西宮 白鷹禄水苑 宮水ホールで「ピアノと朗読」を聴く

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 灘の名酒のひとつ、白鷹の「白鷹禄水苑 宮水ホール」での、ワンドリンク・サービス付きといううれしいプログラムでした。
 休憩時間にいただいた「清酒カクテル」です。渇いたのどにひんやりと心地よいです。

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 左手のピアニスト、智内威雄と大蔵流狂言方、善竹隆司による「ピアノと朗読で綴る 忘れられた日本人『世間師』」でした。
 民俗学者の宮本常一の著作「忘れれた日本人」を原作に、ピアノと朗読がコラボするというの初めて体験でした。
 左手のピアニストといえば、舘野泉しか知りませんが、智内も驚異的なテクニックで左手の音楽の新境地の一端を披露してくれました。それにしても、間近にしたピアノは力強く、高音に駆け上った最後が親指でパーンと弾かれているはじける音が耳に残りました。
 善竹は、さすがに狂言方とあって朗々と響く音色が、ピアノの響きと溶けあっていました。
 民俗学者としての宮本の業績の一端も知ることができた、知的好奇心をくすぐる催しでした。 

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 宮水ホールは、酒蔵ではないそうですが、醸造業者の豪華な民家を模したフラットな空間です。
 YAMAHAのピアノは、フルコンではなくやや小型でしたが、よく響いていました。
 わたしは、智内の左手の動きを見ようと、鍵盤が目の前の一番奥あたりに座っていました。

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 2階が宮水ホール。1階は、ワンショットバーやショップのスペースです。

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 白鷹禄水苑
 西宮市鞍掛町5-1
 0798-39-0235

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兵庫・芸文で「モツレク」を聴く

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 兵庫県立芸術文化センターの大ホールで、「ふたつのレクイエム、時を超えて。」を聞きました。 LA FENICEという、オーケストラと共演するために生まれた混声合唱団の公演でした。なにせ100人以上がステージに並んだだけで壮観です。
 「モツレク(モーツァルトのレクイエム)」が始まりました。圧倒的なボリュームです。指揮者が大きな身振りでこれでもかと盛り上げます。「第九」の歓喜の大合唱ならこれでよかったんでしょう。残念ながらモーツァルトの遺作となった祈りは、わたしには聴こえてきませんでした。
 カウンターテナーの青木洋也さんらのソロも、オーケストラとのバランスがイマイチだったようです。ソプラノとテノールのお2人は、なんとわたしの卒業した高校の後輩でした。 
 もう1曲は現代の作曲家、ラターの「レクイエム」でした。初めて聞きました。チェロやオーボエなどの独奏がふんだんに盛り込まれて、流れるようで印象的なメロディーに引き込まれました。

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 芸文の立派なエントランスです。いつもは阪急・西宮北口から2階コンコース沿いにそのまま入るので、こんなところは知りませんでした。

 青木洋也さんのブログには、リハーサルの写真が掲載されてます。

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神戸・六甲 松蔭チャペルで「BCJ」のカンタータを聴く

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 神戸松蔭女子学院大学チャペルで、バッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)のカンタータ、「貧しき者は、食して満ち足り」を聴きました。
 チケットを予約するのが遅かったので、「2階立見席」でした。ウィーン・オペラ座の天井桟敷の立見席のように、早くから並んで立ち位置にスカーフを巻いたりして場所を確保するのだろうかとか、興味津々でした。結果は、予約順に2階へ招かれ、そこには期待外の椅子が並んでました。ただ、椅子に座ったのでは、前の手すりが邪魔をして演奏者の顔が見えません。体力の許す限り立ち上がり、ちょっと休憩と座って聞くという素晴らしい席でした。
 肝心の音は、1階席とはまるで違いました。たった1本のトランペットも、2本のリコーダーも、16人の合唱も、すべての音が見事にブレンドされ、熟成されて聞こえました。途中のMCのマイク音なんかは、悪く言えば風呂屋のカラオケのようでもありましたが、音楽は別物。おまけに演奏者の一挙手一投足までばっちりと観察することができました。 

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 立見席のすぐ横が、パイプオルガンのコンソールです。ここにBCJ指揮者でオルガにストの鈴木雅明さんが座って、まずはバッハの「来たれ、聖霊」を演奏しました。
4段の鍵盤と足鍵盤を使って、演奏される様が目の前でした。低音が腹の底に響きます。左右に並んだノブ(ストッパーというらしい)を操作すると、音色ががらりと変わることも実感しました。

