My memory 駅 プラハ本駅のバドワイザー

 チェコのプラハ本駅から急行でドイツのドレスデンに向かいました。乗車前に駅のフードコートで簡単に腹を満たしました。メニューが理解できたボロネーゼとバドワイザーです。
 1909年に完成した駅舎は、3階ドームや窓の装飾などにアール・ヌーボー様式がみられる堂々としたものでした。

 地下鉄駅もあり、近代的な新ターミナルビルがつながっています。

プラハ本駅と「food issimo!」のボロネーゼ

 チェコといえばビールです。食事の度に飲みました。
 バドワイザーは、700年の歴史を誇るチェコのビールです。その商標を後発の米国のアンハイザー・ブッシュ社が登録してしまい、いまやバドワイザーといえばそちらになってしまいました。

音楽、あるいはビール三昧の旅

 プラハといえば、はずせない観光スポットが旧市街広場の天文時計です。

プラハ おみやげは天文時計

My memory 駅 シャーフベルクシュピツッェは♬ドレミの歌の世界

 映画「サウンド・オブ・ミュージック」は、家庭教師のマリアが子どもたちと山の上で「ドレミの歌」を歌うシーンから始まります。その舞台となったのが、シャーフベルク(1783m)です。
 シャーフベルクバーン(登山鉄道)の頂上駅、シャーフベルクシュピツッェまで登ってきました。ヴォルフガング湖を眼下にする雄大な景色が広がっていました。

 麓の湖岸駅には、急勾配を登るためにタンクが傾いている真っ赤な蒸気機関車が待機していました。

シャーフベルク登山鉄道で ♬ドレミの歌の世界へ

 麓にある湖岸の町、サンクト・ヴォルフガングは2004年の旅でも訪れましたが、ツアーのため駆け足でした。登山鉄道に乗リたかった思いを、15年後にかなえました。
 1泊して、黄昏から昼下がりまで。美味しいものもいただきました。

黄昏のザンクト・ヴォルフガング

ザンクト・ヴォルフガングの昼下がり

My memory 駅 バルセロナ・サンツのモーニング

 聖地・サンティアゴ・デ・コンポステーラまで800キロを歩いた2回目のカミーノ巡礼は、バルセロナを経由してrenfe(スペイン国鉄)でスタート地のサン・ジャン・ピエ・ド・ポーに向かいました。
 前日に関空からスキポール経由で空路、バルセロナに到着しました。安いホテルで1泊。まだ暗いうちにタクシーでバルセロナ・サンツ駅に乗り付けました。

 予約のALVIA(特急)には時間がありました。駅構内のカフェでモーニングセットを食べました。
 クロワッサンとコーヒー、それにスーモ・デ・ナランハ(生オレンジ・ジュース)のセットで4EURほどでした。
 この3点セットが、それから1ヵ月以上も続いた徒歩巡礼の朝の定番メニュとなりました。

バルセロナ・サンツ駅のモーニング

 近郊列車に混じって、マドリードやレオン、わたしが乗ったイルン・ビルバオ行きなどが発車。パリ行きのTGVもありました。

Paso a paso Dos プレ2=8/24 サン・ジャンで出発準備完了

My memory 駅 世界の湖岸で最も美しい街 ハルシュタット

 「世界の湖岸で最も美しい街」と称されるハルシュタットを訪れました。
 ウィーンからOeBB(オーストリア国鉄)に乗ってやってきました。前回のバート・イシュルから列車で南に半時間ほどです。
 駅にはホームが延びるだけで何もありません。船着き場に向かって坂道を下ります。

 対岸から渡ってくる連絡船を待ちました。
 急峻な山々に囲まれた澄んだ湖水を進む連絡船から眺める風景は、まるで絵葉書のような美しさでした。

ハルシュタット湖を連絡船で渡る

 ハルシュタットに向かう列車は、途中のグムンデンという町で運転休止となりました。なぜだか理解できないまま、親切なおじさんにつれられて代替バスに乗りました。

グムンデンで予期せぬ途中下車

 町の端までのんびりと歩きました。振り返ると湖面に映える最高の風景が広がっていました。

ハルシュタットに流れる静かな時間

My memory 駅 シシーが見初められたバート・イシュル

 ザルツカンマーグート地方の中心地、バート・イシュルは皇帝も愛した温泉地です。シシー、後のエリザベート皇妃はこの町で、フランツ・ヨーゼフⅠ世に見初められました。
 湖畔の美しい町、ハルシュタットからザルツブルクへ向かっていたとき。ザルツブルクから、映画「サウンド・オブ・ミュージック」にも登場するシャーフベルク登山鉄道に乗ろうと麓の町へ旅していたとき。わたしたちは2度も訪れました。
 でも、列車からバス、その逆と乗り継いだだけ。シシーの愛したカイザービラを訪れることはありませんでした。

