京都・大山崎 「古民家カフェいろはうす」のエビ入りピラフ

 大山崎山荘美術館からまっすぐに下った線路際に「古民家カフェいろはうす」はあります。その存在は以前から気になっていましたが、入ったのは初めてでした。
 ランチはすでに売り切れていました。「軽食ならできますよ」ということで、「海老入りピラフ」(800円)をいただきました。
 たっぷりの「鉄分!」を調味料に、おいしくいただきました。

 汗ばむほどの日和でした。乾いたノドに、冷たいビールがたまりません。

 窓に向いたカウンターです。心地よい風が吹き抜けます。

 目の間をJR京都線の特急はるかが横切ります。

 目の下は阪急京都線が走ってます。ちょっと上はJR新幹線が走り抜けます。
 「ずっと向こうですが、目のよい人は京阪も見えるんですよ」とか。
 ゴーっと音がするたびに、カメラを構えるのが忙しいです。鉄ちゃんには、たまらないシチュエーションです。 

 なんと営業はあす1日限りで、閉店となるそうです。

 路地の先にあります。 

 右上の古民家です。

 カフェいろはうす
 075-956-4622
 京都府乙訓郡大山崎町大山崎上ノ田93-5

 半月ほど前に訪れた「山崎ウラロジ食堂」もすぐ近くです。

 

歩いて京都十六社 その1 長岡天満宮~西院春日神社

 京都にある16神社を巡って一年の祈願成就を願う「京都十六社朱印めぐり」を始めました。
 巡る順番や方法は自由です。わたしは歩くことにしました。GoogleMapでルート探索してみると、ざっと40㌔ほどになります。
 スタートは、自宅に近い長岡天満宮に参りました。ここで朱印巡りの朱印帳もいただきました。
 初回は、西院春日神社まで4社に参拝しました。20㌔に及ぶロングウォークとなりました。

 天満宮(天神さん)は、日本全国あちこちにあります。菅原道真を祭神とする神社であす。
 長岡天満宮は、道真が太宰府へ左遷されたときに立ち寄り「我が魂長くこの地にとどまるべし」と名残を惜しんだ縁故によって、道真作の木像をお祀りしたのが創立だそうです。
 十六社のうちでは、ここだけが京都市内から離れています。ここを起点に時計回りに歩くことにしました。

 長岡天満宮
 学問の神様 厄除開運
 長岡京市天神2-15-13

 吉祥院天満宮は、道真公誕生の地とされます。

 吉祥院天満宮
 受験合格 開運招福
 京都市南区吉祥院政所町3

 六孫王神社(ろくそんのうじんじゃ)は、清和源氏始祖の源経基を祭神とします。「源氏三神社」のひとつです。

 六孫王神社
 出世開運 家運隆盛
 京都市南区壬生川通八条角

 西院春日神社
 淳和天皇が退位に伴い淳和院離宮(別名西院)へ居を移すに際し、その鎮守社として創建されました。

 西院春日神社
 厄除 病気平癒 交通旅行安全
 京都市右京区西院春日町61

 「京都十六社朱印めぐり」は、2月15日までに16社の朱印を集めると巡拝成就となります。

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予期せぬ雨の中、嵯峨野トロッコ列車に初乗車

 嵯峨野観光鉄道のトロッコ列車が走り始めて30年ほどにもなります。ところが、実は、一度も乗ったことがなかったのです。京都人が金閣寺に参ることはほとんどないのと同じですかね。
 そのトロッコ列車に乗る日帰りツアーの新聞広告に目がとまりました。観光支援の「京都府割」で半額のたった5000円ポッキリでした。新型コロナワクチンを3回接種済みという条件はクリアしているので、その恩恵(もちろん感染してないのが最大ですが)にあずかるかと。
 6月からの記録的猛暑の続きを覚悟していました。ところが、朝からシトシトと雨でした。 

 これはハプニングの証拠写真です。
 JR嵯峨野線を京都方面から馬堀で下車、トロッコ亀岡に向かうのが予定されたルートです。
 ところが、馬堀で京都行き電車から降りてます。方向がおかしいですが、詳しくは書きません。

