ウィーンみやげ 2つのクリムト

 ウィーンみやげの2つのクリムトを並べてみました(画像の合成です)。
 オーストリアを代表する画家、グスタフ・クリムトの「接吻」は、あまりに有名です。2005年に初めて訪れたベルヴェデーレ宮殿にあるオ―ストリー・ギャラリーのみやげにしたコピーは、金縁の額に入れてわが家のリビングに飾っています。
 クリムトは、きらびやかな女性だけではなく、こんな素敵な風景画も描いていました。大判のポストカードが今回のみやげです。

 「接吻」と再会しました。思っていたほどの派手さはなく、むしろしっとりと落ち着いた色彩でした。18年もたつと、記憶は適当に美化されて、変化していたのでしょう、

 人気の作品ですが、開館直後だったので、ゆっくりと見ることができました。

 クリムトの世界を堪能しました。

 知らなかったクリムトのもう一つの顔です。
 夏になるとザルツカンマーグート地方のアッタゼー湖畔で過ごしました。そこで多くの風景画を描いていました。望遠レンズでのぞいたように風景が切り取られています。
 

「Allee im Park von Schloss Kammer(カンマー城への道)」です。

 「接吻」の横にあったのがこちらです。ヒマワリでした。

 エゴン・シーレにも惹きつけられました。

 窓からの風景を、額縁に切り取りました。下宮につながる庭園が幾何学模様を描いています。後方はシュテファン大聖堂です。

 ここでもクリスマス・マーケットが開かれるようです。昼前とあって、まだ閉まってました。

 2023年はベルヴェデーレ宮殿上宮の完成から300周年でした。

 美術史美術館の階段を見上げると、クリムトが描いた「パラスアテネ」らが壁を埋めています。

 美術史美術館では、フェルメールの「絵画芸術」やベラスケスのマルガリータ王女、フリューゲルの冬の風景などをざーっつと見て回りました。

 あれこれと書き続けてきたウィーン覚書は、今回で終わりとします。

JR奈良駅 JNOの街角コンサートを楽しむ

 JNO(Japan National Orchestra)は、ピアニストの反田恭平さんがプロデュースするオーケストラです。拠点の奈良で、県とタッグを組んで「未来の演奏家育成事業 街角演奏」を繰り広げています。そのメンバーの弦4人+オーボエによるミニコンサートがJR奈良駅で開かれました。
 みやこ路快速を降りて、改札口を出たところが会場でした。クリスマスらしい曲で、演奏は始まりました。
 わたしは構えたコンデジを、そのまま動画モードにして撮影しました。

 乗降客で行き交うコンコースに、譜面台が立てられました。

 演奏者が到着しました。ラフな格好をした若者たちです。

 本番もコートを脱いだだけの普段着です。まるで飾らないコンサートです。

 モーッアルトのオーボエ四重奏曲の第1楽章です。大好きな曲です。
 広いコーコースは音響的には何も考えられていませんが、荒木奏美さんのオーボエが心地よく響きました。

 水野優也さん、佐々木賢二さんのチェロのデュオも素敵でした。

 「聖しこの夜」のメロディーに、通りかかった親子も足を止めていました。

 この曲は、音声のみです。
 「奈良を音楽の都に」という反田くんら若い音楽家の思いが詰まった素晴らしいひと時でした。

 コンコースは、天井や柱が木調で和風に仕上げられています。

 奈良を拠点とするJNOのおかげで、ここにやって来る機会が増えました。
 この街角コンサートも、奈良県庁で行われた岡本誠司さんのヴァイオリンに続いて2回目でした。

アンチョビをつくる 2023

 アンチョビをつくります。昨年も12月14日につくっていました。
 冷蔵庫に、10月末に塩漬けにしたイワシが眠っていました。もう十分なはずです。
 イワシからしみ出た液体はナンプラー(魚醤)です。でも、これを使うエスニック料理はわからないので、捨ててしまいました。
 いったん取り出し、改めてオリーブオイルに漬けこみました。

 海の近くに住んでいないので、新鮮なイワシとはなかなか巡り合えません。たまたま高槻市内のスーパーマーケットで見かけた真イワシです。
 カタクチイワシの方がベターなのですが、これでつくることにしました。

 手開きして腹を出し、骨を取ります。
 適当な量の塩とともに漬け込みます。
 ラップして冷蔵庫に保管していました。

 取り出したイワシを、薄い塩水で洗って塩抜きします。
 

 ペーパータオルの上で乾かします。

 漬け込む容器は煮沸消毒します。
 残っていた尻尾や骨は取り去り、2つに切ってロール状にします。
 容器に積みかさねてゆきます。ロール状にしたのは、後で取り出しやすいからです。

