琵琶湖周歩の旅 その8 長浜ー賤ヶ岳

(8) 長浜-賤ケ岳 (03/09/23)

 (水無瀬-JR山崎-長浜)-南浜-姉川大橋-八木浜-奥びわスポーツの森-早崎内湖ビオトープ-海老江港-道の駅・湖北みずどりステーション-石川-片山-古保利古墳群-有漏神社-近江山梨子(-JR近江塩津-水無瀬)
 距離=20キロ、総歩数=23.030歩(歩いた距離からすると、ちょっと少ないような気がする)


 9:35
 JR長浜駅の袴線橋から北方を眺める。


 9:40
 長浜城跡。「バサラ大名」として知られる京極道誉が室町時代に出城を築いたのが始めという。姉川の合戦のあと、その功で湖北三郡を与えられた羽柴秀吉が、天正2年(1574)にここに城下町を移した。賤ケ岳の戦はここを根拠地として戦い、信長の後継者としての地位を築いた。


 9:44
 湖岸に出る。気温20度。曇天とはいえ、随分涼しくなった。


 9:56
 湖岸の気持ちよい道路。ハンドルを握ればついスピードを出しそうだが、滋賀県警が「ネズミ捕り」をしていた。レーダー式ではなく、道路と直角に小さなセンサーを2つ並べて、その間を通過するスピードを測定する。
 「こんな1メートルほどの距離で正確に測れるの?」と、取締り中の警察官に声をかけると、「3メートル」とぶっきらぼうな答え。センサーにデジカメを向けると、「それはやめて」と取材拒否された。


 10:05
 長浜市湖岸相撲町。ちょっと変わった町名だ。


 10:17
 桜がいくつも狂い咲きしている。この夏の異常気象のせいだろう。
 ミツバチもあわてて飛んできた。仕事だ、仕事といわんばかりに…。


 10:18
 桜並木が続く南浜。


 10:26
 「アベリアエドワードコーチャー」。ずっと続く街路樹にごたいそうな名前がついている。
 直径8ミリほどの、白とピンクの小さな花が咲いている。


 10:35
 ススキが穂を垂れている。


 10:40
 南浜の和田神社。ご神体を祀る湖に向いた小さな祠の前に鳥居。その前に奉納相撲をするのか立派な土俵がしつらえてある。
 さっき見た「相撲町」とも関係あるのだろうか。

 10:46 (5枚を合成)
 湖岸で休憩。
 中央やや右の小高いあたりが近江八幡あたりか。随分歩いてきたことを実感する。


 10:58
 姉川大橋を渡る。河口には数え切れないサギが舞っている。


 11:15
 きょうはお彼岸だ。マンジュシャゲがあちこちに咲いている。


 11:32
 「奥びわスポーツの森」を横目に歩く。


 11:42
 「早崎内湖ビオトープ調査」の垂れ幕が出ている。
 後ろには伊吹山。


 12:02
 湖北町の水鳥公園。湖面に向いてバードウオッチャーのための観察小屋がある。
 10月下旬にはコハクチョウが親子でシベリアから渡ってきて、冬を越すそうだ。


 12:03
 おなじみになった標識。右の「83キロ」が歩いてきた距離。中間点までもう少しだ。


 12:23
 「道の駅 湖北水鳥ステーション」で昼食に「水鳥弁当」(950円)を食べる。
 地場産品も並んでいて、枝豆150円は絶対にお買い得と買い込む。栗300円、湖のエビとマメの煮込みもみやげにする。


 13:31
 「尾上温泉」はちっと気になったが、通り過ぎる。
 ガイド本の今回のゴール「石川」にやってきたが、まだ時間があるので、そのまま歩き続けることに。


 13:41
 片山の民家の脇を曲がると、「湖辺の道」は突然山の中に向かう。「琵琶湖周歩の旅」ではじめての山歩きになる。


 13:43
 明治から昭和20年代まで、片山の子どもたちはこの山道を越えて高月町の小学校に通ったそうだ。


 14:01
 山道の途中に「古保利古墳群」の案内板がある。一見、なんてこともないこんもりとした盛り上がりが前方後円墳なのだという。


 14:16
 樹木の間から竹生島が見える。
 ポツリと雨が降ってきたが、すぐにやむ。


 14:48
 再び湖岸に降りる。朽ちた和船が係留されている。


 14:54
 振り返ると、岬の先に有漏神社の鳥居が見える。そのあたりから道は途切れ、ブッシュをこぎ、波うちの岩場を歩いてくる。


 15:10
 ゴールにした「近江山梨子」バス停。国道の賤ケ岳トンネルを出たところにある。


 15:54
 バスで近江塩津駅へ。駅舎は和風の民芸茶屋のような風情だ。


 16:02
 隣のホームには近江今津行き普通が待っている。だが、長浜経由で新快速に乗り換えた方が早く帰ることができる。料金は、湖西線経由でも、北陸-東海道線経由でも同じ1620円だ。

