あれから10年が過ぎました。ピレネーを越えた日です。
スペインの聖地、サンティアゴ・デ・コンポステーラを目指す巡礼路、フランス人の道は、イベリア半島のネックに横たわる国境の山脈越えから始まりました。
雲海の彼方から上がった朝日は、次の日も次の日も、わたしの背後から上がりました。その光を浴びて、西へ、西へと歩き続けました。
わたしの人生のピークでもありました。
スペインのナバーラ州であることを示す石碑が立っていました。アゲンストの強い風に苦しみながら、長い稜線を進みました。
ようやく標高1430mのレポエデール峠に到着しました。初めてスペインの大地を見下ろしました。
ゴールのサンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂は、はるか780Km先でした。独りで、歩ききって大聖堂で膝まずいたのは37日目でした。
長い長いピレネー越え
1日目=8/25 ピレネーを越える
旅立ちの日「介護」を越えて、ピレネーも越える


