アナログ回帰 レコードの音 DENON DL-103

レコード

 フルトヴェングラーの「英雄」が聞きたくなり、LPに針を落としました。久しぶりに回り始めたターンテーブルは回転が安定せず、ウワン、ウーヮンと変な音を出しました。でも、しばらくすると懐かしい音を奏で始めました。

DL-103

 ゆっくり聞きたかったのですが、リビングのテレビに追われました。CDケースの隅にあったカートリッジ(レコード針)の箱を手に、パソコンの前に避難してきました。
 DENONのDL-103 です。
 「このDL-103はDENONが放送用として高性能、高信頼度を目標にNHK総合技術研究所と共同で開発したもので、NHKのFM放送をはじめ、民放各局において長期間にわたって採用されております」-と取扱説明書にあります。
 DENONはデンオンです。当時は日本コロムビアのブランドでしたが、前身は日本電気音響、だからデンオン(電音)です。それが、デノン(最近は社名変更でこう読ませています)ではねえ。

DL-103(2)

 なんと手書きの性能証明書まであります。
 ケースに張られた価格は19,800円。領収書には14,300円とあります。針だけの交換は不可能なムービング・コイルという構造ですが、古いカートリッジを持っていくと「針交換」の名目で5,000円ほど値引いてくれたものです。
 かつては1年か2年に1個は交換するほど愛用してました。でも取り扱いが楽なCDに軍配があがりました。
 この針の購入は93年11月19日。「これが最後だろう」と交換したのを思い出しました。

ザルツブルク音楽祭への招待

プログラム1

プログラム2

 ザルツブルク音楽祭の公式プログラムが郵送されてきました。どういうわけかスイスのチューリッヒで投函されていました。
 来年は生誕250年のモーツァルト・イヤーで、モーツァルトのオペラなどがどっさりと並んでいます。「フィガロの結婚」「ドン・ジョヴァンニ」「魔笛」「コジ・ファン・トゥッテ」「後宮からの逃走」…。
 わたしが聞きたいのは、ベルリン・フィルハーモニーの演奏会です。プログラムは交響曲25番と40番、それにヴァイオリンとヴィオラと管弦楽のための協奏交響曲という、これぞモーツァルトというべきポピュラーな組み合わせです。25番といえば、映画「アマデウス」の冒頭にも使われていた印象的な曲です。40番は説明の必要ないでしょう。

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 昨年、念願がかなってザルツブルクを訪れました。右側が祝祭大劇場で、正面の丘にホーエンザルツブルク城がそびえています。

祝祭大劇場1

 祝祭大劇場で、ウィーンフィルの演奏を聴きました。
 ああ、もう一度、行きたい!! わが家で一番くじ運が強い娘にジャンボ宝くじを買いに行かせねば。
 

京都市電-北野線の跡を訪ねて

京都市電廃止記念乗車券

堀川中立売

 今回は図子や路地から表通りに出ました。
 京都市電北野線が廃止されたのは、まだわたしが小学生だった昭和36年のことです。その「廃止記念乗車券」が見つかりました。そうだ、堀川を「チンチン電車」が渡っていたんだと懐かしくなり、北野から歩いたみました。
 詳細は、今回もHPをご覧ください。
 http://dot117.minibird.jp/HP/zusi/kitano-line.htm

地下鉄は地下深くを走る

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 地下を走るから地下鉄ですが、東京の大江戸線も顔負けの深いところを走ってます。いざとなれば、線路はそのまま核シェルターにでもなるのでしょうか。
 エスカレーターもものすごく長く、ものすごくスピードが速いです。それなのに犬も平気で乗ってます。慣れとはこわいものです。
 ここはB線の「ナーメスティ・レプブリキー駅」で、次はA線と交差する「ムスティーク」、ホテルは二つ先です。何回も乗っているうちに、チェコ語の車内放送も、少しはわかるようになりました。
                   (2005/05/20)