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 見上げると、大小、長短さまざまなパイプが林立しています。
 1階で、天から降り注いでくる音色に包まれるのも素晴らしいですが、普段は聖歌隊が陣取る場所からの異体験でした。

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 素晴らしい響きを演出するチャペルです。

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 プログラムは、すべてバッハ。初めて聞くカンタータばかりでした。カウンター・テナーの青木洋也さんの出番も多く、ほとんど立ちっぱなしの2時間余でした。

 バッハ・コレギウム・ジャパン
 第230回神戸松蔭チャペルコンサート J.S.バッハ:教会カンタータシリーズVol.68
 貧しき者は、食して満ち足り~三位一体後第一主日のカンタータ~

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兵庫・芸文で「復活! プレトニョフ」を聴く

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 阪急・西宮北口の兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホールで「ミハイル・プレトニョフ ピアノ・リサイタル」を聴きました。
 前半のシューベルトのソナタ2曲が終わって、「白ワイン」(800円)です。ホールがちょっと暑かったので、よく冷えたワインがたまりません。つまみの「プレッツェル」(200円)と合わせて1枚はちょっと高かった気もしますが、立ち飲み!とはいえ、こんな場所ですからね。

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 ステージでは、カワイ楽器の「SHIGERU-KAWAI」が出番を待ってます。
 1978年のチャイコフスキー国際コンクール優勝者のロシアのピアニスト、プレトニョフは、2006年に突然、活動を休止しました。それがSHIGERU-KAWAIと出会い、「メイド・イン・ジャパンが起こした奇跡」となって昨年から演奏活動を再開しました。今回は、復帰後初の来日リサイタルでした。
 その音は-。スタンウェイーとはまるで響きが違いました。音のバランスがちょっと高音側にシフトした感じで、右手のポロンという音色が耳に残ります。ベーゼンドルファーに近いのでしょう。力に任せてバリバリと弾くスタンウェイーではなく、これがプレトニョウフが求めた音だったのですね。

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 後半のプログラムは、バッハの「イギリス組曲」と、スクリャービンの「24の前奏曲」でした。一つ一つの音が完璧にコントロールされて磨き抜かれた、きれいなきれいなスクリャービンでした。

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RaspberryPi TANNOYで聴く

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 「リービッヒの最小律」という説を高校生の時に教わりました。植物の成長や収穫は、与えられた必要栄養素の中でその量のもっとも少ないものにのみ影響されるというものです。
 わたしの卓上オーディオは、NAS(Netgear ReadyNAS 102)、USB-DAC(秋月電商 AKI.DAC-U2704 + タムラ・トランス)、中華アンプ(S.M.S.L SA-98E)、RaspberryPiとつなげたところで、急造スピーカーの貧相さが気になってきました。
 ヤフーオークションで手ごろなのがあったのでゲットしました。TANNOYの「MERCURY M2 – cherry made in Europe」です。15年以上前の英国製で、発売当時でも4万円ほどの超エントリーモデルですが、それなりに話題になりました。

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 大きなエンクロージャー(ボックス)にTANNOYの同軸スピーカーというのは、五味康祐の「西方の音」以来の憧れです。25センチで長く聴いてましたが、懐かしロゴ(昔のとはちょっと違います)が帰ってきました。肝心の音は、まあ、小音量でのながら聞きには満足です。

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 最近のもう1つのお気に入りがこちらです。インターネットラジオの「Venice Classic Radio Italia」です。クラシック音楽が垂れ流しです。

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Raspberry Pi ネット・ラジオでジャズを聴く

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 Raspberry Pi(ラズベリー・パイ)が、いとも簡単に鳴りだしました。あっけないくらいです。
 コントロールは、同じネットワークにつながっているPCで行います。わたしは、携帯タブレットのNEXUS7で操作してますが、iPhoneでも可能です。

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 最初は、Raspberry Piのために開発されたOS、RaspyFiを試しました。うまく立ち上がりましたが、音声が出てきません。で、その後継OSとして開発されたVolumioに変えてみると、難なく完成です。

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 インターネット・ラジオから、心地よいジャズが流れます。
 NASともつながっており、ジュークボックス状態です。 
 これでNAS-Raspberry Pi-トランス式DAC-中華アンプ-雑誌付録のスキャンスピークSPをつないだ卓上ステレオの完成です。

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復活祭にBCJの「マタイ受難曲」を聴く

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復活祭にJ.S.バッハの「マタイ受難曲」を聴きまし。この時期に、バッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)のこの曲を聴くのは3回目です。独・ライプツィヒの聖トーマス教会も入れると、なんと4回! 信者でもないのに、スペイン・サンティアゴ巡礼路を歩いたり!!

