「献燈 南地五花街」
高野山の奥の院から、一の橋に向かって歩きました。豊臣秀吉に始まって、歴史上の人物の墓所が並ぶ両側に、灯籠が並んでいます。そのこけむした一基には、こんな文字がありました。
南地五花街とはどこだったかと調べました。宗右衛門町、九郎右衛門町、櫓町、阪町、難波新地の総称です。明治以降の最盛期には、500軒のお茶屋さん、2000人を超える芸妓さんがいたという大阪最大の花街でした。
今はいずこです。「南地大和屋」も姿を消して久しいです。
カテゴリー: ちょっと遠出
スイス 再び ~09夏 index
<プロローグ> ・「スイス鉄道とルツェルン音楽祭の旅」に出発します
<1日目=8/21>
関西空港11:05-(KLM KL0868)→15:45アムステルダム・スキポール空港
・アムステルダム・スキポール空港より
・飛行機だってパンクする
アムステルダム18:00-(KLM KL0868)→ミラノ・マルペンサ空港(19:40)
・KLMの機内食あれこれ
マルペンサ空港20:20-(空港バス)→21:10ミラノ中央駅
・ミラノ・マルペンサ空港で、あわや!
【ミラノ泊】HOTEL FLORIDA/Via Lepetit 33, Milan
<2日目=8/22>
ミラノにて
・レオナルド・ダヴィンチの「最後の晩餐」
・威厳に満ちたゴシック大聖堂、ドゥオーモ
・優雅なアーケード、ガッレリア
・ミラノでトラムにゆられる
・ミラノ・スカラ座の舞台
・ミラノで乾杯!
・ミラノで乾杯!~その2
・ミラノで乾杯! 夕食はガッレリアで
【ミラノ泊】HOTEL FLORIDA/Via Lepetit 33, Milan
<3日目8/23>
ミラノ08:20-(イタリア国鉄)→10:50ティラーノ
・立派なミラノ中央駅と、汚れ果てたローカル線列車
・国境の町、ティラノからスイスへ
ティラーノ11:40-(レーティッシュ鉄道ベルニナ線)→13:18アルプ・グリュム
・大興奮のベルニナ急行
・ブルージオのオープン・ループ橋を走る
・アルプ・グリュム駅のアーリオ・オーリオ
・かわゆい! スイスの子どもたち
アルプ・グリュム14:15-(ベルニナ急行/972)→15:12サン・モリッツ
・ベルニナ急行でアルプスを越える
・レーティッシュ鉄道ベルニナ線の車窓から
サン・モリッツ
・アルプスの画家、セガンティーニに会いに行く
・塩辛いスイス料理に降参する
【サン・モリッツ泊】HOTEL LA MAGNA/ Via Serias 5,St.Moritz
<4日目=8/24>
サン・モリッツにて
・サン・モリッツのホテル、「ラ・マーニャ」で食べた朝食
・朝の道 シルバプラナからスールレイ
・コルヴァッチ展望台から望むベルニナ山塊
・コルヴァッチ展望台からなおも眺める
・雲上のティータイム
・ピッツ・ネイルからベルニナ・アルプスを眺める
・オードリーもやってきたハンゼルマンでスイーツを
・夕暮れのサン・モリッツ、湖の散歩道
【サン・モリッツ泊】HOTEL LA MAGNA/ Via Serias 5,St.Moritz
<5日目=8/25>
ソーリオへ
・朝のサンモリッツ駅~レーティッシュ鉄道の電気機関車
・ブレガリアの谷を下る
・天国の入り口、ソーリオ
・ソーリオの路地に迷い込む
・アルプスの村 アルプスの谷
・ソーリオ食べた アーリオ・オーリオ
・ソーリオの栗 それがマロニエ?
・「私のスイス」 シルス・マリア
・シルヴァスプラーナの気になった店~ウルスリのすず
【サン・モリッツ泊】HOTEL LA MAGNA/ Via Serias 5,St.Moritz
<6日目=8/26>
サン・モリッツ9:19-(氷河急行905)→16:52ツェルマット
・氷河急行でツェルマットへ!
