なんとバッハから「メリークリスマス&謹賀新年」の挨拶状が届きました。送り主はドイツ・ライプツィヒにある Bach-Archiv Leipzig(ライプツィヒ バッハ資料行政財団) です。
ライプツィヒはかの大バッハが聖トーマス教会のカントールとした長く過ごした町です。10年ほど前に視察ツアーで訪問しました。もう一度ゆっくりと訪れたい町です。メールで資料などの請求をしていると、思いがけないカードが届きました。
描かれているのは、息子のC.P.E.バッハです。
カテゴリー: 音楽、オーディオ
アナログ回帰 魅惑の管球アンプ 2A3pp
クリスマス・プレゼントは午前中にクロネコ宅配便が届けてくれました。こんなにすばらしいものを、「使うのなら・・・」と譲ってくれたサンタクロースがいたのです。
ターンテーブル(レコード・プレーヤー)に続いてのアナログ回帰です。
真空管の名球「2A3」を使ったパワーアンプです。真空管は、電球のように中央にフィラメントが灯ります。真っ暗な部屋で、かすかに光ります。心にしみわたる音がします。
写真の上から順に-
ガレージメーカー製の重たいアンプです。まるで鉄のかたまりのようです。
管球を覆っていたいケースをはずしました。2A3が片チャンネルで2本(プッシュプル=pp)使われてます。中央の小さなMT管3本がドライバーと呼ばれる前段です。
2A3は「Sovtek」というロシア製です。オリジナルの2A3は、RCAなどの米国製で、日本製もたくさんありました。それもずっと昔に姿を消してしまい、一部はマニアの間で使用されてますが、びっくりするくらい高価です。10年ほど前から、ロシアや中国で人気真空管のコピーが再生産されています。
トランスを覆っていたケースをはずすと、特注のトランスが姿を現しました。アウトプットトランス(両側の2個)は、思っていたより小ぶりです。
後面には、金メッキの大きなコネクターがついてます。
裏返して、内部の配線も確認しました。基板をうまく使って、きっちり組み上げられています。それぞれのパーツは高価そうです。
昨日までDENONのプリ・メーンアンプ「PMA-2000Ⅱ」が収まっていた場所に鎮座しました。
バッハのLPを聴きました。金管が見事に響き渡ります。
教会での合唱を聴きました。伴奏のオルガンの空気感がすごく、ペダルの音まで聞こえます。
カウンターテナーの青木洋也さんの最新録音CD「大いなる神秘」は、そこで青木さんが歌っているようです。
DENONのアンプは人気が高く、安心して使ってきたのですが、わが家にやってきて20年近くになるとさすがにへたっていたようです。
アナログ回帰 「DENON DP-50M」をヤフオクでゲット
自分自身へのクリスマス・プレゼントといったところです。
LPレコード用のターンテーブルをゲットしました。ヤフオクで競り落としました。きょう、わが家に到着しました。
DENONのDP-50Mです。1980年代の製品です。当時はなかなか手が出ない、憧れの品でした。さっそく愛用しているDL-103(レコード針)をつけて、バッハを聴きました。腰のある安定した音です。
これまでは長くPIONEERのPL51という輸出用モデルを愛用してきました。さすがに経年劣化か、回転が安定しなくなりました。
DENONは、独特の格好をしたダイレクトドライブで人気を誇りました。今でもネットで調べると、修理して使っているという書き込みがたくさんあります。
まずはできる範囲での整備です。トーンアームをはずします。
レコードをのせるターンテーブルをはずします。
裏返したモーターをはずします。
底の軸受け部分を分解して、グリスを補充しました。
電気部品は、とりあえずは正常に動作しているようです。しかし、DENON製では多用されている2SC458というトランジスタの3本足が、お決まりのようにまっ黒に変色しています。これはいずれ換えることにしましょう。電解コンデンサーも交換時期でしょう。
電動部品をはずしたボードは、ただの積層合板です。それでもかなりの重さがあります。きれいに磨いてワックスをかけました。
課題はいくつか見つかりましたが、仮セットしてみました。いい感じです。
DENON製が並びます。左下はチューナー、右下はプリメインアンプです。
DENONは今では「デノン」と発音させてますが、わたしにとってはいつまでたっても「でんおん」(日本電気音響の略称)です。