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鈴木雅明指揮のBCJは、何回聴いても引き込まれます。3時間を超す大曲です。それでも後半の盛り上がりはすごく、終曲まで、息つく間なしでした。
いつもエヴァンゲリスト(福音史家)を歌っているゲルト・テユルクは、最後の演奏でした。朗々と響く張りのあるテノールでした。でもお年だったのでしょうか。
カウンターテナーの青木洋也さんの熱唱は、ライプツィヒで聴いた感動を思い出させてくれました。
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ことしのBCJの演奏会は、関西にはやって来ません。仕方がないので、静岡までやってきました。
名神ー新名神ー伊勢湾岸ー東名と高速を乗り継いで300㌔余、正味4時間ほどのドライブでした。
ホールがあるグランシップは、JR東静岡の駅前にあります。
中ホールでしたが、ゆったりとした、よく響く箱でした。

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演奏が始まる前のホールです。わたしの席は、チケットを買うのが遅かったのです、前方の隅っこでした。それでも、響きは悪くはありませんでした。

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Raspberry Pi まずは試食してみる

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 Raspberry Pi(ラズベリー・パイ)をゲットしました。こんなネーミングですがスイーツではありません。
 ちょっと旬は過ぎているのかもしれません。わたしは最近、その存在を知ったばかりのミニ・コンピューターです。わずか35ドルということで、Amazon(日本で買うと4000円台)でポチリとすると、2日で届きました。
 さっそく「試食」しました。ディスプレーには、ラズベリーのロゴが鮮やかに浮かび上がりました。

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 小さな箱に収まって届きました。1枚の簡単なシートが入っているだけです。

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 本体は、わたしのiPhone5より小さいくらいです。これでれっきとしたコンピューターです。
 英国のラズベリー財団が、教育用に開発しました。「made in the UK」とあり、英国SONY製のようです。

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 基本的にはLinuxというOSで動きます。実際は、RaspbianというデストリブビューションをSDカードに入れて起動します。

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 裸ではかわいそうなので、専用のプラスティック・ケースも購入しました。
 つながっているのは、ディスプレーとはHDMI、USBにはマウスとキーボード、LANと電源です。
 あまりにもあっけなくRaspberryのロゴが現れました。ちょっとした感激の対面でした。
 でも、本当のは使い込みはこれからです。NAS、USBーDACとつなげてAir-Playを楽しもうとたくらんでいます。でも前途は、多難なようです。

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デジタルを聴く DACを箱入り娘に

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DACをアルミケースに収納しました。NASの上におさまりましたが、のっぺらぼうで、あまりに愛想がありません。作動中に光るパイロットランプでもつけます。
垂れ下がっている白いケーブルの先は、卓上のノートパソコンです。

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板金加工は、この穴を開けるだけでした。

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抵抗やコンデンサーの調整はこれからです。でも調子よく鳴っているので、このままでもいいかと。

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デジタルを聴く DACをトランス出力に

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 秋月電商キットのUSB-DACを、トランス出力に改造しました。
 キットには付属していないLPF(ロー・パス・フィルター)は、抵抗とコンデンサーで組んで試聴していました。パソコン卓上の小さなスピーカーでは、それなりの音を奏でます。でも、メーンシステムにつなぐと、中高音部が何とも刺激的で耳障りです。
 ネット上には、どんな分野にも博識の先達がおられます。秋月DACに関しては、コチラを参考にしています。そこで使えそうなトランスをゲットしました。さっそく仮配線して音出ししました。
 素晴らしい。高音は鮮明に、中低音がどっしりとして朗々と響くようになりました。

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 使ったのは、今はなきタムラ製作所のライン・トランス、TBS-1です。600Ω:60kΩという巻き線で、使用例にはありません。これで適正な設定になっているかは、検討の余地ありです。まだまだ満足の音ではないです。
 トランスには「73/02」とプリントが入ってます。なんと私は当時、学生でした。データシートともに箱に入った新品です。製造から40年を経て、当時は存在しなかったデジタルデータのアナログ変換のパーツとして初めて現役登板です。

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