京都・祇園 平安のカラシソバ

 この夏の「京の三十三食」で食べ残した「カラシソバ」(900円)を、祇園・富永町の平安でいただきました。ニンニクなど強い香辛料を使わずに、辛子で味付けしたローカルフードの京中華です。
 辛さは3段階から選べます。「並」と頼むと、「高校ですね。でも辛いですよ。大丈夫ですか」と女将。ちなみに中学、高校、大学の順に辛くなります。
 「底に辛子がたまってるから、よーく混ぜてね」と大将。底の方の麺を引っ張り出して口に入れると、ツーンと鼻から頭の後ろにまで辛さが突き刺さりました。 

 あわててビールで口の中を中和させました。これはビール必須です。
 でもうまいです。クセになりそうです。

 カウンターに座りました。見ていると、女将が丼に中さじ1杯ほどのカラシと、醤油か何かにみえる調味料を入れます。大将がその上に茹でた麺と八宝菜のようなあんが絡んだ具材を載せていました。

 広東料理を名乗っていて、あまたのメニューにカラシソバはまぎれこんでいます。でも一番人気です。同時に4個をつくっていました。

 中華というよりは、雑居ビルのバーかスナックの佇まいです。

 路地の奥に店はあります。右は人気のうどん店「おかる」です。

 平安
 075-531-2287
 京都市東山区八坂新地富永町131

 南座には、京都の師走の風物詩、顔見世の招きが揚がっていました。

 京都府立医大病院で放射線治療を受けていたこの夏、左目が霞むようになりました。ついでに眼科で検診を受けると、網膜の黄斑浮腫とわかりました。眼球にステロイドを注射すると、一発で回復しました。きょうはその3ヵ月検診でしたが、ほぼ全快ということで無罪放免されました。

京都・裏寺町 「百練」の鉄皿ステーキ

 東山三十六峰の吉田山などを巡りました。昼飯は四条河原町まで戻ってきていただきました。
 裏寺町の「百練」は久しぶりです。すでにランチタイムは終わっていましたが、名物の「鉄皿ステーキ」を定食にしてもらいました。
 リーズナブルなステーキです。柔らかいはずはありません。そんなことは承知です。シコシコと噛むほどに、旨い肉汁がしみだします。

 これが飲めるようになって、うまさ百倍です。

 「百練」と焼き印が入った割りばしでいただきます。

 居酒屋メニューがいっぱいです。

 狭い階段を上がった2階にあります。喫煙OKで、隣で吸っている女性もいましたが、離れていてそれほど煙たくは感じませんでした。

 ネットで住所を調べていて、この建物にしのぶ会館という立派な名前があることを知りました。

 百練(ひゃくれん)
 075-213-2723
 京都市中京区裏寺通四条上ル中之町572 しのぶ会館2F

今夜の一献 ピメント・デ・Yファーム

 「ピメント・デ・パドロン」(ピメントスという表記もあります)は、スペイン・ガリシアの味です。巡礼のゴール、サンティアゴ・デ・コンポステーラのバルでつまんで感激しました。
 パドロン産のシシトウといった意味です。京都のスペイン料理店で食べたときは「ピメントス・デ・京都」といって出てきました。
 Yさんに万願寺唐辛子の小さいのをいただきました。となればこれしかありません。さしずめ「ピメント・デ・Yファーム」です。
 オリーブオイルで炒めて、岩塩を振りかけただけです。いくつでもつまんでしまいます。

 きれいな色をしています。
 「辛いのあるかもしれんよ」ということでしたが、オールセーフでした。

 「禁酒」して2週間になります。アルコールフリーの夕食にも慣れてきました。
 でも、ノンアルコール飲料は欠かせません。きょうは初めてノンアルのワインです。ちょっとジュースのようですが、気分はスパークリングワインです。いくら飲んでも酔いません。

 ゼブラなすの蒸し浸しです。

 ゴーヤは豚肉と炒めてあります。

 まくわ瓜って、懐かしいです。ぬか漬けにすると、これはイケます。
 Yファーム産の野菜ばかりです。わが家の家計はおお助かりです。おまけに、産直、宅配です。

 食べる鬼灯(ほおずき)もいただいてました。ちょっとかじってみましたが、酸っぱくて例えようのない味です。
 奥さまがシロップ漬けにしました。

今夜の一献 ベランダで独り焼き肉

 独り、ベランダで焼き肉を味わいました。心地よい風が吹き抜けて、煙や臭いを気にすることもありませんでした。
 狭いベランダですが、アウトドア用のイスやテーブルを持ち出しました。スキレットを卓上コンロに載せて、準備完了です。ビールを抜くのも忘れていません。

