旅の写真 10日間 vol.3 ウィーン

「音楽の都」とも呼ばれるウィーンは、トラム好きにもたまらない「わが夢のまち」です。
 城壁を取り除いてできたリンクの上を、そしてそこから四方に延びるようにあちこちに白赤ツートンのトラムが走っています。
 ウィーン市交通局交通博物館には、1865年にウィーンを初めて走った馬車鉄道から現役ばりばりの地下鉄まで、時代を追っていろんな車両が展示されています。

 定規とは無縁の設計のようなフンデルトヴァッサー・ハウスの前を、これまた丸っこくてかわいいデザインの旧型トラムが走ります。

 低床のLRTも増えています。
 ウィーンでは、ドイツ語そのままにシュトラーセン・バーンです。ただし「ß(エスツェット)」は「ss」と表記されています。

 リンクに面した国立歌劇場(オペラ座)の前も走っています。夜のオペラ座の屋上から見下ろしました。

 この日の舞台は、ヴェルディのオペラ「運命の力」でした。天井桟敷というのを試してみたくて、最上階の席からカーテンコールを見下ろしました。

 フォルクスオパーにもトラムに揺られて向かいました。スメタナのオペラ「売られた花嫁」は、現代風の衣装、セットで演じられました。

 音楽の都のとどめは楽友協会(ムジーク・フェライン)です。黄金のホールでベートーベンの交響曲「第9」を聴きました。圧倒的な迫力でした。

 4回も旅したウィーンです。次に訪れるのは、いつの日でしょうか。

芦屋 Classicaのサロンコンサートとビゴの店

 「音楽を心から愛する人々の 会員制サロン Classica」で、チェロ演奏のサロンコンサートを楽しみました。
 演奏が始まる前のサロンです。静かな音楽が流れていました。スタインウェイのフルコン・ピアノの両側に、負けじと堂々としたスピーカーが置かれていました。タンノイのウェストミンスター・ロイヤルGRです。
 残念ながら小音量だったので、その実力を感じることはできませんでした。

 メーンアンプは管球式でした。ドライバー管はVT105のようでしたが、プッシュ・プルの出力管はトッププレートの大型送信管でしょうか。オーナーにお聞きしましたが「作っていただいたので、真空管の名前はわかりません」とのことでした。

「平井祐心 チェロ・リサイタル」でした。
 まだ10歳そこそこ。それがバッハの無伴奏チェロソナタの一音が響いた瞬間に、その音色に圧倒されました。ハイドンのチェロ協奏曲(ピアノ伴奏は武知朋子さん)、バッハの「主よ人の望みの喜びよ」と耳慣れたメロディーが続きました。目の前で奏でられるまろやかなチェロの音色を、最後の一音まで楽しみました。
 きょうの演奏の写真はコチラにアップされています。

 1ドリンク付きでした。ドリンクリストには、ワインやシャンパンもありましたが、車を運転していたのでおとなしく生ジュースを頼みました。ラ・フランスがたっぷりの濃厚味でした。

 コロナウイルスの流行が小康を保っていたころに予約していました。ゆったりとした会場は、人数も制限され、対策も万全でした。

 某菓子メーカーのオーナー一族の保有のようです。

 芦屋クラシカ Classica
 芦屋市船戸町3
 0797-25-2556

 昼食は、JR芦屋近くの「ビゴの店」でパンを買ってました。ヨドコウ記念館を横目に、芦有道路の方に進んだあたりに車をとめて、車内でいただきました。これなら安心です。

 サンドイッチとクロワッサン・ベーコンなどです。

 ふんわりとおいしいパンです。

 ビゴの店 本店
 0797-22-5137
 芦屋市業平町6-16

旅の写真 10日間 vol.2 インスブルック

 「旅の写真 10日間」の2日目は、オーストリア・チロル地方のインスブルックからスタートです。
 真っ赤なトラムが素敵でした。2度も冬季オリンピックが開催され、そのスキー・ジャンプ台が見えました。
 ハプスブルク家のマクシミリアン1世が神聖ローマ帝国皇帝となり、帝都とされ文化と政治の中枢となりました。インスブルックのシンボルとされる「黄金の小屋根」は、そのマクシミリアン1世の結婚を祝って作られたそうです。 

