大阪・千里の万博記念公園のシンボル、太陽の塔が国の重要文化財に指定されることになりました。EXPO70の思い出がつまっています。
開催中の万博2025もよかったですが、パビリオンは画像展示が主流でした。こちらはわかりやすいリアルな展示が目の前に広がっています。
芸術は爆発だ!といった岡本太郎の描いた「現在・過去・未来」は、55年たっても褪せることなく燦然と輝いていました。
太陽の塔には3つの顔があります。お腹の「太陽の顔」は現在を、頂部の「黄金の顔」は」未来を、背面の「黒い太陽」は過去を表しています。
第4の顔ともいうべき「地底の太陽」の仮面(画像上)は、万博当時はテーマ館の地底で「過去:根源の世界」として展示されていました。終了後は行方不明となってしまいましたが、2018年の塔公開に合わせてに復元されました。
塔の胎内には、高さ41mの「生命の樹」が天空に向けてそびえています。
単細胞生物からクロマニョン人まで33種の「生き物」がびっしりと張り付いています。
塔の右腕の内部です。橋脚のようなごつい構造物です。この階段は当時はエスカレーターだったそうで、ここから広場の大屋根観覧席の屋上に降りられたというから、驚きです。
膨大な数のボルトで鋼材を結合させたあのころの作業員のとてつもないエネルギーを感じます。
11時からの入場券を、ネットで事前予約していました。阪急ー大阪モノレールと乗り継いで半時間ほどでやってきました。
太陽の塔の高さは70m、基底部は直径20m、腕の長さは25mもあります。万博当時は、高さ30mの大屋根を突き破って頂部をのぞかせていました。
大学生だったわたしは万博には行きましたが、さしたる記憶はありません。太陽の塔には入館してませんでした。
塔内で自由に撮影できるのは1階だけ。内壁に沿ったループ状の階段を上がっていきますが、上部では指定のビニール袋に入れたまま首からぶら下げたスマホだけが撮影可能です。500円と有料です。落下防止のためといわれれば仕方ありません。
岡本のラフスケッチが残っています。
発想から3カ月で、ほぼ形になってきたようです。
地底の太陽は、照明と音にあわせて七変化します。
音ともにまばゆく輝きます。
中央にそびえる生命の樹を見上げます。
底にはアメーバや単細胞動物がうごめいています。
生命の樹は原生類から哺乳類へと進化してゆきます。
巨大なプロントザウルスも登場しました。
塔頂の天空が輝いています。
ゴリラの出現です。
ネアンデルタール人に到達しました。
下降する壁面に、資料写真が掲げられていました。
芸術は爆発だけではなく、呪術でもあったようです。
平日ですが、予想以上に混んでました。
塔から出て、背面から振り返りました。「黒い太陽」です。
ポケモンのイベントが開かれていました。この混雑は、その参加者でした。
日本庭園を散歩しました。ハス(蓮)が咲き始めています。
カキツバタ(杜若)が満開です。
ポツリときましたが、濡れるほどのことはありませんでした。すぐに止み、日が照らずにかえって過ごしやすい一日でした。