西山古道 クリンソウを見に行く 2025

 ポンポン山からも遠くない西山古道を歩きました。お目当てはクリンソウ(九輪草)でした。
 咲いていました。薄紫の花が放射状です。それが階層に咲きます。仏閣の屋根の頂点にある「九輪」に似ているからのネーミングです。
 シカは食べないそうで、毎年のように人間の目を楽しませてくれます。

 花言葉の「幸福を重ねる」もなんとなくわかる気がします。

 サクラソウ科サクラソウ属の多年草です。なるほどサクラソウの花と似ています。

 山の水が湧き出たあたりの窪地に咲いています。

 スラリと背丈があります。

 昔は「京青の森の近くの窪地」くらいの呼び方をしていました。いつのころからかクリンソウ広場という立派な看板もできています。

 善峯寺から登ってくる西山古道と、長岡京からのルートとの接点にあります。

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伊勢 「朝熊をかけねば片参宮」と朝熊岳から虚空蔵さまへ

 「お伊勢のかへりに朝熊(あさま)をかけよ 朝熊をかけねば片参宮」と伊勢音頭にうたわれます。
 その朝熊岳に登りました。旅の2日目は、天候がイマイチでした。雨が降る前にとコースを短縮しました。
 頂上の虚空蔵さま(金剛證寺)の本堂前に丑(うし)の銅像が寝そべっていました。その頭上の大黒さまにさわると、「身体健康」などのご利益があるそうです。丑年生まれわたしも触れてきました。

 朝熊岳(555m)の山頂で記念のポーズです。

 山頂一帯でツツジが蕾を膨らませていました。すでに一部は開花を始めており、しばらくするとあたりがこの色のカーペットに覆われるのでしょう。

 富士山まで見えるーはずでしたが、あいにくの空模様でした。伊勢湾を見下ろししました。
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伊勢 手ごね茶屋の「手ごね定食」と内宮参拝

 旅の2日目は、伊勢神宮近くの朝熊山(あさまやま)に登りました。昼飯は内宮前のおはらい町でいただきました。
 てこねすしと伊勢うどんが自慢の手こね茶屋内宮店にしました。選んだのは「手こねすしと茶碗蒸し」(1280円)です。
 カツオ(鰹)のズケがご飯を覆っています。柑橘系のほのかな香りもして、一気にほおばりました。

 まずはビールで乾杯。今月末にはカミーノ巡礼路を歩かれる先輩(大学も)のおごりでした。

 お参りの前でしたがちょっと早めに入りました。出る時には行列でした。

 手こね茶屋 内宮店
 0596-27-1244
 伊勢市宇治今在家町47-22 宇治園 2F

 名物・赤福の本店です。長い行列ができてました。わたしも土産にしました。

 おはらい町はすごい観光客でした。

 内宮の宇治橋までやってきました。60年ほど前の小学校の修学旅行以来でした。

 五十鈴川で手を清めたことを覚えています。

 わたしも清らかな水に手を浸しました。

 内宮までやってきました。

 写真撮影はここまでということで記念の1枚です。

 朱印をいただきましたが、日付と印だけと限りなくシンプルでした。

三重・九鬼 原生林の頂山からオハイブルーの太平洋に

 熊野灘に面した九鬼まで旅しました。
 原生林の頂山(いただきやま)から大西洋に向けて下り、お目当てはオハイ(大配)の断崖絶壁からオハイブルーと称されるエメラルドグリーンの海を眺めることでした。
 わたしもへっぴり腰で崖の上に立ちました。

 いつもの山仲間7人で歩きました。「頂山山頂」です。

 大西洋に向かってジャ~ンプ!!

