神戸松蔭女子大チャペルでBCJの「教会カンタータ」を聴く

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 J.S.バッハ「カンタータ第191番《いと高きところには神に栄光あれ》」のバッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)による心洗われる演奏が終わり、拍手に包まれる神戸松蔭女子学院大学チャペルです。どこかで聞いたことがあるようなと思ったら、「ロ短調ミサ」のグロリアと同じだそうです。
 中央の白髪の指揮者が鈴木雅明さんです。カウンターテナーの青木洋也さんは、この日はソロの出番はありませんでしたが、後列左から5人目です。
 BCJは、「教会カンタータ全曲シリーズ」として、バッハのカンタータを1曲づつ演奏し続けてきました。今回の64回が最終回でした。18年に及ぶ積み上げの歴史は、CDとして記録されています。

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 プログラムの最初は、鈴木さん自らのオルガン演奏による「プレリュードとフーガ 変ホ長調」でした。頭の上から、この大きなパイプオルガンが響きました。これまでに聞いたことがないクリアーな響きがするオルガンでした。
 今年はオルガンの奉献30周年にあたるそうです。

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 BCJの演奏を聴くのは、昨年のライプツィヒ・聖トーマス教会以来です。
 チャペルは、壁面がすべて非吸音性の石のような素材でできています。そのため、ものすごくライブです。一音、一音が踊るように繰り出されました。
 聖トーマス教会では、天から音の洪水が流れ落ちてくるという感じでした。
 ピストンのない古楽器のトランペットは、天まで昇るようなハイトーンを響かせました。なかでも真ん中の長身の外国人奏者は、左手一本でトランペットを支え、半身に構えて吹く様があまりに格好良すぎました。実は座席が後列で、他の演奏者はほとんど見えませんでした。

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 演奏会のチケットは完売でした。

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 初めてやってきた神戸松蔭女子学院大学です。きれいに整備されたキャンパスです。

BCJ

 バッハ・コレギウム・ジャパン
 第223回神戸松蔭チャペルコンサート J.S.バッハ」教会カンタータシリーズVol.64
 ライプツィヒ時代1730~40年代のカンタータ④

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