甲賀 櫟野寺の「十一面観音坐像」を拝む

櫟野寺1

 櫟野寺(らくやじ)の十一面観音坐像(重要文化財)は秘仏です。もちろん、「撮影禁止」ですので、パンフレットの複写です。
 「顔の彫りが深いのは、平安前期の特徴です。でも衣(ころも)のひだは薄くて繊細で、平安後期の特徴です。この仏様は、観世音菩薩といては珍しい坐像で、日本で最大級の大きさです」。京都市立芸大の仏教美術の先生の説明で、目の前で開帳された仏様を拝みました。

櫟野寺2

 櫟野寺は、天台宗の寺です。最澄感得(信心が神仏に通じて、宿願がかなえられること)の観音像を本尊とし、大同元年(806年)、坂上田村麻呂が建立したと伝えられる。平安時代の仏像が多数伝わっています。
 

櫟野寺3

 伽藍は戦国時代に焼失し、近代に再建されたものです。
 櫟野(いちいの)という地名から、「いちいの観音」とも呼ばれています。甲賀の南の端にあり、鈴鹿を越えればすぐに伊賀、三重県です。こんな遠くの寺までやって来る機会は、そんなにありません。

櫟野寺4

 紅葉が一本、赤く色づいていました。

「甲賀 櫟野寺の「十一面観音坐像」を拝む」への1件のフィードバック

  1. お久しぶりです。
    もと ラーメン道場 吉翔 の柿本です。
    また暇な折に、覘いてください。

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