びわ湖ホール タリス・スコラーズのミゼレーレ

 タリス・スコラーズのミゼレーレ・メイ・デウズ(グレゴリオ・アレグリ作曲、神よ、私を憐れんで下さい)を、満員のびわ湖ホールの大ホールで聴きまいた。ルネサンス音楽最高の合唱アンサンブルです。
 「システィーナ礼拝堂からのひらめき」と題されたプログラムです。ミゼレーレは、礼拝堂から門外不出だったこの曲を聴いた14歳のヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトによって暗譜され、世に出たというエピソードがあります。
 舞台に男女の5声、4階の後方客席に4声、4階側壁に男声と三方から発せられる澄み切ったハーモニーが交錯しました。1800席を超す、あまり残響には考慮されていないようなオペラハウスです。その大空間を完全にコントロールした天にも昇るような圧巻の演奏でした。
 京都のバロックザール(200席)で9年前、サラウンド音声に包み込まれるようなミゼレーレも聴いています。システィーナ礼拝堂での響きを体感したくなりました。

 公演前にラウンジで昼飯にしました。びわ湖に向かっていただいた「えびピラフセット」です。

 シンプルな味付けで、おいしくいただきました。

 メニューは多くないうえ、スパゲティはわたしの前で売り切れになりました。

 公演を前に、ラウンジはいっぱいでした。

 公演後、雨も止んだようなので湖岸に出てみました。ノカンゾウが咲いていました。

 キキョウも可憐でした。

 雲が垂れ込めるびわ湖です。向こうに近江富士(三上山)がきれいなピラミッドを描いていました。

熊野九十九王子を往く その番外 土砂降りの熊野速玉大社

 土砂降りの中、新宮にある熊野速玉大社に参りました。本宮大社、那智大社とともに熊野三山と呼ばれます。ここは初めての地でした。
 「熊野九十九王子を往く」の3日目(27日)です。朝から天気予報通りの雨となりました。これを予想して中辺路の滝尻王子までの道を、2日間で歩き切っていました。予定が空いたので、紀伊田辺から新宮までやってきました。

 熊野速玉大神(くまのはやたまのおおかみ)と熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)の夫婦神を主祭神としています。

 雨の中、参拝客が次々と訪れていました。

 背後には、神倉神社がある権現山などがそびえます。
 絶壁の上の巨岩「ゴトビキ岩」を拝みに上がりたかったのですが、この雨では急階段を上るのは無理とあきらめました。

 熊野御幸を重ねた歴代天皇(上皇、法皇)の名前が刻まれています。最多は後白河法上皇の32回でした。

 ここも世界遺産です。

 八咫烏(やたがらす)神社もありました。

 熊野速玉大社
 0735-22-2533
 和歌山県新宮市新宮1番地

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かしわら水仙郷と高尾山 焼肉を満喫

 誘われて2日続きの山行となりました。こんなこと、初めてです。
 河内の「かしわら水仙郷」で咲き乱れる水仙(スイセン)を、カメラで追いました。盛りはちょっと過ぎたような感じでした。空模様もどんよりとしていました。それでもアチラ、コチラとシャッターを押しまくりました。

 高尾山の山頂で、きょうのメンバーでパチリ。Iちゃんとは、昨秋の立山以来でした。あとの2人は、昨日から引き続きです。

 お楽しみメーンは、きょうも食べて飲むこと。
 早めの下山後は、鶴橋の鶴一に直行して、おいしい焼き肉をほおばりました。ああ、きょうもサイコーの1日でした。

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滋賀・守山 佐川美術館ミュージアムカフェの比叡とろ湯葉そば

 滋賀・守山のびわ湖畔にある佐川美術館で「ガウディとサグラダ・ファミリア展」を鑑賞しました。
 ちょっと疲れて、ミュージアムカフェでそのまま昼食にしました。選択の余地はなく「比叡とろ湯葉そば 鶏ごぼうごはんセット」(1630円)です。
 「温」を頼むと、湯がかれたそばと出汁が別に出てきました。

