京の三十三食 五番 新町 矢尾定の塩さば定食 

 治療を終えて病院前から乗った京都市バスは3系統でした。四条河原町で右折します。そのまま四条烏丸まで乗りました。行ってみたい店がありました。
 「ごはん処 矢尾定」です。新町通にあり、昼はサラリーマンらもやって来る定食屋さんです。頼んだのは、サラリーマン昼食の王道ともいうべき「塩さば定食」(900円)です。
 わたしもかつてはよく食べたものです。覚えているのは本社が大阪・桜橋にあったときに、大阪駅前第一ビル地下の夜は飲み屋の昼店で、おばちゃんがカウンターの向こうで焼いてくれたさばの味です。懐かしいです。  

 おろし大根とともにひと口つまんで、びっくりしました。ものすごい脂がジュワーッと口いっぱいに広がりました。これまで食べた中でもピカイチのさばでした。

 小鉢は、冬瓜とゴボウなど野菜の煮物でした。予想外に濃い味付けでした。

 ゆったりとした店内です。壁には祇園祭の山鉾の粽が飾られています。

 店の奥には、祇園祭の後祭で巡行する大船鉾の大きな木製の車輪が展示されています。

 いろんな魚が定食になっています。塩さばは、一番安価な選択でした。
 店の一番人気は、きょうはイカリングフライがメーンの「日替定食」(850円)でした。

 矢尾定は、明治42年に創業した京料理の仕出し屋です。築80年の京町家を丁寧に改装してごはん処をオープンさせました。

 祇園祭の鉾町の一角です。先日までは、ここそこに山鉾が立っていて、にぎわっていたところです。

 ごはん処 矢尾定
 075-351-3518
 京都市下京区新町綾小路上ル四条町361

 放射線治療は、きょうで1クール(5回)が無事に終了しました。会社勤め同様に土、日曜日は休みです。ほっとしました。