琵琶湖周歩の旅 その7

(7) 彦根-長浜 (03/09/7)    


 (水無瀬-JR山崎-JR彦根-)彦根港-松原水泳場-磯公園-朝妻公園-道の駅近江母の郷-長浜新川-豊公園(-黒壁スクエア-JR長浜-水無瀬)
 距離=11キロ、総歩数=23,275歩


 1回分残った「青春18キップ」。娘から2000円で下取りした。
 山崎-彦根(1280円)、長浜-山崎(1450円)を乗車すると730円のトク。正規運賃(11500/5)と比べても割安になっている。
 青春気分! で出発。


8:09
 JR山崎の下り線ホーム上には、京都と大阪の府境を示す案内板が立っている。


9:21
 JR彦根駅前。城下巡りのボンネットバスが停まっていた。彦根港へは定期バスより早く着くことがわかる。「よっこらしょ」と乗り込んだオバサンの観光名所案内つき、団扇つき、冷房なしで200円ナリ。


10:00
 彦根港を出発すると、すぐに松原水泳場。「かんぽの宿」などもある。
 陰を求めながら、湖岸を歩く。


10:02
 前方のよく目立つ建物など、どこかで見覚えがある。毎年、「鳥人間コンテスト」(YTV)の会場になっているのだ。


10:17
 「ミシガン大学」の日本校。そんな大学があったんだ!
 県道には「ミシガン通り」の表示も。


10:19
 遠くから見えていたよく目立つ建物は「彦根プリンスホテル」だった。


10:21
 米原(まいはら)町にはいる。JRの駅は今も「まいばら」のはずだが…。


10:22
 磯付近は、湖岸に遊歩道があり、一部にはレンガ敷きになっていた。
 湖から吹く風が心地よい。


10:25
 正面に伊吹山が姿をあらわした。


10:37
 道路わきに咲くヒマワリ。


10:43
 畑の中にポンプが何本も立っている。まだ現役のようだ。


11:08
 天野川を渡り、近江町にはいる。
 この河口付近は七夕伝説の地という。


11:30
 杭の上で羽を休めるシラサギが3羽。行き交うプレジャーボートの波を見ているのか。


11:45
 長浜ドーム前を通り過ぎる。


12:06
 湖面に背を向けて立つ大仏。


12:08
 長浜が近づいてきた。ビルの谷間に天守閣も確認できる。


121:12
 湖岸の柵の下のほうに「赤とんぼ」の歌詞と五線譜のプレートが。
 はじめは、なんのことかわからなかった。


12:13
 五線譜のオタマジャクシにあわせて、パイプがぶらさがっている。
 それで納得、近くに落ちていた棒っきれで左端から順にたたくと、「赤とんぼ」のメロディーが響いた。
 このあたりから見る夕日が「日本の夕陽百選」に選ばれているためらしい。


12:26
 長浜市内に到着した。
 時間は早いが、残暑が厳しいので、今回はここまでとする。


12:27
 豊(ほう)公園の入り口から天守閣を臨む。


12:31
 北陸本線わきにある旧長浜駅舎。日本最古の鉄道駅舎だそうだ。


12:37
 黒壁スクエアのあたりは、この暑さの中なのに観光客でにぎわっていた。


12:39
 黒壁スクエアの中心、黒壁ガラス館。
 黒い壁で覆われた旧銀行庁舎を再生させたところから「黒壁」の名前がついた。

琵琶湖周歩の旅 その6 新海ー彦根

 (6) 新海浜-彦根港 (03/07/06)


