関西百名山 梅雨の晴れ間の長老ケ岳

 梅雨の合間に久しぶりに「晴れ」と予報が出ていた1日でした。この日を逃してはと急きょ、いつもの山歩きのメンバーと関西百名山の長老ケ岳(916.9m)に登りました。京都府のほぼ中央にあり、「丹波の長老」と呼ばれてきた名山です。
 頂上のあたりには、イワカガミがジュータンを敷き詰めたように広がり、光沢のある緑色が輝いていました。これは、花が咲く5月にもう一度、やって来なくてはなりません。

 アジサイにも似た白い花があちこちに咲いていました。
 ノリウツギだそうです。空木(ウツギ)の一族でアジサイ科アジサイ属の落葉低木です。

 カツラの木にスギ、ケヤキ、モミジ、カヤ、カエデ、フジが宿っているので「七色の木」です。天上の木「10選」に選ばれています。

 【2019/07/04 09:04】
 京丹波町須知のドライブインで待ち合わせて、2台の車で麓の仏主(ほどす)までやって来ました。急な山行だったので、都合のつかないメンバーが多くて、Sくん、M子さんと3人でした。

 谷に入ると、昨年の台風被害の復旧工事で重機が動いていました。

 大きな爪痕があちこちに残っていました。

 長老山森林公園までは車が入るはずですが、道は車の通行は不可です。道の真ん中に、大きな草が生えてました。

 スタート地点の仏主の集落を見下ろしました。

 【10:01】
 舗装道路をたらたらと森林公園まで上がってきました。

 北の山々が臨めますが、特定することはできませんでした。

 管理棟がありました。よく整備された道です。

 やっと山道らしくなり、階段もありました。

 気持ちよさそうな東屋が建ってました。ちょっと休憩しました。

 緑がきれいでした。

 2キロほど続いたフラットな尾根道です。清々しい風が吹き抜け、最高の気分で歩きました。

 頂上直下の電波塔が見えてきました。もうすぐでした。

 足元に黄色い可憐な花が咲いてました。コナスビです。
 カメラのシャッターを押して立ち上がろうとウォーキングポールに体重をかけると、グニャリと下部の関節で折れてしまいました。もう7~8年は使っているファイバー製のポールです、スペインのサンティアゴ巡礼にも2度、連れていってます。さすがにお疲れだったようです。

 頂上に向けて最後の階段を上がりました。

 【11:26】
 眺望が開けた長老ケ岳の頂上です。

 朝も早かったので、昼飯にしました。
 わたしは須知のファミマで買ってきた「鶏そぼろ弁当」(298円)です。ちょっと小ぶりですが、山で食べるにはこれくらいが適量です。

 デザートには、M子さんお手製の「ラムレーズンのタルト」が待ってました。ココアとともにおいしくいただきました。

 一等三角点があるピークでした。

 右の尖っているのは方角からして大江山だったのでしょうか。

 下山を始めるとイワカガミの群落でした。その間から何かの穂が伸びてました。

 昨年5月に、滋賀・湖北の赤坂山で見たイワカガミの花です。一面がこんなふうになるのでしょうか。

 花の名前はみんな、仲間の花博士のUさんに特定してもらいます。
 答は、ニガナ(苦菜)だそうです。

 頂上に通じる管理道路を下りました。あちこちで路肩が崩壊していました。とても車は通行できません。

 アジサイ、これも正確にはヤマアジサイも咲いていました。

 【13:19】
 管理道路のゲートまで下ってきました。

 ちょっと回り道して権現谷を登りました。

 渓流を越えた向こうが七色の木と権現社でした。

 七つに枝分かれしています。

 関西電力の作業員が、自転車を押して管理道路を登っていきました。ご苦労さまです。

 【13:50】
 仏主のバス停前にある休憩所まで戻ってきました。
 トイレの洗面からは熱湯が出ました。

 時間があったので一つ向こうの谷にある、でも道は大回りするしかない綾部のあやべ温泉・仁王湯まで車を走らせました。気持ち良い湯で、汗を流しました。

 湯上りのアイスクリーム(300円)は、セルフサービスでした。クリームのケースをセットしてボタンを押すと、アイスクリームが流れ落ちました。

 まろやかな舌触りの、甘さもほどほどのおいしいアイスクリームでした。
 ここで解散して、わたしは京丹波わちICから京都縦貫道を走って帰宅しました。

 仏主バス停から、反時計周りに歩きました。