飽きることなくパスタです。
完熟トマトをゆっくりと煮込んで、濃厚トマトソースにしました。
満足のお味です。ただし、熱をたっぷりと吸収していて、一気に汗が噴き出しました。
ナスは別に炒めてました。とろける柔らかさです。
トマトを湯むきして切りました、塩、砂糖をして、しばらく置きました。
茹で汁を加えながら、ゆっくりと煮込みました。
2023年の5~6月、ポルトガルとスペインに旅しました。3回目のカミーノ巡礼でした。
ポルトから徒歩で北上して250キロほど。サンティアゴ・デ・コンポステーラで3枚目のクレデンシャル(巡礼証明書)をいだきました。
大西洋岸のフィステーラ、ムシア、イギリス人の道のスタート地点となるア・コルーニャ、フェロールにも行ってみました。
旅の締めくくりはリスボンです。念願の坂道を走るトラムにも乗りました。
思い出が詰まったブログを、時系列に再構成しました。
☆は旅先からのライブ書き込み
★は出発前、帰国後のレポートです
【 paso a paso 3 before 】
★ああ、円安!! なんと1ユーロが152円
【 paso a paso 3 2023/05/15 】
☆関西空港から出発します
【 paso a paso 3 05/16 】
☆ポルトの夜 やっとひと息
【 paso a paso 3 05/17 】
☆ポルト大聖堂でクレデンシャルをいただく
【 paso a paso 3 05/18 】 Port-Matosinhos
☆大西洋に突き当たる
【 paso a paso 3 05/19 】 Matosinhos-Via de Conde
☆大西洋を横目にひたすら
【 paso a paso 3 05/20 】 Via de Conde-Barcelos
☆ガロの町、バルセロスにワープ
★バルセロス Benedito Brunch & CoのNordics
【 paso a paso 3 05/21 】Barcelos-Tamel
☆やっと巡礼道らしく
【 paso a paso 3 05/22 】Tamel-Ponte de Lima
☆野辺に花咲く巡礼路
【 paso a paso 3 05/23 】Ponte de Lima-Rubiaes
☆峠を越える巡礼路
【 paso a paso 3 05/24 】Rubiaes-Valenca
【 paso a paso 3 05/25 】Valenca-Porrino
☆地獄の工場団地、天国のマオー
【 paso a paso 3 05/26 】Porrino-Redondela
☆さながらジャパン・デー
【 paso a paso 3 05/27 】Redondela-Pontevedra
☆ウォーカーズ・ハイ? 元気です
【 paso a paso 3 05/28 】Pontevedra-Armenteira
☆大汗、のち大寒
【 paso a paso 3 05/29 】Armenteira-Vilanova de Arousa
☆水車小屋の谷を下る
【 paso a paso 3 05/30 】Vilanova de Arousa
☆船でパドロンへ
【 paso a paso 3 05/30 】Vilanova de Arousa-Faramello
【 paso a paso 3 06/01 】Faramello-Santiago de Cmpostela
☆ラスト・デー あと14.580キロ
【 paso a paso 3 06/02 】Santiago de Cmpostela
☆サンティアゴをぶらぶらと
【 paso a paso 3 06/03 】Fisterra
☆ナッハス三昧
【 paso a paso 3 06/04 】Muxia
☆ムシアの潮騒
【 paso a paso 3 06/05 】Santiago de Cmpostela
☆スペインにまでやって来て…
【 paso a paso 3 06/06 】A Coruna
☆ア・コルーニャ とりあえず洗濯です
【 paso a paso 3 06/07 】A Coruna
☆ア・コルーニャからイギリス人の道を5キロほど歩く
【 paso a paso 3 06/08 】Ferrol
☆フェロールからもイギリス人の道をちょこっとだけ
【 paso a paso 3 06/09 】Santiago de Compostela-Lisboa
☆リスボンへ長い長いバス旅
【 paso a paso 3 06/10 】Lisboa
☆リスボンの町をガタゴトとトラムは走る
【 paso a paso 3 06/11 】Lisboa
☆パスティシュ・デ・ベレンで朝食を
【 paso a paso 3 06/12 】Lisboa
☆やっぱ、寿司はサイコーっす!
