都七福神 布袋尊 黄檗山萬福寺

布袋尊1

 布袋さんは、「メタボリックシンドロームなんて知らないよ」という顔して、立派なお腹をかかえておられます。
 宇治にある黄檗山萬福寺です。東寺からJR京都駅に戻り、奈良線の黄檗駅まで輪行しました。

布袋尊2

 都七福神の中では、一番立派なお堂「天王殿」に鎮座しています。

布袋尊3

 「当山は修行僧のための禅の専門道場ですが、一般(民間企業・各種団体・学校等)のための坐禅研修も行っており…」
 そうです、わたしも30数年前に社会人になったとき、新人研修でこの寺で坐禅を組みました。当時の人事部長の「趣味」でした。でも、それが思い出になっているのですから、バカにしたものではありません。そのとき以来の「研修道場」です。

布袋尊4

 向こう側は開版(かいぱん)と呼ばれる魚板で、木魚の原型だそうです。時を報じるものとして使われています。

布袋尊5

 都七福神の中では、別格のように立派な寺です。そのかわり、ここだけは入山料(500円)が必要です。

布袋尊6

 あちこちでながめてきた都七福神ののぼりです。
 これで「満願」です。

都七福神 毘沙門天 東寺

毘沙門天1

 毘沙門天は、東寺におられます。
 30センチほど開いたお堂の内部にカメラを向けました。ちょっとブレてます。

毘沙門天2

毘沙門天3

 毘沙門堂は、広い東寺の南西の角にあります。

毘沙門天4

 真言宗で最高の儀式とされる「後七日御修法(ごしちにちみしほ)」の初日にあたった。高僧が並んで道場の潅頂院に向かって歩いてくる。千百有余年にわたり、宮中で行われてきた行事で、鎮護国家、五穀豊穣、高度豊饒を祈って7日間、21座にわたり祈念の修法が勤められる。

毘沙門天5

 高僧は、赤い傘をかけられて、歩んでくる。カラフルだ。

毘沙門天6

 東寺といえば五重の塔がランドマークになっている。

都七福神 弁財天 六波羅蜜寺

弁財天1

 弁財天は六波羅蜜寺に祀られています。

弁財天2

 七福神のうち、唯一の女性です。あまりにきらびやかすぎて、手が震えて(?)撮影に失敗しました。

弁財天3

 境内に銭洗い地蔵があって、「銭の神様です」と弁財天の前にすわった僧が案内してました。でも「銭集めの神様」のようです。「ご参拝の皆様、この稲穂をお受け取りください。あちらで、色紙を付けてもらってください。(無料です)」。で、無料の色紙をつけもらう横には、熊笹やら福袋やらがずらり。はかられた! と思いながら500円の福袋を付けてもらいました。こんな罰当たりなことを言ったら福がやってこないか。前言撤回です。

弁財天4

 六波羅蜜寺は、空也の寺として知られています。

都七福神 ゑびす神 ゑびす神社  

恵比須1

 
 鯛を左わきに抱えたゑびす神です。

恵比須2

 ゑびす神社は、「えべっさん」、つまり十日ゑびすを前に、早くもにぎわっています。境内や周辺道路には、屋台が準備中です。
 二つ目の鳥居にご注目ください。扁額の部分は白い布で覆われています。

恵比須3

 鳥居の上のには恵比須さんが飾られていて、いつもは扁額めがけて賽銭を入れるようになっています。手前の熊手に入ると中吉で、恵比須さんの顔の下に入れば大吉ということです。でもこの人出で、そんなことをしたら、たいへんなことになります。

恵比須4

 えべっさんとえば、この福耳です。

恵比須5

 早くも「商売繁盛、笹もってこい!」です。でも、まだ静かでした。

都七福神 寿老神 革堂

寿老神1

 寿老神は革堂(こうどう)さんに祀られています。ローソク1本が灯るだけの堂内に安置されています。格子にレンズを押しつけて固定して、スローシャッターで撮影した寿老神の素顔です。

