青春18 長野 「権堂かき小屋」で飲む

 長野での一夜。権堂通りのアーケードを一巡して入った「権堂かき小屋」です。内陸の長野ですが、カキを食べさせる店です。焼きガキが人気でしたが、「r」のつかない8月にカキはどんなものかと敬遠しました。
 「サンマの初物がはいってますよ」というお薦めの言葉に、刺し身にしてもらいました。トロリとうまいです。

 付け出しのバイ貝です。

 メゴチのから揚げです。

 たっぷりとマヨネーズをつけていただきました。

 やはりカキも食べたくなって、熱したら大丈夫とアヒージョを頼みました。
 白ワインといただきました。飲み放題(1000円)にしましたが、十分に元をとりました。

 バケットをオイルにひたします。

 飛び込みで入りましたが、支払いもリーズナブルで満足しました。

 権堂 かき小屋
 050-5590-4309
 長野市権堂町2373-1

青春18 信州・姨捨駅 スイッチバックと日本3大車窓

 急に思い立って「青春18きっぷの旅」に出かけました。向かった先は信州・長野。片道414.7キロ。JRの普通乗車券なら6800円。さすがに日帰りは無理で、ドミトリーの格安ゲストハウスに1泊しましたが、年金生活者の懐に優しいリーズナブルな2日間でした。
 目的のひとつが、姨捨駅での途中下車でした。「特急しなの」では何度も通過してますが、スイッチバックと日本3大車窓をゆっくりと楽しみたかったのです。

 川中島の戦い繰り広げられた善光寺平を一望する姨捨からのパノラマです。
 根室本線の狩勝峠、肥薩線の矢岳駅とともに「日本3大車窓」といわれています。

 棚田も広がり、小さな田も、きれいに耕されてます。

 姨捨公園からノ絶景です。向こうに千曲川が流れます。
 姨捨山伝説は、「60歳になった年寄りは山に捨てる」という昔の殿様のお触れから始まります。わたしなど、とっくに捨てられていてもいい歳です。

 わたしの興味は、こちら。
 右上に姨捨のホームや跨線橋があります。その下の線路を長野行の普通が通過しました。

 わたしは長野からやってきました。
 現代の馬力のある電車は、わざわざスイッチバックをして高度をかせがなくても、まっすぐ進むことができます。特急は、そのまま進みます。
 普通は、姨捨に停車するため、左の待避線に入ります。
 ワンマンカーの列車がどうしてバックするのかと思っていると、運転士が窓から顔を突き出して後方を確認して、コントローラーを手前の後退位置に入れ、動き出しました。
 対面式ホームとなっている引き込み線にバックします。
 ホームまで後退して停車しました。 

 ホームに停車する車両です。
 右下の線路を向こうから走ってきました。

 駅の先は行き止まりです。

 複雑な姨捨の線路レイアウトです。

 次の松本行がやってきました。
 ホームの下の線路を通り過ぎます。
 左の待避線に入り、バックしてきます。
 ホームまでやって来たので、あわてて跨線橋を駆け下りてわたしも乗り込みました。
 ところが、特急の通過待ちでした。やがて長野行の「しなの」が、まっすぐに通過してい行きました。

 鉄ちゃんならずとも、この駅で途中下車する人は結構いるようです。

 無人の駅です。「乗車駅証明」が発行されました。

 姨捨駅 
 長野県千曲市大字八幡姨捨にある、JR東日本・篠ノ井線の駅です。標高551mの山の中腹にあります。

「鉄たび展」の「或る列車」

 大阪・梅田の阪急うめだ本店で開かれている「鉄たび展」を楽しみました。
 「模型の神様・原信太郎とデザイナー・水戸岡鋭治の鉄道ロマン」というサブタイトル通りに、原信太郎の1番ゲージの世界が広がっています。

 原信太郎製作の「或る列車」です。
 明治39年(1906年)、「九州鉄道」が米ブリル社に発注したものの、九州鉄道が国有化されて幻となった豪華客車、「九州鉄道ブリル客車」が「或る列車」と呼ばれています。

