ことしは、お雑煮を食べてませんでした。なんだか落ち着きません。
「中村軒の白みそのお雑煮、おいしいよ」という娘の薦めに、急に思い立って路肩に雪が残る京都へ向いました。
座敷に上がり込み、頼んだのは「お雑煮」(930円)です。もちは、粟もちか白もちかのセレクトですが、1個ずつにしてもらいました。
湯気が上る熱々です。
削りたてのかつお節が別皿でついてきます。それでなくてもたっぷりのかつお節と昆布で出汁を取っているはずです。それがさらに引き立ちます。
白みそが、こんなにすっきりと芯のある味とは知りませんでした。そんなこといったら、毎年、家で食べていたのはどうなんだということになりますが、奥さんも「こんなの初めて」と脱帽。「どこのみそを使ってられるんですか?」と店員に聞いてました。
京都・宮川町にある山利商店のものだそうです。三千家(表、裏、武者小路)のご用達だそうです。錦市場の麩嘉にも出ているそうで、来年はこれを試しましょう。
小芋もいい味です。
白い小もちは、弾力にとんでます。スーっと伸びます。
体がほかほかに暖まりました。
「赤飯」も頼みました。香の物も、パリッとよい口当たりです。
柔らかいですが、小豆の甘みも感じられる上品な赤飯です。
石燈籠に雪が残る窓辺には、かわいい干し柿が吊りさげられていました。
桂離宮の南にあります。「麦代餅(むぎてもち)」という菓子で有名です。
はるか昔に「いそべ巻」を食べてます。
中村軒
京都市西京区桂浅原町61
山利商店
京都市東山区新宮川通五条上ル2丁目山田町499
麩嘉 錦市場店
京都市中京区錦小路通堺町角