京都コンサートホールでバッハ「ロ短調ミサ曲」を聴く
神戸・カトリック夙川教会 グレゴリオ聖歌とルネサンスの音楽を聴く
神戸・夙川のカトリック夙川教会で「ヴォーカル・アンサンブル カペラ演奏会~グレゴリオ聖歌とルネサンスの音楽」を聴きました。
ルネサンスの音楽家、ジョスカン・デ・プレ(1440年?-1521)は初めて聞いた名前ですし、グレゴリオ聖歌もあまり縁がないです。
ヴォーカル・アンサンブル カペラは、グレゴリオ聖歌とルネサンス・フランドル学派の宗教曲を主なレパートリーとするヴォーカルアンサンブルです。アンコールでは一列に並んでいますが、演奏中は、中央下手の大きな楽譜台を取り囲むようにして歌います。残響のある教会のドームに、すがすがしいハーモニーが溶け込みました。
古い記譜法で書かれた楽譜です。現在のオタマジャクシではなく、四角い胴に尻尾がついてます。
このところ「追っかけ状態」になっているカウンターテナーの青木洋也も加わってました。でも、出番はあまりなく、ハーモニーのベースに徹していました。
尖塔が美しい教会です。
カトリック夙川教会
西宮市霞町5-40
0798-22-1649
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京都・出町柳 名曲喫茶「柳月堂」のアイスティー
ちょっと時間があったので、わざわざクルマをコインパーキングに停めて柳月堂に入りました。いつ以来でしょうか。内部って、こんなのだったかな。あまり覚えてません。
今時珍しい私語禁止のリスニングルームは、「チャージ500円」が必要です。それほど時間もないので、横のバーに座りました。どっしりとしたバーと椅子です。冷房がよく効いて、ひんやりとしています。
「アイスティー」(650円)です。客はわたし独り。のんびりと、隣の部屋から漏れる音楽を楽しみました。
重厚な造りです。
今度は、暑い休日の昼下がりに、たっぷりと時間をとってやってきます。
昔から1階はベーカリーです。
柳月堂
京都市左京区田中下柳町5-1 柳月堂ビル 2F
075-781-5162
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東京・新宿 名曲・喫茶「らんぶる」のアイスティー
東京の名曲喫茶探訪は、渋谷の「ライオン」に次いで2回目です。
学生時代に東京に行ったときに、何回か、といっても2回くらいは行った「らんぶる」です。ネットで調べたら健在でした。当時は、紀伊國屋書店の近くにあたくらいの記憶しかありません。店内の様子など、覚えてません。
懐かしさにかられて訪ねた「らんぶる」は、だだっ広いただの喫茶店でした。ま、こんな喫茶店が、珍しくなりましたが・・・。
「アイスティー」(600円)のストローが、ここが「らんぶる」であることを主張しているようです。
壁のスピーカーから「名曲」は流れてましたが、単なるBGMといった感じです。
名曲・珈琲 らんぶる
なんと「団体予約」もありだそうです。
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東京・渋谷 「名曲喫茶 ライオン」でバックハウスを聴く
テレビか何かで知って、一度、行ってみたいと思っていた「名曲喫茶 ライオン」です。帰りの新幹線まで時間ができたので、渋谷に行きました。にぎやかな若者の街です。そんな一角に「創業1926年」と看板に掲げた喫茶店です。入口のドアには「内部撮影禁止」の張り紙が。で、写真はここまで。
ドアを開けると、かなり広く、左奥に向けてちょっと階段状に下ってます。そこに古くさいイスが対面せずに並んでます。正面は2階と吹き抜けになっており、でかいスピーカーボックスが鎮座しています。
不思議なスピーカーです。大きいのは上下左右に4個付いてますが、どう見ても右2つは口径38センチ、左2つは30センチくらいと思えます。左端には中高音用と思われるマルチセルラホーンが上下に2つ、右端には16センチくらいのが2つ。さらに後で追加したのか高音用のツイーターが数個がのぞいてます。
音も不思議です。入ったときは、CDで管弦楽(グランドキャニオンかなにか)が流れてました。ハッとするような菅の響きもありますが、全体には団子になったような、少なくとも現代のステレオ装置の音ではありません。