 JR九州で水戸岡デザインで再現された「或る列車」の原型がこれだったのです。

 鉄の音が響きます。

 残念ながら、特設会場では土台がしっかりしていないためか、ボタボタというベニヤ板の響きしかしませんでした。
 横浜の原鉄道模型博物館では、「ゴトン、シャカシャカ」と鉄路の継ぎ目を通過する音が、もっと本物のように聞こえた覚えがあります。

 入場料はおとな800円。わたしはSTASIAカードをもっていたので100円引きでした。

京都丹後鉄道 3つの駅

 「近畿の駅百選”熱”」が、長い潜伏期間をおいて再発したようです。お盆で帰省した奥さまの実家、舞鶴で半日ほど時間ができました。向かった先は、京都丹後鉄道(丹鉄、旧北近畿タンゴ鉄道)の3つの駅でした。
 駅百選に選ばれている西舞鶴です。選定理由はリニューアルされた、全面ガラス張りの開放的で近代的な駅舎です。旧駅舎の時代から何度も利用しており、認定証を探しに来たこともありました。でも、見つかりませんでした。橋上のJRの駅を探していたからです。1階に併設の京都丹後鉄道に行ってみました。
 豊岡まで走ります。コウノトリが描かれた車両が入線してきました。

 ありました。認定書とともに掲出されていました。駅百選に選ばれたことを記す案内文もありました。

 JR九州のユニークな列車を設計していることで知られる水戸岡鋭治デザインの「丹後くろまつ」も待機しています。

 京都丹後鉄道でもう一つ、駅百選に選ばれている網野までやってきました。国道はお盆とあって車が多く、2時間近くかかりました。
 ところが認定プレートは見当たりません。

 立派な跨線橋もある対面式のホームです。


 
 「屋根は帆、窓は船室の丸窓と夏の海に浮かぶヨットをイメージした駅舎」です。

 駅員に聞くと、以前は掲出していたが、今は宮津駅で保管しているとのことでした。

 ならばと宮津に転進しました。
 ところが、駅員は「わかりませんね」。期待はしてませんでしたが、西舞鶴の厚遇ぶりから、ちょっとがっくりでした。

 駅前は百日紅がきれいです。「フーテンの寅さん」でも出てきそうと以前に書いた駅前の食堂が、どうしたことか行列のできる店に変身してました。

スマホ用スピーカーの製作

 スマートフォンで音楽を聴くためのスピーカーを作りました。といっても、電気工作ではなくて、木工です。
 このところ、3日に一度は訪れている気がする近くのホームセンターに行き、材料を入手してきました。100×10×900mmのアガチス板(1274円)を購入。あらかじめ設計図をもとに計算した長さにカットしてもらいました。

 木材カットは有料(1カット20円)ですが、スマホにコーナン・アプリが入っていると、10カットまで無料サービスです。その場でインストールしました。
 大型の帯鋸です。これで切ってもらうと、素人には難しい直角が正確に出ます。

 自宅に持ち帰り、切断面のバリを取り除きました。
 設計図に従って接着していきます。
 下から2つ目の写真が内部の様子です。左上の入り口から右下の出口にいくにつれて内径が太くなっているのがミソです。
 スマホのスピーカーの前に、いうなればメガホンをつけて、音を大きくしようというわけです。フロント・フォールディング・ホーンといいます。

 表面をサンドペーパーで削って、ひとまず完成です。 

 このあと、窪み部分は黒、表面は白にラッカー塗装して、ツートーンに仕上げました。

 まずは、効果のほどをお聞きください。
 奥さまが歌っているChor Materの歌声です。スマホを自作スピーカーに差し込むと、音が大きく、ダイナミックに聞こえることがお分かりいただけるでしょう。風呂の中でうたっているようでもありますが、ひとまずは大成功です。奥さまは愛用してくれるでしょうか?

