「旅の写真 10日間」の2日目は、オーストリア・チロル地方のインスブルックからスタートです。
真っ赤なトラムが素敵でした。2度も冬季オリンピックが開催され、そのスキー・ジャンプ台が見えました。
ハプスブルク家のマクシミリアン1世が神聖ローマ帝国皇帝となり、帝都とされ文化と政治の中枢となりました。インスブルックのシンボルとされる「黄金の小屋根」は、そのマクシミリアン1世の結婚を祝って作られたそうです。
チロルには、いくつかの登山鉄道が今も走っています。
アッヘンゼー鉄道は、インスブルックから鉄道で東へ半時間ほどのイェンバッハからアッヘン湖畔にあるゼーシュピッツまでの6.76kmを走る軌間1000mmの登山鉄道です。急こう配を昇るラックレール式の、しかも19世紀末に製造された蒸気機関車で定期運行されている登山鉄道としては世界最古だそうです。
2019年秋に乗りました。ところが、2020年春に運営会社が倒産して、現在は運行を中止しているようです。残念です。
ザルツカンマーグートのシャーフベルク鉄道にも乗りました。
シャーフベルク(1783m)山の上からは、ザルツカンマーグート地方の山々と、ヴォルフガング湖などの雄大な風景が広がっていました。
映画「サウンド・オブ・ミュージック」は、家庭教師のマリアが子どもたちと山の上で「ドレミの歌」を歌うシーンから始まります。その舞台がここです。
映画のもう一つの名曲が「エーデルワイス」です。
アルプス3名花のひとつであるエーデルワイスは、マッターホルンと向き合う丘の上で自生しているのと対面しました。感動しました。
マッターホルンが間近に望めるゴルナーグラート展望台まで登山鉄道で登りました。標高3089メートルの展望台からは、4000メートル峰のアルプスの大パノラマが広がっていました。