 水無瀬-JR稲枝-新海西-薩摩町-三津屋-犬上川橋-下芹川橋-松原橋-彦根港-JR彦根-水無瀬 
 距離=15キロ、総歩行数=26,034歩


 10:47
 JR稲枝駅前。1日に数本しか出ていないバスに合せてやってくる
 乗客は1人。どこでも降ろしてくれる。まるで貸切バスである。おまけに運転は若い女性


 11:05
 新海の集落から湖岸道路に出たところが、今回のスタート
 「松原まで14キロ」の標識がある


 11:15
 道端の花


 11:28
 ファーマーズ・マーケット「美浜館」
 採れたての野菜を売っている


 琵琶湖名産の「鮒寿し」が並んでいる。ニゴロブナが、外来魚のブラックバスなどの食われて、最近ではめったに見なくなている。それが意外と安く(手前のものが1500円)、なつかしくて買ってしまう
 味は、私がよく食べた湖西のものとは作り方が違い、ちょっと酸味が強い


 11:35
 よく整備された湖岸の木陰の道を歩く


 11:40
 「へへ印」のクルマがとまっているのが見える。気になって表に回ってみると、シトロエン専門の業者である
 中古販売中のSaxo、BX、Xantia(左から、4台目はプジョー)と並び、裏手にはXM-Breakも。修理工場にはCSや2CVまでが。わたしのXsaraはいなかったが・・・


 11:59
 遠く彦根から長浜までが見渡せる。その向こうの伊吹山は雲の中


 12:02
 波打ちの砂浜は、足をとられて歩くにくい


 12:06
 ラジコンの水上飛行機が、エンジン音と轟かせている。しかし、双発のエンジンの左右のバランスがうまくとれず、見ているあいだは飛び上がらない
 昔、同じようなエンジンを積んだラジコン・カーに熱中していたことを思い出す


 12:29
 「彦根八景 多景島遥か 石寺浜並木」の看板
 手前は「近江湖の辺の道」のロゴで、あちこちで目にふれる


 12:50
 本日のコースの中間点、三津屋の浜


 続・道端の花
 キクですよね


 さて、何という花でしょうか? わかりません・・・


 これはダリア。最近はあまり見かけなくなった


 キキョウです


 13:17
 中古車販売店に「ハコスカ」が展示されている。46年式の「スカイラインGTR」とはいえ、520万円はちょっと高くはないの
 左は「ダットサン・フェアレディSR311」(フェアレディZには非ず)で、こちらは220万円
 へー!! と、感心するだけで通りすぎる


 13:43
 久しぶりにお目にかかった「びわこサイクルライン」の標識
 「瀬田から58キロ」は、よく歩いたというか、まだこれだけというか・・・


 13:30
 滋賀県立大学のモダンなキャンパスを横目に
 数年前に学長のインタビュー取材でやってきたことがある


 13:48
 投網で鮎を捕っている


 14:24
 本日のゴールは竹生島への観光船の乗り場。かるく2万歩を超えている


 14:36
 彦根城の堀にそって歩く


 14:50
 井伊直弼が過ごした「埋木舎(うもれぎのや)」の前に出てくる
 舟橋聖一の「花の生涯」で、直弼が村山たか女と「密会」した舞台である


 14:53
 彦根城の大手筋


 15:17
 JR彦根駅前には、彦根城を築いた井伊直政の像が

琵琶湖周歩の旅 その5 長命寺ー新海

(5) 長命寺-新海浜 (03/06/14)

 (水無瀬-JR近江八幡-)長命寺-休暇村近江八幡-堀切港-水車橋-新海浜-新海(-JR稲枝-水無瀬)

距離=16キロ  総歩数=24,833歩


9:41
 「近江商人発祥の地」の碑があるJR近江八幡駅
 梅雨の真ん中だが、朝起きたらまあまあの日和。雨覚悟で出かけてくる


10:08
 長命寺のバス停が今回のスタート。竹生島に渡る船が出る長命寺港には、「琵琶湖周航の歌」の歌碑がある


10:08
 6番の歌詞は「西国十番 長命寺 汚れの現世 遠くさりて 黄金の波に いざ漕がん 語れ我が友 熱き心」
 この後半が碑文になっているが、ここまでは知らなかった


10:13
 近江の詩人、米田邦郎の歌碑


10:21
 アザミがきれいに咲いている


10:47
 林に囲まれたカーブの道。ポツリ、ポツリと雨が降り、傘をさして歩く
 この旅では、琵琶湖は必ず左手にある。樹林の間から見え隠れする


10:49
湖上に沖島が浮かぶ。対岸の比良はかすんでいる


11:19
 休暇村近江八幡。ここは「近江湖(うみ)の辺(べ)の道」の東の起点。終点は西岸の近江舞子
 大半は、この道を沿って歩くことなる


11:20
 休暇村近江八幡の前の浜。静かに波が打ち寄せる


11:26
 伊崎白旗釣り場。左下に見える白い旗をポールに揚げると、迎えの船がやってきて、釣り場へ連れて行ってくれる、と説明版にある
 鯉やブラックバスがつれるようで、一日入漁券は3000円。渡船料は無料


