【2014/09/19=ベルリン】
旧西ドイツ地区のクーダムです。説明は不要でしょう。ベルリンで見かけたニッポンです。
旧東ドイツ地区のハッケシャー・マルクトの駅前です。
かつてのmade in Japanといえばこちらでした。ポツダム広場にそびえる大きな複合施設です。SONYは売却しましたが、名前だけは残ってます。
ベルリン・フィルハーモニーには、小澤征爾の写真が。その夜に聞いたベルリンフィルのコンサート・マスターは樫本大進でした。
【2014/09/11,12=カタール航空】
カタール航空は、昨年のスペイン行きに続いての選択です。最大の魅力は、運賃が安いことです。原油産出国のためか、燃料サーチャージが他の西欧系航空会社と比べて格段に安いのです。
もちろんエコノミーですが、座席のピッチもわずかながら広くとってあります。機内食も、まあまあです。
関西空港を飛び立って最初の機内食は、「和食」の選択です。ご飯のお箸の組み合わせだけで満足です。
関西空港を深夜に飛び立ちました。エアバスA330です。
まずは白ワインを選びました。プラスチックのカップというのが、ちょっと味気ないですが、味には変わりはありません。
メニューを眺めるとこんな具合です。
和食
前菜=鮭の握り、エリンギ、カマボコ
メイン=海鮮焼き、銀飴ソース掛け、ご飯、エビ、鯛、イカの煮物、ピーマンとマイタケのソテー
デザート=季節のフルーツ
メニューにはない「福もち」がついてます。さすがに食べずに、持ち帰りました。相方がブリュッセルのホテルで食べていたようです。
なんと機内でインターネット接続できるようになってました。ただし1時間で1300円ほど必要です。ビジネスで使うのなら、ありがたいサービスでしょう。
ドーハ到着前の朝食(?)です。スクランブルエッグにソーセージです。
ドーハで乗り継いでブリュッセルに向かいます。ボーイング777で、シートは3+3+3の配置です。端の通路側2隻を選びましたが、窓側のフランス語の女性が遠慮がちにトイレに立つときは、わたしもにこやかに立つ必要があります。これは中央の2席とするべきでした。
飲み物は「コーヒー アンド ウオーター」です。
眠っていて知らない間に、チョコレートバーが配られてました。
2食目はボックスに入って配られました。ひっくり返すと「Lamb Shawarma Calzone and Banana Muffin」とあります。
バナナ・マフィンはわかります。でも、もうひとつは羊肉のシャワルマ(薄くカットした焼肉をパンなどにはさんだアラブ諸国の料理)のカルツォーネ(イタリアの両面焼きペイストリー)だそうです。
またも白ワインを飲んでます。イスラム教国のカタールは飲酒禁止です。そのせいか、ビールはあまり飲まないようです。
ドイツを通過して、オランダ上空まで飛んできました。北回りと比べると長い旅でしたが、ブリュッセルはもうすぐです。
【2014/09/18=アムステルダム】
憧れだったロイヤル・コンセルトヘボウにやってきました。感激しました。
休憩時間には、みんながロビーに出て飲み物を口にしています。わたしも小銭を用意して列に並び「ヴァイス・ワイン、ビッテ」と頼むと、「はい、どうぞ」と白ワインが出てきました。なんと無料でした。なにやら難しいのを頼んでいる客もいましたが、にこやかに応じてました。こんなの初めてです。素晴らしい。
Concert Gebouw(コンセルトヘボウ)は、英語に直すとCencert Hall(コンサート・ホール)。そのままホールの名前、オーケストラの名前になってます。そのGrote Zall(大ホール)です。
1888年4月にこけら落としされました。ウィーンのウィーン楽友協会、ボストンのシンフォニーホールとともに、古くからの姿をそのままに伝える音響に優れたコンサートホールです。
座席数2037席。残響は観客なしで2.8秒といわれています。
