JR西舞鶴近くにある出雲そばの「加寿美(かすみ)」です。30年ほど前に名物の瓦そばを食べた記憶がありますが、なんとそれ以来です。店内の様子はまるで覚えてませんが、メニューに瓦そばが健在でした。屋根瓦の上に焼き茶そばが載っています。懐かしくて、頼みそうになりましたが、ちょっとお腹が空いていたので「手打ち出雲そば定食」(1080円)にしました。
そばが自慢のはずです。おいしいそばです。前菜という感じで、ペロリと平らげてしまいました。
料理がすごい。盆に盛られて登場しましたが、正面には美しい菊が。蓋を取ると、香の物でした。しゃれた器です。食事を終えて、盆がさげられても、花だけはテーブルに咲いてました。
揚げ出し豆腐に肉じゃが、イワシの丸干しに青菜の和え物、みそ汁は納豆入りでした。
肉じゃがは、舞鶴が発祥の地と胸を張る料理です。薄口醤油を使っているような薄味でしたが、肉とじゃがいもの味がします。
舞鶴には海軍鎮守府がありました。初代司令長官の東郷平八郎元帥(当時は中将)が、英国留学時代のビーフシチューを懐かしんで作らせたのが肉じゃがだったそうです。
カウンターとテーブル4卓ほどの店です。でも向こうの暖簾をくぐると、別の通路から入る立派な玄関に出ます。大きな宴会もできるれっきとした料亭です。
国道に面するそば屋さんの風情です。
庭の紫式部が、きれいな紫色でした。
加寿美
0773-75-0428
京都府舞鶴市円満寺139