 内海の向こうには熊野の山々が連なっていました。

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わたしの巡礼 熊野詣から四国、西国、カミーノへと (リンク集)

 熊野詣から始まったわたしの巡礼です。地図の黄色のルートを歩きました。
 大阪・八軒家をスタートした熊野古道の紀伊路は和歌山から紀伊田辺まで南下。ここから中辺路となって熊野本宮大社に至りました。
 もう一つのルートは、京都・八幡から始まる東高野街道を河内長野まで。高野街道を通って高野山に参りました。そこから山中の小辺路を抜けて本宮にも到達しました。
 大峰奥駈道は、学生時代に吉野から釈迦ヶ岳まで縦走したことがあります。

紀伊路-中辺路
 
【熊野九十九王子を往く(紀伊路)】

2004/07/03 熊野九十九王子を往く その1 北浜~四天王寺

2014/04/20 熊野九十九王子を往く その2 四天王寺~鳳

2014/05/04 熊野九十九王子を往く その3 鳳~東佐野

2014/05/11 熊野九十九王子を往く その4 東佐野~紀伊

2014/06/15 熊野九十九王子を往く その5 紀伊~海南

2014/07/01 熊野九十九王子を往く その6 海南~紀伊宮原

2023/09/21 熊野九十九王子を往く その7 紀伊宮原~湯浅

2023/10/16 熊野九十九王子を往く その8 湯浅~紀伊内原

2023/10/17 熊野九十九王子を往く その9 紀伊内原~印南

2023/10/18 熊野九十九王子を往く その10 印南~切目

2024/05/25 熊野九十九王子を往く その11 切目~紀伊田辺

2024/05/26 熊野九十九王子を往く その12(完) 紀伊田辺~滝尻王子 

2024/05/27 熊野九十九王子を往く その番外 土砂降りの熊野速玉大社


 
【熊野古道 語り部と歩く(中辺路)】

2014/04/06 語り部と歩く 滝尻王子~高原熊野神社

2014/05/18 語り部と歩く 高原熊野神社~牛馬童子口

2014/06/23 語り部と歩く 牛馬童子口~小広王子

2014/07/27 語り部と歩く 小広王子~発心門王子

2014/11/30 語り部と歩く 発心門王子~熊野本宮大社

 世界遺産の2つの巡礼路、熊野古道とサンティアゴ・デ・コンポステーラ(カミーノ)巡礼路の両方を歩いた人は、「デュアル・ピルグリム」として認定されます。

【デュアル・ピルグリムを目指して】

2020/03/26 デュアル・ピルグリム 中辺路を歩く1日目

2020/03/26 デュアル・ピルグリム 「霧の郷たかはら」の1泊2食

2020/03/27 デュアル・ピルグリム 2日目は中辺路を20キロほど

2020/03/27 デュアル・ピルグリム 2泊目は湯の峰温泉

2020/03/28 デュアル・ピルグリム 念願の認定!

2020/03/28 デュアル・ピルグリム 3日目はゴールの熊野本宮大社まで


 4枚のクレデンシャル(巡礼証明書)です。上は熊野古道、下はサンティアゴ巡礼路の3回です。
 あちこちでいただいたスタンプ1個、1個に思い出が詰まっています。

     Camino de Santiago 2023 index (ポルト/ポルトガル~)
     Paso a paso Dos INDEX (サン・ジャン・ピエ・ド・ポー/フランス~)
     Paso a paso 2013~INDEX (サリア/スペイン~)

 小辺路

 高野山から本宮大社に向かう小辺路は、伯母子岳や果無峠といった山や峠を越えて15-20キロを歩くハードな巡礼路でした。
 「グレートトラバース2 日本二百名山ひと筆書」に挑戦中の田中陽希さんにばったりと同宿となりました。

