My memory ザルツブルク ザルツブルク音楽祭祝祭劇場

 ウィーン・フィルハーモニーは、ベルリン・フィル、アムステルダム・コンセルトヘボウとともに世界の3大オーケストラです。初めて聴いたのは、オーストリアのザルツブルクを訪れた2004年のことです。
 長い間の憧れだったザルツブルク音楽祭で祝祭劇場大ホールに登場しました。ジョルジュ・プルートル指揮するベルリオーズの幻想交響曲は、弦が限りなく美しかったです。

 まだ若かったです。55歳に到達して、新聞記者生活を始めて以来、初めて1週間のリフレッシュ休暇を取りました。

ザルツブルク ザルツブルク音楽祭祝祭劇場

 ザルツブルクの思い出は、2度目の旅で大指揮者、ヘルベルト・フォン・カラヤンの墓を参ったことです。アニフという村の小さな教会の墓地に、予想外につつましやかな墓がありました。

 カラヤンの墓に参る

My memory アムステルダム コンセルトヘボウ

 オランダ・アムステルダムのロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団は、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団とともに世界の三大交響楽団といわれます。その本拠地がコンセルトヘボウです。ボストンのシンフォニーホール、ウィーンの楽友協会と同様に、戦前からの姿を伝えるシューボックス型の音響の優れたコンサートホールです。
 ベルリンでマリス・ヤンソンスの指揮の虜になりました。常任をしていたコンセルトヘボウでも聴きたくなって、2014年に訪れました。期待通りの素晴らしいコンサートでした。

ヤンソンス、コンセルトヘボウに驚愕

コンセルトヘボウ おいしいワインと驚愕の響き

「I amsterdam」 の街に

 小ホールで開かれる無料のランチコンサートも楽しみました。

アムステルダム コンセルトヘボウのランチコンサート

 2019年にアムステルダムに立ち寄ったときにも、トラムで思い出のコンセルトヘボウの前まで行ってみました。

 アムステルダムを散歩する

 奥さまは、合唱の遠征旅行の折にもう一度、コンセルトヘボウに行ってます。プロムシュテットの指揮するドヴォルザークのチェロ協奏曲などを聴いたそうです。

My memory ベルリン ベルリン・フィルハーモニー その3

 「ウィーンでのんびりと」というタイトルで旅しました。2019年のことです。インスブルックからスタート。ウィーンで1週間ほど過ごした後、またもベルリンを訪れました。旅の仕上げはベルリン・フィルでした。
 シベリウスの交響曲第1番が終わり、拍手に包まれてフィンランドの若い指揮者、Santtu-Matias Rouvaliがコンサートマスターの樫本大進と握手したところです。

 この日のステージにはピアノが置かれていました。日本人の母親をもつドイツ人ピアニスト、アリス=紗良・オットが裸足で登場して、天女のような響きを聞かせてくれました。

ベルリン・フィルハーモニー ベルリンの音と天女の響き

ベルリンの響き ロウヴァリとアリス=紗良・オットがラヴェルのピアノ協奏曲で共演

 フィルハーモニーのショップでみやげに買ったCDは左下です。すっかり魅せられて、大津・びわ湖ホールでの来日リサイタルで再会しました。

びわ湖ホール アリス=紗良・オットのEchoes Of Life

My memory ベルリン ベルリン・フィルハーモニー その2

 ベルリン・フィル・デビューした日本人指揮者の山田和樹はインタビューで、「ヤンソンス指揮のブラームス2番を聴いた」と話していました。
 マリス・ヤンソンスは、わたしが初めてベルリンでベルリン・フィルを聴いた指揮者だったことは「その1」で書きました。
 ブラームスの交響曲第2番は、2度目のベルリン(2014年)のサイモン・ラトル指揮でその大爆発に身を置きました。
 山田のデビュー・プログラムの2曲目、武満徹の「ウォーター・ドリーミング」では、エマニュエル・パユが独奏フルートを聞かせてくれました。パユは、コンサートマスターの樫本大進についで名前を覚えた気になる奏者でした。

ベルリン・フィル ブラームスで大爆発

ベルリン・フィルハーモニーの入り方

 ベルリン・フィルハーモニーのショップでみやげに買ったパユのCD(左)です。
 テレビ録画で見た現在のパユは、髪の毛がだいぶ後退していました。

My memory ベルリン ベルリン・フィルハーモニー その1

 ドイツ・ベルリンにあるベルリン・フィルハーモニーは、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団が本拠地とするコンサート・ホールです。
 日本人指揮者、山田和樹のベルリン・フィル・デビューが話題となっています。LIVE放送は未明だったので、ビデオ録画でサン=サーンスの交響曲第3番「オルガン付き」の圧倒的響きの片鱗を、わが家の小さなTANNOYのスピーカーで楽しみました。
 幕間のインタビューで山田は「最初にベルリンを訪問したのは大学卒業後の2002年で、ヤンソンス指揮のブラームス2番を聴いた」と話していました。
 わたしはその10年後の2012年に初めて訪れました。
 マリス・ヤンソンスが指揮するドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」が、わたしの生涯で聴いた最高のシンフォニーとなりました。本物のオーケストラに酔った夜でした。ヤンソンスの小さな体から放たれた細やかで大胆なエネルギーが、今もわたしの脳裏を駆け巡っています。

ベルリンにやって来てよかった フィルハーモニーに酔った夜

ベルリン フィルハーモニーのプレッツェル

 「My memory」というカテゴリーをつくりました。2005年のブログ開設以来、書き連ねてきた「『どたぐつ』をはいて⋯」のカラムも膨大となってきました。そこに残されている文字や画像を整理して、あれやこれやの記憶をたどりたいと思います。まずは「音楽の旅」から始めます。