自分でつくる 高菜と明太子のぺペロンチーノ

 高菜と明太子を準備して、「つくって!」と。同志社の寒梅館で食べたパスタが、おいしそうに見えたようです。
 高菜の塩気だけで十分でした。パスタを茹でる塩は、ぐっと減らしました。明太子の辛さもあって、調味料の類は一切不要です。
 それでちょっと塩辛いかというくらいのいい塩梅にできあがりました。
 明太子に赤い着色料が使われていないので、映えはイマイチです。お味とは関係ありません。

 醤油で味付けする和風もありますが、わたしは慣れたアーリオ・オーリオ・ペペロンチーノ風です。

 ベーコン、ニンニク、最後に放り込んだタカノツメもいい仕事をしています。

京の三十三食 二十八番 下鴨 FILE CAFEの日替わりランチ   

 下鴨に素敵なデンマーク料理のカフェがあると、このFBでいつも「いいね」をくださる友だちからの情報です。病院から205番(金閣寺行き)のバスに洛北高校前まで乗りました。
 元は信用金庫だった建物がリノベーションされてモダンな「FILE CAFE」になってました。
 「日替わりランチ」(1100円)の本日のメーンはポークカツでした。
 それにしてもすごいボリュームです。ポークカツ、春巻き(?)、コロッケ、スパゲティ、スクランブルエッグ、生ハム、ポテト、紫キャベツが取り囲み、中央にはドサリとサラダです。デンマーク人って、こんなに大食漢だったのでしょうか。

 2個を半部に切って並べたカツです。肉は厚くはありませんが、シコシコと味わい深いです。

 スープはかわいい色をしています。もちろん、ご飯もついてました。

 奥さまが頼んだハンバーグ・ナポリタンです。これも食べ応えがあったようです。

 メーン料理は、日によって変わります。

 北欧家具が並ぶ展示場のような店内です。向こうにはキッチンが設えられています。元は家具売り場でした。現在も2階は展示場(見学は要予約)となっているそうです。

 当初は信用金庫として建てられました。金庫室が並んでいて、頑丈な扉の向こうが個室になっています。

 何重もの壁で仕切られています。

 何組かの客がいましたが、スペースが広いのでガラーンとした印象です。

 壁には素敵なカーブを描く北欧家具のミニチュアが飾られていました。

 こちらもおしゃれです。

 珍しい食材やワインなどが並んでいます。

 甘いケーキも欠かせません。
 奥さまが最近、はまっているYouTubeの「Karu & Siiri 北欧暮らし」でも、登場するご夫婦が毎食後に甘いものを食べています。

 FILE CAFE (ファイル カフェ)
 075-708-2254
 京都市左京区下鴨西本町30 FILE 1F

 北大路通に面しています。どこかの金融機関があった記憶はありますが、どこであったのかは思いだせません。
 調べると、京都みやこ信用金庫(西陣信用金庫)でした。

 洛北高校の交差点まで戻ってきました。ランドマーク的存在だった書店のシャッターが閉まったままです。昨年暮れで閉店していました。
 わたしが小さいころは、本屋といえばここでした。

京の三十三食 二十七番 西賀茂 ひめりんごのトマトオムライス

 朝から土砂降り。雨は終日との予報でした。27番にして、初めて車で出かけました。病院の駐車場はいっぱいでしたが、奥さまにハンドルを預けて、わたしは治療に行きました。 
 昼飯に予定していたレストランは臨時休業でした。代案はなく、駐車場が空いていた西賀茂の「ひめりんご」です。レトロな純喫茶でした。
 サテンの昼飯とくれば、スパかオムでしょう。迷わず「トマトオムライス/セット」(1250円)を頼みました。
 スプーンを入れてびっくり。あたり前の赤いケチャップライスと思ってました。予想を裏切って、真っ黒でした。五穀米で、油は使わず塩気だけです。今風にふんわりと玉子が覆っていました。皿に盛られた玉子丼のようでもありました。それがうまかったです。 

 セットの冷コーは、安心の昭和でした。

 奥さまが頼んだのはフルーツサンドです。キウイ、バナナ、パイナップル、オレンジ、シャインマスカットといっぱいです。おいしかったのか、わたしにはひと切れしか回ってきませんでした。