【熊野古道・小辺路】

2015/11/07 熊野・小辺路(1) 紅葉の水ヶ峰越

 え、え、ウソーっ!! あの田中陽希氏と同宿

 陽希さんと食事です

 小辺路 「民宿かわらび荘」で陽希さんと食べたボタン鍋

2015/11/08 熊野・小辺路(2) 眺望ゼロの伯母子岳越

 小辺路を往く 2日目は伯母子岳を越えて

 奈良・十津川村 「villaかんのがわ」で食べるスープカレー

2015/11/09 熊野・小辺路(3) 快調に三浦峠越

 小辺路・十津川温泉「民宿松乃屋」の露天風呂

2015/11/10 熊野・小辺路(4) 果無峠を越えて、熊野詣

 小辺路・4日目 熊野本宮大社に参拝

 「四国霊場八十八ヶ所納経帳」の最初のページは1番札所ではなく、高野山です。八十八ヶ所を結願したあと、お礼参りしました。

【東高野街道】

2013/04/14 東高野街道を高野へ その1 京阪・八幡市~京阪・郡津

2013/04/20 東高野街道を高野へ その2 京阪・郡津~近鉄・石切

2013/04/27 東高野街道を高野へ その3 近鉄・石切から近鉄・古市

2013/05/05 東高野街道を高野へ その4 近鉄・古市~南海・河内長野

 

【西高野街道】

2013/05/13 西高野街道 高野山女人堂への里程石をたどる

 

【中高野街道】
2016/07/05 中高野街道を往く その1 守口~平野

 

【高野街道】

2014/03/15 高野街道を往く その1 河内長野~御幸辻

2014/03/22 高野街道を往く その2 御幸辻~極楽橋

2014/03/30 高野街道を往く その3 極楽橋~高野山奥の院

 四国88 「どたぐつお遍路」 INDEX

 熊野那智大社に隣接して熊野山青岸渡寺があります。西国巡礼の1番札所です。

 わたしの巡った西国三十三所

太閤道を歩いて 高槻まで昼飲みに

 昼飲みできる屋台居酒屋「大阪満マル」が、高槻にもあることを知りました。さすがに明るいうちから電車に乗って飲みに行くのは気がとがめます。ならば生中をより一層おいしくいただこうと、地元・島本から尾根伝いに高槻まで続く太閤道を歩いていくことにしました。
 三川(木津川、宇治川、桂川)合流を見下ろす展望スポットです。ひと汗かいて登ってきました。
 前後して登ってきたお嬢さまも「いい景色ね」と前のベンチに腰掛けました。

 後の太閤秀吉が、本能寺の変を知ってからわずか6日で備中高松城から戻ってきた「中国大返し」のルートです。
 若山が太閤道の最高点です。

 これがお目当てでした。生中に続いてジム・ビームのハイボールです。
 毎晩、わが家でも同じものを飲んでいるのですが、やはり格別です。

 アテは一品ではくなく、品数が多いいランチにしました。

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熊野九十九王子を往く その7 紀伊宮原~湯浅


 
 「熊野九十九王子を往く」というタイトルで、大阪・天満橋から始まる熊野街道(古道)を歩き始めたのは9年も前のことです。6回目に紀伊宮原まで達したものの、「これ以上の日帰りは無理」と中断してしまってました。
 やはり達成したい熊野詣です。
 中途半端な距離で残っている紀伊宮原から湯浅までの7キロほどを歩きました。日差しはそれほどではありませんが、まだまだ汗びっしょりとなる暑い日でした。
 JR紀伊宮原駅は、9年前と同じでした。駅の横のアイスクリームの自動販売機まで、そのままでした。

 ミカン畑の急坂を登り、糸我峠を越えました。

 湯浅は醸造の町です。伝統的建築物群保存地区には、古い町家や土蔵が残されていました。

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Camino de Santiago 2023 index

 2023年の5~6月、ポルトガルとスペインに旅しました。3回目のカミーノ巡礼でした。
 ポルトから徒歩で北上して250キロほど。サンティアゴ・デ・コンポステーラで3枚目のクレデンシャル(巡礼証明書)をいだきました。
 大西洋岸のフィステーラ、ムシア、イギリス人の道のスタート地点となるア・コルーニャ、フェロールにも行ってみました。
 旅の締めくくりはリスボンです。念願の坂道を走るトラムにも乗りました。
 思い出が詰まったブログを、時系列に再構成しました。

