インスブルックの北にそびえるノルトレッケ連峰(「北の鎖」の意味)に上りました。
ハーフェレカーという標高2334mの展望台へは、最新式ケーブルカーのフンガーブルクバーンと2つのロープウエーを乗り継ぎました。
王宮の近くにある地下駅で待っていると、まるで地下鉄のように折り返しの車両がやってきました。これがケーブルカーでした。
出発すると、水平の地下軌道を走り、イン川の鉄橋を渡り、途中駅に止まりました。地下で下ってきた車両とすれ違い、やっと急な登りになりました。
次はロープウエーでした。大きなカーゴでした。すでにシーズンオフなのか、客はまばらでした。
山肌には雪が積もっていました。残雪ではなく、新雪であることがわかりました。
鋭い岩峰が目の前でした。
2つ目のロープウエーに乗り継いでハーフェレカーに着きました。
外は真っ白な雪の世界でした。視界は数十メートルほどでした。
奥さまは早々にリタイアしました。正解でした。
わたしはもう少し歩きましたが、積雪は20センチほどにも達していました。それ以上、進むのは、ショートカットのウォーキングシューズではとても無理でした。
先へ進んでいったのは、装備をしっかりとした登山者だけでした。
展望台からは街を見下ろそうにも、雲ばかりでした。
ホウホウの体ですぐに逃げ出しましたが、下ってくるにつれて視界が広がりました。
アルプと呼ばれる牧草地帯にはヒツジ(?)が放し飼いされていました。
最初の乗り継ぎ駅、フンガーブルクまで下ってくると、やっとインスブルックの街が見下ろせました。
泊っているホテルや、旧市街がよく見えました。
向こうの山すそには、インスブルック五輪で使われたスキーのジャンプ台がそびえていました。