・氷河急行の見せ場、ランドヴァッサー橋
・オーバーアルプ峠を越える氷河急行
・氷河急行の傾いたグラス
・氷河急行でツェルマットへ
ツェルマット
・スイスの名物料理、チーズ・フォンデューに舌つづみ
【ツェルマット泊】HOTEL PARNASS/ Vispastrasse 4,Zermatt
<7日目=8/27>
ゴルナーグラート、スネガ展望台
・マッターホルンを眺めながらの朝食
・マッターホルンとエーデルワイス
・ゴルナーグラート展望台からのマッターホルン
・アルプス第2の高峰、モンテ・ローザを望む
・絶景の登山鉄道、ゴルナーグラート鉄道
・リッフェルゼーから眺める逆さマッターホルン
・マッターホルンを眺めながらアンズをかじる
・永年の夢、エーデルワイスと出会う
・ツェルマット点描
・ホテル・パルナスのベランダで食べる最高の夕食
【ツェルマット泊】HOTEL PARNASS/ Vispastrasse 4,Zermatt
<8 日目=8/28>
ツェルマット
・栄光の岩壁 マッターホルンの朝焼け
・アルピニストの墓標
ツェルマット08:39→10:54ベルン
・世界一長いアルプス縦貫トンネルを走り抜ける
・ベルンのトラムは真っ赤っか
・アーレ川を渡る~不思議な光景
・ベルンの噴水
・ベルンのバラ公園~野外レストランでのんびりと
ベルン14:34→15:56ルツェルン
・黄昏のカペル橋
・マルタ・アルゲリッヒに魅せられる
・旅のフィナーレ、ルツェルン音楽祭
【ルツェルン泊】HOTEL ALPINA/ Frankenstrasse 77,Luzern
<9日目=8/29>
・生のトマトに感激したルツェルンの朝食
ルツェルン08:10→09:13チューリヒ空港
・さよならスイス
チューリヒ12:05-(KLM KL1958)→13:45アムステルダム
アムステルダム15:40-(KLM KL0867)→
【機中泊】
<10日目=8/30>
→09:35関西空港
・最後の機内食
<関連>
・Peckのパスタでつくる アーリオ・オーリオ
・まだあった、マッターホルン
・この目で対面した「セガンティーニ」
この目で対面した「セガンティーニ」
St.Moritz/サン・モリッツにあるGiovanni Segantini/ジョヴァンニ・セガンティーニの作品を展示するMuseum Segantini St.Moritz/セガンティーニ美術館でみやげに買ったポスターです。
「年中無休」「入館料2フラン」と書かれています。現在は10スイス・フランです。開館当時のポスターなんでしょうか。
額縁屋にパネルにしてもらったのを、きょう、引き取ってきました。ポスターの何倍もするパネルですが、セガンティーニの3部作などに対面した思い出が詰まっています。
スイスの旅に出かけたのは8月21日でした。早くも1カ月が過ぎました。もう少しで、このブログでの旅行記も終わる予定です。
飛行機だってパンクする
【8月21日=アムステルダム】
アムステルダムのスキポール空港で乗り継ぎ便のミラノ行きを待ちました。
2年前はチューリッヒ行きだったため、トランジットでそのまま乗り継ぎました。今回は同じシェンゲン条約加盟国のイタリアのため、最初の到着地であるアムステルダムで入国検査がありました。
ミラノ行きを待っていると、なんだかヘンな光景です。自動車工場にあるような手動のジャッキをもってきて、いとも簡単に前脚をもちあげてしまいました。いくら飛行機が軽いとはいえ、相手はBoeing737-300です。
タイヤの取り替えは、自動車並に簡単に済みました。離陸が遅れることもありませんでした。
テイクオフしてしまえば、タイヤなんて関係ありません。アルプスの上を、気持ちよく飛び越えました。
Peckのパスタでつくる アーリオ・オーリオ
ミラノみやげです。有名な食材店のPeckで買ってきたパスタ(3ユーロ)です。高島屋にも出店していますが、パスタがあったかどうかは不明です。
さっそく京都・下鴨の実家に持ち込み、「アーリオ・オーリオ」に挑戦しました。母親に、向こうの味の一端を教えられたといえば、ちょっとオーバーでしょうか。
うまい。さすが、ツルリとしたのどごしのおいしい麺です。
予想以上に太い麺でした。1.8ミリくらいあるのでしょうか。茹で時間も、ちょっと短かったようで、かなりのアルデンテになってしまいました。いつもの細さなら、これくらいでOKなんですが。
右が、おみやげ用にパッケージしてくれたPeckのパスタです。
アーリオ・オーリオを極めようと、銀座の人気レストランのオーナー・シェフ、落合務さんの「ラ・ベットラの定番スパゲティ」を買い込みました。
イタリアン・パセリは見つからなかったので、乾燥ものです。落合シェフにしかられそうです。
下鴨の実家近くにあるスーパー「フレンド・フーズ」に立ち寄ると、きっちり生のイタリアン・パセリが並んでました。
ミラノにある食材店「Peck」です。
生ハムの固まりがずらりとぶら下がり、いろんなチーズが並んでました。コロッケやサラダまであらゆるデリカテッセンが並んでました。でも、どれも高そうです。わたしにはパスタを買うのがせいぜいでした。
店内は撮影禁止のプレートが掲げられていました。
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最後の機内食
【8月30日=KLM機内】
Amsterdam/アムステルダムのスキポール空港で、残ったユーロを使い果たそうと最後のみやげを買いました。
関西空港行きのKLM0807便、B747-Combiです。