寿老神2

寿老神3

 寿老神堂は、境内の北東の隅にあります。

寿老神4

 山門には千社札がいっぱい張られています。

寿老神5

 革堂は、正確には行願寺といいます。実は一昨年、京都検定を受検したときに、参考書にたびたび登場して、初めて存在を知りました。寺町は、クルマでもよく走る通りですが。
 ここは西国三十三番の十九番札所にもなっていて、朱印をもらっているのは、そちらを巡っている人のほうが多いようでした。

都七福神 福禄寿 赤山禅院

福禄寿1

 福禄寿神です。修学院の赤山(せきざん)禅院に祀られています。

福禄寿2

 福禄寿のご尊顔です。いや頭が長い。

福禄寿3

 福禄寿殿は、木々の間の静かなところにあります。

福禄寿4

 七福神が勢ぞろいしていました。

福禄寿5

 七福神まいりは、色紙に朱印をいただいてまわります。でも、この色紙が大きい。長さが40センチはあります。自転車にのって、ザックを肩に巡るのは無理です。仕方なくあきらめました(朱印をいただくのは300円。この7カ所。色紙1800円なりを節約したというのもホンネです)。

福禄寿7

 七福神グッズもたくさんあります。これは福禄寿のおみくじ。

福禄寿6

 本堂の屋根の上に猿がいます。京の都を見下ろしているのでしょうか。それとも京の鬼門を護っているのでしょうか。

都七福神 大黒天 松ヶ崎大黒天

大黒天1

 「日本最古 都七福神まいり」をしました。第一番は「松ヶ崎大黒天」です。
 本尊の大黒天は伝教大師の作と伝えられるが、本堂前には愛嬌たぷりの「なで大黒」が。頭をなでてた手で、体の悪いところをなでるとよいそうだ。

大黒天2

 バスツアーが走り、貸し切りタクシーが横付けするほど、参拝客は多いです。なんとか巡りは、ちょっとしたブームです。

大黒天3

 阪急、地下鉄と乗り継いで「松ヶ崎」で下車しました。ここからポタリング開始です。中学時代の友人の家の前などを走って5分ほどで到着です。
 背後の山は、五山の送り火の「妙法」のうち、「法」の火床です。

京は遠ても十八里、鯖街道終点

鯖街道終点

 鯖街道の終点は、賀茂川と高野川が合流して鴨川になるあたりにあった京七口の「大原口」です。ここを入ると京の都です。
 現在の出町柳あたりで、出町橋のたもとには「鯖街道口」の碑が建ってます。「従是洛中」と書かれているのを見て、やっと着いたと実感しました。

出町枡形商店街

 出町枡形商店街は、鯖街道の終点を名乗っています。
 鯖街道80キロを走る「鯖街道マラニック」はことしも5月14日に行われました。小浜のいずみ商店街をスタートし、小浜~上根来~桑原~久多~八丁平~尾越~花背峠~鞍馬~賀茂川~出町と走って出町枡形商店街がゴールというとんでもないレースです。
 わたしは、6月にいずみ町商店街を出発、4回に分けて歩きました。それでもゴールの感激は同じはずです。
 最後の大原~出町間の詳しい道のりは、HP版をご覧ください。

京は遠ても十八里 鯖街道を往く その4

その4  大原~出町    (06/07/15)

