選定理由のスイッチバックがなくなったJR和歌山線「北宇智駅」

 「近畿の駅百選」の選定理由は、「近畿で唯一のスイッチバックをもつ」です。その自慢のスイッチバックは数年前に姿を消しました。現代の電車は、このくらいの坂は難なく登ってしまうのです。
 現在の北宇智駅のホームは、左にカーブしています。以前は直進して、左側にバックしてきたのです。

 山小屋風の新しい駅舎は、スイッチバック廃止後にできたのでしょう。モダンですが1時間に1本しかやってこない、田舎の駅です。

 駅の北側を見ると、右側に取り残されたスイッチバックの名残のレールががあります。

 現在の駅から100メートルほど南に行くと、スイッチバック当時の駅舎が残っています。まるで倉庫といった感じです。

 昔の対面式のホームが残ってます。でもここは今は、和歌山線のレールとはつながっていません。
 かつて、「JR西日本、特定区間170円の旅」をしたときには、ここで停車しました。

 現在の和歌山線は、スイッチバックすることなく緩いカーブを描きながら旧駅舎を横目に通り過ぎます。

 北宇智駅

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