宝物を発見しました。京都・下鴨の実家を整理していると、亡父の机から出てきた蛇腹式(スプリング)カメラです。
何十年ぶりかに日の目を見た革製の蛇腹は、問題なく開きました。破れなどもなく、光も漏れてないようです。
レンズは固定焦点(ピント合わせがない)ようです。
上段がシャッター速度で、1/25、1/50、1/100秒の3段階(無段)です。下段が絞りです。
「KODAK JUNIOR SIX-20」というのが型番です。
カナダ製のKODAKで、トロントで製造されてます。1940年代のもののようです。
ほれぼれとする格好です。でもこれに合うフィルムはもう入手できないでしょう。
革製のケースも残ってます。ヤフオク鑑定団に「どれくらいのお値打ち?」と聞いてみました。よく似た製品が出品されてました。お値段は「3000円から」。
どうして亡父が持っていたのか、今となってはわかりません。このカメラの被写体にわたしがなった記憶もありませんが、乳幼児のころの写真はこれで撮影されているんでしょう。わたしの宝物ということで、部屋の飾りにしておきます。
わたしのアルバムの一番古いあたりの1枚です。わたしがどれだかはご想像ください。後ろで泣いている子ではありません。昭和27年冬、京都・南禅寺の塔頭の庭で撮影されています。
時期からすると、これがKODAK SIX-20の作品なんでしょう。