【 paso a paso 3 06/13-4 】Lisboa
★イワシ祭を見る余裕もなく~なんとか帰国
【 paso a paso 3 after 】
★帰ってきました。
ポンポン山の花の谷、竃ヶ谷(かまがたに)のオオキツネノカミソリが咲き始めたとの情報です。さっそく訪ねてみました。
咲いてました。数からすればほんのわずかです。でも開花した花は見事です。
朝ドラの「らんまん」で、万太郎がタキから名前を教えてもらった花、「キツネノカミソリ」の変種です。名前にあるように花が大きく、長く突き出るおしべが特徴的です。
和名は「大狐の剃刀」、洋名はリコリスです。
ヒガンバナ科ヒガンバナ属です。秋に咲く真っ赤なヒガンバナ(曼珠沙華)を大きく、そしてオレンジ色にしたようです。
保護地はフェンスで仕切られています。内部には入れません。
撮影は望遠レンズです。
ガマズミは、秋には真っ赤な実になるのでしょう。
ミゾホオズキがあちこちに小さな花を咲かせています。
急に思い立って車でやって来ました。大原野森林公園森の案内所の駐車場(無料)にとめさせていただきます。
きょうは祝日ですが、出会ったのはこの家族だけでした。
出灰(いずりは)川を渡って竃ヶ谷に入ります。
この数日、大阪は雨が降っていないので水量は多くはありません。
何回も渡渉を繰り返します。
オオキツネノカミソリの保護地です。フェンスで区切られています。
満開になると、辺り一面がオレンジ色のジュータンになります。ちょっと早すぎたようです。あまりの暑さに、ここでUターンしました。
冷奴は好物ですが、ちょと変わった豆腐の食べ方もしてみたくなりました。
本棚にはさまったままになっている「豆腐百珍」を取り出して、ペラペラとめくりました。
これにしようと決めたのが六方焦着(やきめ)豆腐です。お菓子の六方焼のように、直方体に切った豆腐の六面をこんがりと焼いています。
揚げ出汁豆腐のようでもありますが、おろし大根にだし醤油をかけてさっぱりといただきました。
おろし大根とネギ、写ってませんがタカノツメの千切りを用意しました。
わずかな油で焼きました。軟らかい豆腐をひっくり返すのは、至難の業です。
今夜のメーンは、奥さま作の肉じゃがです。
「豆腐百珍」は江戸時代に出版されたベストセラーの料理本でした。それを基に百の豆腐料理が再現されています。
【 paso a paso 3 2023/06/13-14 】
巡礼の旅は最終日を迎えました。
リスボンの空港から独・ミュンヘンを経由して関西空港まで。そして大阪・水無瀬の自宅に帰り着き、「一番搾り」で乾杯しました。
ところが、この間の記録(画像)がほとんど残っていません。
実は、帰宅後のとんでもない事態の予兆が始まっていたのです。
3泊したジェロニモス修道院近くのオステルを出発しました。
朝食は、すぐ近くのパスティス・デ・ベレンで再びナタを2個、いただきました。これが固形物とのしばしのお別れとなりました。
ジェロニモス修道院ともお別れです。
この日はリスボンの守護聖人、聖アントニオを讃える聖アントニオ祭でした。「イワシ祭り」とも呼ばれ、あちこちの広場に屋台が出て、イワシが焼かれるそうです。「カテドラルの辺りに行かれたら」と、前夜にお会いした神父さまにも勧められていました。
ところが、そんな元気はもう残っていあませんでした。
私鉄-地下鉄-地下鉄と乗り継いでリスボン空港に直行しました。
改札口が開かないというハプニングもありました。先に出た人が振り向いて、親切にももう使わない自分のカードを渡してくれました。3枚ほど試しましたが、すべてアウトでした。駅員はいません。
端の方にインターフォンがあったので、押しました。「リスボンカードをもってるけど、出られないよ」。やってきた駅員はカードを確認してゲートを開けてくれました。
よく考えると、72時間有効のリスボンカードは、3日前の10時過ぎに購入していました。タイムアウトだったのかもしれません。
ルフトハンザ航空のミュンヘン経由で帰ります。
ところが、ここで記録はストップしてしまいます。
空港でみやげを買い、ミュンヘンまで。そこでもリューベックのチョコレート菓子を買って関空へ向けて飛び立ちました。
そのころから腹の調子がおかしくなって、何度もトイレに駆け込んでいました。何回か出てきた機内食は、まったく口にしませんでした。わずかにジュースを飲むだけで、もっぱら眠っていました。
関空に戻ってきました。
ザックも無事に到着しました。
JR特急・はるかに高槻まで乗り、島本からわが家まではわずかな距離ですが、奥さまに車で迎えに来てもらいました。