 風の向きによって、熱気にも襲われますが、まるで気になりません。
 ジュワーッと焼けた肉が最高です。

 スキレットの熱量のためか、野菜もうまく焼けて、食べきりました。

 午前中の出かけたついでに、買い出しを済ませておきました。一応は国産肉です。

 黄昏てきました。残りのビールを片手に、風に吹かれました。

 奥さまは、反田恭平のピアノ・コンサートにお出かけです。
 「冷蔵庫に豆腐があるから冷奴で!」ということでした。「おからとトマトも食べておいてね」。みんな素通りでした。

今夜の一献 自家製のきゅうりのキューちゃん

 参院選の選挙速報が流れるテレビを横目にアップです。
 珍しく冷酒です。あてがビールには不似合いだったからです。といってもたいしたものではありません。「きゅうりのキューちゃん」です。テレビCMも流れる某漬物メーカーの商標のはずですが、いまや普通名詞といえそうです。
 自分でつくったというのが、ミソです。レシピは、ネットにいくらでも転がっています。

 温かなご飯が、やはり一番です。ポリポリと箸がのびます。

 参院選の投票の帰りに、地場野菜を売っている店に回りました。ありました。きゅうり3本が100円でした。
 おしゃべりな店のおばちゃんが、客のおばあちゃんに「寿命が短くなる漬け物、いれといたで!」。わたしもその漬け物をいただきました。

 きゅうり3本を1センチ幅で切りました。
 ショウガに、好物のミョウガも刻みました。
 醤油、酢、砂糖、みりんにショウガなどを入れ沸騰させました。
 火を止めきゅうりを入れ、そのまま冷やします。
 きゅうりを取り出し、汁をもう一度沸騰させます。そこへきゅうりを戻します。
 これを3回、繰り返しました。

 粗熱をとってフリーザーパックに入れ、冷蔵庫で保存しました。
 ちょっと酢が強かったので、昆布とみりんを追加しておきました。

 

今夜の一献 トマトのマリネとニラ玉

 まるで信号カラーでした。
 トマトのマリネをつくりました。ニラ玉も添えたので、赤、黄、緑とばっちり三色です。

 パパッと炒めただけです。

 どこかのスーパーで特売していたワンコイン(500円)のスパークリングワインを開けました。コルク栓に針金と、立派な代物です。なんとフランス産でした。
 お味の方もなかなかクールで、いけました。

 京都のデパ地下で、「おいしそう」と手が出たトマトです。アイコで、京都・上賀茂産でした。

 頭に包丁で十字の切込みを入れます。
 熱湯に放ちます。
 30秒ほどで取り出し、冷水に。
 おもしろいように皮がむけます。

 マリネ液も適当です。
 ワインビネガーにオリーブオイル、ハチミツ、塩、コショウを加えて混ぜました。
 ワインビネガーが残り少なかったので、使い切りました。「酸っぱい!」と奥さまから。

 ラップして、冷蔵庫で冷やしておきました。

今夜の一献 STAUBでつくる塩肉じゃが

 念願のSTAUB(ストウブ)をゲットしました。フランス製の重たい鉄の鍋です。百貨店の調理器具売り場などで見るたびに憧れていました。
 さっそく調理しました。塩だけで、調味料などは一切使っていない「塩肉じゃが」です。仕上げに黒コショウを振っただけです。
 うまい。ジャガイモと豚バラのうま味が完璧に発揮されています。それがお手軽に作れます。
 冷えたビールが、さらにうまいです。 

 ディルのマスタードをつけてみました。
 和風だった肉じゃがが、ドイツのポテトに変身しました。

 作り方は簡単です。
 ジャガイモ3個を半分に切って、水に晒します。
 豚バラ肉に塩をします。
 STAUBにオリーブオイルを入れて、水を切ったジャガイモを炒めます。
 豚バラをかぶせ、水カップ2、酒小さじ2をそそぎます。
 あとは中火で湯気が出るまであたため、弱火にして25分。それで完成でした。

