天王山 メスティンでつくる「山パスタ」

 久しぶりに天王山に登りました。というか、「歩いて昼飯」と「自分でつくる」、「パスタが好き」を合体させたようなものです。
 メスティンは、近ごろ人気のソロ・キャンパーご用達の飯盒のような調理器具です。これを使ってパスタをつくってみたかったのです。
 ケッチャプで味付けした、昔、喫茶店で食べたナポリタンのようにできました。こんなシーンで食べてれば、文句なしにおいしいです。

 缶ビールの空き缶でつくったアルコール・ストーブで調理しました。これならもってくるのも軽いです。

 途中の山道にキノコがいっぱい生えてました。食べられるものなら、パスタにいれたかったです。でもキノコの知識がありません。

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京都 双ヶ岡・成就山・衣笠山を「登頂」

 京都市街の北西部。双ヶ岡(ならびがおか)から仁和寺の裏山の成就山、さらに東の衣笠山と「未踏」の3つのピークを歩きました。一番高い衣笠山で標高201mですから「登頂」というにはおこがましいですが、コロナ肥りの身にはよい運動になりました。
 双ヶ岡は、徒然草の吉田兼好が晩年を過ごした地です。そこから「仁和寺にある法師」の仁和寺を見おろしました。後ろが成就山です。

 嵐電の御室仁和寺駅です。観光シーズンのはずですが、ガラーンとしています。

 成就山には四国88ヵ所お遍路のミニ版があります。山の中に88ヵ所のお堂が点在します。
 44番西林寺が最高地点の成就山です。

 衣笠山のあと、五山送り火の左大文字がある大文字山に登るつもりでした。でも、予想以上に時間がかかり、腹も空いたので「くら寿司 金閣寺店」に直行。ここをゴールとしました。

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京都人の密かな愉しみ その10 鴨川沿いを歩く~3つの名水

 久しぶりに京都の町を歩きました。阪急で河原町までやって来たのは、半年ぶりです。
 とりたててアテはなく、「京都人の密かな愉しみ」(NHK-BSで2015年から17年まで不定期に5作が放送されたテレビドラマ・ドキュメンタリー番組)のロケ地を鴨川に沿って思いつくままに巡りました。
 さて、この気持ちよさそうなベンチは、どんなシーンだったでしょうか?

 京都は、盆地の下を豊かな伏流水が北から南へと流れています。ドラマでもあちこちの名水(神水)が紹介されました。
 阪急・河原町から歩き始めて、ほとんど観光客がいない朝の新京極を上ります。すぐの右手にあるのが錦天満宮です。この境内の「錦の水」が番組でも紹介されました。ただし老舗和菓子屋の若女将、沢藤三八子(常盤貴子)は登場しません。 

 「銅駝(どうだ)の水」です。夷川を河原町から東に入った銅駝会館の前にその蛇口はあります。
 名水に登録されているわけではない防火用水です。それでもおいしいと汲みに来るファンが絶えないそうです。
 番組でも、「珈琲夢譚」のマスターが自転車で水を汲みに来るシーンで登場します。

 「染井の水」は日本3名水(醒ヶ井、県井、染井)のひとつです。御所の東に接する梨木神社にあります。
 番組では洛志社大学のエドワード・ヒースロー教授(団時朗)が、「この水で割る日本のシングルモルトは最高だ」とうなります。

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京都・北山 「北山荘」を訪ねる

 京都・北山にある山小屋、「北山荘」を訪ねました。
 1927(昭和2)年に京一中(京都府立洛北高校の前身)の西堀栄三郎(第1次南極観測隊越冬隊長)や今西錦司らが建てた山小屋です。西堀作詞の「雪山讃歌」で「煙たい小屋でも黄金も御殿」と歌われたその山小屋です。
 現在の山小屋は1942(昭和17)年に再建されたものです。それでも78年です。わたしも洛北高校生だったころに泊まったことがある思い出の山小屋です。
 京一中・洛北・鴨沂高校山岳部のOB会「北山の会」によって、今もきれいに管理されています。

 京一中洛北高校同窓会誌「あかね」が郵送されてきました。その中に北山荘が書かれています。急に思い立って、京都・北山まで車を走らせました。

 北山荘で食べた昼飯は、途中のコンビニで買ってきた「たっぷり海鮮丼」でした。カニにイクラにマグロすき身とたっぷりです。

 道端に、なんとクリンソウが1輪、花をつけていました。5、6月に咲く花です。大遅刻です。

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伊吹山の頂に立つ

 「各地で高速渋滞、名神では40キロも」。今朝の産経新聞を開けてびっくりしました。きのう21日、大渋滞の名神高速を関ケ原まで走って伊吹山に登りました。
 日本百名山でもある山頂(1377m)に立つと、秋の爽やかな風に包まれて四方の山を遠望できました。
 槍や乗鞍さえも-。ちょっと霞んでいて一つ一つを確認することはできませんでしたが、見えていたことにしておきましょう。