ビールをひと口、飲んだだけで、すぐに寝てしまいました。
時差ボケで翌朝は未明に目が覚めました。「帰ってきました」とブログに報告するくらいの元気は残っていました。
その直後に40度近い発熱でした。「コロナか?」と気になって、近くのかかりつけ医に飛び込みましたが、結果は腸ウイルス感染と診断されました。点滴を2回も受けて、3日後くらいからなんとか快方に向かいました。
最後の最後で、予期せぬ事態に陥りました。でもこれが帰国後で良かったです。独り、旅の途中にこんな事態に陥っていたらと考えると、ぞっとします。
わたしの歩行記録は、スマホにも残っていました。後半の2週間は、縦目盛りが違います。
巡礼中は、ほぼ3万歩を歩いていました。最高は5月29日の4万1700歩で、水車小屋の谷を下って大西洋岸のヴィジャノーバ・デ・アロウサまで歩いた日です。
帰国後はほとんど歩いていません。61キロ台まで減少した体重は、徐々に戻りつつあります。
きょうで出発から2カ月です。そろそろ新しい生活に入りたいと思います。
長々と書き連ねてきた【 paso a paso 3 2023 】もこれが最後となります。ご愛読、ありがとうございました。
奈良・橿原の県立橿原文化会館大ホールで、「反田恭平ピアノリサイタル2023」を聴きました(13日夜)。
1000人を超す大きなホールです。それがソールド・アウトの満席でした。大阪や京都などからもファンが詰めかけていたのです。
開演直前まで、念入りに調律が行われていました。
前から4列目の中央の席でした。
目の前のスタインウェイのふたの裏側が、弦を反射して光っているのが印象的でした。
プログラム(一部変更あり)は、近代ロシアのスクリャービン、ラフマニノフとショパンの影響を受けた2人から始まりました。
わたしは、その日に病院で受診した2つの検査で疲れていたのか、不覚にもこっくりとする瞬間もありました。
後半のショパンは、これは圧巻でした。雷が落ちたのかと思わせるほどの爆音が、ホールに鳴り響く場面もありました。でもそれは一瞬のこと。心にグイグイと迫ってきたのは、圧倒的な弱音!でした。これまでに聴いたことがない最弱音に息をのんでいると、その音色はいく重にも変化して、一音一音がしみわたりました。そのバリエーションの豊かさに驚きました。
拍手にスタンディングにブラボーが途切れません。5曲もアンコールを弾いてくれました。
その極みが、アンコールで弾いてくれたラルゴでした。何度も聴いています。でも、この夜のラルゴが、ショパンの母国・ポーランドに対する思いを、これまでになく静かに熱く表現しているように思えました。聴くたびに限りなく進化する反田くんでした。
なんだか反田くん一座がどさ回りしているような案内です。
ホール前には「増長天」が飾られていました。、
近鉄・大和八木から歩いて5分ほどのところにありました。
近鉄特急で帰宅しました。
大和八木のホーム内にあるコンビニで、缶を買って乗り込みました。ガラガラの車内で、余韻とともに楽しみました。
【 paso a paso 3 2023/06/12-02 】
巡礼中は、荷物になるものは1グラムでも増やしたくありませんでした。
旅も終盤です。土産のことも気にはなりました。娘がネットで調べて、アドバイスをくれました。「100年も愛される老舗、王妃もご愛用のビーガンコスメ」というBENAMÔRにしたら。
カテドラル(リスボン大聖堂)からGoogleMapを見ながら路地を下りました。
シックなディスプレーです。化粧品店というより、ファーマシア(薬局)のイメージに近いです。
あれこれ試した後は、手をお洗い下さいということでしょうか。
わたしは決まっていました。スマホの画面を店員に見せて「これください」。
リップクリームならかさばりません。
使ってみた奥さまは「サラッとしていて無臭。使い心地がよい」そうです。
オーデコロンも並んでました。
リスボンには他にも2店舗あります。世界各地に展開してますが、日本にはやって来てません。
Benamôr 1925
R. dos Bacalhoeiros 20A, 1100-074 Lisboa
+351 21 800 3037
サーディンの缶詰も土産にしました。
派手派手なショップでした。
自分でつくる サーディン入りナポリタンで食べてしまいました。
大聖堂の前を市電28番がガトゴトと通過します。
大勢の人は、翌日のサント・アントニオ祭(イワシ祭)のプレイベントかなにかを待っている様子でした。
土産屋が並びます。あちこちのショーウインドーを飾っていました。
目が点になりました。欲しい!