ある偉大な芸術家の思い出のために

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 CNBホールは、なんとチェコ中央銀行の中にありました。
 Ceska narodni banka。なんだ、チェコ・ナショナル・バンクの頭文字か。
 チェコ・トリオの演奏はピアノ三重奏曲「ある偉大な芸術家の思い出のために」(チャイコフスキー)。大好きな曲です。ごっつい馬力のあるバイオリンのおばさんと、ひょうひょうとしたチェロ、二人を泳がせて出しゃばらないピアノの演奏でした。小さなホールでのアットホームなコンサート。日本人は、われわれ夫婦とあと一組(?)だけでした。
                (2005/05/18)

チケットは

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 チケットはインターネットで予約しました。
 昨夏のザルツブルク音楽祭のチケットは、すぐに郵送されてきました。ところが、今回は現地でのピックアップだけです。しかも代理店は住所しかわからず、わざわざ通り名が記されたチェコ語のプラハ市街図を堂島のジュンク堂で買っていきました。
 行ってみると、市街の真ん中、一番にぎやかな通りのよく目につくところにその代理店はありました。ネットで予約したときの受付ナンバーをプリントアウトした紙を見せると、簡単に発券してくれました。
 ヨハネ受難曲 800コルナ=3200円
 チェコトリオ  350コルナ=1400円
 安い。日本で聴けば、この何倍を支払わなければならないか。
                  (2005/05/18)
 
 

ヨハネ受難曲

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 バッハの「ヨハネ受難曲」を聴きました。 
 ペーター・シュライヤー(テノール歌手=舞台中央)が指揮をし、物語を進めるエバンゲリスト(福音史家)を歌う2役でした。さすがに、ずっと昔に聞いた「美しい水車小屋の娘」ほど声にハリはありませんでしたが、すべて暗譜には感心しました。
 コーラスは6人×4声で24人。たったこれだけなのに、オルガンのような響きでした。
 Rudolfinum(ルドルフィヌム=芸術家の家)にあるドボルザーク・ホールは、本当に素晴らしいホールでした。こんなに音楽的なホールは、たぶん日本にはないでしょう。
 19世紀の後半に、約10年をかけて建設されたそうです。現在はプラハ交響楽団の本拠地になっています。  (2005/05/19)

なんでもふたつ

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 ウィーン・フィルハーモニーにウィーン・シンフォニー。その本拠地は、ムジークフェライン(楽友協会)とコンツェルトハウス。ウィーン国立音楽大学にウィーン市立音楽大学。そして国立オペラ座(Wiener Staatsoper)と、ここフォルクスオパー(Volksoper)。
 フランツ・ヨーゼフ1世の即位50周年を記念した1898年に建てられて劇場だが、外観ではオペラ座ほどの貫禄はない。そのせいでもないが、スメタナのオペラ「売られた花嫁」も、もうひとつの印象だった。ザンネン!!  (2005/05/15)
 

Strassenbahn

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 路面電車は素敵です。いろんな路線の電車が次々にやってきて、渋滞のない道をスイスイと走ってる。24時間パスを買っているので乗り放題で、一駅でものってしまいます。これだけ便利だから、市街地では車を使わないパーク・アンド・ライドも根付いているよう。京都市電はとっくの昔に消えてしまったけれど、もったいないことをしたような。
 ちょっと古い停留所もそのまま残ってます。わたしがよく訪問しているブログTripper Archives」にも登場していたところです。
 それにしても「検札なし」の乗車券システムの不思議。ウィーン在住の知人がこんな風に教えてくれました。
 「抜き打ちでやってくる検札にみつかると、罰金で1カ月分の定期料金を払わされる。1年に12回、検札に遭遇すればトントン、以下なら安上がりということ。でも、みんな買ってるようですけど」

響きならこちらも

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 ウィーンフィルの本拠地、楽友協会(Musikferein)の黄金ホール(Grosser Saal)です。
 毎年、テレビで見るニュー・イヤー・コンサートはここで演奏されてるうですね。ああ、ここで本物(ちんどん屋ではない)のコンサートを聴きたかった。でも、日程があわず、ガイドツアーで我慢しました。残念。でも、次は! という課題が残りました。 (2005/05/15)