京都・錦 冨美家のしっぽく 豆英の塩豆

 京都の錦市場は、きょうもインバウンドであふれかえっていました。京の台所といわれてきましたが、魚屋など古くからの店はすっかり姿を消して、立ち食いできる串ものなんかの店が幅をきかせています。
 冨美家は、わたしが幼かったころから同じ場所にあります。近くの百貨店まで買い物にやってきた後に、ここで甘いものを食べさせてもらうのが何よりの楽しみでした。映画「ビバ・マエストロ」を見た後に、ちょっと遅い昼飯にしました。「しっぽく」(850円)です。「上七軒 ふた葉」で食べたばかりです。でもここにくればはずせません。
 具沢山です。板麩に生麩、湯葉や肉厚の椎茸が覆っていて、肝心のうどんが見えません。

 あたり前ながら柔らかいうどです。主役のハズですが、あまり主張はなくて控えめです。
 ちょっと甘めの出汁がすべてのキャストを調和させています。

 「季節のかやくごはん」(+250円)もセットです。こちらにもたっぷりと具が混ざっています。

 奥さまから「二つは食べられない」と回ってきた餅です。もちです。もっちりとうまいです。

 この店の名物「冨美家鍋」です。奥さまの前でぐつぐつと煮えています。「昔はアルミかなにかの鍋で、えび天は入っていなかった」と、高校生時代の記憶です。

 昔あった甘いあんみつなんかも姿を消しています。

 丸竹夷二押御池~。京都の人ならだれでも知っています。東西の通り名を連ねています。通販のパンフレットです。

 冨美家 錦店
 075-221-0354
 京都市中京区錦小路通堺町西入中魚屋町493

 錦を抜けて歩いていると、「豆英」の店頭に、なんと塩豆が並んでいました。
 ここ何年もの間、探し続けていた幻の豆菓子でした。昔はどこでも手に入りました。高血圧を気にして敬遠している間に、姿を消してしまいました。それがありました!!
 もちろん1袋、お買い上げです。たったの340円でした。他にも懐かしい昭和のお菓子が並んでいました。

 これからは、塩豆が食べたくなったらこちらへ行きます。

 豆英
 075-221-0982
 京都市中京区高倉通四条上ル帯屋町573

 風呂上がりにいただきました。ジムビームのハイボールとともに摘まみます。いや、いいですね。最高のアテです。

京都・鷹峯 「山の家 はせがわ」のハンバーグセット

 京都・西賀茂の西賀茂里山連山を歩きました。途中で「山の家 はせがわ」の看板に出くわしました。腹も減ってました。冷たいビールも待っていると一気にルート変更しまいた。
 「ハンバーグセット」(1650円)です。柔らかくて、ボリュームたっぷりです。
 目玉焼きは、朝食でも食べました。ま、2個くらい摂取過多とかの問題はないでしょう。

 セットのノンアルコールビールです。乾いたノドを潤してくれました。
 ノンである必要はなかったのですが、ありませんでした。過去のブログでは、確かに飲んでいるんですがね。

 デッキの広くてがっしりとした6人掛けテーブルです。それを独りです。

 店内も雰囲気があります。

 北山杉の間伐材で作ったのでしょうか。おしゃれな椅子です。

 ハンモックも素敵です。

 平日のこんな山奥なのに、たくさんの車が止まっていました。

 山の家 はせがわ
 075-494-5150
 京都市北区鷹峯船水3

京都・上七軒 「上七軒 ふた葉」のしっぽく

 一転して肌寒さを感じるほどでした。温かい「しっぽく」(850円)を食べて、ほっとしました。
 京都府立医大病院で3カ月に1回の検診を受けて、ちょっと遅めの昼飯でした。車で上七軒まで走り、うどんの「上七軒 ふた葉」でいただきました。
 京都のしっぽくは、椎茸やかまぼこ、薄焼玉子、麩、海苔、ほうれん草などが彩り豊かに載ったうどんです。麺はふにゃふにゃに柔らくて、讃岐うどんとは対極にあります。柚が香る出汁はあっさりとしていて、全部飲みこんでしまいました。 

 「ライス」(300円)には、酢の物と漬物がついてきました。

 壁一面にズラリと並んだメニューです。うどんはほとんどが千円未満とリーズナブルです。修学旅行生のグループと入れ替わりになりました。
 創業昭和4(1929)年のもうすぐ百年食堂です。