 トロッコ亀岡まで10分ほど、炎天下を歩く覚悟でした。ところが傘をさしてます。

 ハプニングのフォローがうまくいって、ツアーご一行よりも先にトロッコ亀岡です。
 10時半発の折り返し一番列車が予約されていました。まだ券売カウンターは開いていません。

 一番列車が到着。折り返します。
 先頭をディーゼル機関車のDE10がけん引します。

 保津峡を眼下に走り始めました。
 保津川下りの観光船も下っていきます。雨模様のため、テントで覆われています。

 現在のJR嵯峨野線(山陰線)が頭上を通過します。
 今はトロッコ列車が走っている軌道が、昔の国鉄山陰線でした。

 小学生だったころ、夏休みに若狭の海に泊りがけで海水浴に出かけました。トンネルに入るたびに、客車の窓を閉めたのを覚えています。それでも蒸気機関車のばい煙でむせ返りそうでした。
 奥さまは中学生のころ、京都でのピアノレッスンのため、毎週のように乗っていたそうです。

 この雨の中、カヌーやゴムボートで川を下っていた一団が、手を振ってくれました。

 JR保津峡の鉄橋が見えてきました。

 ツアコンさんが撮ってくれました。珍しいツーショットです。

 トロッコ保津峡です。タヌキが整列して出迎えてくれます。

 隣の車両は、窓がありませんでした。雨が振り込み大変なようでしたが、風が心地よかったです。

 山の中腹に大悲閣千光寺の幟が見えました。下は星野リゾートです。

 トロッコ嵐山までやって来ました。小倉山の麓です。

 JR嵯峨野線と合流して、もうす到着です。

 20分ほどの旅は終わりました。
 トロッコ嵯峨嵐山で下車しました。

 トロッコ嵯峨嵐山の駅舎には、大きなジオラマがあります。SLも展示されていて、その前にはベーゼンドルファーのフルコンが置かれています。パイプオルガンやハープシコードもあって、コンサート会場としても使えるようです。

 ここまでが第1ラウンドです。

ICOCA大回りの旅 敦賀まで雪を見に行く

 JR大回りの旅に出ました。琵琶湖を一周する(厳密には一周したらダメ)ルートなら何度か巡ったことがあります。それが、ICOCAエリアの拡大に伴って、上の写真の近江塩津から敦賀までを往復できる特例が適用されることがわかりました。
 北陸新幹線の延伸を2024年春に控えた敦賀は、在来線の向こうに背の高い高架ができ上がってました。
 島本をスタートして京都から特急サンダーバードに乗車。湖西線を敦賀までひと駅でした。帰りは琵琶湖を時計回りに近江塩津から米原経由で大津まで乗車しました。支払った乗車運賃は、島本-大津間の510円ぽっきりでした。これが正規運賃でした。 

 行きの湖西は小雪の中でした。湖東を走った午後になると晴れ上がり、白い伊吹山が堂々としていました。

 大津で下車しました。駅ビルにあったちゃんぽん亭で「海鮮ちゃんぽん」(970円)をいただきました。ちょっと遅い昼食でした。
 昔なら、あちこちの駅のホームで駅弁を買うことができました。駅そばもありました。多くが姿を消してしまいました。さみしい、そして不便なことです。 

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鎌倉 江ノ電、鶴ケ丘八幡宮と「小天丼セット」

 孫娘らといっしょに鎌倉での1日を楽しみました。5日のことです。
 昼飯は、鶴ケ丘八幡宮の門前にある天丼、そばの店「静久」に入りました。参道からちょっと外れているだけで、すぐに座れました。
 頼んだのは「小天丼セット」(1100円)です。濃いタレをまとった天丼です。関西人にはそれだけで異様です。でもお味は色黒とは関係なく、おいしかったです。
 そばの出汁も黒いです。対してネギは白いです。いや、東西での食の違いはなかなかおもしろいものです。