次は、バックハウスのLPです。たぶんモノラル録音でしょう。シャーシャーとスクラッチノイズがにぎやかですが、妙に懐かしいピアノの調べを奏でました。
テーブルに灰皿はなかったのですが、禁煙かどうかは不明です。でも永年の紫煙で燻されたような空間です。壁のベートーベンの写真も茶色です。
コーヒー(500円)1杯で小一時間、楽しみました。
2階にも席がありました。上がってみるのだった。外部からその様子がよくわかります。電柱には広告が。
若い女の子が「うわー、1926年創業だって」と声をあげてました。古い建物をバックに携帯で記念撮影を始めた様子から、わざわざ訪ねてきたようです。でも店に入る様子はなく、わたしと同年配のおじさんが不思議そうに眺めながらドアを開けました。
今月のプログラムです。2つ折りで、裏には5月の「真のHiFi 立体音響」による「ライオン・コンサート」のプログラムが印刷されています。
ライオンのHPを見ると、内部の様子がよくわかります。
名曲喫茶ライオン
東京都渋谷区道玄坂2-19-13
03-3461-6858
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大分・由布院 「茶房 天井桟敷」のかぼすのシャーベット
由布院を散歩しました。JR由布院駅前の駐車場にレンタカーをとめて、ゆっくりと。金鱗湖まで歩いて、由布院御三家のひとつ、「亀の井別荘」のカフェ「茶房 天井桟敷」で休憩しました。
「かぼすシャーベット」(550円)です。当たり前ですが、よく冷えたてさっぱりとした味です。暑い中を歩いてきたので、最高のシチュエーションです。
もうひとつは「かぼすのジュース」です。こちらもかぼすの香りが心地よいです。
みどりいっぱいの窓に面した席でした。グレゴリオ聖歌が静かに流れていました。
壁にはLPのジャケットがかかってます。カラヤンだったりコルトレーンだったり。ちょうど座った上には、ウィーン・美術史美術館の「マルガリータ王女」をデザインしたジャケットがありました。
奥の部屋には大きな「バイタボックス」が鎮座していました。1960年代くらいのスピーカーでしょう。それも現役だそうで、夜のバータイムには、その音色が聞けるそうです。
京都・岡崎のジャズ喫茶「jazz spot YAMATOYA」のバイタボックスより、ひとまわり大きく感じました。
アンプはこちら、真空管の300Bシングルアンプです。真空管はWE(ウェスティン・エレクトリック)製ではなかったのですが、「WEのはいま、修理中です」とのこと。まさにホンモノが健在なのです。
太い梁が走る重厚な空間です。
造り酒屋の屋根裏を改造したそうです。
「Bar 山猫」の営業時間にやってきて、大好きなバーボンを手に、その音色に酔いたいです。
天井桟敷
大分県由布市湯布院町大字川上2633-1
0977-84-2970
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別府アルゲリッチ音楽祭 マラソン・コンサート
午後4時に始まったコンサートが終わったのは、8時半でした。途中に長い休憩があったとはいえ、「タンゴとクラシックの出会い」を堪能しました。
マルタ・アルゲリッチ(わたしはこれまでアルゲリッヒと表記してきました)を聴くのは、2年前のスイス・ルツェルン音楽祭以来です。別府で毎年、名前を冠した音楽祭を開いており、13回目です。
プログラムは、アルゼンチン出身のピアニストらしく「タンゴ」です。「リベルタンゴ」なんかでで知られるピアソラ(作曲家)と、バンドネオン(アコーディオンに似た楽器)が何度も登場しました。ピアノ連弾と弦5重奏にバンドネオンがリズムが絡む演奏に盛り上がりました。でも圧巻は、白髪・長髪のごっついおばちゃん(もちろんアルゲリッチのこと)のソロ、ヒナステラ「3つのアルゼンチン舞曲集op.2より)でした。
休憩には、白ワインを味わいました。
iichiko総合文化センターにあるiichikoグランシアタが会場です。
大分県の焼酎のメーカーが、冠スポンサーです。
長い休憩は50分間。食事をとる人も多く、吹き抜けではタンゴの生演奏にあわせて踊るカップルも雰囲気を盛り上げていました。
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