こらえきれずに買ってしまいました。
黄色い市電28番が走ってました。
リスボンの坂道のイメージを、土産にしたモデルで再現しました。
手作り感満載のモデルです。
パソコンの前で、こんな風に撮影しました。
【 paso a paso 3 2023/06/12 】
1ヵ月近くに及んだ巡礼の旅も、この日が実質のラスト・デーでした。
リスボンを一望して、見納めにしようと町の中心にそびえるサン・ジョルジェ城へ登りました。
坂の町の坂の路地を、地図も確認しないままひたすら上に向かって歩きました。
地下鉄のロシオを上ったところが、町の中心にあるロシオ広場でした。
まずは腹ごしらえの朝食をと、すぐ隣のフィゲイラ広場に面したマクドナルドに飛び込みました。
ディスプレーを操作して注文するのは、どこも同じです。
エッグマフィンなど安心の3点です。
どこで食べてもマクドです。
ちょっと変わっていたのがこちら。日本ならポテトかなにかですが、生のリンゴがカットされていました。
合わせて4.5€と、日本とあまり価格差はないようです。
さて、歩きます。
アウグスタ通りを下った先には勝利のアーチ展望台が見えます。
わたしは坂の上を目指します。
階段が始まります。
観光客はやってこないような裏路地です。
味のある落書き、それとも壁画です。
あの上を目指します。
やっと展望が開けました。
たどり着いたのはグラサ展望台でした。マドリードの7つの丘のひとつです。
テージョ川にかかる4月25日橋が見渡せました。
左手にサン・ジョルジェ城の旗がはためいていました。
違うピークを目指してきたようでした。
登攀ルートを確認して、再アタックです。
城壁の近くまで路線バスがやってきてました。行先字幕には「CASTELO」とありました。キャッスル行きのこのバスに乗ればよかったのです。
チケット売り場は行列でした。
「オーバー65」と申告することを忘れませんでした。おとな15€のところがシニア12.5€になりました。
テージョ川が一望できます。
前日に乗ったエレベータも眼下です。
ユリウス・カエサルの時代にローマ人によって要塞として建設されました。
1500年に渡ってリスボンの町を見守ってきた城郭です。
いくつもの目に見つめられていました。
海に向かって下り続けました。
京都府立医大病院での検査の合間に食べた昼飯です。「ハモと野菜のてんぷら」(1300円)です。
鉾町ではきょう、山鉾の試し曳きも行われました。祇園祭は「鱧祭」とも呼ばれ、京都の夏にハモは欠かせません。
サクっと揚がったハモが6個もかくれていました。シイタケ、なすび、カボチャにシシトウと、盛りだくさんでした。塩をちょいとつけていただきました。
うなぎの寝床の京町屋を改装したような店です。長いカウンターだけでした。
河原町の荒神口を下がったところです。1年前にもあったはずですが、気づきませんでした。
33回(33日)にも及ぶ放射線治療のため、京都府立医大病院に通ってもうすぐ1年です。暑い夏の日々、「京の三十三食」とやけくそに食べ歩いたのが懐かしいです。
経過観察のためにCTとRI検査を受けました。結果がわかるのは、もう少し先です。
旬菜 あだち
075-256-0011
京都市上京区上生洲町247