 オリーブオイルをいっぱいまで注ぎます。

 ローリエがなかったので、近くのスーパーで買ってきました。これも漬け込めば、再び冷蔵庫で寝かせます。
 1カ月もすれば完成です。

シュテファン大聖堂 反田恭平のリアル・レクイエム 【本番】

 モーツァルトが死の床で書き続け、未完のまま残された「レクイエムニ短調」(死者のためのミサ曲)が、モーツァルトが亡くなった同じ日の同じ時間にシュテファン大聖堂に流れました。指揮はピアニストで指揮者も目指している反田恭平です。
 これは聴きに行くしかない!! と決断した5回目のウィーンへの旅でした。感動の夜でした。
 哀しくも美しいメロディーが、広い大聖堂のドームに吸い込まれました。
 学生時代にカール・ベーム指揮、ウィーン・フィルの演奏するLPを買って、何度も何度も聴きました。奥さまは学生時代に歌っています。それから50年余。遂にリアル・レクイエムと出会うことができました。

 午前零時を前に、シュテファン大聖堂の前は静まりかえっていました。

 大にぎわいだったクリスマスマーケットにも人影はありません。

 大聖堂の重たい扉から入ります。

 チケットは、インターネットで日本から予約していました。前方の席は取れず、着席すると反田クンもオケや合唱もほとんど見えませんでした。満席でした。

 反田くんの指揮者としての海外デビューでした。渾身の指揮でした。

 演奏を前に、反田くんがカメラを前に話していました。

 演奏が終わると照明が消えました。レクイエムですから拍手はありません。聖職者を先頭に反田くん、オーケストラ団員、合唱団員が一列に並んで退出しました。プロセッションです。チーン、チーンと最後のひとりが去るまで暗闇に厳かな鐘がなり響きました。モーツァルトの葬儀でも使われた同じ鐘だそうです。

 午前1時をまわって大聖堂を後にすると、ケルントナー通りのイルミネーションも消えています。歩いているのは大聖堂を出て家路を急ぐ人たちだけです。
 わたしたちのホテルは、次の角を曲がって30メートルほどのところでした。

シュテファン大聖堂 反田恭平のモツレクが響く

 シュテファン大聖堂にモーツァルトのレクイエムが流れました。
 反田恭平の指揮で、日本からやってきたコーラスが大きなドームに響きました。ラッキーなことに、そのリハーサルを聴くことができました。
 学生のころから知っているバイオリニストのちかちゃんの立派に成長してオケで弾く姿を間近にして、感動しました。

 本番は、モーツァルトが亡くなったその日、その時間にあわせてこの夜の零時に始まりました。それを予告するポスターが、シュテファン大聖堂の扉に張られていました。

楽友協会 アルゲリッチに振りまわされる

 ムジーク・フェライン(楽友協会)の大ホールです。「今年一番の寒さ」とウィーンで暮らす知人も話す夜でした。でもここは熱気に包まれました。
 鳴り止まない拍手とスタンディングに応えるマルタ・アルゲリッチ(ビアノ)、ジャニーヌ・ヤンセン(バイオリン)、ミッシャ・マイスキー(チェロ)のトリオです。

 詳しくは、改めて書きます。

 休憩には、白ワイン片手にご満悦です。

 ウィーン放送交響楽団でアカデミー生としてバイオリンを彈くちかちゃんと再会しました。

「マナスル報告会」でかほちゃんとツーショット‼

 「かほの登山日記」ですっかり虜になってしまったYouTuber、かほちゃんの「マナスル登頂報告会」が、大阪・都島区のイベントスペースで開かれました。
 登山系YouTuberとして登録者数が30万人を誇るナンバー1の人気アイドルです。ヒマラヤの8000㍍峰、マナスル(8163m)の登頂を明るく語るかほ節と、ネパールの村々や荘厳な山々の美しい画像の世界に引きずりこまれました。
 ファン・サービスで、記念撮影会もありました。やにさがったわたしも、そこにいまいた。
 *画像の一部に、プロジェクター光線の具合か虹のような色の帯や影が入っています

 「こんにちは かほです!」のいつものホーズを決めてくれました。

 9月27日にマナスルのピークに立ったかほちゃんとシェルパの画像です。
 現地報告のYouTubeで見たことがありますが、酸素の希薄な山頂で平気な顔をしてカメラに向かうかほちゃんのYouTuber魂にびっくりしました。