11:37
 ここはどこ? 
 近江八幡市沖島町です


11:44
 人ひとりいない静かな堀切港
 ここから沖島に渡る定期船が出ている


11:50
 夏の風物詩「伊崎の竿飛び」で有名という(わたしは知らない)伊崎不動尊への分かれ道
 天気が悪いのに、岬の山道を歩くのは億劫で、今回は素通り


12:23
 上流3キロほどにある「能登川町の水車」というのが有名らしい。大同川にかかる「水車橋」の脇ミニチュアがあり、、休憩所も
 駅のコンビニで買ってきた弁当を食べる


12:23
 雨にぬれて、アジサイが咲いている
 近畿の梅雨入りの日の夕刊4紙は、そろって1面にアジサイのカラー写真を載せていた。撮影場所は、神戸・森林公園(今度、みんなで行くところ)、奈良・矢田寺、京都・哲学の道、大阪とばらばらだったが、産経など2紙にはアジサイの葉の上に大きなカタツムリ。あとの2紙のカメラマンは叱られたのかな。で、あたりを探すが、ここにはカタツムリはいなかった


12:54
 栗見出在家の家並み
 どの家も、赤いべんがらを塗った塀がある


13:11
 近江八幡市、能登川町をすぎ、愛知川を渡ると彦根市に入る


13:25
 麦が穂をたわわに実らせている


13:30
 湖国バスの「新海西」が本日のゴール
 バスはいつ来るのかと標識を見ても、時刻表はない。フリー乗降区間ということで、新海の集落へ向けて歩いていくと、すぐに2、3時間に1本しかないバスがやってきた。ラッキー!! 
 手をあげて、バスに乗り込む。乗客はわたしひとり


13:51
 JR稲枝駅
 こんな旅でもしない限り、降り立つことはない駅である

琵琶湖周歩の旅 その4 烏丸半島ー長命寺

(4) 烏丸半島-長命寺 (03/06/07)
  


 (水無瀬-JR草津-)琵琶湖博物館-琵琶湖大橋-あやめ浜-日野川大橋-岡山園地-長命寺(-JR近江八幡-水無瀬)
 歩行距離=23.5キロ  歩数=33500歩(歩数計を忘れたため、概数)


9:25
JR草津駅からバスに乗り、烏丸半島へ。


9:57
前回、ひと息ついて缶ビールを飲んだ琵琶湖博物館横の売店が、今回の出発点になる。


9:59
烏丸記念公園の中央広場にある高さ15メートルのステンレス製モニュメント。その向こうには、高さ95メートルの風力発電設備「くさつ夢風車」が。ただし、風は弱く、プロペラは微動だにしていない。


10:07
湖岸道路の「さざなみ街道」には100メートルごとにこんな標識が。


10:12
「ヨシやハスを大切にしましょう」という看板。このハスが花をつけたら、モネの風景になるはず。


10:35
麦秋。茶色く色づいて穂を垂れる麦畑が広がる。


10:48
少しくらいは自分の姿も記念にしようと、今回は小さな三脚を買ってきた。セルフタイマーを使って撮影。


10:55
琵琶湖大橋が見えてきた。バスフィッシングのボートがあちこちに浮かび、爆音を轟かせる大型ボートが行き交う。


11:03
花の名前は知らない。でも黄色の花びらがが素敵だった。


11:16
湖岸道路に交わるただの道路の名前が「美術館通り」とは。この向こうに佐川美術館がある。
「中国染付 コバルトブルーの世界」という開館5周年記念展を開催中で、ちょっと気になるが、今回は素通り。近くには「飛脚」の銅像が正面に構える保養施設や体育館と佐川一色。


11:21
バスフィッシングに混ざり、釣竿だけが湖面に向けて伸びている。聞けば、フナを釣っているという。竿の根元には、振動を感知するセンサーと発信機がセットされている。こんなのを5本くらい並べて、釣り人は涼しいクルマの中で受信機が知らせるのを待っている。なんとも現代風というか、ずぼらな釣りである。


