伊吹山の頂に立つ

 「各地で高速渋滞、名神では40キロも」。今朝の産経新聞を開けてびっくりしました。きのう21日、大渋滞の名神高速を関ケ原まで走って伊吹山に登りました。
 日本百名山でもある山頂(1377m)に立つと、秋の爽やかな風に包まれて四方の山を遠望できました。
 槍や乗鞍さえも-。ちょっと霞んでいて一つ一つを確認することはできませんでしたが、見えていたことにしておきましょう。

 百花繚乱が自慢のお花畑は、端境期なのか寂しかったです。
 イブキトリカブトは、紫色の花があちこちで咲いてました。

 昼飯は頂上のベンチに腰掛けて、名神・多賀SAで買ってきた「高菜 焼さば ちょいとおすし」をほおばりました。

 麓の登山口から汗を流して登ったわけではありません。9合目のスカイテラス駐車場からは40分ほどの登山でした。それでも一応はポーズです。


 【2020/09/21 12:34】
 大阪・水無瀬の自宅を出発したのは9時半すぎでした。渋滞のない名神を走れば1時間半ほどの行程のはずでした。
 京滋バイパスを走ったので、大津ICを先頭に上り線40キロという大渋滞は回避しましたが、こちらも宇治のあたりでノロノロ。関ケ原ICでは降りる車が高速上に長い列。ドライブウェイを気持ちよく上がってくると、右端の駐車場までまたもやの長い列。ここからさらに40分ほどかかり、到着したのは1時15分。なんと自宅から4時間近くもかかりました。

 びわ湖まで続く谷に向けて長い(望遠)レンズの放列です。翼を広げると2メートルにも達するイヌワシが飛来する撮影スポットでした。

 【13:20】
 山上にはいくつかの遊歩道が整備されています。緩やかな西登山コースを登りました。

 竹生島が浮かび、登ったことがある赤坂山など湖北の山々が並びます。氷ノ山まで見えるようです。

 サラシナショウマが白い綿毛を一斉につけて白く波打つ景色を期待してましたが、空振りでした。

 アキノキリンソウも伊吹山の秋を代表する花です。

 シロヨメナも咲いています。

 アザミにしては花のつき方が違っていると思ったら、イブキアザミという固有種でした。

 リンドウも花をつけていました。

 山頂からみたびわ湖南部です。沖ノ島が浮かび、比良山系が霞みます。

 山頂は、びっくりする人出です。

 【14:01】
ベンチに腰掛けて、弁当を開けました。

 好物のいなりずしもいただきました。

 インスタントですが食後のコーヒーも楽しみました。温かい飲み物にホットしました。

 伊吹山は、古くは古事記や日本書紀にも登場し、日本武尊ゆかりの山です。

 1等三角点もあります。

 【14:35】
 勾配が急な中央登山道をまっすぐに下りました。
 スカイテラス駐車場の売店で薬草入りの入浴剤をみやげに買いました。

 駐車場からは、北方に白山を確認することができました。

 帰途は、関ケ原から米原まで国道を走って、醒ヶ井の梅花藻を見にいきました。

 清らかな流れの中に、白い可憐な花が咲いています。

 残念ながら台風10号の雨で流されて、あまり残っていないそうです。

 彼岸花も咲き乱れていました。

 涼やかな水路です。

 旧中山道の柏原宿でした。

 帰途も名神は大渋滞。ネットでリアルタイムの渋滞状況から最適ルートを探してくれるスマホ・アプリは、彦根を過ぎた湖東三山スマートICで降りろと指示しました。その先から栗東にかけて大渋滞が始まっているようでした。
 どこを走っているのかもわからない真っ暗な地道を走り、草津ICから名神に戻りました。京都南ICまでノロノロ運転は続き、帰りも4時間でした。
 「毎日が日曜日」のシルバー世代は、出かけるのは平日に限るということが身に染みた1日でした。それにしてもこんな大混雑では、2週間後のコロナの状況が気になります。