 ホタテ貝のシュガーポットが懐かしいです。

 赤いビロードのクラシックな椅子が並びます。

 ピアノのふたをデザインしたテーブルが素敵です。

 ジャズが静かに流れています。

 セッションでもしたのでしょうか。ピアノが置かれています。横には暖炉もあります。

 2部屋に分かれていてます。カウンターにはサイホンが並んでいます。

 他の2組も、わたしたちと同じ世代でした。マスターとママも同世代のよう。時計は止まったままです。

 窓のリンゴの外は、賀茂川です。

 庭には、リンゴが実をつけていました。

 ひめりんご
 075-492-6048
 京都市北区西賀茂鹿ノ下町47

京の三十三食 二十六番 北白川 駱駝の麻婆豆腐ランチ

 病院前から、きょうは3番のバスに乗りました。北白川の上終町(かみはてちょう)で下車して、白川通から西に入った「駱駝(らくだ)」に直行しました。頼んだのは「ランチサービス」のうちの「麻婆豆腐」(1100円)です。開店と同時に入った5、6人は、みんな同じ注文でした。
 プーンとする匂いとともに出てきました。さっそくレンゲでひと口、すすります。思っていたほど辛くはありません。油断した次の瞬間、ガツンと痺れが襲ってきました。
 花椒(ホワジャオ)などのしびれる「麻」と、唐辛子などの辛さの「辣」を合わせもつのが四川料理です。こちらは、麻が勝っていて、舌に花椒のツブツブがひっかかりました。

 ご飯が味覚の緩衝材にななってくれます。ひと息いれて、また挑戦です。
 麻薬じゃないですが、クセになる味です。

 ドッと汗が出てきました。
 スープで口の中をさっぱりとさせます。生姜が効いていて、すっきり味です。
 ポットで出てきたのはプーアール茶でしょうか。これも注ぎ直して何杯もいただきました。思いの他に後味はさっぱりでした。

 プラス50円でさらに辛く、100円で激辛になります。でも、そんなのを頼むチャレンジャーっているのでしょうか。

 あちこちにラクダが飾られています。

 カウンターと窓際のテーブル1つの店です。すぐにいっぱいになりました。

 中国四川料理 駱駝
 075-781-0306
 京都市左京区北白川瀬ノ内町27-4

 京都市バスの最寄り駅は上終町です。難読地名ですが、正式名はとてつもなく長いです。上終町・瓜生山学園 京都芸術大学前です。京都バス(私営)も同じです。
 以前は上終町 京都造形美大前でした。校名変更があったのですが、京都市立芸術大学とまぎらわしいところから、ひんしゅくものでした。裁判沙汰にもなりましたが、それが通ってしまいました。
 おもしろいはずがない京都市(市交通局)の気持ちの現れですかね。京芸卒業生の「父兄」としては、まだ納得しかねます。

 瓦屋根の立派なバス停の向こうが瓜生山学園 京都芸術大学です。

 これで、暑く長かった8月を乗り切りました。「結願」まで、あとわずかです。

京の三十三食 二十五番 上賀茂 今井食堂のおすすめ定食

 病院前のバス停から北に向かうバスを待ちました。3番か4番か、先に来た方に乗ろうと決めてました。行先は違い、目的の店も変わります。
 のんびりと4番に揺られ、下鴨神社からわたしの母校の高校の前などを通って、回り道をしながら上賀茂神社です。
 「今井食堂」は、鯖煮で有名な店です。「おすすめ定食」(800円)には、その鯖煮が2切れとコロッケ、チキンカツ、卵焼きがついてます。

 ホロリと崩れる色黒で甘い鯖煮です。3日間、煮込むそうです。硬い背骨が、水煮缶のそれのように柔らかくなっています。

 ジャガイモだけが詰まったコロッケです。チキンカツはカラッと揚がっています。
 大ぶりの器にはダイコンと揚げがいっぱいのみそ汁です。

 おばちゃんは、この向きに盆を置いてくれました。どうも写しにくいので、盆ごと180度回転させました。食べ始めると、みそ汁とご飯の位置を逆にしました。
 写真を見て気づきました。鯖煮が載った皿も回転させるべきでした。料理の向きが逆になってました。そんなことより、おいしかったので文句はありません。

 メニューの皿の並びが正解ですね。

 細長い店で、コロナ以前から両側の壁を向いて黙々と食べるスタイルです。

 プロ野球・オリックスの平野佳寿投手らのサインが並びます。近くにある京都産業大学の出身です。店のおなじみでもあるようです。

 目の前も平野一色ですが、古田敦也さんの写真も混ざります。出身の立命館大学グラウンドも近くにあります。

 今井食堂
 075-791-6780
 京都市北区上賀茂御薗口町2 上賀茂神社横

 ここまで来たのだからすぐ前の上賀茂神社に参りました。

 両親が健在だったころの初詣は毎年、ここでした。楼門を背に、玉橋(現在は通行禁止)の上で整列するわが家の記念写真が、アルバムに残っています。時代とともに人数が増え、9人+ワンちゃん1匹が最大でした。