11:40
琵琶湖大橋の東岸にある「びわ湖わんわん王国」。


12:15
なぎさ公園で、コンビニ弁当を食べる。東の空が暗くなり、遠く落雷も聞こえ出す。


12:23
野洲川にかかる中州大橋は傘をさして渡る。


12:57
雨は上がった。マイアミ浜に咲く菖蒲が美しい。


13:06
ゴッホの「跳ね橋」を想像する風景。


13:36
あやめ浜まで13.5キロ。本日はここで終了のはずだったが、バス停の時刻表を見ると、1時間以上の待ち。飲料水のベンダーひとつない田んぼの中の停留所にいても仕方ないと、そのまま歩き続ける。


13:43
紫式部の歌碑がある。
「おいつ島 しまもる神や いさむらん 浪もさわがぬ わらわへの浦」


13:53
草津市から歩き始め、守山市、中主町を過ぎ近江八幡市に入る。
ここで出発直後に「15.2キロ」だった標識が「0キロ」になる。


14:23
小高い山は「水茎(みずぐさ)の岡」。万葉集はじめ古今・新古今に詠われる名勝で、昔は島だったという。


14:40
ひたすら湖岸道路を歩く。行く手の山の上は八幡城跡。


15:07
長命寺橋の上から、西の湖につながる水路を眺める。
「春色 安土八幡の水郷」と琵琶湖八景のひとつに数えられる水郷めぐりの船が待っている。


15:16
西国三十三カ所第31番札所、長命寺の参道入り口。
ここが今回の終着点。缶ビールを飲み、バスでJR近江八幡へ。

琵琶湖周歩の旅 その3 石山寺ー烏丸半島

(3) 石山寺-烏丸半島 (03/05/24)



 (水無瀬-JR石山-)京阪石山寺-瀬田の唐橋-近江大橋-矢橋帰帆島-高砂橋-志那漁港-烏丸半島-草津烏丸半島港(-びわ湖大橋港-JR堅田-水無瀬)
 コース距離=14.5キロ、1日の総歩行数=27,282歩


 10:29
 出発点は京阪石山寺駅。


 10:44
 瀬田の唐橋を渡る。
 この橋を琵琶湖周歩の旅の出発点とする。再びここに戻ってくるんのはいつの日か?


 10:46
 オープン・ステージのこの日は、おばさん(いや昔少女)ふたりが付き合ってくれる。


 10:47
 東岸からみた唐橋。
 「日本三大名橋」のひとつだそうな。


 11:03
 湖岸には漕艇場が。練習中のボートやカヌー、カヤックが行き交う。
 30年前のわれわれのように、トレーニングに汗を流す大学生も。


 11:25
 同じ標識の表裏。
 反時計回りでは唐橋からまだ3キロ。それが、逆に回ると唐橋から190キロ。琵琶湖一周は193キロもある。
 湖岸にはサイクリングロードが整備されていて、安心して歩ける。


 11:36
 矢橋帰帆島(やばせ・きはんじま)をすぎ、琵琶湖をのんびり眺めながら帰帆北橋を渡る。
 近江八景のうち、今回のコースには「石山の秋月」「瀬田の夕照」「矢橋の帰帆」の3つを通る。
 


 13:34
 琵琶湖独特の漁法「えり」が仕掛けられている。
 釣り糸を垂れる人も多かった。釣れているのは、ブルーギルやブラックバスといった外来魚。
 対岸には比叡山がかすむ。


 13:49
 芝生の広場でコーヒーブレーク。


 14:14
 湖岸では、あちこちでバーベキューを楽しむ若者や家族づれが。


 14:15
 キャッチ・アンド・ノーリリースを呼びかける「外来魚回収BOX」。はいっているのはわずか。


 14:37
 満開の草花の中をまっすぐに歩く。


 15:31
 今回の終点、烏丸半島の琵琶湖博物館に着いた。20,000歩を軽く超え、満足の表情。


 16:02
 「南湖遊覧」の船に乗り、琵琶湖大橋をくぐって、対岸の琵琶湖大橋港に渡る。
 JR堅田まで歩き、あとは新快速で。

琵琶湖周歩の旅 その2 宇治ー石山寺

(2) 宇治-石山寺 (03/05/10)

 (水無瀬-阪急河原町-京阪四条-)宇治-天ヶ瀬ダム-南郷洗堰-石山寺(-京阪三条-阪急河原町-水無瀬)
  