 京都五花街にひとつ、上七軒のきれいどころの団扇が並んでいます。

 通りの突き当りが北野天満宮です。

 上七軒 ふた葉 
 075-461-4573
 京都市上京区今出川通り七本松西入る真盛町719

京都・下鴨 「旨味ひとつ」の薬味うどん

 京都コンサートホールでの反田恭平&JNOのコンサートの前に食べた昼飯です。ホールに近いうどんの「旨味ひとつ」です。
 「薬味うどん」(1485円)と「ミニ丼セット」(385円)のたまごかけをいただきました。
 大きな器にミョウガやあおさなどの薬味がトッピングされた冷たいぶっかけうどんです。つるりとのどを滑りました。うまみを感じました。

 自慢の昆布出汁を注ぎました。
 

 きしめんのように扁平なうどんです。そこそこもっちりとして食べやすいです。

 フワリとした卵が甘くて、ご飯がペロリでした。

 奥さまはたまごとじです。出汁で勝負をしているのがわかります。七味などは置いていません。

 利尻島昆布を使っているのが売りです。

 価格設定はちょっぴり強気です。それにしても1000円オーバーがあたり前になりました。

 京都府立大学の前にあります。わたしの実家から歩いて5分ほどのところです。でもわたしが住んでいたころには存在しませんでした。
 8年前にできたそうです。

 旨味ひとつ
 075-702-7006
 京都市左京区下鴨萩ヶ垣内町40-4

京都タワー 鳥せい京都タワーサンド店へ大回り

 JR京都駅前にそびえる京都タワーには「ニデック京都タワー」と冠がつき、地下1階のFOOD HALLはすっかりリニューアルされています。その一角にある鳥せい京都タワーサンド店だけは、昔からのままでした。
 ひと回りして落ち着いたのは、こちらの「やきとり御膳」(980円)という無難な選択でした。
 焼き鳥4串にサラダやご飯、みそ汁などのセットです。やはりうまい焼き鳥です。
 もちろん生中もたまりません。
 JRの「大回り乗車」で大阪、奈良を経由して京都へ行ったのですが、そのくだりは後半です。

 うまいアテには飲み足らず「神聖」の蔵出し原酒を追加です。
 伏見にある本店は、神聖の山本酒造の蔵が店舗になってます。そこで飲むのと同じ神聖です。きりりと冷えている旨味がたまりません。

 9月4日は「くし」にひっかけて、焼き鳥が格安になってました。

 かわときもを追加しました。

 京都タワーサンド店
 075-353-6339
 京都市下京区東塩小路町721-1 ニデック京都タワービルB1F

 鳥せい以外にも、インバウンドを狙ったような店がたくさんできていました。

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亀岡 「犬甘野風土館 季楽」の手打ざるそば

 亀岡の山中にある犬甘野(いぬかんの)地区は標高が400m近くあり、昼夜の気温差が大きくそばの栽培に適しているそうです。少しは涼しいかなと、犬甘野そばを食べにエアコンを効かせた車でドライブしました。実際には、カンカン照りに焼け付きそうでした。
 「犬甘野風土館 季楽(きら)」で「手打ざるそば(中盛、1200円)をいただきました。
 手作り感満載の二八そばです。手切りしたことがわかる扁平で、短めで、ぼそりとしています。素朴な味わいの気取らないつゆでいただきました。

 好物の「たまごかけご飯(並)」(250円)を追加しました。
 オレンジ色が強く、黄身が丸く盛り上がっています。

 奥さまは「あんかけ卵かけそば」でした。「普通のそば」だったそうです。

 町のそば屋のような気取らないメニューです。

 テーブル3卓にカウンターとさして広くはない店です。次から次に客がやってきて、待ちができていました。

 「そばぱすた」なるものが並んでいました。もちろん、お買い上げです。

 野菜も並んでましたが、こちらは売り切れが多かったです。

 近くにそば畑があり、秋になるとそばの花で白くなるそうです。

 犬甘野風土館 季楽
 0771-27-2300
 亀岡市西別院町犬甘野樋ノ口1-2

京都・東舞鶴 「魚源」の魚源定食

 舞鶴にある奥さまの実家の墓参りに行きました。
 昼飯は、それを楽しみにしていた「魚(とと)源 東舞鶴店」の暖簾をくぐりました。西舞鶴の店は何度も訪れていますが、5年ほど前にできたこちらは初めてでした。
 「魚源定食」(2600円)です。地元・舞鶴に揚がった魚を中心とした獲れ立てが並びました。
 刺し身、揚げ、焼きと3拍子が揃っています。