響きは独特です。これまでに聴いたことがない音でした。木造ホールということで、石の壁に反響するのとは違うまろやかさが際立っていました。なかでも金管は、余分な音を一切排除して磨き抜かれた音でした。「黄金のブラス、ビロードの弦」との賞賛を納得しました。
舞台中央のオルガンをはさんで、左右に赤ジュータンの階段があります。
指揮者のマリス・ヤンソンスは、腰まで両方にスリットがはいったきわどいドレスを着たピアニストのユジャ・ワンとともに、まさにここから登場しました。アンコールではこの階段の途中まで登って、再び降りてくるのを繰り返しました。
わたしもこの夜は、ネクタイ姿でした。
聴衆は、ネクタイ姿が多かったですが、超ドレスアップといったご婦人にはあまりお目にかかりませんでした。地元のファンが、トラムに乗ってやってくるような庶民的な演奏会でした。
しばしば指揮台に立った作曲家のグスタフ・マーラーの胸像が飾られています。
ピアニストのウラジミール・ホロヴィッツの時代物のポスターが展示されています。最後の演奏会だったのでしょうか。演奏後にハンカチを振って拍手に応えるホロヴィッツがデザインされています。
右から、ホロヴィッツ、ブルーノ・ワルター(指揮者)、エリー・アメリンク(オランダ生まれのソプラノ)、アルトゥール・ルビンシュタイン(ピアノ協奏曲で協演)の胸像です。
この日のプログラムです。
ロッシーニ 序曲「泥棒かささぎ」
ショスタコービッチ ピアノとトランペットのための協奏曲
プロコフィエフ 交響曲第 5 番
プロコフィエフのシンフォニーが終わったところです。全員、スタンディングの大拍手です。
やはりヤンソンスはカッコよかったです。音楽もそうですが、多分にヴィジュアル的です。沈思黙考、目を閉じて棒を振っていた帝王・カラヤンとは時代が違います。クラッシック音楽とはいえ、時代の流れには逆らえられないようです。
チケットは発売日にインターネットで予約しました。発売開始時間がわからなかったので、現地時間の午前0時にアクセスしてみると、発売が始まりました。ちなみにベルリンは午前8時からでした。
クレジットカードで支払い、チケットは予約券(ネットのプリントアウト)と引き換えに当日、チケットセンターで受け取りました。
コンサートが終わったコンセルトヘボウです。満足の夜でした。
【2014/09/17-20=ベルリン】
ベルリンで2泊した「Derag Livinghotels」です。
一応、4つ星で、今回の旅では一番、格がありました。中規模ですが、さすがにフロントもしっかりしています。ビジネスホテル風のカードキーではなく、昔風の重たいキーを、その都度、フロントで受け取りました。
ところが、朝食は一番簡素でした。温かな料理はゆで卵だけ。生野菜や果物はありません。
2日目も、まるで同じです。ドイツの質素さの表現なのでしょうか。
食後のデザート代わりに、あまり口にしないヨーグルトをいただきました。
カフェテリアというにはおこがましいような、あっさりとしたものです。
部屋は広く、落ち着いた内装です。
前回のベルリンで満足したフリードリッヒ通りのホテルを予約しようとしました。ところが高くなってます。2年前は1泊100EUR、しかも1EUR=100円ほどの円高でした。ドイツは物価が安いと感じた日々は、夢、幻と化してました。
それでも1泊110EURほどで見つけたホテルです。十分に満足の宿でした。
ホテルの裏手には、シュプレー川の支流が流れていて、併設のテラスレストランがありました。
ベルリン・フィルハーモニーからの帰途は遅くなるのがわかってました。ポツダム広場の下を通っている地下鉄路線、U2の沿線という条件でBokkinng.comで探しました。メルキシェス・ムゼウム駅から横断歩道を渡っただけという近さでした。
【2014/09/19,20=ベルリン】