 神馬の神山号は夏休み中で、出社してません。

 手前の西向きの鳥居は、新しく作られました。くぐったのは初めてです。

京の三十三食 二十四番 同志社・寒梅館 アマーク ド パラディのCランチ 

 同志社大学の目の前にある洋食屋で大きいことで有名なオムライスを食べるつもりでした。ところが、休み。
 すぐ近くの寒梅館1階にある「アマーク ド パラディ 寒梅館」は、学生の姿はほとんどなくガラガラでした。学生食堂のプレミアム版ともいうべきカジュアル・レストランです。「チキンステーキ シャリアピンソース」といった食べ応えのありそうなメニューは敬遠して、とりあえずスパゲティーです。
 「Cランチ」(700円)は、「九州産の高菜漬けと明太子のペペロンチーノ スパゲティ―、パン、サラダ付き」です。「アイスコーヒー」(300円)も追加しました。
 高菜と明太子とタカノツメの辛さが三重奏になって、なるほどのお味です。これなら自分でもつくれそうですが、高菜と明太子がそろって冷蔵庫にあるなんてことは稀です。

 目の前は、学食とは思えない雰囲気です。

 側面の鏡越しに見た質素ですが、おしゃれな店内です。

 「One purpose, Doshisha…」はカレッジ・ソングの冒頭です。

 「八代目儀兵衛」の厳選米を使っているそうです。
 学食のご飯といえば、プーンと臭いそうなまずい米の代名詞のような記憶しかない世代からすると、まさに隔世の感です。

 寒梅館に最上階には、フレンチレストランもあるそうです。

 アマーク ド パラディ(Hamac de Paradis)寒梅館
 075-251-0880
 京都市上京区烏丸通上立売下ル御所八幡町103 同志社大学寒梅館1階

 キャンパスを散歩してみました。殺風景だったわが母校とは、えらく違いすぎます。

 明徳館の地下にも学食があったはずです。「Mチカ食堂」と呼ぶそうです。
 近くの予備校に通った浪人時代に、食べにきたことがあります。半世紀も昔のことです。

 まだ夏休みとあってか、こちらもお休みです。

 メニューを見ると、「明徳唐揚げ定食」が450円と、こちらは学食価格です。

 重要文化財のクラーク記念館(旧神学館)に入ってみました。

 内部はひんやりとしています。

 チャペルは閉鎖されていました。

 整然として緑あふれる静かなキャンパスです。
 学生運動がにぎやかだったころは、タテカンが林立していました。

 わたしには、学食で食べたことぐらいしか縁はなかった大学でした。

自分でつくる おかか+玉子かけご飯

 土佐節(鰹節)をいただきました。削って、熱々のご飯にトッピングしました。鰹のうま味が広がりました。
 おかか飯です。またの名を「ねこまんま」とも呼びます。ネコにやるのはもったいないようなお味です。
 好物の玉子かけごはんをミックスしました。これは最強のタッグです。映えを狙って、まずは黄身だけ載せてみました。鎌田のだし醤油をかけ回しました。
 ピーマンと塩昆布の炒め物、キムチ、納豆が加勢しました。
 このところ、平日は外食が続いてます。やはり家で気に入ったものを食べるのは素晴らしいです。

 結局は、グチャグチャと混ぜてしまいました。

 高知の土佐市宇佐町にある竹内商店で作られてます。今では土佐節をつくっているところは多くないそうです。
 鰹本節といって、3枚におろた鰹を煮熟(しゃじゅく)、焙炉(ばいろ)で焙乾させ、カビ付けして天日で乾燥させます。さらにカビ付け、天日乾燥をくり返してカチンカチンの状態にしています。
 農水大臣賞ととっている逸品です。

 今回も泥縄です。
 このところ調子が悪くて、うまく削れない鰹節削り器です。かんな部分の刃を取り外しました。
 砥石で研ぎます。
 刃の出具合を調整します。これが難しい作業です。
 旨く削れるようになりました。