 脂がのってます。当然ながらにうまいです。

 重量級の太いエビ天がドーン。何口にも分けて食べ進みました。

 カウンターでいただきました。ベテランの板さん2人が、次から次へと入る注文をこなしてました。
 舞鶴港が望める広い座敷もあります。

 過去のブログと読み比べると、かなり値上げされてます。これも時代なんでしょうね。

 魚源 東舞鶴店
 0773-63-0700
 舞鶴市字浜47-11

 店は舞鶴港に面しています。北海道・小樽港とを結ぶフェリーがここから発着します。乗船したという望みは実現されていません。

京都・荒神口 「旬菜 あだち」のはもと野菜の天婦羅

 1年ほど前にも同じ「はもと野菜の天婦羅」を食べています。3カ月に1回の定期検査を受けた京都府立医大近くの「旬菜 あだち」です。
 サクッと揚がった熱々です。ハモは5切れも盛られています。
 鉾町では鉾立が始まりました。祇園祭は「鱧祭」とも呼ばれ、京都の夏にハモは欠かせません。

 天出汁はなく、塩でいただきます。淡白なハモには、こちらが似合います。

 冬瓜も程よい味付けです。

 これで1200円は大満足です。
 昨年のブログを見ていると、なんと1300円でした。はも6切れと書いてますが、それにしてもこのご時世に100円ダウンは驚きです。

 京風のうなぎの寝床をリニューアルしています。長いカウンターの向こうにテーブル席もあります。

 旬菜 あだち
 075-256-0011
 京都市上京区上生洲町247

京都・岡崎 ホーフベッカライのハンドカイザー

 オーストリア・ハプスブルク王家御用達のベーカリーのお味が、日本ではここだけで楽しめる「ホーフベッカライ エーデッガー・タックス 京都店」で軽くランチをしました。岡崎公園の疏水端にあります。
 どれも食べてみたくなるパンが並んでいまいした。いくつかをテーク・アウェー、いくつかをイート・インしました。
 飲み物は、上がスパーリング白ブドウジュースです。ワイン醸造用のブドウでできているそうで、こってりと濃厚味でした。
 コーヒーはたっぷりのホイップクリームが層をつくっているメランジェです。お冷やのカップにスプーンがのっているのも、ウィーンのカフェを思い出させます。

 クロワッサンなどどれも軽やかな食感です。小麦粉の香りが味わい深いです。
 細長いザルツシュタンゲルは、キャラウェー・シードが独特の香りを放ちます。

 カイザーゼンメルを追加しました。一つずつ手で成型しているので「ハンドカイザー」と呼びます。

 ラドラー(レモンビール)がありました。昨年の今ごろ、ポルトガル巡礼で毎日のように飲んでいたのが懐かしいです。
 きょうはハンドルを握っていたので、がまんしました。

 窓際のテーブル席でいただきました。

 次々に客がやってきて、ケーキはすでにほとんど売り切れ。ザッハートルテが一切れになっていました。

 「皇妃エリザベートも愛した」とうたっている菓子類も並んでいました。

 オーストリア第2の都市、グラーツにある本店の写真などが飾られていました。

 テラス席も気持ちよさそうでした。

 ホーフベッカライ エーデッガー・タックス 京都店(Hofbäckerei Edegger-Tax)
 075-746-6875
 京都市左京区岡崎成勝寺町3-2

 世界遺産の町、グラーツは2010年と19年(写真)に訪れていています。1569年創業の店に掲げられたハプスブルク家御用達の紋章「双頭の鷲」を見上げました。
 エッゲンベルク城には、豊臣秀吉時代を描いた大阪図屏風が残っています。

京都・荒神口 天狗の贅沢牛肉焦がねぎささめん

 3カ月に1回の京都府立医大病院での定期検診でした。まずは採血を受けて診察までの間に昼飯です。
 河原町通りを渡ったところにある麺類の「天狗」にしました。日替わりの「贅沢牛肉焦がしねぎささめん 小ごま塩ご飯」(1200円)です。
 こってりとした濃厚味の出汁が熱々です。牛肉に牛油かすが表面を覆っています。口の中を火傷しそうになりながら、すすりました。 

 奥さまは卵とじでした。

 「ささめん」とは、あまり聞きません、この店のオリジナルです。
 中華麺のうどんは、大阪では黄ソバといいます。姫路の駅そばも同じです。でもこちらは、それをグレードアップさせたようなお味です。
 「ささめん」と検索すると、この店がヒットします。

 すぐ近くに京都府立文化芸術会館があります。その昔、桂米朝一門が落語会を定期公演してました。残念ながらわたしは聴いたことがありません。
 さらに昔、わたしが高校生のころ米朝さんがラジオの京都放送(KBS近畿放送)で週一の番組をもっていました。胆石かなにかで休んだときに、代役でマイクを握ったのが一、二番弟子の小米(枝雀)、朝丸(ざこば)でした。
 3人の色紙が色あせても飾ったあります。

 自家製麺 天狗
 075-231-1089
 京都市上京区河原町通荒神口上る宮垣町80