 卵焼きには、砂糖が入っているのでしょう。甘いです。

 静久
 0467-25-0250
 鎌倉市雪ノ下1-12-13

 江の島の駐車場に車を預けて、江ノ電(江ノ島電鉄)に乗りました。

 電車は込んでいて、座ることさえできません。

 ここは「稲村ジェーン」の舞台ですね。

 単線のレールは、民家の軒すれすれに走っています。

 終点の鎌倉に着きました。

 鶴岡八幡宮への参道、小町通りです。ものすごい「密」です。こんな光景は久しぶりでした。

 孫娘は、神妙な表情で茅の輪を潜りました。

 まだ紅葉がきれいでした。

 1日フリー切符を買っており、帰りも江ノ電に乗りました。またも立ったままでした。

 午前中よりは減ったとはいえ、あちこちでサーファーが波と戯れていました。寒いのに、ご苦労なことです。

 鎌倉大仏も拝んできました。

 帰りの車の頭上を、湘南モノレールが通過しました。

京城勝覧を巡る 第十三日 「らーめん切符」で鞍馬へ

 貝原益軒が記す江戸時代の京都ツアーガイドブック「京城勝覧」を巡る第十三日です。「鞍馬山にゆく道をしるす 京より三里あり」です。
 鞍馬や貴船は、いく度となく訪れたスポットです。鞍馬街道を都まで歩いたこともあります。でも、おもしろいものを見つけました。鞍馬まで走る叡山電車(叡電)の「えいでん麺 京都一乗寺らーめん切符」です。1700円で叡電が1日乗り放題のうえ、一乗寺ラーメン街道の7店のうちで好きなラーメンを食べることができます。
 展望電車「きらら」で鞍馬までやってきました。きららは、第十一日に比叡山に登った雲母坂からとられています。デオ900系には「メープルグリーン」と「メープルオレンジ」の2編成が走っています。

 二ノ瀬-市原間にある「もみじのトンネル」です。紅葉のシーズンには、電車がゆっくりと走ってくれます。
 真っ赤とはいえませんが、ずい分と色づいています。


 
 昼飯は、ラーメン激戦区の一乗寺で、もはや古参となった「中華そば 高安」でいただきました。

 観光列車「ひえい」で、比叡山の登山口・八瀬にも回りました。
 2路線計14.4キロの叡電ですが、全線踏破しました。
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京城勝覧を巡る 第七日 愛宕山鉄道の廃線跡と大河内山荘

 貝原益軒の記す京ガイド「京城勝覧」の第七日は、『嵯峨にゆく道』です。これまでになく多くの名所旧跡が網羅されています。『上下の嵯峨見所多し朝ははやく出べし』の注意書きもあります。
 わたしは最初に、益軒さんの時代には存在しなかった愛宕山鉄道の廃線跡をたどりました。
 愛宕山に登る参拝者を運ぶため嵐山駅から清滝駅までの普通鉄道路線(平坦線)と、清滝川駅から愛宕駅までのケーブルカー(鋼索鉄道)が、昭和4(1929)年に開設されました。しかし、戦時中にレールを軍に供出して、わずか15年で廃線となりました。
 その遺構は多くはありません。最大のものが、今も清滝につながる幹線道路として使われている清滝トンネルです。単線の鉄道トンネルとして開通しました。その途中には、架線柱の残骸が朽ちて残っていました。

 『野ノ宮(野々宮)』の辺りの竹林です。まだまだ観光客は少なく、静かでした。

 「大河内山荘」に初めて入りました。時代劇映画の大スター、大河内伝次郎が30年の歳月をかけて作り上げた回遊式の借景庭園です。これほど素晴らしい庭園とは知りませんでした。
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JR・ICOCA大回り乗車 北近畿ルートの3食

 JR西日本のICカード、ICOCAの利用可能駅が今春、拡大されました。北近畿エリアでは、山陰線の園部-城崎温泉、姫新線の和田山-寺前間の主要駅です。
 これまでは大阪近郊区間に限られていた大回りルートが、ICOCA利用だと京都-和田山-姫路と回るループが可能となりました。
 青春18きっぷのシーズンですが、5回分を使い切る気力もなく手が出ません。お手軽に、北近畿をぐるーっと回って片道160円ぽっきりというICOCA大回りを楽しみました。
 駅弁もいただきました。和田山のホーム・ベンチで昼飯にしたのは京都で買ってきた「京風だし巻と牛すき重」です。目の前に止まっている気動車、キハ40のガラガラというディーゼルエンジンのサウンドをバックに、風に吹かれていただきました。