レコード・プレーヤーの再生 その3

 機嫌よくモーツァルトのディベルティメントを奏でてくれるはずでした。ところが針を落とした瞬間にわかりました。ヘン! 回転数が速すぎる!!

 ターンテーブルの裏面には、外周に4種類のマークがついています。これで回転数を測定しているのです。4つあるのは、電源周波数の50Hzと60Hz、45回転と33回転に対応しています。

 ヤフオクで落札したターンテーブルの出品者は、関東在住でした。当然、周波数切り替えスイッチは50Hzになってました。これを60Hzに変更しました。これでOKのつもりでした。
 ところが、回転数がおかしいです。

 ターンテーブルをはずしてよくよく見ると、もう1か所、50/60Hzの電源周波数切り替え個所がありました。この窓が開いたプレートで、ターンテーブル外周のマークの周波数を選択しているのでした。
 マニュアル(ネットからダウンロード)をよく読んでいなかったので、そんな単純なことを見過ごしてました」。

 改めて、回転数を調整します。プリント基板に2つの可変抵抗器がついてます。左のVR2が45回転用、右のVR1が33回転用です。まず45回転用を調整します。続いて33回転用も。微調整は上面のボリュームで調整できますので、それほど神経質になる必要はありません。

 上面のボリュームを調整して、やっと正しい33RPMにセットできました。
 モーツァルトも、あたり前のような心地よい音程を聞かせてくれました。

レコード・プレーヤーの再生 その2

 暑い1日でした。こんな日はエアコンをよく効かせた部屋での作業に限ります。
 「レコード・プレーヤーの再生」の第2段階です。

 前回作業で塗装を済ませたキャビネットに、新たにヤフオクで手に入れたトーンアームのための穴を開けます。元の穴より5mmほどずれています。養生テープを張って作業開始です。
 まず、2mmのドリルで切り取り面に沿って、いくつもの穴を開けました。
 ジグソーに刃の柄が細いブレードをセットして、穴を広げます。
 新しい穴が開きました。ドリルでの作業は不要のようでした。

 トーンアームのベースを固定します。

 ターンテーブルのドライブは、往年の名器、DENON の DP-3000 です。
 キャビネットに取り付けましたが、回転が安定しません。それを承知でゲットした中古です。
 DENON のターンテーブルは、使われているトランジスタの2SC458が劣化して、回転がおかしくなるケースがほとんどです。
 それにしても集積度の低い、優雅ともいえるプリント基板です。おかげでトランジスタの交換も容易です。

 交換のためのトランジスタとコンデンサーは用意していました。
 問題児のトランジスタ、2SC458 です。3本足がどれも見事に黒く変質しています。
 裏側からはんだごてで熱してトランジスタを取り除き、はんだ吸い取り器で余分なはんだを取り除きます。
 新しいトランジスタを挿入します。手持ちにあった2SC458と互換の2SC1815 です。
 はんだを盛れば交換完了です。 

 ついでのことなので、コンデンサーも交換しました。

 モーターも分解しました。きれいに掃除して、油を補給しておきました。

 最後は、回転数を確認するシンクロスコープのネオン管や鏡を磨きました。
 これですべては完了。回転も落ち着き、シンクロスコープも33rpmでピタリと静止しました。
 ところが、どうして・・・。予期せぬ事態が待ち受けていました。

OPアンプでフォノEQをつくる 2017

 ヤフオクで手に入れたレコード・プレーヤーの再生を始めたら、とんだ回り道に迷い込みました。
 OPアンプでつくるフォノEQです。これまでにも、いくつか作っています。手軽にトライできますが、なかなか思い通りの音を出してくれないこともあって、いつになってもお目当てのピークは見えてきません。
 思いだしたようにつくった新たな1台は、大阪・日本橋にある電子パーツ店のキットを組み立てました。

