産経新聞連載の『「どたぐつ」が喰う』で「若狭 」を取り上げて以来、鯖街道づいてます。鯖街道の出発点、小浜のいづみ町商店街まで来てしまいました。小鯛の笹漬けで有名な田村長が開いた食事処に予約を入れようとすると、「きょうは法事で貸し切りになってます」。となれば「大谷食堂」しかありません。
焼き鯖もおいしそうでしたが、焼魚定食の魚を、のどぐろにしてもらいました。前回も食べました。「のどぐろって、昔は金沢の方でしか揚がらなかったんだけど、最近はこちらでも獲れます。ありがたいことです」とご主人。
むっちりとした身が、ポロリとはがれます。ほどよく脂がのった、おいしい魚です。
もうひと品は刺身盛り合わせです。カンパチ、ヨコワ、甘エビ、マトウ鯛の4種です。どれも分厚く、甘さが口の中に広がります。こんな新鮮な刺身は、残念ながら都会ではそうやすやすとは巡り会いません。
最高にうまかったのは、脂がのったヨコワでした。マグロの子供です。
定食ですので、たっぷりのご飯とすまし、小鉢、自家製の漬け物がついてます。
幸いなことにスポンサーが一緒でしたので、「時価」の内訳はわかりませんでした。でも、都会のすし屋のようなことはないはずです。
いづみ町商店街を散歩しました。
トロ箱からはみ出したばかでかい馬頭鯛の隣りにいる、腹に丸いマークがあるのがマトウ鯛(ばと)です。
のどぐろもいました。赤い魚ですが、確かにのどのあたりが黒いです。「おいしいけど、ちょっと高いよ」と鮮魚店のおばちゃん。
ヨコワとカンパチも並んでました。
獲れたてを食べたのですから、おいしいはずです。
いづみ町商店街には「京は遠ても十八里」と記したプレートが埋め込まれています。わたしも鯖街道をここから京都まで歩いたことがあります。
大谷食堂
福井県小浜市いづみ町
0770-52-0502
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