2013年9月9日
巡礼1日目がスタートしました。スペイン北部ののどかな巡礼道を歩みます。
サリアからサンティアゴ・デ・コンポステーラまでは114キロ。コンポステーラ(巡礼証明書)をもらうためには100キロ以上歩くのが条件です。そのため、サリアを出発する巡礼者が一番多いです。
蟻の行列というほどではありませんが、途切れることなく巡礼者が西へ向かって歩きます。
【06:20】
サリアの新市街にあるホテルを午前6時に出発しました。まだ人通りはありません。
【06:45】
教会や巡礼宿(アルベルゲ)が軒を連ねるあたりまで来ても、まだ開いているところはありません。クレデンシャル(巡礼手帳)に出発地のスタンプを押してもらうところが見つかりません。
1軒のBarが開いていたので、とりあえず朝食を食べに入りました。
【06:51】
カフェ・コン・レチェ(ミルク入りコーヒー)とパウンドケーキで朝食です。
カウンターの向こうは、気の良さそうなおじさんがいます。「この時間にどこかでクレデンシャルがもらえるところはないか」と英語で聞いてみましたが、要領をえません。教会が開くのを待っていたら、いつのことになるかわからないので、その店のスタンプを出発地欄に押してもらいました。
【07:09】
サリアの町はまだ眠りについてます。ヘッドライトをつけて歩き始めました。
【07:10】
モホンと呼ばれる道標です。サンティアゴまで111キロあることを示しています。これが0.5キロ間隔で立ってます。
【07:44】
夜が明けてきました。
【08:00】
黄色い矢印に導かれて歩を進めます。
【08:04】
古びた教会の横を通り過ぎます。ちょっと寄り道しました。
【08:05】
内部をのそいてみると、壁面に棺を納める仕切りが並んでいました。お墓の団地といったところです。広い土地があるのに、なぜこんな風に葬るのでしょうか。
【08:16】
スペインはサマータイムです。そのため、日の出は8時を大きく過ぎてからです。
【08:18】
馬も起きだしてきました。
【08:27】
モホンの上には石が積まれていることが多いです。この靴の持ち主は、どうして歩いて行ったのでしょうか。
【08:30】
ガリシア州は緑が多いです。
【08:46】
ガリシア州の巡礼マスコット、シャコベオが見守ってくれます。
【09:05】
オレオと呼ばれる高床式の倉庫です。
【09:20】
道端の切り株には、こんな彫刻が。
【09:31】
新しいオレオは、通気口が開いた煉瓦でできています。
【09:44】
見事な鶏冠を手た鶏です。
夜明け前に、「コケコッコー」と元気に泣き始める声を聞きました。決して「クックドゥウドゥルドウー」ではありませんでした。
【09:46】
あと100キロのモホンです。
わたしにとっては、ここが本当のスタート地点の気分でした。
【10:03】
ブラックベリーの実でしょうか。ちょっとつまんで口に入れてみました。甘い酸っぱかったです。
【10:04】
広々とした大地で、ゆったりを馬が草を食みます。
【10:08】
巡礼路は、生活道路でもあります。トラクターがゆっくりと登ってきました。
【10:09】
振り返ると自転車巡礼者が追い抜いていきました。「ブエン・カミーノ(よい巡礼を)」と声をかけてくれます。
【10:21】
石造りの教会は、閉まったままです。
【10:37】
良い天気です。
出発前の天気予報では、雨という予報もあって気をもんでましたが。
【11:01】
Barに入って初めての休憩です。冷たいコーラがうまいです。
【11:31】
急な坂の向こうにきょうのゴール、ポルトマリンの町が見えてきました。
【12:07】
オシロイバナです。日本ではあまり見かけなくなりましたが、同じです。
【12:10】
ミーニョ川に架かる新旧の橋が見えてきました。
【12:15】
橋を渡り、急な階段を上るとポルトマリンです。
【12:17】
到着しました。
【12:17】
予定より早い到着です。このペースで歩けばいいんだと、ちょっと安心しました。