  ☆は旅先からのライブ書き込み
  ★は出発前、帰国後のレポートです

【 paso a paso 3 before 】
ああ、円安!! なんと1ユーロが152円

巡礼カメラも3代目~デジタル武装

ガイド本 ダブル・ブックスが2つ

お守りとお守りカネ

テスト・パッキングと I’m Japanese

【 paso a paso 3 2023/05/15 】 
関西空港から出発します

関空から3回目のサンティアゴ巡礼へ

【 paso a paso 3 05/16 】 
ポルトの夜 やっとひと息

憧れだったポルトの夜はふけて

【 paso a paso 3 05/17 】 
ポルト大聖堂でクレデンシャルをいただく

ポルトを食べる フランセジーニャとナタ

世界で一番美しい書店を訪れる

アズレージョに驚嘆する

ドン・ルイスⅠ世橋を歩いて渡る

【 paso a paso 3 05/18 】 Port-Matosinhos
大西洋に突き当たる

サーディンに初挑戦

ポルト大聖堂から巡礼をスタート

トラムを横目に歩きました

【 paso a paso 3 05/19 】 Matosinhos-Via de Conde
大西洋を横目にひたすら

初の巡礼定食

どこまでも続く青い水平線

【 paso a paso 3 05/20 】 Via de Conde-Barcelos
ガロの町、バルセロスにワープ

わたし流のサンティアゴ巡礼

バルセロスへバスでワープ

バルセロス Benedito Brunch & CoのNordics

ガロの町の民族舞踏

【 paso a paso 3 05/21 】Barcelos-Tamel
やっと巡礼道らしく

きょうも満腹

自分でつくる 巡礼に来てまでパスタとは

自分でつくる アーリオ・オーリオ巡礼路編

【 paso a paso 3 05/22 】Tamel-Ponte de Lima
野辺に花咲く巡礼路

たった10ユーロの巡礼定食

野辺に花咲く巡礼路~編集編

【 paso a paso 3 05/23 】Ponte de Lima-Rubiaes
峠を越える巡礼路

vino blancoでもう満腹

しんどかったポルテラ・グランデ峠

【 paso a paso 3 05/24 】Rubiaes-Valenca

ポルトガル最後の町、ヴァレンサを散歩する

公営アルベルゲに泊まる

【 paso a paso 3 05/25 】Valenca-Porrino
地獄の工場団地、天国のマオー

いよいよスペイン!

【 paso a paso 3 05/26 】Porrino-Redondela
さながらジャパン・デー

作ってもらった ムール貝入りナポリタン

ニッポン人おふたりさんの宴

【 paso a paso 3 05/27 】Redondela-Pontevedra
ウォーカーズ・ハイ? 元気です

1日50ユーロの巡礼生活

【 paso a paso 3 05/28 】Pontevedra-Armenteira
大汗、のち大寒

プルポを満喫 うまい!

スピリチュアルの道を行く

【 paso a paso 3 05/29 】Armenteira-Vilanova de Arousa
水車小屋の谷を下る

飲んで~ 飲んで

【 paso a paso 3 05/30 】Vilanova de Arousa
船でパドロンへ

そんなこともアロウサ!!

ちょっとはお腹がへこむかな?

乗せてゆけ~ by 俊寛

【 paso a paso 3 05/30 】Vilanova de Arousa-Faramello

ヤコブさまの思し召し 青い海を渡る

ヤコブさまの思し召し~(再)

【 paso a paso 3 06/01 】Faramello-Santiago de Cmpostela
ラスト・デー あと14.580キロ

サンティアゴ・デ・コンポステーラ

大聖堂のボタフメイロ

おいしいサンティアゴ

サンティアゴ・デ・コンポステーラ NuMARUのビビンバ

着いた!! サンティアゴ大聖堂

大聖堂のボタフメイロ (再)

