京都を歩く 双ヶ岡から御室八十八カ所巡り

 京都・御室の仁和寺の背後の標高100メートルほどの成就山がそびえます。山腹を一周する約3キロの山道に88のお堂が連なります。ここを巡ると四国八十八ヶ所巡礼と同じご利益があるとわれます。成就山八十八カ所霊場(御室八十八カ所巡り)と呼ばれています。
 梅雨入りしましたが雨の心配はなさそうと26日、南の双ヶ岡から歩きました。
 わたしの目的は、新たに入手した安価なコンパクト・デジカメのテスト撮影でもありました。

 双ヶ岡から仁和寺を見下ろしました。寺の左奥に霊場はあります。

 仁和寺の西門あたりに「御山めぐり」の石柱と「OMURO88」と横文字表記の案内板があります。

 おおむねよく整備された巡礼路です。でもここだけは崖を登ります。

 以下は88ヵ所のお堂すべを撮影したテスト撮影記録です。
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京都を歩く 安倍晴明の旧跡を訪ねる

 平安時代の陰陽師、安倍晴明の旧跡を歩きました。
 晴明神社は修学旅行生などの人気スポットとなっています。初めて参りました。
 NHK大河ドラマ「光る君へ」にも登場。ユースケ・サンタマリアが演じています。神前の肖像はちょっと雰囲気が異なります。

 金輪(かなわ)井は、晴明の調伏の祈祷によって別れた妻に呪われていた夫が助かるという謡曲にもなっている舞台です。

 晴明のこぢんまりとした墓は、嵯峨にありました。

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わたしの巡礼 熊野詣から四国、西国、カミーノへと (リンク集)

 熊野詣から始まったわたしの巡礼です。地図の黄色のルートを歩きました。
 大阪・八軒家をスタートした熊野古道の紀伊路は和歌山から紀伊田辺まで南下。ここから中辺路となって熊野本宮大社に至りました。
 もう一つのルートは、京都・八幡から始まる東高野街道を河内長野まで。高野街道を通って高野山に参りました。そこから山中の小辺路を抜けて本宮にも到達しました。
 大峰奥駈道は、学生時代に吉野から釈迦ヶ岳まで縦走したことがあります。

紀伊路-中辺路
 
【熊野九十九王子を往く(紀伊路)】

2004/07/03 熊野九十九王子を往く その1 北浜~四天王寺

2014/04/20 熊野九十九王子を往く その2 四天王寺~鳳

2014/05/04 熊野九十九王子を往く その3 鳳~東佐野

2014/05/11 熊野九十九王子を往く その4 東佐野~紀伊

2014/06/15 熊野九十九王子を往く その5 紀伊~海南

2014/07/01 熊野九十九王子を往く その6 海南~紀伊宮原

2023/09/21 熊野九十九王子を往く その7 紀伊宮原~湯浅

2023/10/16 熊野九十九王子を往く その8 湯浅~紀伊内原

2023/10/17 熊野九十九王子を往く その9 紀伊内原~印南

2023/10/18 熊野九十九王子を往く その10 印南~切目

2024/05/25 熊野九十九王子を往く その11 切目~紀伊田辺

2024/05/26 熊野九十九王子を往く その12(完) 紀伊田辺~滝尻王子 

2024/05/27 熊野九十九王子を往く その番外 土砂降りの熊野速玉大社


 
【熊野古道 語り部と歩く(中辺路)】

2014/04/06 語り部と歩く 滝尻王子~高原熊野神社

2014/05/18 語り部と歩く 高原熊野神社~牛馬童子口

2014/06/23 語り部と歩く 牛馬童子口~小広王子

2014/07/27 語り部と歩く 小広王子~発心門王子

2014/11/30 語り部と歩く 発心門王子~熊野本宮大社

 世界遺産の2つの巡礼路、熊野古道とサンティアゴ・デ・コンポステーラ(カミーノ)巡礼路の両方を歩いた人は、「デュアル・ピルグリム」として認定されます。

【デュアル・ピルグリムを目指して】

2020/03/26 デュアル・ピルグリム 中辺路を歩く1日目

2020/03/26 デュアル・ピルグリム 「霧の郷たかはら」の1泊2食

2020/03/27 デュアル・ピルグリム 2日目は中辺路を20キロほど

2020/03/27 デュアル・ピルグリム 2泊目は湯の峰温泉

2020/03/28 デュアル・ピルグリム 念願の認定!