 7:53

 阪急烏丸から四条通に上がると、向こうから京都バスの大原行きが。接続がうまくいきすぎて、カメラを落ち着いて構えている余裕がありませんでした。右側が長刀鉾です。

 8:44

 大原に着きました。日焼け止めをしっかり塗り、サングラスに替えてさあ出発。
 久しぶりに三千院まで行ってみることにしました。

 8:51

 三千院は午前8時30分から開門していました。商売熱心なこと、いやお寺はどこも早いか。

 8:55

 とれたて野菜がきれいに並べられています。

 9:11

 日曜朝市が開かれる会場。残念…。
 前回日曜日は、坊村に向かうバスからにぎわいを見て、寄り道したいと思ったほどでした。

 9:14

 大原の里を振り返ります。右から3分の1の谷が寂光院あたりでしょう。

 9:19

 戸寺は、京都一周トレイルの中継点でした。比叡山からここまで。そして鞍馬-二ノ瀬への出発点となりました。

 9:25

 花尻橋の土井志ば漬け本舗。広い駐車場にまだ車は止まってませんが、これが満車になるのです。京都の味として人気が高く、観光土産として欠かせません。

 正直いえば、わたしは、ここのしば漬けはあまり好きではありませんが。

 9:29

 土井志ば漬けの大きな蔵(工場)にかかっているのは、なんの像でしょうか? 鍾馗さんではないようだです。

 9:32

 カーデザインの「童夢(どうむ)」。かつては、ここが本社だったと思ってましたたが、閉鎖されています。HPで調べてみれば、滋賀県に移っているようでした。

 9:44

 高野川に沿って歩きます。涼しそうな光景です。

 9:57

 旧道を歩いていると、対岸に「かまぶろ」が。
 壬申の乱のおり、大海人皇子が傷を癒したという伝説が残る八瀬かま風呂です。土で固めたかまの中に塩水に浸した筵を敷き、その上に横たわり上記で蒸したといいます。古代版のサウナのようです。

 9:59

 「かま風呂」と同じ格好をしている。これがわたしの第一印象でした。当たり前です、大原女家の和菓子の方が、これをまねているんです。

 10:04

 鮎の友釣りをする釣りマニア。

 10:22

 九頭竜大社の手水鉢です。苔むした龍が水をはいています。

 10:44

 比叡山に登るケーブルが八瀬を出発していきました。

 10:49

 八瀬にはかつて、京福電鉄の小さな遊園地があり、野外の大きな円形プールがありました。

 それが、すべて撤去され一段マンション群が建築中です。
 

 10:57

 崇道神社。桓武天皇の実弟、早良(さわら)親王を祀っています。

 

 11:03

 三宅八幡の鳥居を横目に通り過ぎる。

 11:09

 叡山電車の三宅八幡駅。ちょっと休憩しました。
 
 向こうにそびえるのは比叡山です。

 11:27

 山端(やまばな)の料理店「平八茶屋」。

 11:38

 高野川に沿って歩きました。この道の突きあたり右手角が、「天天有」だったはず。このあたりは一乗寺のラーメン激戦区で、右に曲がると「高安」があります。ああ、ラーメンを食べたいところですが、ここはぐっと我慢。

 11:52

 高野橋から振り返ります。

 五山の送り火のひとつ「妙法」のういちの「法」が松ヶ崎の山にくっきりと。

 11:56

 賀茂川、高野川には、あちこちに亀をデザインしたコンクリートが置かれ、川を渡ることができます。

 12:03

 蓼倉橋という歩道橋を渡ると、京都市立下鴨中学の横でした。わが母校なんです。でも、当時の校舎は残っていません。

 12:09

 糾の森(ただすのもり)を横切りました。下鴨神社にも珍しく多くの観光客が。

 12:22
 
 「鯖寿し膳」(1785円)には、鯖すし3切れにすまし、酢の物が付いてます。さすがです。鯖のあの生臭さはどこかにいってしまい、飯と一体化しています。それに、身も昆布もさくっとかみ切れます。しょうがも、ヘンに甘くなく、すっきりとしてます。
 ちょっと高かったけれど、まあハレの日だから許しましょう。なんの?って、祇園祭の宵々山、いや鯖街道完歩の。ごちそうさまでした。

 12:37

  「京鯖寿し 花折」。その本店住所は「鯖街道出町終点(葵橋東詰)」と書かれています(実際は、左京区下鴨宮崎町121)。

 12:45

 賀茂川にかかる出町橋。そのわきに「鯖街道口」の石碑がたっています。「従是洛中」。ついにゴールしました。

 12:50

 ふたばの前には、きょうも行列が。名物の豆餅を土産に買いました。

 12:53

 出町枡形商店街。「鯖街道の終点です」と書かれています。

贋「一日一止」 

一日一止

 大津市途中 (2006/07/09)
 「一日一止 止まれといわれて止まってみる。」というタイトルの知人のブログがある。なかなかの写真である。ちょっとまねて私もパチリ。「止まれ、止まれ」といわれても、わたしは京を目指す。
 「京は遠ても十八里 鯖街道を往く」の③、坊村~大原のHP版をやっとアップしました。