色彩の魔術師 フンデルトヴァッサーの世界

 【2010/09/21】

 ウィーンのリンクからちょとはずれたあたりに目指すHundertwasser-Haus/フンデルトヴァッサー・ハウスはありました。

 Friedensreich Hundertwasser/フリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサー(1928- 2000年)はオーストリアの画家であり、建築家です。曲線や渦巻きを色鮮やかに描く作風で知られています。エコロジーという意識を強く持った先駆的な人でもありました。

 フンデルトヴァッサー・ハウスは1985年、ウィーン市の依頼により2年がかりで完成させた公営住宅です。入居者以外は立ち入り禁止です。

 ファザードなんかから緑がはみ出してます。屋上にはタマネギのようなものが。

 曲線を多様するデザインが特徴で、ここは床の部分が波打ってます。

 歩いて5分ほどのところにはKunst-Haus Wien/クンストハウス・ウィーンがあります。

 こちらの壁面も鮮やかです。
 内部にはフンデルトヴァッサーの絵画、版画、建築模型などが常設展示されていました。

 曲がりくねった階段です。ここにも植物が生えていて、ジャングルのような景色です。

 中庭はカフェになってました。

 
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リューベック ホルステン門は傾いたままで

 【2010/09/17】

 「ハンザ同盟の盟主」として栄えたLuebeck/リューベックを訪れました。
 町に入る城門が、このHolstentor/ホルステン門です。15世紀にできた頑丈な2つの城砦です。でも、あまりの重さから地盤沈下して、傾いています。
 このピタリと水平、垂直に割り切れないところが、なんとも人間くさくてシンパシーを覚えます。

 門の上部には「CONCORDIA DOMI FORIS PAX(内には団結、外には平和を)」という金文字が鮮やかです。

 門の内側です。

 左にそびえているのがマリエン教会です。
 トーマス・マンの故郷で、かの「ブッテンブローク家の人々」(読んだことはありません)は、この町に住んだ一族をモデルにしており、その館も残っているようですが、時間切れで訪れることはできませんでした。

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ケーブルカーからハルシュタット湖を見下ろす

 【2010/09/23】

 Hallstatt/ハルシュタットの町を船着き場から西の端まで歩きました。Salzbergwerk/塩鉱に上るかわいいケーブルカー、Salzbergbahnde山上に上ると、眼下に真っ青なHallstaetter See/ハルシュタット湖が広がりました。

 山上駅までまっすぐに登ります。この軌道は、うまく木々に隠されて、船着き場あたりからは見えません。

 定員10人ほど(詰めたらもう少し乗れるかな)の小さな車両です。

 山上駅からさらに15分ほど歩くと塩鉱の入り口だそうです。
 わたしたちは、見晴らしのよいレストランで、ゆっくりとビールと食事を楽しみました。

 ケーブルカーの往復乗車券です。写真は、塩鉱の内部で、滑り台で坑道を滑り降りるそうです。

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ザルツブルクは人でいっぱい

 【2010/09/24】

 Satzburg/ザルツブルクの旧市街を貫くGetreidegasse/ゲトライデガッセです。もっともにぎやかな通りですが、それにしてもすごい人出です。店の軒先に掲げられて鉄製の看板が、この通りの名物です。