機内食にご飯が登場しました。筑前煮もなかなかの味です。久しぶりの日本食に感激しました。今回の旅では、途中で日本食を食べることは1回もありませんでした。
茶そばは、ちょっとだんごになってましたが、なつかしい醤油の香りです。
最後の朝食です。日本海の上空を飛んでます。帰ってきました。
最後までお世話になったビールとワインです。
この旅での主食は、この2つだったといえそうです。旅の間は、それほど食べてませんでした。家に帰って体重計に乗ると、2キロほどやせてました。
長々と書き連ねてきた「スイス 再び~’09夏」も、このページで終わりにします。おつきあい、ありがとうございました。
さよならスイス
【8月29日=チューリッヒ】
楽しかったスイスともお別れです。
帰途はチューリッヒ空港からアムステルダムに向かいました。
KLMの子会社が運行する小さな飛行機に乗り込みます。
最後の夜を過ごしたルツェルンからチューリッヒ空港駅までは、乗り換えなしで1時間ほどでした。
わたしたちが降りた列車は、そのままSt.Galen/ザンクト・ガレンに向かいました。前回の旅では、これがスタートになりました。
ルツェルン-チューリッヒ空港間は、駅窓口で2等乗車券を買いました。
スイス・パスの1日分を増やすより、しかもこの区間は2等にしたので、ぐっと安上がりでした。すこしでも出費を抑えようと、あれこれ考えた旅でした。
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生のトマトに感激したルツェルンの朝食
【8月29日=ルツェルン】
最後の宿泊地はLuzern/ルツェルンでした。最大の目的がルツェルン音楽祭でした。
駅前のホテル、Monopol/モノポールでの朝食です。スイスへやって来て以来、初めての生のトマトとキュウリに出合いました。やはり生野菜はおいしいです。日本にいれば、あたりまえのように食べてますが。
パイナップルというのも、こんなのを口にするのはいつ以来でしょうか。
ルツェルン駅前にある立派なホテルです。
実は、わたしが泊まったのモノポールの裏手にある姉妹ホテルのHOTEL ALPINA/アルピナでした。こちらにはレストランはなく、「朝食はモノポールで」ということでした。
HOTEL ALPINA LUZERN
Frankenstrasse 6 CH-6003 Luzern
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旅のフィナーレ、ルツェルン音楽祭
【8月28日=ルツェルン】
旅の最後はルツェルン音楽祭でした。今回の旅のきっかけでもありました。このコンサートを中心に、スケジュールを決めました。
これまでの旅の経験から、到着直後は時差ボケで夜は早くから眠たくなることがわかってました。ウィーン・フォルクスオパーなんて、熟睡に近い状態でした。
最後にしたのはよかったのですが、それまでにベルニナ急行から始まってソーリオ、マッターホルンと感激の連続の毎日を送ってました。ここまでくると、ややお疲れモードでした。
開演前のホールです。ルツェルン駅のすぐ横にあるKunstmuseum Luzern/ルツェルン美術館の中にあります。想像していたよりはこぢんまりとしていました。
プログラム
シベリウス カレリア組曲op.11
ラベル ピアノ協奏曲
プロコフィエフ オペラ「3つのオレンジへの恋」から
エルガー エニグマ変奏曲
演奏はシャルル・デュトワ指揮 ロイヤル・フィルハーモニー、 ピアノはマルタ・アルゲリッヒでした。
写真は、エルガーが終わり拍手しいているところです。
開演前のロビーからの光景です。向こうにホーフ教会の尖塔がきれいです。
終演後のKKLです。ホテルまでは歩いて5分ほどでした。
左は記念の絵はがき。右はプログラムと、プログラムが変わったことを知らせるリーフレットです。
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マルタ・アルゲリッヒに魅せられる
【LIVE】
旅の最終地は、ルツェルンでした。もちろん、お目当てはルツェルン音楽祭でした。選んだコンサートは、アバードの指揮ではなく、マルタ・アルゲリッヒのピアノ、シャルル・デュトワ指揮、ロイヤルフィルハーモニーです。
2年前にも訪れる計画を立てながら、ネットではチケットが入手できずに終わった音楽祭です。今回は業者に頼みましたが、2階バルコン席しか確保できませんでした。それでも、旅の締めくくりは、すばらしい夜となりました。
ネクタイ姿で早めに会場に行きました。ルツェルン駅の横にある近代的なホールです。想像していたよりこぶりでした。
プログラムを購入すると、一枚のリーフレットがはさみ込まれています。演奏曲の変更です。予定されていたプロコフィエフのピアノ協奏曲1番がなくなってます。「アルゲリッヒ休演か!」と一瞬青くなりました。よくわからないドイツ語をなぞると、ラベルは演奏するらしいことでひと安心。舞台に登場してきたのは、白髪交じりの長髪に太い眉、真っ赤な唇のアルゲリッヒその人でした。
ラベルのピアノ協奏曲は、無駄のない「巨匠」の風格の演奏でした。もっとバリバリ弾くのかと思いましたが、ちょっと予想外でした。席が後部だったせいもあるのでしょうか。アンコールで、ショパンも聴かせてくれました。ロイヤルフィルは、まろやかに熟成された、とけ込むようなハーモニーを響かせました。
8泊10日の旅はあっという間に終わり、チューリッヒからアムステルダムを経由して、無事、水無瀬の自宅に戻りました。これから、ゆっくりと旅の思い出を書き連ねようと思います。