 チロルには、いくつかの登山鉄道が今も走っています。
 アッヘンゼー鉄道は、インスブルックから鉄道で東へ半時間ほどのイェンバッハからアッヘン湖畔にあるゼーシュピッツまでの6.76kmを走る軌間1000mmの登山鉄道です。急こう配を昇るラックレール式の、しかも19世紀末に製造された蒸気機関車で定期運行されている登山鉄道としては世界最古だそうです。
 2019年秋に乗りました。ところが、2020年春に運営会社が倒産して、現在は運行を中止しているようです。残念です。

 ザルツカンマーグートのシャーフベルク鉄道にも乗りました。

 シャーフベルク(1783m)山の上からは、ザルツカンマーグート地方の山々と、ヴォルフガング湖などの雄大な風景が広がっていました。
 映画「サウンド・オブ・ミュージック」は、家庭教師のマリアが子どもたちと山の上で「ドレミの歌」を歌うシーンから始まります。その舞台がここです。

 映画のもう一つの名曲が「エーデルワイス」です。
 アルプス3名花のひとつであるエーデルワイスは、マッターホルンと向き合う丘の上で自生しているのと対面しました。感動しました。

 マッターホルンが間近に望めるゴルナーグラート展望台まで登山鉄道で登りました。標高3089メートルの展望台からは、4000メートル峰のアルプスの大パノラマが広がっていました。

ポンポン山 竃ケ谷でいただく「焼きと蒸し穴子のあいのせ重」

 ポンポン山の北の谷、竃ケ谷に行ってみました。久しぶりによく晴れた1日でした。ところが、前日までの雨で竃ケ谷の水量は増加していました。無理をして渡渉することもなく、別ルートを歩きました。おかげで花にはあまりお目にかかりませんでした。
 昼飯は、ちょっと贅沢に「焼きと蒸し穴子のあいのせ重」(880円)を奮発しました。しっとりと柔らかいアナゴです。ご飯の量もほどほどでした。

 シェラカップで湯を沸かして、即席のみそ汁を放り込みました。
 アツアツがうれしいです。下の画像は、湯気でレンズが曇っています。

 車でやってくる途中のikari高槻店が開店するのを待って、買ってきました。
 さすがにいかりスーパーだけあって、コンビニよりは高価な弁当も並んでいました。

 竃ケ谷に咲いていたニリンソウです。保護地のフェンス内にわずかに咲いていました。シーズンになれば、一面が白くなります。
 スプリング・エフェメラル(春の妖精)と呼ばれる花々のシーズンは終わって、ちょっとした端境期なんでしょうか。

 ネコノメソウもあちこちに。
 この谷にはヤマシロネコノメソウという希少種も咲きますが、こちらはすでに開花が終わったはずです。

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旅の写真 10日間 vol.1 アムステルダム

 「旅の写真 10日間」。タイトルはちょっと違うかもしれませんが、そんなチャレンジです。
 知り合いのピアニストのお嬢さん、Chikaちゃんからバトンを引き継ぎました。というか、Chikaちゃんと並走です。
 旅の写真を毎日1枚、10日間、何の説明も加えずにFaceBookのページにアップするというのがルールのようです。
 それだけではちょっと寂しいですので、Myブログで補足の写真と説明を加えていきます。テーマはトラム(路面電車)と音楽です。
 スタートはアムステルダムのトラムです。行先表示が「1」です。

 JR東京駅とも似ているアムステルダム駅からトラムはあちこちに向けて延びています。

 市街地の道は狭いので、あちこちがガントレット(単複線)になっています。向こうからトラムが来ると、一時停止です。

 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の本拠地ホール、コンセルトヘボウの前も走っています。

 このホールでわたしが一番魅かれたマリス・ヤンソンスの指揮するプロコフィエフのシンフォニーを聴きました。全員、スタンディングの大拍手です。2014年のことで、ヤンソンスがコンセルトヘボウを振った最後のシーズンでした。

