熊野九十九王子を往く その5 紀伊~海南

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「熊野九十九王子を往く」の5回目は、JR紀伊から紀ノ川を渡り和歌山市の東部をかすめて海南までの25キロほどを歩きました。
日焼けを警戒して、長袖のTシャツでしたが、ついまくり上げていたため、腕にくっきりと跡が残りました。
この区間は、フラワー街道であり、フルーツ街道でした。あちこちに、きれいな花が咲き、果実が膨らみつつありました。

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田んぼは田植えが終わり、水が張れています。そのために用水はどこもあふれんばかりの水量です。和佐のあたりでは、川の水位が上昇して、水郷のように絵になる風景になってました。


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【09:18】
朝の紀州路快速に乗ってJR紀伊までやってきました。近畿大学和歌山キャンパス(生物理工学部)に向かう学生が、バスを待ってます。

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【09:28】
前回のゴールとなった川辺王子との分岐までやってきました。さてスタートです。

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【09:32】
この辺りの道には、熊野古道の導き石が埋め込まれてます。これをたどっていけば、迷うことはありません。

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【09:33】
この日最初の川辺王子です。
祠の前には、頭がつかえそうなかわいい石鳥居がたってます。

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【09:38】
熊野古道は、田植えがすんだばかりの畦道のようなカーブした道を進んで行きます。

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【09:42】
キンカンが実をつけてます。おいしそう。
いくつもの実が、地面に落ちてました。それならと1個、もいでいただきました。ちょっと酸っぱく、でも甘く、新鮮な香りが口いっぱいに広がりました。

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【09:52】
中村王子跡は、プレートがあるだけです。

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【09:56】
力侍神社の鳥居です。その脇に川辺王子跡の石碑が立ってます。ここも王子跡の伝承地です。王子は、時代ともにいくつかの場所を変遷しているケースがあるようです。

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【10:07】
古道は、この辺りでは細い道が曲がりくねってます。導き石が頼りです。

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【10:16】
紀ノ川に突き当たりました。昔は渡しがありました。
ちょっと下流まで歩いて、川辺橋を渡ります。その長いこと。前方に、これから進む高積山がそびえます。

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【10:20】
橋の途中から、紀ノ川の上流を見ます。川幅が狭まっているあたりが昔の布施屋の渡しだったところでしょう。

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【10:30】
長い川辺橋を渡り、左岸を上流に進むと、布施屋(ほしや)の渡し場の案内板があります。

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【10:35】
JR和歌山線に沿って歩きます。
電車が近づく音がしたので、あわててカメラを構えました。

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【10:39】
田んぼの中の工務店の敷地に、国鉄時代の貨物車の最後尾につながれる車掌車とおもわれる車体が、赤さびて野ざらしで置かれてます。

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【10:40】
田んぼの中に吐前(はきぜん)王子跡があります。
これを目当てに歩いてきましたが、ちょっと拍子抜けです。

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【10:43】
こんな細い道、しかも曲がってます。言われなくてもスピードを落とします。

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【10:57】
コンビニの一軒くらいないかなと、あまり期待はせずに回り道したJR布施屋駅です。予想通りの光景です。

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自動販売機で、水をゲットしてひと息入れました。暑いです。

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【11:03】
住宅街の中を往くと、川端王子でした。これまでになく立派な王子です。

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スタンプも用意されてます。

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【11:21】
和佐の町は、落ち着いた雰囲気です。

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【11:22】
川はたっぷりの水量を蓄えています。

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【11:32】
国指定重要文化財の旧中筋家住宅です。熊野古道に面した旧豪農の3階建ての豪邸です。折角ですから100円の拝観料を支払って、内部を鑑賞しました。

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【11:51】
和佐王子は、四国88カ所のお遍路にあった休憩所のような佇まいです。

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【11:54】
この辺りは「和佐歴史研究会」の案内があって助かります。
ところで、かの松下幸之助翁の生誕地がこの近くだったようです。

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【11:57】
このコースの唯一の登り坂です。矢田峠に向かいます。

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【12:08】
矢田峠を下り始めると、みかん畑が広がります。思わず「みかんの花~が」と口ずさみそうですが、もう実がついてます。

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【12:20】
岩をくりぬいて地蔵さんが祀られてます。

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【12:28】
平緒王子も案内板だけです。

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【12:37】
コンビニで割子そばを買って、駐車場に出ると、向こうにわかやま電鉄の真っ赤な「おもちゃ電車」が止まってます。

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【12:39】
わかやま電鉄伊太祈曽駅です。向こうにたま駅長とともに人気の「たま電車」が止まってます。

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【12:45】
伊太祁曽神社に参りました。立派な社殿です。

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【13:14】
伊太祁曽神社の鳥居の下で昼飯を食べて、すぐに出発しました。
桃が袋を被ってます。

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次は、ブドウが実をつけてます。
ビワも見ました。フルーツ街道です。

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【13:20】
オミユリ、それともテッポウユリ? 大きな花を咲かせてます。

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【13:22】
街道からわき道を30メートルほど上がったところに奈久智王子はあります。
うっそうとした木々の間です。真新しい礎石ができてます。王子が新しい住処を得るのでしょう。

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【13:53】
四ツ石地蔵です。なるほど、周りを大きな4つの石が取り囲んでます。

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【14:09】
広い県道に出たところに松坂王子があります。
海南市に入ったのか、案内板のスタイルが異なってます。

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【14:24】
汐見峠です。昔は、ここで初めて極楽浄土につながる海が見えたそうです。
地蔵が祀られてます。大きな津波が押し寄せたときに、手招きして住民を救ったそうです。あたりには海抜を表示する看板が、あちこちにあります。

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【14:45】
春日神社は、奈良の春日神社の摂社で、鎮守の森に覆われてます。

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【14:49】
ちょっと下ったところに松代王子はあります。
ここから、何も考えずに下ると、これが方向違い。とんでもない回り道になりました。

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【15:14】
だいぶ疲れてきて、惰性で歩きます。
今回のルートの最後、菩提房王子です。

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【15:25】
海南の南部までやってきて、ここでゴールです。

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【15:28】
海南市街に入りました。雰囲気のある街角です。「熊野街道」とプリントされた赤い盆(?)が、あちこちにぶら下がってます。

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【15:37】
JR海南駅に到着です。
万葉学者の犬飼孝さんの書が彫り込まれてます。

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【16:05】
さすがに疲れました。特急「くろしお」を奮発して、缶ビールを飲みながら帰宅の途に着きました。

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