 もう少し薄く削れたら、ヒラヒラとして申し分なかったです。
 ちょっとバリバリではありますが、とりあえずギリギリの合格点としておきます。

京の三十三食 二十三番 出町 司津屋のきつね

 病院から出町の桝形商店街まで歩きました。まだ11時を過ぎたはかりで、鯖寿しがおいしい店が開くまで小一時間もあります。商店街をを突き抜けて寺町通にあるそばの「司津屋」にしました。
 「きつね」(830円)です。細めの色白なそばです。口当たりがよく、スルスルと食べられます。
 ちょっと熱かったです。汗がにじみましたが、うまい出汁をすすりました。 

 きつねとたぬきがいます。京都のたぬきは、あんかけです。

 落ち着いたつくりの店です。そこに似つかわしくないロボットくんが出迎えてくれました。大型店でもないのでタッチパネルで席を確保するほどのこともなく、手持無沙汰のようでした。

 司津屋
 075-255-2819
 京都市上京区寺町今出川上ル立本寺前町81-1

 筋向かえには、マツモト模型が健在です。中学生のころ、自転車でやってきてHOゲージの鉄道模型に見ほれたものです。

 長くもない桝形商店街には、古本屋が2軒もあります。

 「海外保存鉄道」を手に取ると、3年前に訪れたオーストリア・チロル地方のアッヘンゼー鉄道が載っていました。300円だったので、即購入しました。

 蒸気機関車に押されてアッヘンゼーへ

 そばがあるーではなくて、そばにある商店街です。

京の三十三食 二十二番 錦 富錦亭のトンカツ定食

 「昭和の洋食店のトンカツ」。そんなイメージがぴったりとくる錦市場に近い「富錦亭」で「トンカツ定食」(980円)をいただきました。
 昔、錦通りの新京極あたりに「ムラセ」という食堂がありました。わらじのように大きな「わらじカツ」がそこの名物でした。同族がこの店で生き残っていました。
 デカいトンカツです。甘いソースがかかっていました。
 老夫婦(?)がやっています。頼んでから豚肉に衣をまぶしていたようで、ちょっと待たされました。その代わりに揚げたてでした。

 ひと切れとって、その分厚さにも驚かされました。1センチはあるでしょう。サクッとした衣と、ジューシーな肉が口いっぱいです。

 つけあわせのスパゲティーも、ドサリとついています。

 黙っていると炊き込みご飯です。

 7種盛りのフルーツです。ちょっと薄いのもありますが、それぞれの味はします。

 トンでもビーフでもチキンでも。どれでも980円です。

 相席前提の長いテーブルが2脚の細長い店です。
 前に客が座ったらどうしようかと、ちょっと不安になりました。でも11時半ごろに入ると一番乗り。最後まで他の客はありませんでした。

 富錦亭(ふうきん亭)
 075-241-2378
 京都市中京区富小路通錦下ル601

 錦市場を抜けて帰りました。

京の三十三食 二十一番 宮川町 光琳のお刺身天ぷら定食

 京都五花街のひとつ 宮川町です。明かりが灯るころとは縁がありませんが、昼飯なら食べることができました。
 お茶屋をリニューアルした和食の「光琳」です。ゆったりとしたカウンターに座り、目の前で板さんが調理する「光琳ランチ」の「お刺身天ぷら定食」(1200円)をいただきました。
 タイとサーモンが2切れづつ。分厚いです。口の中でとろけました。

 天ぷらは、エビをハモに替えていただきました。
 さくりとした揚げたてのハモです。京の夏の味です。シシトウにカボチャ、サツマイモ、タマネギも軽く揚がっています。

 小鉢も素敵です。好物のキンピラとコンニャクの煮物です。柴漬けもおいしく、ご飯が足らないくらいでした。

 ウーロン割ならいうことがなかったのですが、冷たいお茶です。

 向こうが玄関で、奥に深い京のうなぎの寝床です。

 舞妓をたくさん描いた地元出身の日本画家、三輪良平の一作が掲げられていました。

 団扇は、偶然にも写していた近くの置き屋さんのオールスターでした。

 軒下のリーズナブルなメニューがなければ、ちょっと躊躇してしまうたたずまいです。

 光琳
 050-5872-3271
 京都市東山区宮川筋3丁目285

 人力車が通り抜けました。こんな時間にと思っていると、新人を乗せた訓練のようでした。

 電柱がなくなれば、もっとすっきりとするでしょう。

 毎日の病院通いでは、阪急は回数券を使っています。行きは普通回数券、帰りは時差回数券です。
 22回有効の普通回数券をきょうで使い切りました。残りは11回分を購入して33回分です。実際には1日は、機器不良で日延べとなったので、1日分足りませが、先が見えてきた気分です。