 熱々を注ぐと、豆乳が湯葉になるというわけです。口あたりの優しい味わいです。
 

 そばはも柔らかいです。
 いつもならアクセントに七味をふりかけるところです。そんなものはありませんでしたが、満足して出汁まですすりました。

 炊き込みご飯もおいしかったです。

 コーヒーがセットです。京都・三条のイノダコーヒです。

 奥さまは「生ハムのクロワッサンサンドプレート」でした。トルティーヤが柔らかくておいしかったそうです。

 中庭に面したゆったりとしたスペースです。

 池の向こうに比良の連山が頭をのぞかせていました。

 「ガウディとサグラダ・ファミリア展」は、アントニ・ガウディ(1852-1926)の建築思想と造形原理を、バルセロナのサグラダ・ファミリアに即してわかりやく見せてくれました。なかでも「コローニア・グエル教会堂、逆さ吊り実験」などには、目が釘付けになりました。
 サグラダ・ファミリアは2026年には完成予定です。もう一度、行ってみたいという思いが募りました。その時は、バルセロナに点在するカサ・ビセンス、グエル公園、カサ・バッリョ、カサ・ミラなどのガウディ作品もゆっくりと見たいものです。

 「蝦夷鹿」(佐藤忠良作)の向こうの紅葉が美しいです。

 平山郁夫などの常設展がありますが、2度目の今回は失礼しました。

 佐川美術館
 滋賀県守山市水保町北川2891
 077-585-7800

大阪・天王寺 「酒房 ワビスケ」の鯵とお造り

 大阪・天王寺のルシアスの地下にある「酒房 ワビスケ ルシアス店」で昼飯にしました。
 「小田原の老舗干物屋さんの鯵とお造り」(1089円)です。
 ちょっと薄暗いテーブルでした。カメラの絞りが開放となり、焦点深度が浅かったです。主役の鯵とお造りより、脇役の肉豆腐とあおさのみそ汁にピントがきています。

 ハマチ、タイ、サーモンの3種盛りです。どれもうまいです。

 鯵の干物は塩加減も絶妙でした。小田原うんぬんとこだわっているだけのことはあります。

 奥さまはお造りをから揚げに代えた「わびすけランチ」(869円)です。びっくりするほどリーズナブルです。

 大阪の庶民価格ですね。観光客相手のあべのハルカスに上ったら、価格もぐっと上がるのでしょう。

 

 改めて夜にやってきたいです。

 酒房 ワビスケ ルシアス店
 06-6647-0039
 大阪市阿倍野区阿倍野筋1丁目5−1 ルシアスビル B1F

 ルシアスビルとつながっている隣のアポロビルは、わたしの学生時代からありました。天王寺・阿倍野界隈は、すっかり変わってます。でも懐かしい風景を発見することもできます。

熊野九十九王子を往く その8 湯浅~紀伊内原

 「熊野九十九王子を往く」の8回目を歩きました。
 紀州路をここまで南下してくると、もはや大阪北東部のわが家からの日帰りは、時間的にも、JRの運賃でも難しくなってきます。
 御坊の駅前ビジネスホテルに2泊しました。
 1日目は湯浅をスタートして山道の鹿ヶ瀬峠を越え、古道の石畳を下りました。ゴールとした紀伊内原まで17.7キロと、サンティアゴ巡礼のポルトガルの道以来のロング・ウォークとなりました。

 後白河法皇も通った熊野古道です。当時の石畳が500㍍余にわたって続きました。現存する石畳道の最長です。

 昼飯は、阪和道・広川IC近くのコンビニで仕入れてきました。ルートを通じてコンビニはこの1軒だけでした。飲料水の自販機もありませんでした。

 最後は痛くなってきた左足を引きずってJR紀伊内原にゴールしました。ひと駅先の御坊で泊まりました。

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和歌山 多田屋の黄そば定食

 「熊野九十九王子を往く」の10回目は、2日続きの急激な歩行が応えたのか、左足が痛くなりました。印南から切目まで5キロも歩いてませんが、ギブアップとしました。
 JR和歌山まで戻ってきて、できるだけ歩かなくてすむところと駅前のみその商店街へ。派手な幟が目についた「多田屋」ののれんをくぐりました。
 「黄そば定食」(560円)です。黄(きぃ)そばとは、中華麺のことです。それをうどんなどの和風だしでいただきます。
 JR姫路駅の「えきそば」が有名です。わたしが勤めた大阪・なんばの会社近くの古くからの食堂でも、定食にスープでもプラスする感覚で出てきました。和歌山でも人気のようです。

 定食を頼んだのは、実は仕上げ。生中からスタートしました。

 とりあえずのジャコおろしです。

 ブリの刺身は、脂がのってます。

 昼飲みを楽しむ客もちらほらでした。夜はにぎわうのでしょう。

 紀州定食がどれも560円とは、今どき、素晴らしいです。

 多田屋
 050-5595-2019
 和歌山市美園町5-11-18

 帰宅後、整形外科で診てもらいました。レントゲン検査の結果、膝の軟骨がすり減ってますね。ということでヒアルロン酸の注射をしてもらいました。しばらくリハビリに通います。「痛くなければ山へもどうぞ」ということで、ひと安心です。