 京都では、ホームの立ち食い、麺家の「朝定食」をいただきました。現役時代には、東京出張の折によく食べた思いでの味です。

 姫路での足跡は、これしかありません。ホームにある「まねき」の「えきそば」です。黄そば(中華そば)と和風だしが、絶妙のマッチングです。

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伊勢参り その2 JR奈良線に沿って木津まで

 歩いてお伊勢参りの2回目です。JR城陽から奈良線とつかず離れずで木津まで歩きました。奈良までのつもりが、すでに18.5キロも歩いていました。
 梅雨の中休みです。街道歩きには幸いなことに、からりとは晴れ上がりませんでした。それでも暑かったです。
 半袖のTシャツ姿でした。家に帰ってシャワーを浴びてびっくりしました。首と腕に、くっきりと日焼けの段差ができていました。これからの伊勢参りの旅には、日焼け対策が必要です。

 奈良街道の長池の宿辺りを歩いていると、「カン、カン」と踏切の音がしました。路地をのぞき込むと、みやこ路快速が通過しました。現代の飛脚か早馬ですかね。

 青田の中をブルーの電車がさっそうと横切ります。

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旅の写真 10日間 vol.10 グムンデン

 オーストリア・ザルツカンマーグートの町、グムンデンです。予定もしなかったOeBB(国鉄)の駅での途中下車でした。
 乗客はみんな降ります。どうしたのかと戸惑っていると、隣の席のおじさんが「ここからはバスで行くんだよ。ついておいで」と。横に旧市街に向かうトラムが停まっていました。
 鉄道は不通になっていたようです。バスはトラウン湖岸を走り、思わむ景色を楽しました。
 バスを降りたときに振り返ると、窓に「代行」と表示されていました。

 おかげで、湖に浮かぶ美しい村、世界遺産のハルシュタットの滞在時間が短くなってしまいました。

 土産物店で緑色のラインが鮮やかなグムンデン焼きにひきつけられました。カルパッチョなんかを盛るときに重宝しています。
 最初にザルツカンマーグート観光したときのツアーガイドが、グムンデン焼きをバカにしたような案内をしました。わたしにとっては思い出深い町になりました。

 その旅の最終地のジュネーブです。GPL(ゴールデン・パス・ライン)の展望車の先頭に乗って、スイスの山岳田園風を楽しみました。モントルーからレマン湖を眺めて到着しました。
 気が緩んでいたのでしょう。ビールを飲んで、コルナヴァン駅(中央駅)の小荷物窓口に向かいました。でも、とっくに閉まってました。ゲペックという便利な託送サービスでスーツケースを預けていました。ここで受け取らなくては、翌朝の帰国便に間に合いません。
 案内の腕章をした駅員に助けを求めると、「ここで待ってなさい」と保管場所から2個のスーツケースを持ってきてくれました。 

 ミラノのサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会です。レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」を鑑賞しました。
 到着したマルペンサ空港でシャトルバスに乗り込みました。でも、なにかヘン!「Milano Centarale?」。運転手に確かめました。「No,No! あっちだよ」。おかげで旅の初日から迷子にならなくてよかったです。

 どの旅でも旅行傷害保険はかけていました。でもロスト・バッゲージにもあわず、使ったことはありません。それでよかったのです。
 スペイン巡礼では、その日の日課を歩き終えた午後は、シャワーを浴びてのんびりとビールでくつろぎました。
 そんなときにLINEに呼び出し音が響きました。パリ在住40数年という中学時代の同級生のマダムからでした。「困ったことができたら、いつでも連絡してよ。サンジャック(巡礼のゴールのサンティアゴのフランス語読み)にも知り合いがいるから」。これが、最大の安心保険でした。

 オーストリアとスイス、ドイツが接するボーデン湖の湖上につくられたブレゲンツ音楽祭の舞台です。

 大きな目が背景となった湖上の舞台で、プッチーニのオペラ「トスカ」を楽しみました。
 これもいうなれば偶然でした。この旅では、ルツェルン音楽祭を見るはずで、旅行代理店にチケットを手配していました。ところが、直前になって「席が取れませんでした」。あわてて調べたら、同じ日がブレゲンツの最終日でした。
 それ以来、旅はすべて自分で手配しています。航空券も、ホテルもコンサートも。
 さて、次に旅立てるのはいつになるのでしょうか・・・。

 あ、これで完結です。バトンを引き継ぐのを忘れてました。どなたか、お願いします。