 Mozartplatz/モーツァルト広場の人並みの向こうにこの町生まれのモーツァルト像が立ってます。

 にぎわっているはずです。移動遊園地ができていました。かわいい観覧車がまわります。

 Residentz/レジデンツの前には、回転木馬です。こどもたちでいっぱいです。

 食べ物の屋台も出ています。これはプレッツェルですね。

 向こうはDom/大聖堂です。

 大聖堂ではミサが行われている最中でした。今回も入ることはできませんでした。

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Hotel Nebo のチーズカッター

 【2010/09/15】

 旅の初日、コペンハーゲンで独りで泊まったHotel Nebo です。
 初めての地に、独りでチェックインです。しかも夜に。というわけで、コペンハーゲン中央駅から一番近いと思われる「駅前旅館」をネットで予約しました。宿泊料も安価で、寝れればいいと、まるで期待してませんでした。でも、部屋もそこそこで、ゆっくりと寝られました。
 朝食は、温かい料理こそありませんし、コーヒーもセルフサービスですが、これで十分です。
 冷たい飲み物のベンダーには、コックが3つついてました。それぞれに説明がありますが、デンマーク語(?)なんてわかりません。わざわざ、わかりにくい真ん中を押すと、ただの水が出てきました。並んでいた次の客が、「これがオレンジジュース」と教えてくれました。

 チーズが丸いテーブルにセットされています。どうするのかなとハンドルを回すと、わかりました。ピンと張ったピアノ線が、うまい具合にチーズを薄くカットします。中央のネジでテーブルの位置が一枚分、上に移動して、次もペロリと切れます。なかなか工夫されてます。こんなのがあるんですね。

 簡素ですが、清潔な食堂です。

 時差のかげんで、旅の初めは早朝から目覚めます。ちょっと散歩しました。ホテルの向こうはコペンハーゲン中央駅です。隣にはコンビニの「7 Eleven」があります。到着直後に缶ビールとソーセージを買って、夕食にしました。

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プラーター 大観覧車でウィーンを一望

 【2010/09/22】

 Prater/プラーターのWiner Risenrad/ウィーン大観覧車に乗りました。
 映画「第3の男」であまりに有名です。数年前に見たミュージカル「エリザベート」でも、舞台装置に使われていました。

 ウィーンの町が見渡せます。向こうの尖塔がシュテファン大寺院です。

 ところで隣のゴンドラは「4」です。反対側のゴンドラ(ひとつ前の写真)は「30」です。わたしの載っているゴンドラは何番でしょうか?

 カーレンベルクの丘が見えます。その麓が、ホイリゲのあるハイリゲンシュタットです。

 自転車のホイールのような構造です。

 全高64.75mのホイールに15台のゴンドラがついてます。1945年に空襲と火災で破壊される以前には30台のゴンドラがついていたそうです。

 ということで、現在のゴンドラのナンバーは偶数だけ。確認はしてませんがわたしの乗っていたのは「2」だったはずです。 

 ゴンドラ内部は結構広いです。

 奇数は、こんな具合です。

 「Are you Japanese?」 と聞いて、日本語のパンフレットをくれました。

 ウィーン大観覧車

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秋限定の「Sturm」でほろ酔い気分

 【2010/09/23】

 秋は新酒のシーズンです。それより少し前に、ウィーンのホイリゲなどではSturmシュトルムという、ワインになる前のにごり酒が出回ります。ラッキーなことに、それに出くわしました。
 Saltzburg/ザルツブルクでは、旧市街にあることを条件にネットで予約したHotel Elefantに泊まりました。すべての点で大正解、満足のいくホテルでした。今回の旅では、夜はコンサートなんかで出歩くことが多く、あまり満足な夕食は食べてませんでした。この日も、チェックインは遅かったので、ホテルのレストランですませました。外部の客もやってきて、味も一流でした。
 テーブルには「Strumあります」のプレートがのってます。これは飲まないわけにはいきません。当然、注文しました。フルーツジュースのような新鮮で口当たりのよい味です。

 食事の方は、セリモナ・ダンプリング入りのスープからスタートです。といっても、1人分しか注文せず、それを二人でシェアーです。これで十分です。

 「オリーブ、赤タマネギ入りギリシャ風サラダ」です。この白いのはチーズだったのでしょうか。

  メーンは、「鶏のウィーン風フライ、パセリかけジャガイモとコケモモジャム添え」です。フライにジャムをつけるのは初めてです。

 チェックインのときに、「ビール1杯無料」のクーポン券をもらいました。そのせいもあって全部で30EURしません。物価は、スイスに比べると確実に安いです。

 【2010/09/22】

 前夜のウィーンのホイリゲ「マイヤー」でも、シュトルムを飲んでました。単に「にごり酒」というだけの説明だったので、気づきませんでした。「口あたりはよいけれど、よくまわりますよ」とのことで、警戒してました。