わが愛しの A Taberna do Bispo

コンポステーラのいただき方

【 paso a paso 3 06/02 】Santiago de Cmpostela
サンティアゴをぶらぶらと

観光・美食モードに突入

飽きずに見上げる大聖堂

お薦めは 神学校アルベルゲの個室

【 paso a paso 3 06/03 】Fisterra
ナッハス三昧

大西洋の岬、フィステーラで食べる

フィステーラ岬は雲の中

【 paso a paso 3 06/04 】Muxia
ムシアの潮騒

困ったときの目玉焼き

大西洋に沈む ムシアのサンセット

ムシアの潮騒 (再)

大西洋に沈む ムシアのサンセット (再)

ムシアのカフェ飯 2連チャン

【 paso a paso 3 06/05 】Santiago de Cmpostela
スペインにまでやって来て…

もはや「巡礼者」ではありません

【 paso a paso 3 06/06 】A Coruna
ア・コルーニャ とりあえず洗濯です

満足のすしです

ア・コルーニャですしを味わう

【 paso a paso 3 06/07 】A Coruna
ア・コルーニャからイギリス人の道を5キロほど歩く

ヘラクレスの塔から大西洋を見渡す

壇流クッキングの「イカのスペイン風」か?

壇流クッキングの「イカのスペイン風」としましたが~

【 paso a paso 3 06/08 】Ferrol
フェロールからもイギリス人の道をちょこっとだけ

夜のとばりのサンティアゴ大聖堂

イギリス人の道・フェロールから歩く!?

最後の夜はふける サンティアゴ・デ・コンポステーラ

【 paso a paso 3 06/09 】Santiago de Compostela-Lisboa
リスボンへ長い長いバス旅

とりあえずサーディンを!

とりあえずサーディンを! (再録)

【 paso a paso 3 06/10 】Lisboa
リスボンの町をガタゴトとトラムは走る

念願叶ったバカリャウ・ア・ブラーシュ

リスボンの町を市電28番は走る

【 paso a paso 3 06/11 】Lisboa
パスティシュ・デ・ベレンで朝食を

「発見のモニュメント」でガマを発見する

馬鹿と煙は?ケーブルカーとエレベーター

ジェロニモス修道院とベレンの塔

【 paso a paso 3 06/12 】Lisboa
やっぱ、寿司はサイコーっす!

巡礼の旅 最後の夜は最高の夜

上を向いて歩こう サン・ジョルジェ城へ

リスボン土産も買いました

【 paso a paso 3 06/13-4 】Lisboa
イワシ祭を見る余裕もなく~なんとか帰国

【 paso a paso 3 after 】
帰ってきました。

ヒゲを剃りました

3枚目のコンポステーラを飾る

自分でつくる サーディン入りナポリタン

イワシ祭を見る余裕もなく~なんとか帰国

【 paso a paso 3 2023/06/13-14 】

 巡礼の旅は最終日を迎えました。
 リスボンの空港から独・ミュンヘンを経由して関西空港まで。そして大阪・水無瀬の自宅に帰り着き、「一番搾り」で乾杯しました。
 ところが、この間の記録(画像)がほとんど残っていません。
 実は、帰宅後のとんでもない事態の予兆が始まっていたのです。

 3泊したジェロニモス修道院近くのオステルを出発しました。
 朝食は、すぐ近くのパスティス・デ・ベレンで再びナタを2個、いただきました。これが固形物とのしばしのお別れとなりました。

 ジェロニモス修道院ともお別れです。
 この日はリスボンの守護聖人、聖アントニオを讃える聖アントニオ祭でした。「イワシ祭り」とも呼ばれ、あちこちの広場に屋台が出て、イワシが焼かれるそうです。「カテドラルの辺りに行かれたら」と、前夜にお会いした神父さまにも勧められていました。
 ところが、そんな元気はもう残っていあませんでした。

 私鉄-地下鉄-地下鉄と乗り継いでリスボン空港に直行しました。
 改札口が開かないというハプニングもありました。先に出た人が振り向いて、親切にももう使わない自分のカードを渡してくれました。3枚ほど試しましたが、すべてアウトでした。駅員はいません。
 端の方にインターフォンがあったので、押しました。「リスボンカードをもってるけど、出られないよ」。やってきた駅員はカードを確認してゲートを開けてくれました。
 よく考えると、72時間有効のリスボンカードは、3日前の10時過ぎに購入していました。タイムアウトだったのかもしれません。