 「OPA2134使用・CR型 イコライザ単独基板(EQ_CR_G)」(3208円)というキットです。ネット通販で、他に必要だったパーツとともにすぐに届きました。
 64×33mmというかわいいプリント基板と、OPアンプ2個、抵抗、コンデンサーなどが入ってます。赤い大きなパーツは、出力段に使うカップリング用のフィルム・コンデンサーです。

 抵抗などパーツをプリント基板に差し込み、裏側からはんだ付けしていきます。
 久しぶりに使ったはんだごては、電子工作用の30ワットのものが断線したのか熱くなりませんでした。60ワットの大きなこてで代用しました。
 抵抗とOPアンプのソケットまで取り付けて、ひと段落です。

 コンデンサーまで一気に取り付けて、基板は完成です。

 収納ケースは、前回、つくったフォノEQを流用しました。
 このキットの入力は、MM型のカートリッジです。わたしが使っているMC型のDENON DL-103を使うためには昇圧のための入力トランスが必要です。同じDENONのAU-310という製品からトランス部分だけを取り出したものを取り付けました。 

 右がフォノEQ、左が電源です。

 朝から、ゆっくりとLPを聴きました。
 バッハのブランデンブルク協奏曲第4番です。跳ねるようなフルートが心地よく響きました。しばらく、これで遊びます。

 これまでのフォノEQ

アナログ・プレーヤーとデジタル針圧計

 レコード・プレーヤーの針圧(針の重さ)を量ります。アナログのLP全盛時時代には存在しなかったデジタル針圧計(スタイラスフォースメーター)です。
 わたしのプレーヤーには、DENON(電音=でんおん)のカートリッジ、DL-103がついてます。適正針圧は2.5gです。トーンアームには針圧調整装置があって、それで針圧を指定してました。針圧計で量っても、それほどずれていなかったことが確認できました。

 デジタル針圧計の存在をネットで知り、さっそくAmazonをクリックしました。1000円ちょっとという安さでした。
 かつては、天秤ばかりのような構造のアナログ針圧計が存在しました。でも高価で、とてもそこまで手が出ませんでした。

 最初に付属の重り(5g)で較正しました。ビニール製の収納ケースまでついています。
 中国製です。外国有名メーカー製なら、ずーっつと高価ですが、これで十分です。

レコード・プレーヤーの再生 その1

 アナログ・レコードが、再び話題になってます。ソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)は先月、日本国内でのアナログ・レコードの自社生産を29年ぶりに再開すると発表しました。
 わが家には、「DENON DP-50M」というヤフオク(YAHOOオークション)で6年前にゲットしたプレーヤーが、トランジスタやコンデンサーをリペアーして健在です。とはいえ、もう少し良いのが欲しくなりました。ヤフオクをさまよって、いまさらながらの「レコード・プレーヤーの再生」です。

 ヤフオクでたったの1700円で落札したレコード・プレーヤーのキャビネットです。宅配便が1720円もかかってますが。
 で、届いたキャビネットは、当然ながら中古です。手前の左右に、化粧突板を突き破るほどのキズがありました。

 ラッカー・パテを盛って、乾燥後にペーパーで削りました。何とか表面の平滑は取り戻せました。突板の角を、ちょっと削りすぎました。
 この後、鉄道模型で使ったラッカー塗料のストックから、それらしいカラーを何色か筆塗りしました。

 まず、黒色の袴部分に240番のサンドペーパーをかけました。

 上面を新聞紙で養生したうえで塗装します。ホームセンターで買ってきた200円ほどの格安ラッカー・スプレーを吹き付けます。

400番のサンドペーパーで軽く表面を削り、3回ほどは塗り重ねました。

 上面と側面には、手持ちのセラック・ニスをはけ塗りしました。素人には難しい工程です。

 何度か塗っては、電動サンダーで表面を削る繰り返しでした。
 まだまだ不満はありますが、わたしの腕ではこの程度と、自らを納得させました。

 えぐれていたキズは、なんとか修復できたようです。ちょっと赤みがってますが、まあ良しとしましょう。