 いま、一番聴きたいのは、オランダ・バッハ協会の演奏するバッハです。マスクを外して、晴れてアムステルダムを訪れることができるのは、いつの日でしょうか。
 旅に出られない日が永くなっただけに、旅への思いが募ります。

京都・大山崎 パヴェナチュールのまだ満開の八重桜

 大山崎のブーランジェリー・パヴェナチュールの前まで来ると、まだ遅咲きの八重桜が満開でした。車を止めて、ティーブレークにしました。

 なんという品種でしょうか。大きな花が、球状に咲いています。

 桜の木の下のベンチでいただきました。

 おいしいパンを目にすると、頼んでしまいました。「きのことソーセージ」(275円)です。

 奥さまは「本日のタルト・パイ」(352円)で、リンゴが包み込まれています。濃厚なバター味だったそうです。

 パヴェナチュール
 075-952-1188
 京都府乙訓郡大山崎町大山崎白味才51

 自宅マンションまで戻ってくると、こちらでも春の花が満開です。
 ジャスミンがよい香りを放っています。

 八重のヤマブキです。

 スズランは茎を伸ばしています。たくさん花をつけてくれそうです。

 コデマリ(小手毬)は小さな花が集まっててまりのような球状になってます。

 春は黄色い花が多いです。モッコウバラです。

 シランも咲き競っています。

 ローズマリーも、よく見ると可憐な花を咲かせています。

 ツツジは三分咲きといったところです。これから一面に咲きます。

「オランダバッハ協会」のマスクで感染防止

 バッハ先生もコロナ・ウイルス感染予防のマスク姿です(画像はオランダバッハ協会のHPより)。わたしも「オランダバッハ協会」の1921年創設の文字が入ったロゴのマスクをゲットしました。
 背も高いですが、きっと鼻も高いあちらの人にフィットするのでしょう。わたしには、鼻のあたりがちょっと緩いですが、大きめのマスクがピッタリと顔を覆ってくれます。
 生活をともにする家族(奥さまだけです)以外の人と面と向かって話す機会はほとんどありません。それはいいのですが、外出にマスクをかけるせいもあって、ヒゲ剃りを怠るようになりました。白いのが伸び伸びですね。

 オランダバッハ協会は、いま最も素晴らしいバッハを聴かせてくれるバロックアンサンブルです。「マタイ受難曲」は最高です。コンサートマスターは日本人ヴァイオリニストです。
 All of Bach というネットチャンネルやYou Tubeで受難曲からカンタータ、器楽曲まで多くのバッハを好きなだけ聴くことができます。
 楽しませてもらっている寄付のつもりでマスクを買いました。1枚が5EUR、日本円にして650円ほどでした。それで郵送料込みでした。3枚をポチリしました。こちらから購入できます。

 オランダから郵送されてきましたが、送料に4.47EURもかかっていました。なんだか申し訳ないようです。

 

自分でつくる ブロッコリーのフジッリ

 ショートパスタのフジッリです。らせん状にくねくねしています。ソースがよく絡みます。
 ブロッコリーを小さく刻んで、アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノのオイルで炒めました。思いの味に仕上がりました。
 フォークで突き刺すか、スプーンですくうか? 両方、試しましたが、スプーンの方が食べやすかったです。

 フジッリは100gです。

 ブロッコリーを房に切り分け、茹でるところから始めました。

京都・京北 黒田百年桜でシーズン最後の花見

 不要不急とはいえ、「人流」の少ない郊外なら大丈夫かと京都市北部の京北、花背までドライブしました。
 ネットで調べた「きょうの黒田百年桜」では「五分咲き」となってました。京都市内より10日は開花が遅いそうです。
 それが「満開」でした。京都で最後に咲く桜です。春日神社の狛犬も、花を楽しんでいました。