 百花繚乱が自慢のお花畑は、端境期なのか寂しかったです。
 イブキトリカブトは、紫色の花があちこちで咲いてました。

 昼飯は頂上のベンチに腰掛けて、名神・多賀SAで買ってきた「高菜 焼さば ちょいとおすし」をほおばりました。

 麓の登山口から汗を流して登ったわけではありません。9合目のスカイテラス駐車場からは40分ほどの登山でした。それでも一応はポーズです。

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高槻 芥川山城跡に登城する

 戦国時代の畿内覇者、三好長慶の本城だった芥川山城跡まで山歩(さんぽ)しました。織田信長も高山右近も入城した戦国時代からの山城です。城郭などはありませんが「続日本百名城」に選ばれています。
 高槻市の北、蛇行する芥川に三方を取り巻かれて要害となっている三好山(182.6m)の頂上にあります。

 【2020/09/07 09:38】 
 台風一過とまではいきませんが、予想外に晴れ上がりました。強風を警戒してベランダの鉢を室内に取り込んでいましたが、杞憂に終わりました。
 急に思い立って出かけました。わが家から車で20分ほどの摂津峡下の口駐車場がスタートです。
 高槻市の外郭団体が運営する駐車場はどこも高額で、ここもなんと1000円也を徴収されました。

 芥川にかかる塚脇橋から上流を眺めました。正面が三好山です。

 摂津峡桜公園に沿って上流に向かい、この看板の地点からいったん芥川に向けて下ります。
 芥川山城のイラストマップとルートマップが描かれています。

 芥川にかかる木橋を渡ります。前夜来の雨で、さすがに水量は多いです。

 農作業中のおばあさんに道を尋ねて進みました。この辺りかと目星をつけて左折しました。後にわかったことですが、目指していた大手道ではありませんでした。

 里山の道をのんびりと進みます。

 お地蔵さんも祀られています。

 金網が張られたケージのような大きな構造物がありました。イノシシのワナのようでした。一網打尽と何匹ものイノシシを仕留めたのでしょうか。

 上り道になると、一気に汗が噴き出しました。

 大型重機がとまる広場に出ました。麓の塚脇と上ノ口を結ぶルート(旧街道)と合流しました。

 【10:02】
 旧街道から芥川山城へ向かう東側の登城路に入ります。

 歩いてきた道から右下に延びているのが「竪土塁」だそうです。城郭の一部です。

 「土橋」です。いわれてみなければわかりませんが、人工の構造物だそうです。

 土橋の右下に続く谷のような斜面は、「堀切」です。

 芥川山城は城山城とも呼ばれます。

 切り株のベンチの向こうに展望が開けます。高槻の西部から、はるか彼方に生駒の山並みです。

 【10:14】
 スタートから45分ほどで三好山です。
 「松永弾正少弼公御社」と書かれた札が掲げられた祠が立っています。松永弾正は三好長慶の右筆として仕えました。

 ちょっとヘンは空具合です。

 手前のこんもりとしたところが頂上です。

 大阪市内のビル群が霞みます。ハルカスも確認できます。

 下りは、大手門を通っていきます。急坂です。

 山城の石垣が残っています。

 獣除けのゲートを抜けました。

 大手道の入り口はここにありました。

 往路は、左下から上ってきて、そのまま前進してしまいました。Uターンするのが大手道へのルートでした。

 紫蘇が茂っています。

 稲穂も膨らんでいます。

 ハギが咲いています。

 【10:50】
 駐車場に戻ってきました。止まっているのは黒と赤の2台だけでした。向こうの軽は管理人のでしょう。

酷暑の打見山で、ギンギンに冷やした素麺を食らう

 比良山系の打見山に登りました。正確にいうと、向こうにそびえる蓬莱山を目指していました。
 でも、運動不足でコロナ肥りのわたしだけは、暑さに負けてここまで。元気なお二人が頂上を往復してくる間、涼しいベンチで昼寝してました。ああ、軟弱!!

 昼飯は、ノドを通りやすいようにと素麺を準備しました。
 茹でた素麺は、水を切って、ひと口大に丸めて容器に。食べるときに氷と戻し水を加えました。
 具材の錦糸卵、ネギ、ショウガは凍らせておきました。ペットボトルのそうめんつゆも前夜から凍らせておきました。
 途中のコンビニで仕入れたアイスも、保温袋にいれてかついできました。2.5人分(1人は少食です)を用意してました。

 ギンギンに冷えています。火照った体に流れ込みます。
 Kさんにも「山であんなに冷たい素麺を食べたのは初めてです」と喜んでもらえてよかったです。

 M子さん恒例のデザートは、甘~いブドウでした。兵庫・吉川町産の「藤稔」だそうです。あまりにおいしくて、みんな食べてしまいました。

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ポンポン山 不動谷に咲くイワタバコの可憐な紅紫

 ポンポン山にもイワタバコが紅紫の花を咲かせていました。
 学生時代からの山友のSくんが、六甲山系でイワタバコに会ったそうです。
 イワタバコの葉が生えているのは、教えられたことがありますが、花は見たことがありません。今がシーズンかと、不動谷に向かいました。