 ホイリゲの看板にも「STURM」の文字が見えます。

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マーメードは上海万博に出張中

 世界3大がっかりスポットをご存知でしょうか。ブリュッセルの小便小僧、シンガポールのマーライオン、それにここです。でも、がっかりしないですみました。
 アンデルセンの人魚姫の像は、上海万博に出張中でした。

 上海万博の累計来場者数は16日、1970年の大阪万博の6421万8770人を超え、万博の来場者記録を塗り替えました。人魚姫も貢献したのでしょう。

 人魚姫は不在でしたが、町ではこんな看板にお目にかかりました。何の店だったのでしょう?

Nyhavn/ニューハウンという新しい港から、港と運河を巡るクルーズ船に乗りました。

 アンデルセンが暮らした家も残っています。

 港の対岸にあるオペラ座です。

 ズラリとクルーザーやヨットが係留されています。

 運河にかかるこんな低い橋を通り抜けます。

 DFDS運河クルーズは、1時間ほどの船旅でした。

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オペラ座の天井桟敷から

 【2010/09/21】

Winer Staatoper/ウィーン国立歌劇場です。いま、ヴェルディの「La Forza del Destino/運命の力」が終わって、何度目かのカーテンコールです。ホンモノのオペラを堪能しました。

 舞台設定は、DVDで勉強した1960年台公演の中世スタイルではなく、現代風簡略振り付けでした。

 わたしの席は「Galerie Mitte Rerchts」の2列目でした。インターネットで予約した57EURの安い席です。ようするにガレリーという最上階。後方には、かの立ち見席がありました。手すりに布切れが巻かれているのは、このスペースを確保したという、いうなれば「席取り」なんです。

 休憩時間には、バルコニーから外に出てみました。ウィーンの空に満月です。

 下を向くと、トラムが走っています。

 オペラ座正面の壁画です。

 オペラ座正面の階段を、上部から眺めます。
 ちなみに、わたしの奥さんはあのドアから入った席で鑑賞してられました。ま、それぞれの価値観というか、睡眠時間との兼ね合いでというか!

 オペラ座は1869年、モーツァルトの「ドン。ジョバンニ」でその歴史の幕を開けました。

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グムンデンで予期せぬ途中下車

 【2010/09/23】

 陶器の町、Gmunden/グムンデンのHauptbahnhof/中央駅に降り立ちました。こんな途中下車は、予定にはありませんでした。
 中央駅はTraunsee/トラウン湖畔の旧市街からは1キロほど離れたところにあり、 路面電車が走っています。

 単線の路面電車は、駅から出てきた客を乗せると、すぐに出発してゆきました。

 ウィーンからザルツカンマーグート地方のハルシュタットに向かっていました。ザルツブルク行きECで出発して、途中のAttnang-puchheim/アットナン・プッハイム駅でローカル線列車に乗り換えました。

 ローカル線とはいえ、新造のきれいな車両です。これでハルシュタトに着くはずだったのですが…。

 グムンデン駅に停車すると、ほとんどの乗客がゾロゾロと降りてしまいます。どうしてだろうと不思議に思っていると、隣の席に座っていたおじさんが「ここからはバスで行くんだよ。ついておいで」と。
 それらしい車内アナウンスを聞いた覚えはありません。もっとも英語でもおぼつかないのに、ドイツ語なんてちんぷんかんぷんですが。

 なぜだかわからないまま駅前に止まっているバスに乗り込みました。

 「トラウン湖だよ」。親切なおじさんが教えてくれました。きれいな光景です。

 バスは、グムンデンから2つ先の駅に到着。乗り換えた列車はしばらく待つと発車しました。ハルシュタットには、予定より半時間ほど遅れただけで到着しました。

 改めて写真を見ると、バスの窓に「代行バス」の表示が見えます。

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