2020/03/28 デュアル・ピルグリム 3日目はゴールの熊野本宮大社まで


 4枚のクレデンシャル(巡礼証明書)です。上は熊野古道、下はサンティアゴ巡礼路の3回です。
 あちこちでいただいたスタンプ1個、1個に思い出が詰まっています。

     Camino de Santiago 2023 index (ポルト/ポルトガル~)
     Paso a paso Dos INDEX (サン・ジャン・ピエ・ド・ポー/フランス~)
     Paso a paso 2013~INDEX (サリア/スペイン~)

 小辺路

 高野山から本宮大社に向かう小辺路は、伯母子岳や果無峠といった山や峠を越えて15-20キロを歩くハードな巡礼路でした。
 「グレートトラバース2 日本二百名山ひと筆書」に挑戦中の田中陽希さんにばったりと同宿となりました。

【熊野古道・小辺路】

2015/11/07 熊野・小辺路(1) 紅葉の水ヶ峰越

 え、え、ウソーっ!! あの田中陽希氏と同宿

 陽希さんと食事です

 小辺路 「民宿かわらび荘」で陽希さんと食べたボタン鍋

2015/11/08 熊野・小辺路(2) 眺望ゼロの伯母子岳越

 小辺路を往く 2日目は伯母子岳を越えて

 奈良・十津川村 「villaかんのがわ」で食べるスープカレー

2015/11/09 熊野・小辺路(3) 快調に三浦峠越

 小辺路・十津川温泉「民宿松乃屋」の露天風呂

2015/11/10 熊野・小辺路(4) 果無峠を越えて、熊野詣

 小辺路・4日目 熊野本宮大社に参拝

 「四国霊場八十八ヶ所納経帳」の最初のページは1番札所ではなく、高野山です。八十八ヶ所を結願したあと、お礼参りしました。

【東高野街道】

2013/04/14 東高野街道を高野へ その1 京阪・八幡市~京阪・郡津

2013/04/20 東高野街道を高野へ その2 京阪・郡津~近鉄・石切

2013/04/27 東高野街道を高野へ その3 近鉄・石切から近鉄・古市

2013/05/05 東高野街道を高野へ その4 近鉄・古市~南海・河内長野

 

【西高野街道】

2013/05/13 西高野街道 高野山女人堂への里程石をたどる

 

【中高野街道】
2016/07/05 中高野街道を往く その1 守口~平野

 

【高野街道】

2014/03/15 高野街道を往く その1 河内長野~御幸辻

2014/03/22 高野街道を往く その2 御幸辻~極楽橋

2014/03/30 高野街道を往く その3 極楽橋~高野山奥の院

 四国88 「どたぐつお遍路」 INDEX

 熊野那智大社に隣接して熊野山青岸渡寺があります。西国巡礼の1番札所です。

 わたしの巡った西国三十三所

熊野九十九王子を往く その番外 土砂降りの熊野速玉大社

 土砂降りの中、新宮にある熊野速玉大社に参りました。本宮大社、那智大社とともに熊野三山と呼ばれます。ここは初めての地でした。
 「熊野九十九王子を往く」の3日目(27日)です。朝から天気予報通りの雨となりました。これを予想して中辺路の滝尻王子までの道を、2日間で歩き切っていました。予定が空いたので、紀伊田辺から新宮までやってきました。

 熊野速玉大神(くまのはやたまのおおかみ)と熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)の夫婦神を主祭神としています。

 雨の中、参拝客が次々と訪れていました。

 背後には、神倉神社がある権現山などがそびえます。
 絶壁の上の巨岩「ゴトビキ岩」を拝みに上がりたかったのですが、この雨では急階段を上るのは無理とあきらめました。

 熊野御幸を重ねた歴代天皇(上皇、法皇)の名前が刻まれています。最多は後白河法上皇の32回でした。

 ここも世界遺産です。

 八咫烏(やたがらす)神社もありました。

 熊野速玉大社
 0735-22-2533
 和歌山県新宮市新宮1番地

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熊野九十九王子を往く その12(完) 紀伊田辺~滝尻王子

 熊野古道の紀伊路は、紀伊田辺からそのまま海辺を熊野那智大社に向かう大辺路と、山に分け入り滝尻王子を経て熊野本宮大社を目指す中辺路に分かれます。
 わたしの「熊野九十九王子を往く」は27日、12日(回)目にして紀伊田辺から滝尻王子までの最後の空白区間を埋めました。
 1泊した紀伊田辺から24キロほど。口熊野の山道を、そして富田川にそった川辺の道を独り歩き切りました。

 この日の前半には山道もありました。ただしこの区間を歩く人は多くないようです。古道に雑草が茂っていました。

 後半は富田川に沿って遡りました。川沿いを国道が走ってますが、古道はそこから離れて川辺を縫うように続いていました。 

 滝尻王子にゴールしました。大方の人はここから中辺路をスタートさせます。 
 わたしも2度、ここから熊野本宮大社まで歩いたことがあります。

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熊野九十九王子を往く その11 切目~紀伊田辺

 わたしの熊野詣の旅は、「熊野九十九王子を往く」のタイトルで綴ってきたました。「その1」は、なんと20年前の大阪・八軒屋(天満橋)近くにある窪津王子から始まっています。10年のブランクを経て天王寺から再スタートしました。それからでも10年がたっています。
 中辺路の現代の出発地である滝尻王子まであと50キロを切ってました。そこから先の熊野本宮大社までは、ひと足先に2度、歩いています。
 25日から2泊して、最後の空白を埋めるために歩きました。