 日の当たらない湿った岩場などに生え、タバコに似た形の葉をつけます。

 星形をした花を下向きに咲かせています。

 出灰(いずりは)不動尊は、前の道はいく度となく歩いたことがあります。
 高槻市バスの出灰バス停からポンポン山の西尾根への登山口に向かう川沿いの道の途中です。

 鉄の橋を渡り、5分もしないうちに不動尊につきます。

 苔むした無人の出灰鎮守社です。
 この脇の石垣にも、イワタバコは咲いていました。

 もう少し谷を遡ると、不動の滝がありました。
 この辺りから谷を遡ってポンポン山に登るルートもあるようです。熟練者向きいうことで、1人では歩く勇気はありません。

ポンポン山 竃ヶ谷のオオキツネノカミソリと花、花、花

 ポンポン山の北の谷、竃ヶ谷(かまがたに)にオオキツネノカミソリ(大狐剃刀)の花が咲くことを、ネット情報で知りました。7月中旬から気になってました。
 ところが、今年は長雨が降り続きました。梅雨が明けても、谷は増水しているはずでした。竃ヶ谷は、何度も渡渉を繰り返さなければなりません。様子を見ているうちに、今度は猛暑襲来でした。
 わたしにとってはラストチャンスと、意を決して出かけました。
 オオキツネノカミソリは、満開を過ぎて、谷一面がオレンジに染まるような群生は見られませんでした。それでもあちらにこちらに、可憐に咲き競っていました。 

 葉の形を剃刀に見立て、花の色を狐に見立て名づけられています。で、葉はどこにと探しましたが、花の咲くころにはすでに葉はなく、茎が伸びて花だけが咲くそうです。

 ヒガンバナ科の多年草です。たしかに花を真っ赤にすれば、ヒガンバナとよく似ています。

 竃ヶ谷にはフクジュソウ(福寿草)やヤマブキソウ(山吹草)などいろんな花が咲きます。
 地元の方たちが、フェンスを張ってシカやイノシシに食い荒らされないように保護してくださっているからです。
 きょうは、保護にあたっておられる「植物博士」のご厚意で、フェンスの中に入らせていただきました。

 保護フェンスの中は花の宝庫でした。

 ダイコンソウ(大根草)は、葉がダイコンの葉と似ているそうです。

 ママコノシリヌグイ(継子の尻拭い)とは、こんな可憐な花にちょっと失礼なネーミングです。こんなトゲトゲで尻拭いしたらたまりません。トゲソバ(棘蕎麦)ともいいうそうです。

 ミズタマソウ(水玉草)は、毛の生えた果実が水玉を思わせます。

 ボタンヅル(牡丹蔓)が、白い花をいっぱいつけています。

 ナルコユリが緑の実をつけています。

 マルバヤブマオというそうです。

 ナンバンハコベは、花弁が途中から反り返っています。果実が膨らんでいます。

 アカネ(茜)です。この根を染料にすると、茜色になるんだそうです。

 クサアジサイ(草紫陽花)は、アジサイと区別がつかないような花をつけています。

 コオニユリは、確かに鬼百合よりは小さいようです。

 左のフェンスの内部を、まるで個人ツアーのように案内してもらいました。Kさん。ありがとうございます。
 せっかく、すべての花の名前を教えていただきながら、不肖の見学者はほんのわずかしか覚えてなくて、申し訳ありません。

 竃ヶ谷にはいったところで、保護員の腕章をした4人が休んでおられました。通り抜けようとすると、その中のお一人が、なんと私が勤めた会社の先輩、Tさんでした。大原野に住んでおられ、フクジュソウの保護などのボランティア活動をしておられるそうです。冷たい飲み物をいただいたうえに、Kさんに案内してもらえるように頼んでくださいました。
 こんなラッキーが重なって、花、花、花を楽しむことができました。

 大原野森林公園の森の案内所から歩き始めました。最大の難関が、竃ヶ谷にはいるこの渡渉でした。このところの好天で水量はそれほど多くなく、問題なく渡ることができました。

天王山を山歩 「日清焼そば」は自宅で

 コロナに長雨の追い打ちをかけられ、家にこもる日が続いていました。「きょうはよい天気」と、久しぶりに天王山に山歩(さんぽ)に出かけると、新たな強敵である猛暑の襲撃にあいました。
 昼飯にしようと持っていっていた「日清焼そば」です。とても熱いバーナーで火を使う気にはなりませんでした。自宅に戻ってシャワーを浴びて、エアコンを効かせた部屋でいただきました。

 ザックに入れていたコッフェルで調理しました。
 オイルは、百均で調達した小さいボトルに入れていました。
 冷凍のまま持っていった豚肉は、保冷バッグに入れてましたが、適度に戻ってました。
 肉を炒め、刻んでおいたキャベツ、タマネギ、ピーマンを放り込みました。
 既定の220mlの水を沸かし、麺を放り込みます。
 水分が飛んだところで、肉と野菜を戻しました。添付の粉末ソースだけでは足りないかと、お好み焼きソースを用意していました。
 ざっと混ぜれば完成でした。

 天王山を往復してきた食材です。

 わたしの即席焼きそばのストックです。

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