き列車を待ちます。「渡り鳥ライン」と呼ばれる列車で、バルト海をわたってドイツまで走ります。
 列車はドイツ国鉄(DB)自慢のICE気動車版、ICE-TDです。撮影しようとホーム中央で待っていました。日本のように「○号車はここ」といった表示は一切ありません。ところが、到着直前になって駅員が「ハンブルク行きはずーっと前の方に止まる」と教えてくれました。ホームに入ってきた列車を追って、大慌てで移動するのが精一杯で、車両の撮影はできませんでした。残念!

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早朝のコペンハーゲン中央駅

 【2010/09/16】

 おとぎの国のお城のようなコペンハーゲン中央駅です。ターミナルではなく、貫通駅ですが、正面はレールの伸びる方向を向いています。

 この道を隔てたところにチボリ公園があります。

 時差ぼけで、旅の始めは朝早くに目が覚めます。ホテルは駅前だったので、早朝の散歩です。

 自転車通勤の車列が猛スピードで走り抜けます。自転車道は歩道とは明確に分かれています。

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カラヤンの墓に参る

 【2010/09/24

 ザルツブルクは2度目です。行動予定はたててませんでした。あまりに天気がよいので、郊外に出ようということになって、大指揮者のヘルベルト・フォン・カラヤンの墓参りに出かけました。
 市内中心部からバスで南へ20分ほど。Anif/アニフという村の教会に墓はありました。

 カラヤンはここに眠っています。予想外に地味で、質素な墓でした。これがカラヤンの本当の姿だったのでしょうか。

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 周辺には立派な墓が並びます。

 わたしたちのほかに訪れる人はありませんでした。
 カラヤンの墓を示すような案内板はどこにもありません。静かな教会でした。

 教会の内部もこじんまりとしています。

 教会の前の道には、カラヤンの胸像があったようです。下調べが不十分で、残念ながら気づきませんでした。
 この写真をよく見ると、右下に像が写ってました。

 石造りの質素な教会でした。
 アニフの村にはKarajan strasse/カラヤン通りというのがあり、その先の一軒家がカラヤンの邸宅だったそうです。

 こちらは旧市街対岸のザルツァッハー川沿いにあるカラヤン生家の庭です。指揮をするカラヤンの像が立ってます。

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最後の収穫  シシリアン・ルージュ

 この夏を楽しませてくれたシシリアン・ルージュの最後の収穫です。
 ベランダのポットで1株だけ栽培してました。根を張れる栄養豊富な畑と違って条件は悪いのですが、全部で50個近くが成りました。 
 料理用の品種で、パスタに入れたりしました。最初に食べた赤の肉汁包みが、一番印象に残ってます。

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