 昨秋、足が痛くなって歩行を中途で切り上げた切目(和歌山・印南町)から再スタートしました。
 最初の中山王子は「足ノ宮」でした。道中の安全を祈願しました。

 これまでの山中が多かった紀伊路からは一変、明るい太平洋沿いの道となりました。

 大河ドラマ「光る君へ」にも登場する花山法皇の歌が刻まれていました。法皇もここを旅していました。

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京都を歩く そすいさんぽ 鴨川運河コース

 琵琶湖疏水を巡る「そすいさんぽ」の後編は、四条大橋から南下。伏見を抜けて宇治川に放流される三栖閘門(みすこうもん)までの鴨川運河を歩きました。びわ湖から25.1kmポイントが京の都を潤した人工河川のゴールでした。

 疏水に沿った多くの部分が遊歩道として整備されていました。
 京阪電鉄とはルートが重なる部分が多く、何回か踏切を渡り、高架下を潜りました。

 疏水にかかるいくつかの小さな橋の橋脚に、六角形の星がデザインされていました。「六芒星」と呼ばれ、京都市電力局(当時)のマークでした。疏水は電力源でもあった名残のようです。

 京阪・墨染と丹波橋間の船溜です。
 こから西約290m、高低差15mの地点まで伏見インクラインが通じていました。明治28(1895)年に完成しました。
 この高低差を利用して墨染発電所もつくられました。

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京都を歩く そすいさんぽ 疏水分線コース

 「そすいさんぽ」は、琵琶湖疏水を巡るように整備されたウオーキング・ルートです。
 大津・鴨川コースは、びわ湖畔から蹴上を越えて鴨川まで。
 鴨川運河コースは、鴨川に沿って南下して伏見から宇治川まで。
 そして、今回(18日)歩いたのは疏水分線コースで、蹴上から哲学の路、銀閣寺、下鴨あたりを流れ、堀川紫明まで続いています。びわ湖からは20キロあります。わたしは堀川紫明から遡り、蹴上から鴨川、そして四条まで3つコースにまたがり15キロを歩きました。

 下鴨北園町のわたしが育った家のすぐ近くです。疏水を渡るこの道は小学校への通学路でした。

 高野川には遅咲きの八重桜が咲いていました。向こうの比叡山は、黄砂で霞んでいます。

 南禅寺の水路閣です。この上を疏水分線は流れています。

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京都を歩く 植物園辺りで「桜」を描く

 久しぶりに京都を歩きました。テーマは「桜」です。
 といっても、ホンモノの桜にはちょっと遅すぎました。深泥池も、疏水も「落花盛ん」でした。

 こちらは散った桜の花びらに見えるでしょうか。
 GPSアートと呼ぶそうです。自分が歩いた軌跡が、GPSによって地図上にプロットされます。そうして図形を描きます。お手本をたどって歩きました。
 左下の京都府立植物園は、野生のシカが出没して臨時休園でした。青線の部分は実際には歩くことができず、地図上に手書きしました(一部区間は白線で消しています)。

 3D画像の軌跡です。

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大原野神社と勝持寺 桜開く

 京都・西山、大原野神社の幻の桜として知られる「千眼桜」が開花したとの情報でした。満開の期間がたったの3日しかないという、ボタンザクラのような白い花をつける一重の枝垂れ桜です。
 慌て者は車でとんでいきました。でも満開にはまだちょっと早かったようです。

 手前の小山のような桜です。

 大原野神社では、狛犬に代わって狛鹿がお出迎えです。奈良・春日大社の分霊を祀っています

 紫式部ゆかりの社としてPRしています。
 ことしの京都は、どこに行っても源氏物語です。

 椿が大きな花を咲かせています。
 真っ赤と赤白まだらの2種が混ざっています。

 お行儀よく切り株にポタリ。そんなことはありません。だれかが並べたのでしょう。

 落ちた水路では水がしたたります。

 雌しべが飛び出しています。雄しべ(?)の格好がちょっと違います。

 ミツバツツジも鮮やかです。

 大原野神社
 075-331-0014
 京都市西京区大原野南春日町1152

 山手の小径を上って行きます。

 「花の寺」として知られる勝持寺です。

 西行法師ゆかりの西行桜も咲いています。

 紅葉もきれいな寺です。

 勝持寺
 075-331-0601
 京都市西京区大原野南春日町1194