立山・室堂 雪の大谷と残雪の室堂平

 立山の山腹に広がる立山黒部アルペンルートの中継地点、室堂です。このシーズンは、室堂バスターミナル近くの雪で覆われた道が除雪されて、垂直に切り立った「雪の大谷」ができます。
 室堂には、剣岳登山やアルペンルートの通過点として何度も来ていますが、残雪は初めてでした。

 現在の壁の高さは11メートルでした。1か月前のルート開通直後の半分になってますが、そそり立つ壁には圧倒されます。

 チャイニーズやいろんな言葉が飛び交い、日本語は確実に少数派でした。

 防寒は十分にしていきました。しかし、快晴の青空に気温も10度と、ダウンジャケットでは暑いくらいでした。

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京都一周トレイル 大原から鞍馬、貴船へ

 まだ5月だというのに真夏日となった1日、京都一周トレイルの大原から鞍馬寺、貴船神社までをいつもの山仲間と歩きました。
 記念撮影は山頂で撮るのが恒例ですが、きょうは鞍馬寺の本堂でした。

 北山杉の小風に吹かれる気持ちの良い区間もありました。でもこれはわずかでした。 

 静原では、なんじゃもんじゃの白い花が満開でした。

 「鞍馬の火祭」の舞台となる由岐神社です。拝殿をくぐって石段を登りました。鞍馬寺の辺りは、石段の連続で、山道とは違って疲れました。

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東海自然歩道 逢坂の関から音羽山を越えて石山寺

 初夏のような日差しとなった東海自然歩道を歩きました。京都・滋賀の府県境にある逢坂の関からスタート。音羽山に登り、石山寺に下りました。新緑がまぶしく、びわ湖の展望も素晴らしい10kほどの山行でした。

 【2019/05/11 09:33】
 JR山科で京阪に乗り換えて3駅、京阪大谷がスタートでした。

 「天下三関」のひとつ、逢坂の関です。現在も国道1号に面した交通の要衝です。

 国道沿いから右下の階段を上がり、東海自然歩道のために設けられたような国道をまたぐ歩道橋を渡りました。

 初っ端から階段の急坂でした。汗が噴き出しました。

 緑が美しいです。

 【11:26】
 ゆっくりと歩いて音羽山に着きました。三角点の向こうに前回歩いた大比叡が臨めました。

 裏側から見る東山から京都市街、正面が愛宕山です。

 残念ながら頂上はあまり風情がありません。

 三角点の上を送電線の鉄塔が覆っています。

 【12:12】
 音羽山の頂上には、先客がいました。琵琶湖を見下ろすパノラマ台まで歩いて昼飯にしました。

 わたしの昼飯は、定番になった水無瀬の自宅近くの「こめやのぱんや CoCoベーカリー」の牛すじカレーパンとCoCoバーガーでした。

 いつものように湯をわかし、甘いココアをいれました。

 マウンテンバイクの一団が、元気よく登ってきました。

 整備されてから久しい東海自然歩道です。ちょっと荒れて苔むしているのもいいものです。

 麓まで降りてくると、大きなため池がありました。向こうに音羽山がそびえていました。

 音羽山から京都・山科側に下る途中にある牛尾山観音の参道でもありました。

 【14:34】
 石山寺まではあと1キロほどありました。京阪石山寺でゴールとしました。

 YAMAPのデータ表示のスタイルが変わったようです。

東海自然歩道 雪の大比叡から桜の近江神宮へ

 東海自然歩道の比叡山から無動寺谷を志賀の里に下る道を歩きました。
 比叡山のピーク、大比叡(おおびえ=848m)は、予想外の積雪。白銀の世界でした。
 延暦寺を抜けて山道に差し掛かると、踏み跡から先を行った人は2人だけとわかる新雪でした。一昨日からの冷え込みで、山の上は冬に逆戻りしていました。

 明王院からは、びわ湖と大津の町が見渡せました。

 近江神宮は、桜が満開でした。
 冬と春とを一日で味わった貴重な山行でした。

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花ボランティア 小塩山のカタクリ2019 その1

 京都・西山の小塩山に、もうすぐカタクリの花が咲きます。
 毎年のように登り、カタクリの可憐な花を楽しんできました。ことしは、永年の恩返しにと、カタクリ保護にあたっている「西山自然保護ネットワーク」の会員になり、初めての花ボランティアでカタクリ開花に備えた準備作業に参加しました。

 ことしのカタクリも2週間ほどで開花しそうでした。わたしが小塩山で初めてカタクリの花を見たのは、20年ほど前のことです。カタクリは種から7~8年して、やっと開花します。今年見る花は、ひょっとしたら最初の花の「孫」にあたるのかもしれません。寿命は15年ほどだそうですので「子」でしょうかね。

 双葉から、すっくとつぼみが伸びています。

 芽を出したところです。

 集合は洛西ニュータウンでした。わたしは阪急桂から京都市バスに乗りました。そこからメンバーの車に分乗して、一般車は乗り入れ禁止の府道141号小塩山大原野線を走り、小塩山に上がりました。
 カタクリ保護地のひとつ、Nの谷の近くに会の資材小屋がありました。30人ほどのメンバーが集まりました。