和歌山・御坊 「フィッシュテラス はし長」のおすすめ定食

 きれいな入り江の海岸線の向こうに看板が見えました。
 「熊野九十九王子を往く」の9回目は、紀伊内原から道成寺に参り、海岸線を印南まで24キロほど歩きました。
 そのルート上で楽しみにしていた昼飯です。ちょっと張り込んで勧められるままに「おすすめ定食」(2400円)です。
 イサキの姿造りをメーンにさざえ、そしていかなど3種盛りです。

 シコシコとかみしめると、磯の香りが広がります。

 食べきれるかなと心配になるほどの造りです。でもみんな、おいしく平らげました。

 半袖Tシャツ1枚で歩くほどの暑さでした。喉がかわきました。歩きの途中に大丈夫かなという不安を、飲みたいが上回りました、

 窓の下は、青い海です。

 すぐ横に広いいけすがあります。ここの魚をすくいあげて調理してくれたのです。

 車でやってきたのなら、土産にしたい魚がいっぱいです。

 フィッシュテラス はし長
 0738-29-2468
 御坊市名田町野島2368

 今夜も御坊泊です。ホテルの窓の下を、日本一短いローカル私鉄、紀州鉄道が走っています。
 「カン、カン」と遮断機の音がするたびに、窓に駆け寄ってカメラを構えてしまいます。

三田 かごの屋三田ウッディタウン店のらんまん弁当

 三田にある地域FM局・HoneyFMで7年半もの間、週一で放送されてきた「やまよもやまばなし」が最終回を迎えました。パーソナリティーを務められてきたFさんは、いくつもの山を一緒に登っている山友です。ゲストは、これまた学生時代からともに山に登っているSくんでした。ならばと、三田まで車を走らせ、フラワータウンにあるサテライト・スタジオで応援しました。
 放送後のランチは、かごの屋三田ウッディタウン店でFさんを囲んで「らんまん弁当」(1980円)をいただきました。

 お造りに枝豆の天ぷらなど、上手につくられていました。

 コーヒーも頼んで、山の思い出話なんかが尽きませんでした。

 かごの屋といえば、1階駐車場、2階店舗のイメージですが、ここは広い駐車場を前にした平屋でした。

 かごの屋 三田ウッディタウン店
 兵庫県三田市すずかけ台3-2
 079-553-0886

 「やまよもやまばなし」の生放送を、かぶりつきで見学させてもらいました。

 動画も撮影しました。

 記念撮影した応援団ら5人は、2週間ほど前に一緒に立山に登ったメンバーです。

 「やまよもやまばなし」(最終回)は、HoneyFMのHPで録音を聴くことができます。

和歌山・湯浅 湯浅米醤のおむすび定食

 9年ぶりに熊野街道・紀伊路の続きを歩き、ゴールはJR湯浅でした。
 駅前までやって来ると、おしゃれな建物がありました。湯浅駅の旧駅舎をリノベーションして、今年5月にオープンした食堂・物販の「湯浅米醤」でした。
 食堂のメニューは2択で、「おむすび定食」(950円)にしました。おむすびは具材が10種。焼きあじ大葉ともう一つを迷いました。「お薦めは?」と若い女性店員に聞くと、「きょうは茎わかめの佃煮ですかね」。「じゃ、それ」となりました。
 炊き立てほかほかのおいしいご飯です。最近流行の強く握っていない、ふんわりむすびです。たっぷりと具が詰まっていて、こりゃうまい!

 おこげのせんべいもついてきました。バリッとしたおこげは、噛むほどに甘さが染み出てきます。

 地元・有田川町の地ビール、ソラチプライム(750円)もいただきました。飲みやすくてフルーティーなビールでした。

 3つのビールが並んでいました。
 NOMCRAFT BREWING / ノムクラフト
 和歌山県有田郡有田川町長田546-1

 駅の待合室の雰囲気を残すスペースで、切り株をテーブル代わりにいただきました。

 こちらが食堂ですが、お好きなところでお食べくださいとのこと。駅ホームの横にデッキ席もありました。

 ショップもあります。湯浅といえば醤油です。いろんな醤油が並んでいました。玉子かけご飯用もあり、ちょっと気になりました。

 湯浅米醤
 070-9133-0737
 和歌山県有田郡湯浅町大字湯浅1075-2 JR湯浅駅