アレクサンダー・プラッツにあるテレビ塔に上りました。ベルリンの町が一望できます。最初は、ブランデンブルク門とかを眺めてましたが、気が付くと足元を黄色いトラム(ベルリン市電)が走ってます。まるでミニチュアを見ているようで、そちらに目を奪われてしまいました。
手前の尖塔は、聖マリー教会です。
5連接のLRTです。
長い7連接のLRTもいます。向こうの3両連結は、プラハなどと同じで旧共産圏で活躍しているタトラでしょうか。
この旅最後の20日は、朝から小雨でした。シュプレー川巡りもこれでは無理です。博物館島に行って、ペルガモン博物館でも見物しようと出発しました。
アレクサンダー・プラッツからトラムに乗ってハーケシャー・マルクトに向かいます。
ハーケシャー・マルクトに着きましたが、小雨は降り続きます。博物館島を散歩するのも億劫です。
ベルリン48時間カードを持っている気安さです。公共交通機関は乗り放題です。
反対向きの5番トラムに乗ることにしました。
専用軌道をに入ると、スピードアップします。
Landsberger Alle/Petrsburger Strasse で下車しました。
目の間のビル1階が商店になってます。
エリカの花がきれいです。ブリュッセルの朝市でもエリカを見ました。今がシーズンなんでしょうか。
これもエリカでしょう。でも、こんな色は初めてです。
果物屋さんでは、スイカの切り売りです。
日本では、このシーズンにあまり見かけなくなったスイカです。
再びハーケシャー・マルクトに戻ります。片道15分ほどのトラム乗車でした。
ベルリンでは、旧西ドイツ地区のトラムは撤去されましたが、旧東ドイツ地区には広大な路線網が残っています。
【2014/09/19=ベルリン】
旧東ドイツ地区にあるハッケシェ・ヘーフェです。8つの中庭が連なるビルの1階には、おしゃれなショップやカフェ、ギャラリーなどが集まっている複合施設です。
ちょっと疲れたので、Rosen Garten で休憩です。
なんと、なんと、ストローですする甘いビールなんて、初めての口当たりです。
「お薦めのベルリン小麦のビール 発泡性のラスベリーシロップ入り」(3.50EUR)とあります。これを頼んでます。
もうひとつは、「オレンジジュース アイスクリーム入り」といったものでしたか。実は、これを頼んだのがわたしです。珍しく甘いものが欲しかったのです。
ビルの中庭にある、落ち着いた空間でした。
これって、ムクゲですかね。きれいに咲いてます。
アンペルマン・ショップがありました。旧東ドイツの愛すべき信号機をデザインしたグッズが並んでいます。
JOSTは、カジュアルなバッグなんかが並んでいます。見ていると欲しくなり、格安のを買ってしまいました。毎日、会社にさげて行ってます。
Sバーンのハッケシャー・マークト駅の前です。
【2014/09/15-18=アムステルダム】
アムステルダム中央駅前のトラムのターミナルです。各方面へのトラムが次々に発着します。
地下鉄も走ってますが、主に郊外の住宅地とを結んでいます。市街地の公共交通機関はもっぱらトラムとバスです。
トラムの5番は、中央駅からダム広場-ライツェ広場-ミュージアム地区と走る幹線ルートです。泊まったホテルも、この路線にあり、何度も利用しました。逆時系列に写真を並べました。
ベルリンに向けて出発する朝です。ラッシュアワーがあるのかどうか不明ですが、車掌は朝からのんびり新聞を広げてました。
コンセルトヘボウでの音楽会が終わりました。2駅ですが、トラムに乗って帰りました。
11時を回ってましたが、トラムはそれほど待たずにやってきました。
GVB(アムステルダム市営交通会社)のチケットは厚紙製ですが、「ICチップが埋め込まれているようです。乗客は乗、下車のつど、定期やチケットを右側のセンサーにかざします。
ガントレット(単複線)になってます。道が狭いところは、単線のように相互のレールが接近して、同時には一方しか走れません。
別の個所のガントレットです。わたしが乗るトラムが通り過ぎると、早くも右のトラムが進入しつつあります。向こうからもトラムはやって来ています。