 STAUBのレシピ本は、たくさん出版されています。

 STAUBのココット・オーバル23㌢です。高齢者2人暮らしには、これくらいでちょうど良さそうです。

 たかが鍋、されど鍋です。なんとシリアルナンバー(製造番号)が振られていました。

 こめ油を塗り込んで熱し、シーズニングという最初に使う前の儀式を行いました。

 いい色になりました。

 万願寺とうがらしを焼きました。シーズンですね。好物のニンジン葉のごま和えも並びました。

 お隣の大山崎町で昨日、開かれた「十日市」で買ってきました。

東山三十六峰 その1 粟田山から高台寺山、円山・・・

 東山三十六峯草木も冥る丑満刻、突如轟き渡る剣戟の響き…
 ホンモノの活弁は聞いたことはありませんが、そのセリフはなぜか耳に残る世代です。東には東山が連なる(西だと、井上章一の「京都ぎらい」です)京都で育ちました。
 その三十六峰はほぼ確定されていて、当然のことながらそれぞれにピークがあり、名前があることに、最近になって気づきました。ならば登るのには手ごろと、とりあえずはいわゆる東山の北の端の三条通から円山公園あたりまでを歩きました。
 26峰高台寺山、20峰粟田山。頂上にはそんな名札もぶら下がっていました。きょうは6座を「踏破」しましたが、プレートハントは2勝4敗でした。のんびりと三十六峰を巡ります。

 25峰東大谷山への登頂ルートを探して大谷祖廟の最上部まで上がってきました。振り返ると、林立する無数の墓の向こうに、京都市街が霞んでました。

 昼飯は、四条河原町まで戻り、久しぶりに餃子の「珉珉」で鉄板の「パオロー・イーガー、コーテル・リャンガー(爆羊肉1人前・餃子2人前)」をいただきました。

続きを読む 東山三十六峰 その1 粟田山から高台寺山、円山・・・

今夜の一献 春の香り~土筆の佃煮、卵とじ

 ちまちまと居酒屋風に並びました。
 味わった春の香りです。土筆(つくし)が1袋100円でした。つい手が出てしまいました。
 買っておきながら、「こんなたくさんどうするの?」という山盛りを前に、1本1本、額を取り除きました。
 奥さまが佃煮風に煮てくれました。醤油味が勝りますが、気持ちは春満喫です。
 知り合い作のイカナゴのくぎ煮も並んでいます。

 土筆の卵とじです。こちらの方が、ほろ苦さも残っています。

 一緒にゲットしたシイタケは、清酒をかけて魚焼き機でやきました。肉厚でうまいです。

 小松菜とエリンギ、豚肉の炒め物です。
 

 もう一品は、九条ねぎのぬたです。これが口にあいました。

 お相手は、いただきものの天橋立ワインの赤です。
 豊かな香りと、まろやかなお味です。いつものバギンボックスとはひと味も、ふた味も違います。

 茨木の山の中にある「見山の郷」までドライブしました。スーパーには並んでいない品に、つい手が出ました。
 すぐ前を流れる川辺の桜は、まだまだ蕾が堅かったです。

 de愛・ほっこり「見山の郷」
 茨木市長谷1131
 072-649-3328

今夜の一献 イカとカキ 「蔵王桜」でいただく

 「きょうの昼飯」に続いて「今夜の一献」です。
 舞鶴で買ってきたおいしいイカとカキです。イカは早速におろしました。ゲソを抜き、フネを出し、きれいに洗います。1杯からは、飲み込んだばかりで原型をとどめた小魚が3尾も出てきました。皮(?)は簡単に剥けました。新鮮な証拠です。イカ素麺のように細く切りました。
 生姜醤油でいただきました。トロリとしています。甘みが口いっぱいに広がります。1杯400円ほどの贅沢です。
 お相手は、知人にいただいて出番を待っていた純米大吟醸の「蔵王桜」です。間もなく桜の便りが届く吉野の美吉野酒造でつくられています。
 まったりとした、米のうま味が伝わります。

 大きな粒ぞろいのカキです。

 鍋にしました。火が通っても小さくなることもなく、プリプリです。
 ああ、おいしかった。飲みつけない清酒を思わず飲みすぎて、回りました。