 「黒田百年桜」は、ヤマザクラの突然変異種で、樹齢は300余年ともいわれます。
 10~12枚の八重の中に一重が混じる珍種で、「京の桜守」として知られる造園業の佐野藤右衛門親子が30年に及ぶ執念により苗づくりに成功し、15代目佐野藤右衛門氏がこの幻の品種を「黒田百年」と命名しました。(上記ネット記事より)

 満開になると、手毬のように結球します。

 静かに今シーズン最後の花見を楽しみました。

 黒田百年桜
 京都市右京区京北宮町宮野90

 すぐ横にある旧黒田小学校の運動場のベンチを借りて弁当を食べました。
 途中の京北周山にある道の駅、ウッディー京北で買ってきました。

 ハンバーグや中華がメーンの弁当も並んでました。わたしが選んだのは、筍や蕗、野菜の煮たのに、山菜のおこわです。

 薄味ですが、おいしくいただきました。

 奥さまのは、シンプルに炊き込みご飯に出汁巻きがデーン!

 ちょっと足らないかと、小さな寿司を追加。京北は、鯖街道が通っていることもあり、鯖寿司は名物です。

 デザートは、我が家の冷蔵庫からもってきたミニ桜餅でした。これくらいの甘さなら大丈夫です。

 運動場の向こうに、時代劇のロケにでも使えそうな立派な屋敷が立っていました。

 旧黒田小学校の敷地が無料駐車場で開放されていました。
 なんだかほっこりとする光景です。

 京北周山の手前で上桂川沿いをちょっと下って魚ヶ渕吊り橋にも行ってました。こちらの枝垂桜は残念ながらすでに葉桜でした。

 「京都人の密かな愉しみ」(NHK-BS)でのオムニバスドラマ「逢瀬の桜」のロケ地となったところです。昨年も訪れていますが、天気がイマイチでした。

 花背に向かって走っていると、あちこちで感嘆の声を上げる桜が咲いていました。
 思わず車を止めた地蔵院です。

 石楠花もきれいに咲いていました。

 花背の奥深く。大悲山までやってきました。
 「京都人の密かな愉しみ」にも登場する料理旅館の美山荘です。料理研究家の大原千鶴さんが生まれ育った地です。
 一度くらい、ここの摘み草料理を食べてみたいものです。

 大悲山峰定寺です。平安時代末期に創建された山岳修験の地です。

 時代を感じさせる立派な仁王門です。でも撮影が許されるのは外部のここまでです。
 石段を400数十段も登る本堂は、ここからは見ることもできません。

 「発心門」をくぐり、六根清浄のお山に登りました。
 「発」は「二十」「一」「方」「丈」と分解できる旧字体です。

 いただいたリーフレットに掲載されている懸崖に立つ舞台造りの本堂です。800年の歴史があります。
 この舞台で、教えに従って10分間、山、風、空気を感じて黙想してきました。
 入山していたのは、わたしたち2人だけ。往復半時間ほど、だれとも出会いませんでした。

 大悲山峰定寺
 075-746-0036
 京都市左京区花背原地町772
 

 

若山神社から尺代 青もみじの季節

 「3密」を避けて散歩に出かけました。ちょうど1年前の8日にも、そう書いてます。3密という言葉が、まだフレッシュに聞こえたのでしょう。
 青もみじは、ことしも変わらずに美しいです。
 緑のフィルターを通して枝が染まる光景を探しました。なかなか難しいです。
 紅葉ほどには注目されませんが、緑のもみじも素敵です。

 池に反射した緑です。

 葉がすっかり大きくなった桜です。

 ミツバツツジが芽を膨らませています。

 ヤマブキは地元・島本町の町の花です。

 フタリシズカ(二人静)は舞の準備中です。

 自然石の地蔵が、そろいの赤い前垂れ姿です。

 尺代の地蔵は、チューリップと並んでいます。

 新緑のシーズンを迎えた尺代の集落です。

 ちょうど2時間。5.7kmの散歩でした。