 Nの谷、炭の谷、御陵の谷と3か所に保護地があります。
 わたしは炭の谷の担当になりました。

 シカやイノシシの侵入を防ぐために、ネットで覆われた保護地です。

 わたしたちの任務は、炭の谷中央に昨秋の作業で積み上げられていた薪を、上部に運び上げる作業でした。

 ズシリと重い背負子を背負って、荷揚げしました。ちょっと頼りないにわかボッカでした。
 それでも午前、午後を通じて39往復しました。高低差は14mでしたので、それだけで546mの山に登り、降りた計算です。

 こんな荒業は、素人には無理です。

 冬に逆戻りした寒い1日でしたが、体を動かすと温かくなり、腹も減ります。きょうのわたしの昼飯は、自宅近くのローソンで買ってきた助六とみそ汁でした。

 ミヤマカタバミもつぼみを膨らませていました。

 西山自然保護ネットワーク

丹波篠山 金山~春を告げる花と、奇岩、トンネル

 篠山市の北西、丹波市との境にある金山(きんざん、540m)に登りました。山だけなら、眺望はよいですがわざわざ登るほどのことはありません。ところが、歴史遺産に奇岩、麓には春を告げる花、さらに明治・昭和・平成の3代のトンネルと、見どころたっぷりの里山歩きでした。
 初春の暖かさと青い空を満喫する好天でした。

 鬼のかけ橋、またの名を眼鏡橋といいます。岩と岩の間に板状の岩が橋のようにかかっています。この奇観は安藤広重も描いています。

 麓の大山地区には、里の春を告げる花々が咲いていました。
 アズマイチゲは、昼間の気温が高いときに花を開きます。大山地区を代表する春の花で、群落は篠山市の天然記念物に指定されています。

 金山近くの鐘ケ坂峠を貫く鐘ケ坂隧道です。明治16年に完成した日本最古のレンガ積みトンネルです。その後、昭和、平成に2つの新しいトンネルが開通しました。

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東海自然歩道 忍頂寺から西の起点・箕面まで

 東海自然歩道を西の起点、箕面の「明治の森箕面国定公園」まで歩きました。東京・高尾から歩いてきたら、大きな声で「ゴール!」と叫んだところでしょぅが、先日の忍頂寺~摂津峡(高槻)とつながっただけです。それでも箕面大滝を見て阪急・箕面まで18キロほどを、春の訪れを感じる好天の下、気持ちがよい里山ハイキングでした。

 2つの思わぬ出会いがありました。
 向こうから菅笠を被った男性らが歩いてきました。カメラを構えると、その男性は先頭を歩いていた仲間の山グループのリーダーでした。
 一緒に歩いてきた大柄な男性はスイス人で、これから東京まで歩くそうです。テントを担いでいました。2人は箕面で知り合って、歩いてきたそうです。

 ルートは、昨秋の台風の影響もあってかなり荒れている区間もありました。「通行止」の表示も何か所かで見ました。実際には、倒木をまたいだりはしましたが、歩くことはできました。

 箕面にゴールして飲んだ「箕面ビール」です。軽やかなのど越しがたまりません。

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播磨 アップ&ダウンの七種山縦走

 播磨の七種山(なぐさやま、683m)を反時計回りに縦走しました。全行程8.7キロでしたが、急登に急降下の連続で、累積標高上りは941mに達しました。久しぶりの本格的登山でした。おまけに2月とは思えない好天気で汗びっしょり。わたしのふくらはぎは根をあげて硬直し、あわてて持っていた漢方薬を飲むという醜態まで晒す、盛りだくさんな山行でした。
 下山後には、そんなことも忘れて次回のスケジュールを確認するという、いつものパターンでした。

 流紋岩があちこちに露出していて、岩場となっていました。まるで北アルプスを縦走しているような気分でした。

 なんと真っ青な空が広がりました。2月とは思えません。

 昼食の後は、恒例のコーヒーブレーク。おいしいリンゴに、北海道みやげのケーキやM子さん特製のチョコレートが並びました。うれれしいひと時でした。

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東海自然歩道 忍頂寺から竜王山を越え、摂津峡まで

 東海自然歩道に沿って茨木市の忍頂寺から竜王山を越えて高槻市の摂津峡まで10キロほどを歩きました。天気予報以上の好天となり、日差しがこぼれる中の気持ちの良いハイキングでした。

 古くから信仰を集めていた山で、遺跡も多いです。
 八大龍王大権現の八葉蓮宝池には、八大龍王をまつった祠がありました。

 竜王山(510m)の頂上展望台からは、大阪方面がが見渡せました。案内板には明石海峡大橋なんかも描かれてましたが、この日は遠くの視界はききませんでした。

 竜仙峠を越えて高槻側に下る道では、昨秋の台風の影響か倒木が目立ちました。ありがたいことに、通行には支障がないようになってました。

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淡路島 諭鶴羽山と灘黒岩水仙郷の満開のスイセン

 淡路島の最高峰、諭鶴羽山に登りました。
 登山口の近くにある灘黒岩水仙郷は、初春のような日差しを浴びてスイセンが満開でした。真っ青な空に向けて、すっくと花を広げ、甘い香りを振りまいていました。

 諭鶴羽山(607.95m)の頂上からは、春霞の彼方に紀泉アルプスからダイヤモンドトレイルに連なるスカイラインが見渡せました。
 

 いつもの山の仲間と登りました。温かいコーヒーとともにいただくM子さん手作りのお菓子と、Uさんの果物をつまむひと時がいつもながらの楽しみです。

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