 11:02
 出発点の京阪宇治駅。
 前日は東京出張で帰宅が遅かった。おかげで寝過ごし、自宅を出たときに、すでに9時半を回っていた。急ぐ旅ではないので、気の向いた時間にスタートできる。


 11:09
 源氏物語の「宇治十帖」をモチーフにした新しい碑ができている。
 後方の朝霧橋の向こうに平等院鳳凰堂がある。


 11:14
 曹洞宗・興聖寺の山門。「琴坂」と呼ばれる坂の上に、本堂がある。
 田谷家の墓地もこの中にあるが、今回は手を合せるだけで素通りする。


 11:28
 天ヶ瀬ダムは、景気よく水を放出している。
 ここまでは、散策路の続きで、歩いている人も多い。ところが、その後に出会ったのは一人だけ。


 11:56
 「鳳凰湖」と名づけられたダム湖にそって歩く。
 道端で「甘いスイカ」を1玉800円で売っている。オヤジはスポーツ新聞を開けて、のんびりしている。


 13:10
 昼飯のおにぎり2個を食べる。再び歩き始めると、間もなく滋賀県に入る。


 13:47
 瀬田川に流れ込む支流。バスフィッシングをする人があちこちに。
 何年か前に、わたしも息子とここで釣り糸を垂れたことがある。もちろん、釣れなかった。


 14:25
 ショートカットしようと京滋バイパスに沿って山道に入る。「桜峠」と名前は美しいが、工事中でダンプが行き交うなんてことはない坂道。


 15:05
 南郷の洗堰に着いた。
 振り返ると、「宇治20キロ」の標識が。

 15:07
 万歩計は2万8000歩を超える。さすがに疲れる。
 ウォーキングシューズはすっかりわが足になじんでくれたが…。


 15:34
 大阪湾河口から「71.4キロ」の標識が立っている。水無瀬は「34.0キロ」だったので、差し引き37.4キロを2回で踏破したことになる。

 15:49
 石山寺は横目で素通りする。
 紫式部が「源氏物語」を書いたというゆかりに寺で、今回は源氏物語が出発、到着点になる。


 15:59
 京阪・石山寺駅。
 なにもない、ビールも売っていない駅だった。
 次回は、いよいよここから琵琶湖周歩の旅が始まる。

琵琶湖周歩の旅 その1

(1) 水無瀬-宇治 (03/04/27)

 水無瀬-淀川河川敷-山崎-淀-伏見-観月橋-宇治(-京阪四条-水無瀬)


 8:35
 4月27日(日)、晴れ。
 「琵琶湖周歩の旅」にひとり出発する。
 島本町水無瀬の自宅を出て、コンビニでアクエリアスのペットボトルを1本買う。
 駅前の掲示板の表示はすでに22度を示してしる。暑い一日になりそう。


 8:51
 5分も南下すると淀川の河川敷へ。そこからちょっと上流へ歩いたところに、「河口から34.0km」の石碑があった。ここを今回の旅のスタート地点と定める。
 後方は河川敷の水無瀬ゴルフ場、はるかに石清水八幡宮のある男山。


 9:05
 いつもはクルマで通り過ぎる国道171号沿いも、歩いてみると新たな発見が。
 京都・大山崎町との境あたりに「官幣大社 水無瀬神宮」の石碑が立っている。


 9:45
 大山崎地区ピクニック広場は、バーベキューを楽しもうという親子連れらでにぎわっている。


 10:18
 宇治川にかかる宮前橋を渡る。
 振り返ると右側の手前の山が天王山。その向こう側から歩いてきた。


 10:35
 歩き始めて2時間。そろそろ疲れが。
 馬券を買いに京都競馬場に入っていく車を横目に休憩。


 11:41
 伏見の濠川(宇治川派流)。観光地区としてきれいに整備されており、気持ちがよい。
 菜の花(?)には、モンシロチョウが舞っている。


 11:44
 十石船が観光客を乗せてゆらゆらと。伏見港開港400年を記念して1999年に復活した。「秀吉」号と「龍馬」号がある。30分ほどかけて、水上から、酒蔵が並ぶ伏見の町を見ることができる。


 11:42
 家並みの間から「寺田屋」が見える。坂本龍馬がお龍の機転で難を逃れた「寺田屋騒動」があったところ。柱には刃傷の痕も残っている。


 11:47
 寺田屋近くの路地のような商店街は、いつのころからか「龍馬通り」を名乗っている。


 12:08
 宇治川にかかる観月橋を渡る。岸には、伏見と大阪を往復した「三十石船」を模した屋形船が係留されている。
 川を渡ると、宇治までは左岸に沿って歩く。その前にラーメン店に入り、ビールをぐっとガマンして、味噌ラーメンを食べる。そこそこの味だった。