 マナスルは1956年に、日本隊によって初登頂されました。
 わたしは記念切手が発行されたことを覚えています。

 メスティンを使った山飯の紹介などでかほちゃんのYouTubeを登録して、欠かさず見るようになりました。
 それが、あれよあよとクライマーの道へ一直線。モンブラン、キリマンジェロ、アコンカグアと世界のサミットを制覇しています。
 驚くことに、いや当然の流れか、来春には世界一のエヴェレストを目指すそうです。

 サービス精神旺盛なかほちゃんです。

 かほちゃんがコラボしているアミノ酸補給剤などをプレゼントされました。

 元病院という収容20数人の広くはない会場でしたが、ファンでいっぱい。愛媛から高速バスでやってきたという男性もいました。

滋賀・守山 佐川美術館ミュージアムカフェの比叡とろ湯葉そば

 滋賀・守山のびわ湖畔にある佐川美術館で「ガウディとサグラダ・ファミリア展」を鑑賞しました。
 ちょっと疲れて、ミュージアムカフェでそのまま昼食にしました。選択の余地はなく「比叡とろ湯葉そば 鶏ごぼうごはんセット」(1630円)です。
 「温」を頼むと、湯がかれたそばと出汁が別に出てきました。

 熱々を注ぐと、豆乳が湯葉になるというわけです。口あたりの優しい味わいです。
 

 そばはも柔らかいです。
 いつもならアクセントに七味をふりかけるところです。そんなものはありませんでしたが、満足して出汁まですすりました。

 炊き込みご飯もおいしかったです。

 コーヒーがセットです。京都・三条のイノダコーヒです。

 奥さまは「生ハムのクロワッサンサンドプレート」でした。トルティーヤが柔らかくておいしかったそうです。

 中庭に面したゆったりとしたスペースです。

 池の向こうに比良の連山が頭をのぞかせていました。

 「ガウディとサグラダ・ファミリア展」は、アントニ・ガウディ(1852-1926)の建築思想と造形原理を、バルセロナのサグラダ・ファミリアに即してわかりやく見せてくれました。なかでも「コローニア・グエル教会堂、逆さ吊り実験」などには、目が釘付けになりました。
 サグラダ・ファミリアは2026年には完成予定です。もう一度、行ってみたいという思いが募りました。その時は、バルセロナに点在するカサ・ビセンス、グエル公園、カサ・バッリョ、カサ・ミラなどのガウディ作品もゆっくりと見たいものです。

 「蝦夷鹿」(佐藤忠良作)の向こうの紅葉が美しいです。

 平山郁夫などの常設展がありますが、2度目の今回は失礼しました。

 佐川美術館
 滋賀県守山市水保町北川2891
 077-585-7800

サンタクロースがやってきた PartⅡ

 早くもわが家にやってきたあわてもののサンタクロースだけでは、ちょっと寂しいです。ツリーを3本、つくりました。
 子どもたちが小さかったころに、山で拾ってきた松ぼっくりも並べました。ゴールドにラッカー塗装してから30年はたっています。他のクリスマス・オーナメントは箱の中ですが、ひと足早くに出番です。

 ずんぐりむっくり、シャープさには欠けるモミの木です。

 最初は円錐形の木材でつくるつもりでした。でも、材料費が高くなりすぎることわかりました。
 発泡スチロールの円錐です。手芸材料のようです。何でもネット通販で手に入ります。

 大中2種あります。
 手前の木製円錐材は、工具箱から見つかりました。でも小さすぎました。

 大きい方の円錐の頭を、カッターナーフでカットして、中を接着しました。

 ベース(幹と土)は、回転凧をつくったプラボードの端材をサークルカッターで切り取って、2枚重ねしました。
 安定するよに、底に釣りの鉛のおもりを接着しました。

 てっぺんの星は、百均で見つけました。

 ツリーは深緑、ベースは茶、星は金色に塗装しました。

 サンタクロースがやってきた

 

揚がってくれるか? 回転凧をつくる

 「じーじ、今度はどんな凧を作ってくれるの?」と、孫娘が楽しみにしています。
 この正月は立体凧のヘキサゴンを、その前はヒコーキ凧をつくり、一緒に揚げました。
 図書館で凧の本を借りてきたり、ネットを検索するなどして考えました。
 でき上がったのは回転凧です。風を受けると胴体がクルクルと回転して、それに伴う揚力で舞い上がるという仕組みです。

 部屋にぶら下げて、ブロワーで風を送りました。ゆるゆると回転はしましたが、さてこれが揚がってくれるのでしょうか?

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