万年筆で奥の細道

奥の細道1
 「えんぴつで奥の細道」という本です。
 ひと文字、ひと文字、少しずつ。芭蕉のことばを書き写してみませんか。出会いと別れ、そして名句の数々。文字を丁寧になぞることで、あなた自身の旅が始まります。
 元禄二年(1689)の早春に出立、日光、平泉を巡って日本海に出、金沢を経て大垣にいたるまでの160日の大行脚。芭蕉がもっとも強く心血を注いだ散文「奥の細道」を深く味わう、まったく新しいテキストブック。
 そんな腰帯に惹かれて、買ってしまいました。
 第1日目序章は、「月日は百代の過客にして…」で始まりますが、奥の細道は読んだことがありません。指定された通りの鉛筆でなぞりましたが、鉛筆ではさらさらとはいかず、結構腕が疲れます。
 第2日目旅立ちは、「弥生も末の七日」に旅は始まります。わたしは、黒いインクをいれたPelikanで書いてみました。
 第3日目草加は、「ことし元禄二とせにや、奥羽長途の行脚…」です。この日は、一番手に馴染んでいるPelikanのブルーブラックでなぞりました。これが一番自然です。これでいくことにしました。
 今夜は第五日目仏五左衛門で「日光」まで歩を進めました。
 これから松島まで北上、羽黒、月山から最上川まで行き、日本海にそって敦賀まで南下、大垣にたどりつきます。
 東海道五十三次の比ではありません。しばらくは「卓上の旅」も楽しみます。
奥の細道2
 「えんぴつで奥の細道」はポプラ社刊で1400円でした。

わが家でおもてなし

おもてなし1
 「おいしいものを用意するから」と知人を昼食に招待しました。料理教室で磨いた腕の披露です。3時間も前からキッチンに立ちっぱなしで準備しました。
おもてなし2
 まずはビールで乾杯です。先付けは、若狭の小鯛の笹漬けです。これは皿に盛っただけです。
おもてなし3
 鯛なますです。尾頭つきというところがミソですが、実は胴体はバラバラになっています。
おもてなし32
 鯛を一匹、蒸し上げて、ほぐした身をダイコンやニンジンのなますに混ぜ込んでいます。
おもてなし4
 本日のメーンはローストビーフです。牛もも肉のかたまり800グラムをオーブンで焼き上げました。
 付け合わせは、くり抜いたトマトにエリンギ、黒オリーブを詰めて焼いたスタッフドトマトと、同じくくり抜いたじゃがいもにブルーチーズを混ぜ込んで焼いたものです。それに彩りにクレソンを添えてます。
おもてなし5
 チャーゾーはベトナム風の揚げ春巻きです。サニーレタスや大葉に包んで食べます。
おもてなし6
 サラダは、アスパラとトマトです。
おもてなし7
 アボガドディップで口直しです。
 最後に梅干しと揚げたちりめんじゃこを混ぜこんだご飯とみそ汁で締めました。
 ゆっくりと食べ、ビール4本とワイン1本をあけました。
 試食をご希望のかたは、声をかけてください。いつでもお呼びさせていただきます。

ラピタ限定の万年筆第2作は「赤と黒」

ラピタ万年筆1
 雑誌「Lapita」6月号の特集は「Made in JAPA 逸品万年筆」です。でも発売日の6日を待ちわびて書店にいったのは、付録のためでした。
ラピタ万年筆2
 「ラピタ限定のミニ万年筆、好評に付き第2作が誕生」というわけで。
ラピタ万年筆3
 梶井基次郎の「檸檬」に続く第2作は、スタンダールの「赤と黒」です。鮮やかな2色使いが、黄色一色の「檸檬」とはまた違うイメージです。
 そういえば、高校時代に河出書房の世界文学全集で読んだことがありますが、ストーリーはまるで覚えてません。
ラピタ万年筆4
 ペン軸の精度をあげるなどの改良がされているらしいです。
ラピタ万年筆5
 「檸檬」とともに並べてみました。色が違うだけで、外形上の違いはあまりありません。

六甲オリエンタルホテルのハーフ・カレー

ハーフ・カレー1

 神戸に行きました。名神が初めて経験する大渋滞でした。知っていれば行きません。
 六甲に登り(ここも渋滞)、六甲オリエンタルホテルのレストラン、プティティールで遅い昼食です。ハーフ・カレー(1600円)は、ポークカレーとハッシドビーフがついてます。一皿で二つの味が楽しめます。

ハーフ・カレー2

 ちょっと小ぶりの器が出てきました。左がカレー、右がハッシドビーフ、つまりハヤシライスです。

ハーフ・カレー3

 まずはハヤシライスから。柔らかい肉に、甘さ抑えめのソースがぴったりです。
 カレーも、それほど辛くはありませんが、濃厚なあじでした。なにせ、お腹が空いていたモノで、ペロリと平らげました。

オリエンタル

オリエンタル2

お食事処「菊」の不思議な昼食

菊1

 会社ビルの西側の階段を上り下りすると、気になる風景がありました。広い空き地の向こうに、昼食時になると数人が待っていることもある店が見えます。
 行ってみましたが、「お食事処」という看板があるだけです。どんな料理が食べられるのか、見当もつきません。ちょうど先客があったので、続いてはいりました。テーブルが3つにカウンターですが、ネクタイ姿の同輩らでにぎわってます。
 メニューはありません。小さな黒板に「スパゲッティ・ロースハム付き、イカ煮込み、カレー、出し巻き」とあるだけです。素早く回りを見わたすと、ほとんどがスパゲッティを食べてます。それにしました。
 
 スパゲッティはナポリタン風のケチャップ味の濃いめのソースがかかっています。マヨネーズがかかったハムに野菜がつきます。これをおかずにご飯を食べます。しかも箸で。ミスマッチなちょっと不思議な取り合わせです。みそ汁には、じゃがいもがたっぷり入った、濃い味です。これに生卵がついてます。どうして食べるのかと観察すると、玉子かけご飯にしてました。これは好物です。
 おいしかった、さてお勘定。常連はカウンターに置かれた升にかってに硬貨なんかをいれてます。わからずに千円を出すと、500円玉が帰ってきました。ええ、たったの500円。代金にかかわらず満足でしたが、これでさらに得点アップでした。

菊2

 大阪・難波のOCAT南西角の対角にあります。この椅子に座って、待っている客が見えていたわけです。