12:59
 「47.5km」と書かれた大きな看板。水無瀬から川の上をまっすぐあるいてくれば13.5キロの計算。実際には、淀-伏見間は堤防上を歩けなかったので、だいぶ大回りをしている。
 マメができたのか、足の踵が痛い。


 13:04
 48キロ地点。対岸のあたりに、小学校時代の担任の先生が住んでいて、夏休みには遊びに行き、このあたりの川原で泳いだことをがある。


 13:47
 宇治橋に到着した。「大化2年(646年)に架けられて日本最古の橋」と説明されている。
 万歩計は3万4000歩を超えている。

どたぐつ3 on Mt.Fuji

どたぐつ3 on Mt.Fuji  


 2002年7月26-28日、大阪市立大学野外活動部「どたぐつ」OB3期の8人が学生時代から30年後に、
その家族も交えて富士山登山に挑み、下山後の一夜を河口湖畔ですごした行動の写真集です。
 

(Photo by 吉本、原、鎌田、田谷)     


7月25日午後7時13分。東京・八王子市の鎌田くん宅屋上から見た富士山。翌日の好天が約束されていた。


2002年7月26日午前8時、JR京都駅に集合した8人。さあ出発


「こだま」の中で受験勉強する原家4男、喜世志くん


列車が新富士に近づくと、「早くおいで」とばかりに富士山が雲の上から頭を見せた


新富士駅で佐藤くんと合流。われわれのザックをみて、この日のために買ったステッキを忘れたことに気づく


廣田くんがハンドルを握るレンタカー。「東芝」の看板と背比べするかのようにくっきりと富士山が


河口湖口5合目の駐車場は満車。1キロ以上手前でクルマを止め、火山岩の上で昼食の駅弁を食べる


高度順応のため、5合目で錠剤酸素を5粒ずつ飲み、体を慣らす


昔懐かしいポストも立っていた5合目。ここまでは観光地


2305メートルが出発点。頂上までの高度差は1471メートル


いよいよ登山路へ。「富士登山競争」で山頂へ駆け上がってきたムキムキ選手らとすれ違う


隊列を組んで、一歩一歩踏みしめる


樹林帯を抜けると、はるか頂上まで見渡せる。「あそこまで登るのか」


万里の長城のように続く登山路には、いくつもの山小屋が林立している


雲の上まで登ってきた。眼下には「胃」の格好をした山中湖


次々と現れる山小屋が、休憩ポイントとなる


山小屋では杖に焼印を押してもらう登山者が多かった


登山路はアリの行列状態。おかげでオーバーペースにならず、まだまだ元気にピッチをかせぐ


富士山の地図を張り付けた自慢の団扇を手にしたリーダー。これがなくても道に迷いそうもないが


出発直後にアクシデントに見舞われた佐藤くんも、大丈夫のようだ


そろそろ疲れが。凍らせてもってきたアクエリアスがおいしい


夕闇が迫る。かなたには八ヶ岳が浮かぶ


やっと高度3000メートルに到達。傾斜はきつい。ジグザグに登る


8合目「蓬莱館」に宿泊することに。団体が少なく、比較的ゆったりしていた


山小屋の夕食は、レトルトカレーだけの粗末なものだった。あとは眠るだけ。8時には布団に


東京の明かりまでが見渡せる、よく晴れた夜だった


7月27日午前3時。いよいよ頂上を目指す日がやってきた


出発を前に余裕のタバコをふかすふたり


前夜は高山病に苦しめられた原ジュニアも、体調も戻ったようでひと安心


頂上をめざして、さあ気合いを入れないと・・・


やっと本8合目に着いた。日の出を前に、朝食の準備にかかる


まだ太陽は上がらない


真夏だというのに、寒さが身にしみる。温度は5度ほどしかない


あっ、太陽だ。東の空に一条の光が


お日さまが昇ってくる。清々しい気持ちで迎えた富士山からのご来光だ


日本一の日の出を、われわれは拝むことができた。HPのカウントダウン時計はこの瞬間「0」となっていたはずだ


空が赤く染まる。きょうも快晴だ


雲海が広がる。島のように浮かぶのは、どこの山だろうか


この感動を誰かに伝えたくなる。相手の時間もきにせず携帯を握る


笑顔が素晴らしい。いっしょにここまでやって来た


笑顔は? 逆光で表情は不明。きっとすばらしい


原ファミリーにも最高の瞬間