コンセルトヘボウの2階窓越しに見るトラムです。向こうはアムステルダム国立美術館です。
「朝の散歩」で撮影したトラムです。
コンセルトヘボウの前を行き交うトラムです。
チケットは、1時間券が2.80EUR、24時間は7.50EURです。3回乗れば元が取れる計算です。ホテルのフロントで24時間券を買いました。これさえあれば、気楽にトラムに飛び乗れます。
【2014/09/17=アムステルダム】
アムステルダムを散歩します。あちこちに運河が走ってます。
運河に向かって、ファサードがきれいな建物が連なります。1区画のファサードの幅には制限があり、税金もその幅で決まっていたそうです。そのため、建物はすべて鰻の寝床です。京都の町家とも似ています。
道路ではなく、運河が物流の動脈でした。
「9ストラーチェス」と呼ばれるかわいいショッピングエリアです。
「マルガレスM」は、実用的で気取りのないデザインレザーの店(ガイドブックそのままの表現)です。
奥さんは、簡単でリーズナブルなバッグをお買い上げです。
紋章のデザインも凝ってます。
運河巡りのボートが通り過ぎます。わたしたちも乗りました。
アムステルダムの語源となったダムがあったダム広場です。新教会です。
こちらは王宮です。といっても王族は、デン・ハーグに住んでいます。
【2014/09/16、17=アムステルダム、デン・ハーグ】
フェルメールの4作品が、一挙公開中です。アムステルダム国立美術館の圧巻です。
日本人ツアーが押しかけてきましたが、ガイドの説明だけ横から拝聴して、一陣の風の後に静かに対面しました。
ノー・フラッシュで写真撮影も可能という鷹揚さです。でも部屋が暗かったので、どれも手ぶれしてます。カメラの設定を誤ったようです。ま、写真なんてどちらでもいいです。現物を、この目で見たのですから。
「牛乳を注ぐ女」です。柔らかな光が左上から差し込みます。垂れ落ちる牛乳や、テーブルのパンからも不思議なエネルギーが発散されています。
「恋文」は、さらにヴィヴィッドです。デン・ハーグで再会するつもりだった「真珠の首飾りの少女」にも似た、きらりとした光線が感じられます。
「青衣の女」は、東京で見たことがありました。
フェルメールの故郷、デルフトを描いた数少ない風景画の「小路」です。
どうやらこの美術館の最大のウリは、レンブラントの「夜景」のようです。
日本人は、フェルメールへの関心が高いようですが、こちらが圧倒的人気です。
世界3大名画は、この「夜景」と、「モナ・リザ」、それにベラスケスの「ラス・メニーナス」とする説もあります。ラス・メニーナスは、マドリードのプラド美術館で見ています。次は、パリか!
デルフト焼きなども展示されています。
藍色は、伊万里などの影響が波及しているようです。でも、この造形は、日本にはありません。
ちょっと休憩です。美術館のカフェです。午前中から白ワインなんて、日本では考えられません。
ミントティーも、ちょっとすすりましたが、すがすがしいです。
チケットも、「夜景」の一部がデザインされています。
「I amsterdam」のモニュメントは、人でいっぱいです。
前日に訪れたデン・ハーグです。
「真珠の首飾りの少女」と「デルフト眺望」を所蔵する「マウリッツハイス美術館」は、ビネンホフの美しい池畔にあります。
目の前まで行きましたが、この日は臨時休館でした。
ロッテルダムにも、フェルメール作品はあります。アントワープからアムステルダムへの特急、タリスもこの街に停車しました。もう一度、オランダに行くなら、デン・ハーグとロッテルダムですね。「全点踏破」には程遠いですが。
年に一度の国王のパレードが行われていました。マウリッツハイス美術館は右奥です。そこへの道は、シャットアウトされてました。
東京・上野 2つのフェルメール展
フェルメール 「真珠の首飾りの女」は東京へ出張中
京都市美術館のフェルメール人気