京都・銀閣寺近くの古書店です。ここで探していた1冊の古本を買いました。
古本購入もネットワークの時代です。「日本の古本屋」の在庫検索から探した本を取り置いてもらっていました。もちろん、送付もしてくれます。
京都大学に近いこともあって、生き残っているのでしょう。老夫婦らしきお二人が店におられました。
この雑然とした感じは好きです。どこかに宝物が隠れていそうで、わくわくします。
「新修京都叢書 第十二巻」(野間光辰編、臨川書店)です。
江戸時代中期の儒学者にして本草学者、貝原益軒が記した「京城勝覧」を、漢字にはルビを、流麗なひらがなは現代人にも読めるように活字化して編集したものが入っています。
シリーズ本の1巻です。近ごろお目にかからないハードカバーに箱入りで、3300円でした。
「5日目」として歩いた御室戸寺(三室戸寺)から「喜撰が庵のありしあとあり」のくだりです。
わが家の墓がある興聖寺についても、詳しく書かれています。
オリジナルは、国立国会図書館デジタルコレクションから簡単にダウンロードすることができます。
この文章がスラスラ読めたら、編集本は不要なんですがね。同じ日本語なのに。
銀閣寺道から西に向いて歩きました。
吉田神社を通り過ぎます。
「2日目」で行かなかった百万遍の『知恩寺』です。
広い境内は、手づくり市や古本市でにぎわいます。
そのまま出町柳まで歩きました。
「ふたば」の栗餅でもみやげに買おうと思ってましたが、定休日でした。