満足感から思わず表情もなごむ


さあ、頂上までもう少し。あそこにゴールが見えている


「富士山頂上奥宮」に登り着いた。敬虔な気持ちで手を合わせた。「みんな、ありがとう」。そして「家内安全」


「どたぐつ3期」の7人。晴れ晴れとした表情で整列


原一家にとっては、家族の絆を深めた登山となった


まわりは全てが眼下。気持ちが良い


コーヒーをたてる。達成感を胸に至福の時間


思わず笑みがこぼれる


頂上にはお土産屋も並び混雑していた


コースリーダーは、お鉢巡りをどちらから回るか検討する


単身赴任の不規則な生活も、スポーツジム通いで克服した?


苦しみながら登りきった根性で、次は来春の頂上を目指せ


最高峰の剣が峰に向けてお鉢巡りに出発


黒い石が積もっていた火口。おみやげはこの軽石というかたも


空荷で歩く。散策気分だ


のんびりとした天上の時


親子で踏みしめる道


「ほら、あれが御岳」、と指をさす


眼下には、春合宿で彷徨った人もいる青木ヶ原の樹海が広がる


はるか、八ヶ岳から槍、穂高、後立山までが望めた。最高の眺望

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登頂の9人。3776メートルの剣が峰頂上で、夢が現実のものとなった


富士山頂上、3776メートルの証


私の高度計は誤差が生じて「3765メートル」を指した


富士山頂上の三角点。恐れ多くてさするのが精一杯。踏みつけた人はいない

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レーダーが取り外された富士山測候所前で。「芙蓉の人」のすごさを、改めて思い知る


富士山自慢のバイオトイレ前で。予期せぬ人が高山病で苦しんでいた


意気揚々とお鉢をめぐる


ブルドーザーが砂埃を上げて急斜面を登ってきた


2日目の宿は河口湖カントリーコテージ「Ban」。鎌田くん父子が先着して食事の用意をしていてくれた


露天風呂につかり、さっぱりとした気分で


鎌田くんが仕入れてくれたヤマメやアマゴ、エビを焼く


ビールの味が最高。何杯でものどを通る


鎌田くんと愛娘・佐芳ちゃん


何を食べてもおいしい


「あっちむいて、ホイ!」。原夫人もすっかりくつろいで


喜世志くんは、「おにいちゃん」と慕われ、花火の大サービス


ゴーマちゃんの「富士山、登ろうよ!」という意気込みに感謝、感謝!


このプロジェクトの計画、手配、リーダーと廣田幹事長、ほんとにご苦労さま


つじもっちゃん、コースリーダーとして我々を明るくひっぱってくれて、ありがとう


ムードメーカーの佐藤くん、あなたのおかげで今回も楽しい山行でした

3人で参加の原くん、すばらしい家族の生き方を身をもって示してくれて、見習わなくては


鎌田くん、おかげでおいしい食事を満喫しました。今度はともに


すっかりパーティーの一員となった原夫人と、喜世志くん、次の機会も一緒に行きましょう


ありがとう、みどりちゃん。同じ時間を過ごせて楽しかったよ


佐芳ちゃん、早く大きくなって、おじちゃん、おばちゃんたちと山に登ろうよ


夜のコテージ前。富士山の稜線にかすかに小屋の明かりが見えた


静かにな夜が時を忘れさせる


朝食は鎌田くんが用意してくれた「ほうとう」に舌鼓


次はどこに? といつまでも話はつきない

コテージの庭からは、3日目(7月28日)の朝も河口湖の向こうに富士山の姿が


さほ姫、ちょっと大きめの杖に帽子でポーズをとる


さあ、記念撮影。あれひとり足りないぞ


やり直し

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隣の奥さんを呼んでシャッターを押してもらう。これで全員集合!


孫の手を引いて、という日も遠からずやってくる


寒い。「富岳風穴」で


冷気が吹き上げてくる「鳴沢氷穴」の前は大渋滞


ちょっとした探検気分で


昔は、夏の氷は将軍に献上する貴重品だった


富士山の氷をパック入りで売っていた


旅も終わりに近づいた


「次は一緒に行こう」と、ムラタくんらに手紙を書く