 ルフトハンザ航空のミュンヘン経由で帰ります。
 ところが、ここで記録はストップしてしまいます。
 空港でみやげを買い、ミュンヘンまで。そこでもリューベックのチョコレート菓子を買って関空へ向けて飛び立ちました。
 そのころから腹の調子がおかしくなって、何度もトイレに駆け込んでいました。何回か出てきた機内食は、まったく口にしませんでした。わずかにジュースを飲むだけで、もっぱら眠っていました。

 関空に戻ってきました。

 ザックも無事に到着しました。

 JR特急・はるかに高槻まで乗り、島本からわが家まではわずかな距離ですが、奥さまに車で迎えに来てもらいました。
 ビールをひと口、飲んだだけで、すぐに寝てしまいました。
 時差ボケで翌朝は未明に目が覚めました。「帰ってきました」とブログに報告するくらいの元気は残っていました。
 その直後に40度近い発熱でした。「コロナか?」と気になって、近くのかかりつけ医に飛び込みましたが、結果は腸ウイルス感染と診断されました。点滴を2回も受けて、3日後くらいからなんとか快方に向かいました。
 最後の最後で、予期せぬ事態に陥りました。でもこれが帰国後で良かったです。独り、旅の途中にこんな事態に陥っていたらと考えると、ぞっとします。

 わたしの歩行記録は、スマホにも残っていました。後半の2週間は、縦目盛りが違います。
 巡礼中は、ほぼ3万歩を歩いていました。最高は5月29日の4万1700歩で、水車小屋の谷を下って大西洋岸のヴィジャノーバ・デ・アロウサまで歩いた日です。
 帰国後はほとんど歩いていません。61キロ台まで減少した体重は、徐々に戻りつつあります。

 きょうで出発から2カ月です。そろそろ新しい生活に入りたいと思います。
 長々と書き連ねてきた【 paso a paso 3 2023 】もこれが最後となります。ご愛読、ありがとうございました。

リスボン土産も買いました

【 paso a paso 3 2023/06/12-02 】

 巡礼中は、荷物になるものは1グラムでも増やしたくありませんでした。
 旅も終盤です。土産のことも気にはなりました。娘がネットで調べて、アドバイスをくれました。「100年も愛される老舗、王妃もご愛用のビーガンコスメ」というBENAMÔRにしたら。
 カテドラル(リスボン大聖堂)からGoogleMapを見ながら路地を下りました。 

 シックなディスプレーです。化粧品店というより、ファーマシア(薬局)のイメージに近いです。

 あれこれ試した後は、手をお洗い下さいということでしょうか。

 わたしは決まっていました。スマホの画面を店員に見せて「これください」。 
 リップクリームならかさばりません。

 使ってみた奥さまは「サラッとしていて無臭。使い心地がよい」そうです。

 オーデコロンも並んでました。

 リスボンには他にも2店舗あります。世界各地に展開してますが、日本にはやって来てません。

 Benamôr 1925
 R. dos Bacalhoeiros 20A, 1100-074 Lisboa
 +351 21 800 3037

 サーディンの缶詰も土産にしました。

 派手派手なショップでした。

 自分でつくる サーディン入りナポリタンで食べてしまいました。

 大聖堂の前を市電28番がガトゴトと通過します。
 大勢の人は、翌日のサント・アントニオ祭(イワシ祭)のプレイベントかなにかを待っている様子でした。

 土産屋が並びます。あちこちのショーウインドーを飾っていました。
 目が点になりました。欲しい!

 こらえきれずに買ってしまいました。

 黄色い市電28番が走ってました。

 リスボンの坂道のイメージを、土産にしたモデルで再現しました。

 手作り感満載のモデルです。

 パソコンの前で、こんな風に撮影しました。