日本海を見下ろす岬に、有機栽培野菜を食べさせてくれるレストランがあります。「満席」でしたが、そこで1枚のチラシ(一番下の写真)に目がとまりました。「音楽館楠堂(くすのきどう)」です。帰り道に訪ねてみました。
福知山市郊外の集落にある古い民家です。貸しスタジオのようなところを想像してましたが、ちょっと違いました。しかし、ドイツの「グロトリアン」製というピアノの存在が気になって、玄関にかかった板を「コン!」とたたきました。
ご主人の美市川善久(みいちかわ・よしひさ)さんは、ちょっと驚かれた様子でしたが、快く招き入れてくれました。
グロトリアンは、高音がパーンと飛び出してくる明るい響きが特徴的な素敵な音色でした。ジャズにはぴったりです。われわれだけのためのライブ演奏を楽しませていただきました。
コーヒーまでご馳走になって、音楽の話が弾みました。
舞鶴在住のジャッズ演奏仲間が、女房の小・中学校時代の同級生だということがわかりました。美市川さんは、楠正成本家26代の当主のため「楠堂」と名づけられたことや、我が家のすぐ近くには楠公父子が分かれた「桜井の駅」があることなど話はつきませんでした。
人との出会いの楽しさを実感したひと時でした。、
美市川善久・単独ピアノライブは、1月18日と2月22日に、「音楽館楠堂」(福知山市立原120)で開かれます。
新年おめでとうございます。写真と文章に、暖かいお人柄を感じながら楽しく拝見しています。ことしも、どうぞよろしくお願いいたします。
実は、我が家のピアノもアップライトですが、1920年製のグロトリアンです。演奏者の腕は悪いですが、力強い音がきれいにでる楽器です。このグランドは、比較的新しそうですね。一度行ってみたい場所です。
どうも、ありがとうございました。
イメルダさん
ことしもご愛読、よろしくお願いいたします。
1920年製といえば、わたしの母親世代です。どんな音を奏でるのか興味があります。
このグランドは1971年(?)だったとうかがいました。
taya様
1920年生まれのグロトリアンの音ですが、修復済みのせいか、最近のスタインウエイなどとやや違うかなというくらいです。同年生まれの私の母は、相当老化が進んでいるのと対照的です。
ピアノは、多分1900年くらいに現在のような構造に固定したのではないでしょうか。それまでのチェンバロなどと違い、大きな音が出て、音も狂いにくいということで、現在まで楽器の王者として君臨しているものと思います。正確な情報があれば、教えてください。