 ハルシュタットから列車がやってきました。のどかなローカル駅です。

バート・イシュルはまたも素通り

 もう一度、ゆっくりと訪れてみたいバート・イシュルです。

残念ながら素通りとなったバート・イシュル

My memory 駅 ガッレリアが素敵なミラノ・チェントラーレ

 ガッレリア(Galleria)は、イタリア語でギャラリー(Gallery)のこと。ミラノ・チェントラーレ(中央駅)の最前部は「ガッレリア・デッレ・カロッツェ」と呼ばれるアーケード式の車寄せだったが、現在はコンコースになっています。幅200m、天井高は72mに達し、まるで美術館のようです。
 建築家のフランク・ロイド・ライトによって「世界でもっとも美しい鉄道駅」と称されました。

 国際列車が発着します。ところがわたしが乗ったローカル線普通は、汚れ果てたような車両で、あまりの埃っぽさに鼻炎が出るほどでした。

立派なミラノ中央駅と、汚れ果てたローカル線列車

 ミラノのガッレリアといえばこちら、ヴィットリオ・エマヌエーレ2世のガッレリアです。

優雅なアーケード、ガッレリア

ミラノで乾杯! 夕食はガッレリアで

My memory 駅 杭の上に立つアムステルダム中央駅

 運河の街、アムステルダムの中央駅です。赤レンガが美しいゴシックとルネッサンス様式を統合させた風情ある建物です。東京駅と似てなくもなく、姉妹駅になっています。
 建設当時は入江だったところを埋めた当てて、多数の杭を打ってその上に立っています。
 わたしはベルギーのアントワープから到着し、ベルリンへ旅立ちました。近くのスキポール空港やデン・ハーグへも利用しました。  

 ヨーロッパの駅としてはめずらしく改札口がありました。

アムステルダム ガントレットを走る

 フェルメールの「真珠の首飾りの少女」に再会するためにデン・ハーグへ向かいました。ところが⋯。

デン・ハーグへ 風車を見た旅

 ベルリンへの長い旅でした。

IC143 Amsterdam-Berlin に乗って

 運河巡りのボートは、中央駅のすぐ近くから乗船しました。

運河の街、アムステルダムを運河から眺める

アムステルダム 運河のあたりを歩く

My memory 駅 イェンバッハからアッヘンゼーバーンが汽笛一声!

 アッヘンゼーバーン(アッヘンゼー鉄道)は、インスブルックからOeBB(オーストリア国鉄)で東へ半時間ほどのイェンバッハから発車します。
 19世紀末に製造されたラックレール式の蒸気機関車は、山道をアッヘンゼー(アッヘン湖)に向けて登ります。

 シュッシュ、ポッポと最後尾から蒸気機関車が押し上げます。

蒸気機関車に押されてアッヘンゼーへ

 アッヘンゼーを船で渡り、湖岸の村、ペルティサウでのんびりとしました。

アルプス山中の湖岸の村 ペルティサウでのんびりと

 帰りのイェンバッハのホームです。出発表示は東向きはドイツのミュンヘン行き。反対向きはイタリアのボローニャ行きでした。
 乗車したアッヘンゼーバーンの他に、ツィラータールバーンも走っています。こちらにもノスタルジックな蒸気機関車が走っています。 

 かわいいイェンバッハの駅から町に出ることはありませんでした。

イェンバッハ 3つのレールの結節点

My memory 駅 聖地とお別れの、サンティアゴ・デ・コンポステーラ

 キリスト教の3大聖地のひとつ、サンティアゴ・デ・コンポステーラは、巡礼の旅の目的地です。わたしも3回、十二使徒のひとり、聖ヤコブ(スペイン語でサンティアゴ)の墓が見つかったという地に立つ大聖堂を目指して歩きました。
 renfe(スペイン国鉄)のサンティアゴ・デ・コンポステーラ駅は、巡礼を終えてそれぞれの故郷へ帰るペルグリーノであふれていました。

 最初の巡礼では、Alvia(特急)でマドリードに戻りました。

Paso a paso 巡礼翌日 サンティアゴ~マドリード

 2回目は、空港からバルセロナへ。
 3回目は、ここから北のア・コルーニャ、フェロールへと旅立ちました。

飽きずに見上げる大聖堂

My memory 駅 サンモリッツから氷河急行に

 サンモリッツは思いで深い町です。アルプスの画家、セガンティーニと出会い、天国の入り口というソーリオまで訪れ、コルヴァッチ展望台からは4000m峰のピッツ・ベルニナや流れ落ちる氷河を目前にしました。
 氷河急行はサンモリッツから8時間もかけてマッターホルンの麓の町、ツェルマットに向かいました。

 レーティッシュ鉄道のサンモリッツ駅です。泊まっていたホテルの目の前でした。朝からホームを散歩しました。

朝のサンモリッツ駅~レーティッシュ鉄道の電気機関車

 期待を膨らませて氷河急行に乗車です。

氷河急行でツェルマットへ!

オーバーアルプ峠を越える氷河急行

 ホテルの窓から見下ろせば駅でした。真っ赤な塗装の氷河急行を飽きることなく見ていました。

サン・モリッツのホテル、「ラ・マーニャ」で食べた朝食